二次創作小説(新・総合)

Re: 少女の新しい世界 ( No.3 )
日時: 2025/02/01 08:37
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第3話「勇者と武闘家との再会」


・マァム視点

【FF6の世界 モブリズの村 客室】


『ピカーン…』

「やはり。奥方様の放つベホイミは、健在ですね…」
「ダイが心配してたのよ。『よくはわからないけど、ラーハルトが危ない!』って…かなり慌てていたから、折角の新婚旅行も保留になってしまったわ!」
「面目ありません。それ以前に、私の為にこうして駆け付けて来たのは正しい判断です」
「ラーハルトよ。あまりダイやマァムを心配させるな、これで理解しただろ? 細かいダメージであろうと…この娘はお前を心配すると」
「……………」
「………。ラーハルト………」

私たちが此処に呼ばれたのは、別の世界の人からだったわ。
その人の特徴は覚えていて、水色のワンピースを着ている黒いロングヘアの女の子だった。
その人から連絡を受けて、私はダイの移動呪文・ルーラを使って…現場に駆け付けたの。
ハドラーの部下でもあるホークマンの2体は今、ハドラーの指揮の元…モブリズの村の厳重警備に全力で当たっているみたいね。


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「時にマァムよ。あれからあまり会ってはいないようだが、アバンは元気にしているか?」
「ええっ。先生は相変わらず、フローラ様の前で頭が上がらないみたい♪」
「そうか。オレも知らなかったかも知れないが、あの時…俺は確かにお前たちの前から『逝った筈』だったんだ……」
「……………」
「要するに。その親切な人がハドラーの事を察して、あなたをこの世に戻してくれた……って事?」
「そうだ。その者は確か…、2代目の創造神と名乗っていたぞ!」
『…………。2代目の……、創造神……?!』

もしかしなくても、先代の創造神はコスモス様だという事は。
今は何らかの理由で、彼女のガードをしていたという光の戦士と共に療養をしている可能性もあるわね。
まさに別の世界の神様……、と言っても過言ではないけど。
今その頂点にいるその2代目様が継承しているという事は、私とダイの為にハドラーを蘇らせたかも知れないわ。

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・ハドラー視点


『ガチャッ』


「マァム。今アメジオお兄ちゃんが『済まないが、あの娘に…マァム殿に少しだけ俺の手伝いをして欲しい』てマァムに言ってたよ!」
「分かったわダイ。良いわねラーハルト、ご飯が出来るまでの間は『大人しく』この部屋の中で休んでいなさい……!!!」
「………。かしこまりました、勇者ダイ様の奥方・マァム様……!!」

なるほど、ダイの妻は現在…元僧侶戦士の女……マァムになっていたのか。
初めてあの女を見たのは、バルジ湖で二手に分かれる時だ。
その時マァムはダイと行動を共にし、氷魔塔の破壊に来ていた時に俺と出会ったのを…俺はしっかりと覚えているぞ。
パプニカ一の発明家と自称する爺さんの方には確か、アバンの亡骸なきがらの側に付き添っていた未熟な魔法使いの小僧がいたな。
あの男…ポップはあれ以降、何処でどうしているだろうな……。
ふっ……。久方振りにポップと何処かで再会したら、『あの時の闘い』での感謝をしたい所だ…!!

4話に続きます。