二次創作小説(新・総合)

Re: 少女の新しい世界 ( No.2 )
日時: 2025/02/01 07:03
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第2話「VS超竜団軍団長 バラン」


【モブリズの村】


・フェルン視点


「なっ………、お前はまさか?!」
「そうだ。私の名はバラン、『あるお方の命』により…魔導の力を持つ娘を貰い受けに来たぞ!」
『……………ッ?!』

魔力感知である程度察していましたけど、この方は他の魔王軍とは違う気がします。
フリーレン様がこちらに来るまでの間だけでもいい、私とシュタルク様で時間を稼がなければ…!!!
すると『あの攻撃』が私に向けられそうになった瞬間、私は倒れる事を覚悟していましたが……。
目を開けると……、何かの鎧に包まれている素晴らしい方が私たちの目の前に現れました。

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『スッ……』


「バラン様。このラーハルトがいる限り、フリーレン様たちには指一本触れさせません!」
「ラーハルト……。お前も私の息子なら、今は私に従うのだ…?!」
「いいえ。それは無理なご命令です」
「何故……、そこまでして人間を守ろうとする?」
「私は初めて芽生えてしまいました。ディーノ様…いえ、ダイ様の部下になり……今はダイ様と奥方様の大切な仲間たちを『意味もなく痛め付けるのは良くない』と仰られたからです!!」
『………。ラーハルト(様)………』

だから、私たちより感知してティナ様がいらっしゃるこの村に助太刀しているんですね。
更に彼の呼びかけに応じるように、今度は空から救援者が現れました。
その部隊は、ペガサスナイト!
つまり、あの英雄の指示でしょうか……。

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「フェルン…そしてシュタルクよ、此処は俺たちに任せておけ」
「しかしガゼル王。私たちは、そこまで弱くなんかありません……!!!」
「いや。俺の予想は外れたりしない、お前たちの目の前にいるこの男はまさに…愚かな外道その物だ!」
「ああ。コイツにティナを攫うように指示を出したのが、今回の黒幕だろう…」
「そうだな、リムルよ! バラン…と言ったか、俺たち2人がいても。撤退する気はないか?」
「確かに。戦力としてはこちらの方が多勢に無勢だろう……、しかし。お前たちは私の真の姿を見せる事になるからな…!!」

この姿はもしや、竜の騎士の最終形態とやら……でしょうか。
以前元魔軍司令・ハドラーから、彼に関するお話を少しだけお聞きした事があります。
今回彼自らこちらに来たと言うことは、リムル様の言うように…誰かに依頼されている可能性が充分にあるかも知れませんね。
ドワーフ王国の英雄と、ジュラ=テンペスト連邦国の盟主様が頼もしくても…無傷で勝利するのは厳しいでしょうね。
そんな時にこそ、私たちが相手と闘う『覚悟の上』で一生懸命にやらなければいけないんです。

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『シュッ………』


「ぐっ………」
「誰の依頼で此処に来たのか知らないけど、それでも撤退する気がないなら…私たちが相手になるよ?」
「………。この私が此処まで苦戦するとはな、いいだろう。今回ばかりはそちらのお嬢さん意に免じて、この場で失礼するとしよう…」
「………。やっと逃げたか…」
「うむ。見事な大義だったぞ、フリーレンよ!」
「いえ。私のような高度な魔法使いには、勿体無いお言葉です…ガゼル・ドワルゴ国王!」

いいえ、その逆ですよフリーレン様。
フリーレン様が『私たちのピンチ』に来てくださらなかったら、バランはこの場を立ち去ろうとはしなかったかも知れません。
ラーハルト様の怪我は大したことありませんが、ひとまずはティナ様のお部屋に連れて行く事にしましょうか。
それに、他の魔王軍がこの村に来ないとも限りませんからね。
もしそうなった時は、本当に危ないかも知れません…!!!

3話に続きます。