二次創作小説(新・総合)
- Re: 少女の新しい世界 ( No.1 )
- 日時: 2025/02/01 06:13
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第1話「嫌な気配」
【FF6の世界 モブリズの村 ティナの部屋】
・ティナ視点
『パサッ』
「ティナ。頼まれていた材料を持って来たけど、これでよかったかしら?」
「うん。ありがとう、キスティス!」
「とんでもないわ。それに今は、『優秀なガード』たちもたくさんいるんですもの♪」
オペラオムニアの世界で彼女と共闘した時、私は少しでも代わりたいと思っていた。
そう願っていても、私には無理な話でもある。
万が一の場合もあるから、この村を離れる事が出来ない。
今はディーンとカタリーナたちが自立して、この村には私しかいないの。
勿論他の皆に会いたいけど、私はその時までこの村を守ると決めていたわ!
-----
『シュタッ』
「トゥリープ元教官。フリードから連絡です」
「分かったわ。その間、あなたがティナのガードをしてちょうだい!」
「分かりました!」
フリード……、確かライジングボルテッカーズのリーダーだったわね。
『あの時』まではディーンたちがいたから、私1人でも強くなれる……そう思っていたけど。
でも今は……、今は凄く寂しい。
今までは彼らがいたから、私は闘う意志を諦めなかったけど。
どう願っていても、ディーンたちには会えない気がする。
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「……………」
「どうかなさいましたか、フリーレン様!」
「うん。ティナの事で少し……ね、この所のティナ…いつもの明るい感じがしないから」
「…………。言われてみると確かに、少し元気がないように感じられますね」
「アメジオ。私とフェルンがお前の代わりに暫くの間だけキスティスのガードに入るから、アメジオは『私たちの代わり』にティナを慰めて上げて」
「フリーレン様……。分かりました、ティナ嬢はこのアメジオにお任せ下さい…!!」
駄目……、私は私のいるこの村を守ると決めていたの。
ディーンたちとも、そう約束していたのに。
カッコ悪くなってしまうのは、嫌だから…!!
だけど、何かがこちらに来る気配を感じたの。
この気配には温もりの感じは1つもしないけど、私はこの村を『決して』見捨てたりしないわ…!!!
2話に続きます。
- Re: 少女の新しい世界 ( No.2 )
- 日時: 2025/02/01 07:03
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第2話「VS超竜団軍団長 バラン」
【モブリズの村】
・フェルン視点
「なっ………、お前はまさか?!」
「そうだ。私の名はバラン、『あるお方の命』により…魔導の力を持つ娘を貰い受けに来たぞ!」
『……………ッ?!』
魔力感知である程度察していましたけど、この方は他の魔王軍とは違う気がします。
フリーレン様がこちらに来るまでの間だけでもいい、私とシュタルク様で時間を稼がなければ…!!!
すると『あの攻撃』が私に向けられそうになった瞬間、私は倒れる事を覚悟していましたが……。
目を開けると……、何かの鎧に包まれている素晴らしい方が私たちの目の前に現れました。
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『スッ……』
「バラン様。このラーハルトがいる限り、フリーレン様たちには指一本触れさせません!」
「ラーハルト……。お前も私の息子なら、今は私に従うのだ…?!」
「いいえ。それは無理なご命令です」
「何故……、そこまでして人間を守ろうとする?」
「私は初めて芽生えてしまいました。ディーノ様…いえ、ダイ様の部下になり……今はダイ様と奥方様の大切な仲間たちを『意味もなく痛め付けるのは良くない』と仰られたからです!!」
『………。ラーハルト(様)………』
だから、私たちより感知してティナ様がいらっしゃるこの村に助太刀しているんですね。
更に彼の呼びかけに応じるように、今度は空から救援者が現れました。
その部隊は、ペガサスナイト!
つまり、あの英雄の指示でしょうか……。
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「フェルン…そしてシュタルクよ、此処は俺たちに任せておけ」
「しかしガゼル王。私たちは、そこまで弱くなんかありません……!!!」
「いや。俺の予想は外れたりしない、お前たちの目の前にいるこの男はまさに…愚かな外道その物だ!」
「ああ。コイツにティナを攫うように指示を出したのが、今回の黒幕だろう…」
「そうだな、リムルよ! バラン…と言ったか、俺たち2人がいても。撤退する気はないか?」
「確かに。戦力としてはこちらの方が多勢に無勢だろう……、しかし。お前たちは私の真の姿を見せる事になるからな…!!」
この姿はもしや、竜の騎士の最終形態とやら……でしょうか。
以前元魔軍司令・ハドラーから、彼に関するお話を少しだけお聞きした事があります。
今回彼自らこちらに来たと言うことは、リムル様の言うように…誰かに依頼されている可能性が充分にあるかも知れませんね。
ドワーフ王国の英雄と、ジュラ=テンペスト連邦国の盟主様が頼もしくても…無傷で勝利するのは厳しいでしょうね。
そんな時にこそ、私たちが相手と闘う『覚悟の上』で一生懸命にやらなければいけないんです。
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『シュッ………』
「ぐっ………」
「誰の依頼で此処に来たのか知らないけど、それでも撤退する気がないなら…私たちが相手になるよ?」
「………。この私が此処まで苦戦するとはな、いいだろう。今回ばかりはそちらのお嬢さん意に免じて、この場で失礼するとしよう…」
「………。やっと逃げたか…」
「うむ。見事な大義だったぞ、フリーレンよ!」
「いえ。私のような高度な魔法使いには、勿体無いお言葉です…ガゼル・ドワルゴ国王!」
いいえ、その逆ですよフリーレン様。
フリーレン様が『私たちのピンチ』に来てくださらなかったら、バランはこの場を立ち去ろうとはしなかったかも知れません。
ラーハルト様の怪我は大したことありませんが、ひとまずはティナ様のお部屋に連れて行く事にしましょうか。
それに、他の魔王軍がこの村に来ないとも限りませんからね。
もしそうなった時は、本当に危ないかも知れません…!!!
3話に続きます。
- Re: 少女の新しい世界 ( No.3 )
- 日時: 2025/02/01 08:37
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第3話「勇者と武闘家との再会」
・マァム視点
【FF6の世界 モブリズの村 客室】
『ピカーン…』
「やはり。奥方様の放つベホイミは、健在ですね…」
「ダイが心配してたのよ。『よくはわからないけど、ラーハルトが危ない!』って…かなり慌てていたから、折角の新婚旅行も保留になってしまったわ!」
「面目ありません。それ以前に、私の為にこうして駆け付けて来たのは正しい判断です」
「ラーハルトよ。あまりダイやマァムを心配させるな、これで理解しただろ? 細かいダメージであろうと…この娘はお前を心配すると」
「……………」
「………。ラーハルト………」
私たちが此処に呼ばれたのは、別の世界の人からだったわ。
その人の特徴は覚えていて、水色のワンピースを着ている黒いロングヘアの女の子だった。
その人から連絡を受けて、私はダイの移動呪文・ルーラを使って…現場に駆け付けたの。
ハドラーの部下でもあるホークマンの2体は今、ハドラーの指揮の元…モブリズの村の厳重警備に全力で当たっているみたいね。
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「時にマァムよ。あれからあまり会ってはいないようだが、アバンは元気にしているか?」
「ええっ。先生は相変わらず、フローラ様の前で頭が上がらないみたい♪」
「そうか。オレも知らなかったかも知れないが、あの時…俺は確かにお前たちの前から『逝った筈』だったんだ……」
「……………」
「要するに。その親切な人がハドラーの事を察して、あなたをこの世に戻してくれた……って事?」
「そうだ。その者は確か…、2代目の創造神と名乗っていたぞ!」
『…………。2代目の……、創造神……?!』
もしかしなくても、先代の創造神はコスモス様だという事は。
今は何らかの理由で、彼女のガードをしていたという光の戦士と共に療養をしている可能性もあるわね。
まさに別の世界の神様……、と言っても過言ではないけど。
今その頂点にいるその2代目様が継承しているという事は、私とダイの為にハドラーを蘇らせたかも知れないわ。
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・ハドラー視点
『ガチャッ』
「マァム。今アメジオお兄ちゃんが『済まないが、あの娘に…マァム殿に少しだけ俺の手伝いをして欲しい』てマァムに言ってたよ!」
「分かったわダイ。良いわねラーハルト、ご飯が出来るまでの間は『大人しく』この部屋の中で休んでいなさい……!!!」
「………。畏まりました、勇者ダイ様の奥方・マァム様……!!」
なるほど、ダイの妻は現在…元僧侶戦士の女……マァムになっていたのか。
初めてあの女を見たのは、バルジ湖で二手に分かれる時だ。
その時マァムはダイと行動を共にし、氷魔塔の破壊に来ていた時に俺と出会ったのを…俺はしっかりと覚えているぞ。
パプニカ一の発明家と自称する爺さんの方には確か、アバンの亡骸の側に付き添っていた未熟な魔法使いの小僧がいたな。
あの男…ポップはあれ以降、何処でどうしているだろうな……。
ふっ……。久方振りにポップと何処かで再会したら、『あの時の闘い』での感謝をしたい所だ…!!
4話に続きます。
- Re: 少女の新しい世界 ( No.4 )
- 日時: 2025/02/02 04:09
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第4話「それぞれの状況説明」
【FF6の世界 フィガロ城 玉座の間】
・コニア視点
「エドガー国王陛下、ファリス王妃!」
「どうしたコニア、何用か?」
「はっ! 近隣の村の護衛をしていたジルより報告がありました、一瞬だけ…らしいのですが。モブリズの村が襲撃を受けたそうです」
『なっ…………。何だって?!』
どうやら、お2人の国王夫妻は知らなかったみたいだわ。
元エクスプローラーズの幹部だった私からしたら、今回の役割は中々の物ね。
夢や希望も諦めかけていたあの時、親切な人に言われたのよ。
これからは、新たな1歩を踏み出しなさいと!
それを言ってくれたのは、白い衣服を来た小柄な男性だったわ。
確か名前は……、ドクターマリオ先生…だったかしら。
-----
『シュッ』
「エドガー様、見張りから只今帰還しました!」
「ご苦労。その後ドマはどの様子だ?」
「はい。ライジングボルテッカーズたちと協力しながら警備をしていますが、今は異常ないとの事です…。ですが、しかし……」
「……。つまりよ。先程モブリズの村が襲撃を受けたという事は、海岸沿いにあるサマサの村が次の標的になる可能性が充分に高そうだな?」
「その通りです、ファリス王妃!」
「分かった。コニア、お前に初の依頼を出す! まずはコーリンゲンに向かい、そこで新居を迎えているレオナ姫たちに今の状況を伝えに行って来い!!」
「はっ!! それまでの道中は、いかが致しましょう?」
「その心配はない。オレが直々に行く、ジルはオレが不在している間…ハドラーの部下たちと共にこの城の厳重警備を頼みたい!」
「了解ですファリス王妃、道中お気を付けて!!」
これらは、願ってもいない事だわ。
スピネルの言うように、ファリス王妃様は此処でじっとしている事が何より苦手だもの。
まずはコーリンゲンに向かい、そこで暮らしているパプニカの王妃…レオナ様に事の状況をお知らせした方がいいわね。
第5世界出身の英雄でありつつも、彼女の戦闘スキルは凄いわ。
そして、私の為に自ら同行する事を決意して来れたんだもの〜♪
-----
「いいタイミングでしたね、ファリス王妃!」
「ああ。フリード、今すぐにでもブレイブアサヒ号は出航出来そうか?」
「勿論です。空の警備には気を付けろとオリオにも伝えてありますので、ご安心下さい!」
「分かった。コニアは俺の側から一切離れるんじゃないぞ、いいな?」
「はっ………、はいっ!!!」
「よしっ。話は後回しだ、すぐにコーリンゲンの村に進路を向けて欲しい」
「了解です!!」
空の警備……、確か私とアメジオ様たちの時は展望台から見張っていたんだったわね。
現にフィガロ城があるのは、サウスフィガロの町周辺だから…。
かと言って気楽に砂の中を行き来して貰う訳にも行かないから……、だから万が一の事を考慮しながら…フリードたちに前もって状況を知らせていたんだわ。
コーリンゲンに行けば、何か新しい情報とか入って来るのかしら。
それ以前に私やアメジオ様たちにとって、『この世界』その物の大冒険は初めてなんですけどね〜!!!
5話に続きます。
- Re: 少女の新しい世界 ( No.5 )
- 日時: 2025/02/02 16:38
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
キャラ紹介
コニア
元エクスプローラーズの一員。
可愛いポケモンには相変わらず弱いが、今は心を入れ替えてエドガーとファリスの護衛を任されている。
相棒ポケメンは、ゴルダック。
ジル
元エクスプローラーズの一員。
少々短気でありつつも、現在はフィガロ国の警備部隊に属している。
相棒ポケメンはサイドンだが、水タイプ・草タイプのポケモンによっては効果は抜群。
アメジオ
秩序軍の護衛隊長。
今は創造神・メーアの片腕として、今はキスティスたちと共に行動している。
元エクスプローラーズの一員だったが、少し前にその部隊から足を洗っている。
フリードの前ではタメ口がメインだが、創造神側の戦士たちの前では丁寧な言葉遣いを使用している。
相棒ポケメンは、ソウブレイズ。
- Re: 少女の新しい世界 ( No.6 )
- 日時: 2025/02/03 08:30
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第5話「衝撃的な事実」
【FF6の世界 コーリンゲンの村】
・ファリス視点
「もしや。ファリス王妃様であられますか?」
「久しいな竜神王様。まさか、アンタが此処にいるなんてよ…」
「お会い出来て光栄です。まずは、私について来て下さい…」
竜神族の王様はそう言いながら、俺たちを新居の方へ案内する。
そこで目にしたのは、大いに落ち込むアルバート夫妻だった。
コニアはエイトの方へ行き、俺はゼシカの方に向かう。
要するに、俺たちが来る少し前に…一体何があったんだよ?!
【ポップとレオナの新居】
-----
「1年前…グルーノお爺さんの命令で僕たちは此処に来た時に、村の人から聞いたんだ…」
「何を言っていたの?」
「ケフカの放った攻撃をロックさんたちが受けて……、そのまま帰らぬ人になりました」
「何ですって?!」
「少し遅れて来たヒュンケルさんもその現場を見て、かなりショックを受けています…」
「エイト様。ヒュンケルはどちらに?」
「………。この村の酒場です、今はエイミさんが行っていますが…多分あなたでないと無理かと」
「分かりました。コニアよ、引き続きエイト様を宜しく頼むぞ!」
「はっ!! 後は、お任せ下さい!」
俺はその間、必死で泣きじゃくるゼシカを支えていたんだ。
エイトの奴も本当は泣きたいだろうが、今は強くないといけないと言い聞かせている筈だ。
すると竜神王様が動き出し、エイトとコニアを立ち上がらせる。
暫くの間は、ブレイブアサヒ号の中でエイトは静かに泣いていた方がいいかも知れないな。
村の女性がこちらに来て、オレたちをレイチェルの家へと案内して来れたんだ。
-----
【レイチェルの家】
「ファリス王妃様。私たちからお願い出来る事は1つです…」
「…………。何だ?」
「お願いいたします。エドガー様やマッシュ様たちと共に、ケフカを倒して下さい!」
「………。そうしてやりたい所だが、今はゼシカが…「ファリス船長!」えっ? ゼシカ?!」
「私は……、もう大丈夫! そのケフカって奴はドルマゲス以上に壊れていると、殺される前にロックさんが教えてくれたの!」
「………。どんな最期だったんだ?」
「あまり詳しくはないんだけどさ。ロックさんとエアリスさんの2人は、最後の最後までポップたちを命懸けで守っていたみたいなのよ…。そしてアイツは最強の力をポップに向けようとした時…、ロックさんたちは逃げも隠れしないまま……アイツの攻撃をまともに食らってしまったらしいの!!」
「…………。あの、大馬鹿野郎!!」
ガラフの時もそうだったけど、オレは別にそこまで弱くなんかなかったんだよ。
それでもよロック…、アンタはいつも言っていたよな。
「ああ。困った時は、お互い様!」と、いつも明るく言っていたのによ……こんな結末になっちまうなんて。
なあロック、アンタの死については…リノアやユウナにもオレが責任持って伝えて置くよ。
その事実をスコールは悟っていたとしたら壁に叩きつけ、ティーダなら……ゼシカの倍以上に泣きじゃくる筈だ。
ちっくしょう、俺まで悲しくなっちまったじゃねーかよ!!
6話に続きます。
- Re: 少女の新しい世界 ( No.7 )
- 日時: 2025/02/03 17:29
- 名前: れもん (ID: lCrzzWFh)
面白い!続きも書いてね!
- Re: 少女の新しい世界 ( No.8 )
- 日時: 2025/02/03 17:51
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
ありがとうございます。
どの辺りがよかったですか?
- Re: 少女の新しい世界 ( No.9 )
- 日時: 2025/02/03 18:24
- 名前: れもん (ID: lCrzzWFh)
うーん・・・最後の方とか?
- Re: 少女の新しい世界 ( No.10 )
- 日時: 2025/02/03 20:06
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
あ〜、ファリスの言っていた「あの、大馬鹿野郎!!」のとこですかね?
- Re: 少女の新しい世界 ( No.11 )
- 日時: 2025/02/04 07:06
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第6話「ある企画準備」
【ブレイブアサヒ号 展望台】
・ジタン視点
「…………」
「ジタン様。何やら難しい顔をしておられますが?」
「なあコニアちゃん、オレ…その勇気があったらさ。目の前でロックたちを失わずに済んだのかなぁ……」
「やはり。気になってしまいますか…」
「アメジオ……」
「あの、ジタン様…その尻尾を……私に触れさせて下さい!!」
『無理だ。そいつは出来ない相談だ!!』
「………。ガッカリ………(しゅん)」
あのなぁ、そうしたいって分かるけどコニアちゃん。
今の俺は、そんな気分じゃねーんだよ。
展望台に彼女を残し、オレはアメジオに案内してもらいながら…医務室に向かう。
今ジルはフィガロ城の警備に当たっていて、此処にはいないらしい。
この船に初めてアメジオと乗車した時、フリードのおっさんはすぐに察したんだよな。
オレは、悪しき連中じゃない……と。
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【医務室】
「こちらです、ジタン様…」
「アメジオに頼みがあるんだ!」
「……。何なりと……」
「………マードックのおっちゃんかティナちゃんに伝言を伝えといてくれ。今は……、少しだけエイトの側にいたいから…食事の時間をずらすと……」
「分かりました。俺が伝えて来ましょう……」
モリーちゃんの話によると、『あの頃』まではアメジオらと何度か激突していたらしい。
それらもあったから、時々ブレイブアサヒ号のフィールドが所々で壊れていると分かるんだ。
オレと合流するまで、エイトたちの身に何があったんだよ。
それ以前によ、ポップやレオナちゃんは無事なのか?
いや、アイツらだけじゃない…フリオやクラウドたちの事も凄く心配だ!
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【食堂】
・ティナ視点
「そっか。ジタンが……」
「はい。落ち着いたらこちらに来ると…、ジタン様はそう言っていました」
「確かに。今は1人になりたいってのもあるな…」
「そうだね。……少しの間、私たちも彼の意思に従おうか」
「そうね。あの……引き続き、ジタンの警護をアメジオにお願いするわ!」
「はっ!!」
「さあティナ嬢、こちらの席にお座り下さい」
「ええっ!」
DFFのNT編で初めて行動した時は、私の不安をジタンに軽くして貰ったの。
その頃の物語は、スコールとライト……ジタンと私の4人で手分けして探していた。
ピンチの時はクジャに助けて貰い、一緒に闘って来れた時もあったんだ。
それ以降、そのクジャとも会っていないの。
勿論……ラムザやバッツとも、今は再開していないわ。
-----
「(廊下内では)だ〜か〜ら、それはやめろって言ってるだろ? コニアちゃん」
「いいえジタン様。あなた様の気が済むまで……、その尻尾を私にふかふかさせて下さ〜い♪」
「駄目だ。オレの尻尾は気の許す奴じゃないと、触れては駄目なんだ…!!」
「ジタン様〜、このコニアをどうか…『気の許せる人物』に加えて下さいませーーー!」
「絶対に……、嫌だーーーーー!!!」
『…………。俺(私)たちが食事してる間、廊下内は静かにして欲しい(わ)……』
数時間内での落ち込みは、どうなるかと思っていたけど。
ジタンの件は、アメジオに託した方が正解みたいね。
コニアちゃんが暴走しないように、しっかりガードして貰わなきゃいけないもの。
勿論、これで安心してはいけない事を…肝に銘じないといけないわ。
バッツ……、あなたは今…何処でどうしているかしら。
私は早く、あなたに会いたい……。
7話に続きます。
- Re: 少女の新しい世界 ( No.12 )
- 日時: 2025/02/04 20:22
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第7話「光の戦士 バッツ 救出」
【FF6の世界 サウスフィガロの町 金持ちの屋敷】
・ルミナス視点
「……。どうやら、この家の地下に旅人の小僧がいるようじゃ!」
「もしや。ティナ様が気にしておられていた…?!」
「そうじゃ。じゃが、あのケフカとやらはやり過ぎたのじゃ。奴の壊れた心自体を破壊しない限り…妾たちの物語は終わらぬのじゃからのう」
『確かに……』
その為に、デゲスとやらも兄である界王神の言葉すら耳に届いていないとはな。
兄弟同士の闘いは避けたいとこではあるが、愚かな外道であるケフカを倒さぬ限り、『この世界』の平和は来ないも同然じゃろうのう。
さて、まずは旅人小僧を捕らえている鎖らをベニマルに任せるとするか。
【地下1階】
-----
『スパァン…』
「うっ……」
「バッツよ。倒れるのはまだ早いぞ? 今は妾たちと共に脱出じゃ!」
「………。そうだ、ティナは無事か?」
「大丈夫です。今はフリード殿たちがいるブレイブアサヒ号にいますよ」
要するに、あの者らはライジングボルテッカーズと言う事じゃな。
今は仲良く手を取り合っているみたいじゃが、あの頃までは何故ぶつかり合っておったんじゃろうのう。
まあ、妾が気にしてても仕方ないか。
とにかく、まずはこの小僧をそこまで送り届けるしかないのう。
しかし、この小僧を狙う愚かな外道共が来ないとも限らないからな…。
その点はしっかりと、この妾が直々に用心せねばならんと言った所か…!!!
8話に続きます。
- Re: 少女の新しい世界 ( No.13 )
- 日時: 2025/02/06 08:42
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
キャラ紹介②
ルミナス・ヴァレンタイン
リムルと同じ8代魔王、オクタグラムの1人だが…『神ルミナス』の異名を持つ女魔人。
少々言葉遣いが荒いが、自分の部下となる者やティナたちを守る為に全力を尽くそうとしている。
しかし彼女は、ヴェルドラに何らかの殺意を抱いているらしい…。
〜サンプルボイス〜
「くどいぞ。これは、わらわの決定である!」
「ったく。自重せよと言っただろうに……」
「たわけ! 敵軍の軍団長でも、わらわがそれをさせん!」
「こやつのダメージを治癒せよ、リザレクション!」
「そうじゃな。ティナの世界で言うなら、ケアルガに近いな」
「ティナよ。その黒魔法とやら、わらわにも教えてくれないか」
1人称は、わらわ。
- Re: 少女の新しい世界 ( No.14 )
- 日時: 2025/02/06 08:14
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第8話「再会と涙」
【ブレイブアサヒ号 ティナの部屋】
・ティナ視点
「ん。今の所、特に問題はないね」
「ありがとうございます。あの、エイトたちは?」
「あの2人か。アメジオの話だと、女の子の方の魔法使いさんは元気になったらしいけどね…背の高い勇者様はもう少し時間が掛かるそうだ」
「……。そうですか……」
リルムちゃんがいるサマサの村までは、かなり距離があるけど。
それに、あの人……バランとの再戦はいつ来るか分からない。
きっとあの人の事だ、リコちゃんの時みたいに私を攫って何かをしようとしているなら。
私は……、皆を助ける為に…あの人のとこに行った方がいい気がする。
-----
「たわけが。そうしたら、残された人間はどうなるのじゃ?」
「ルミナス様……」
「ティナよ。お主に客人じゃ、今はキッチンにおると言っておったぞ!」
「あ………、ありがとうございます!!」
「ルミナス様。よくティナにお伝え出来ましたね?」
「当然ではないかモリーよ。今回の吉報は、あの娘にとってはいい知らせじゃからな」
私が部屋から出て来ると理解していたのか、アメジオは何も言わずにキッチンまで導いてくれる。
リコちゃんは彼と何度かぶつけて来たらしいけど、何をきっかけに和解したんだろう。
それらはきっと、本人たちに聞いてみないと行けないわ。
-----
【キッチン】
「こんにち……「ティナ!!」……ッ!!」
「おい。気持ちは分かるが、いきなりティナ様に飛び付くな!」
「そうだよバッツ。アンタはまだ、完全に良くなっていないんだからね?」
「あはは。ごめんごめん、急に飛びついちゃって」
「………。う……、うん………(真っ赤)」
『あっ……、察し!!』
バッツ……、私と再開して嬉しいのは分かるけど。
せめて、人前で抱き付いて欲しくなかったかな。
今の気持ちをバッツに面と向かって言いたくても…、本人は更に抱き締める力を少し強くする。
それらを察してアメジオは空気を読んだのか、オリオさんと一緒にキッチンを後にする。
私も……あなたに会いたいと思っていたのよ、バッツ。
本当に……あなたが無事でよかったわ、バッツ…。
9話に続きます。
- Re: 少女の新しい世界 ( No.15 )
- 日時: 2025/02/07 06:54
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第9話「作戦会議」
【ブレイブアサヒ号 リビング】
・リムル視点
「つまりフリーレン。あのバランはティナを狙っていると言うことか?」
「はい。実の息子であるダイと同じように、彼の意志は本物じゃないとよく分かりますからね」
確かに、あのバランのことも考えるとしたら。
先に……、そちらを早めに片付けなければならない気がするぞ。
ソウエイの報告に寄ると、今あいつの部下になっている名簿がメールで届いたんだ。
それらを見ると、その中には悟空の名前がきっちり入っていたんだ。
おいおい、アイツが洗脳するなんてあり得ないだろ。
-----
「ではフリーレン様、どのような作戦で?」
「………。そうだね……」
「あの………、1つ宜しいでしょうか?」
「どうしたんだ、ベジータ」
「はい。カカロットの件ですが、アイツの首元につけられている『操りの輪』が関係しているのではないでしょうか?」
「確かに。悟空が大人しくしているのは、それのせいかも知れないね」
成程、操りの輪か…その操りの輪には俺たちの意のままに動く事が出来るらしいからな。
その操りの輪を破壊すれば、悟空の洗脳は解けるかも知れない。
そんな時、展望台からサイレンが鳴り始めたんだ。
この気配は、只事ではないぞ!!
どうやら、バランが来たと推測したような物だ!
【展望台】
-----
「くそっ。アイツ、バリアフィールドを破壊する気だぞ!!」
「まずいね。バランが乗っているのは、『超レア物』のドラゴンだ!」
『ショウゴ…オリオ、そのまま散開しろ!』
「リムル様……」
「つまり。ポケモンバトルで奴と決着を付ければいいんですね?」
『そうだ。そのバトルはショウゴ自体が初めてだけど、行けそうか?」
「へへっ。この俺に…、お任せ下さい!!」
バランか悟空の使用するポケモンは多分だが、炎と氷 雷タイプの3つを持っている筈だ。
ショウゴには氷タイプのポケモン・アローラロコンと、地面タイプのダグドリオ 炎タイプのマフォクシーがいるから…何とかなりそうだ。
さて、どんなポケモンを最初に出して来る…?
代わりにブリッジに降りてきたのは、悟空だった。
-----
【ティナの部屋】
「キョーヤ。悟空の様子が…!!」
「これは……。リムル様の推測通り、今の彼は操られています…」
「くっ。その隙にバランはこちらに来そうだな…」
「ああ。そうなる前に、お前たちは避難するんだ」
「………。嫌よ、バッツを置いては行けないわ」
「心配はするな。今はフリードさんが呼びに行ってるよ」
ひとまず飛行船をサマサの村付近に離陸し、俺たちは残る者と避難する者とで分かれる。
魔王ヴァレンタインは避難する者に加わり、ファリスと共にティナのガードに入る。
ダイたちの方には、キョーヤとアメジオがガードに入り……俺のガードにはフリーレンとショウゴが入っている。
後はバッツたちの件だが、まずはサマサの村で養生するしかないな。
最悪の場合、ポケモンバトルが少々長引く可能性があるからな。
10話に続きます。
- Re: 少女の新しい世界 ( No.16 )
- 日時: 2025/02/07 21:04
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
乗り物紹介
ブレイブアサヒ号
フリードが率いる「ライジング・ボルテッカーズ」が管理している飛行船。
船長室には、帽子を被ったピカチュウがいて…フリードからは『キャップ』と呼ばれている。
モリーは元ナースだが、ポケモンたちを始め…ティナたちの治療も担当している。
現在は、ティナたちの飛空艇になっている。
- Re: 少女の新しい世界 ( No.17 )
- 日時: 2025/02/09 06:52
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
済みません、ネタが切れてしまったので…この小説も閉じます。
本当に、申し訳ありません!!
それでは皆さん、次回作でお会いしましょう!
2025.2.9. 謎の女剣士