二次創作小説(新・総合)

Re: 逃走中02 誘惑に誘い込まれる者達よ ( No.32 )
日時: 2018/08/13 14:21
名前: あめとあんきも ◆Qq/n9hISAA (ID: w4lZuq26)

>>31


 初めまして、あめとあんきも、と申します。他の方のコメント欄だかでよく見掛けますね。


 カエデの怨念か、その巻き添えか。巨乳の二人とゲーマー神崎さんが確保されました。
どうしてもあめあん、ゲームの難易度を上げて人を苦しめるのが好きみたいです。
逃走成功者は出るのか、自首をしてしまう者は現れるのか、どうなるんでしょう。

───────────────────────



 再度ゲーム再開まで逃走者には一分の猶予が与えられた。
尚、ハンターは三体ともバス停留所付近のボックスに閉じ込められており、一分後放出される。



 ハンター再放出まで01:00




00:50



善子
「少しでも遠くに逃げないと……」



久美子
「相変わらず三体のままだけど、ラストミッションありそうだなぁ」



00:40



真姫
「ここまで私が逃げられてるのも不思議ね、ハンターにも殆ど遭遇してないし」




「真姫ちゃんと一緒に逃げ切るにゃー!」



00:30



果南
「鞠莉の分まで生きないと」




「最悪の事態になったら自首っと……あ、自首ボックス!」



00:20



梨子
「油断しちゃ駄目、慎重に動かないと」



幸子
「復活させてもらってそろそろ終盤ですね」



00:10



9



8



7



6



5



4



3



2



1



0



30:00 ゲーム再開、ハンター再放出



 恐らく次スレ、最後のミッション、そして
通達が届けられる。




Re: 逃走中02 誘惑に誘い込まれる者達よ ( No.33 )
日時: 2018/08/19 17:41
名前: あめとあんきも ◆Qq/n9hISAA (ID: Kot0lCt/)



30:00



 復活ゲーム、次いでミッション3が終了し、
逃走者はエリア移動をし、ゲーム再開となった。
ここまで残っている逃走者は黄前久美子、津島善子、双葉杏、松浦果南、星空凛、
輿水幸子、西木野真姫、桜内梨子、計8人。
このゲームも執筆してそれなりになるが、いよいよ、いよいよ大詰め。

 一方、ゲーム運営をするキャディクロヌ社では……


ーキャディクロヌ社ー



ゲームマスター
「四人も復活したが、三人は確保されたか……」



ウミ(演:ラブライブ!より園田海未)
「いよいよゲームも大詰め、最後にはどんなミッションを仕掛ける予定ですか?」



ゲームマスター
「最後の誘惑に踊らされ、裏切り者はどうするのか。
って嗚呼、最後のミッションか……」



ウミ
「まさか……考えてなかったのですか?」



ゲームマスター
「そんな訳がない。このゲームに抜かりなんて無いからな。もう設置済み、さ。
このゲームに簡単、の二文字は存在しない。
恐怖に震えてミッションに挑むが良い、逃走者達よ」



ウミ
「……ふふっ、ゲームマスター」



ゲームマスター
「嗚呼? 何だ、いきなり笑い出して」



ウミ
「いえ、何とも楽しそうだなと思って」



ゲームマスター
「……そうか。まぁ、これからも頼むな、ウミ」



ウミ
「はい。次のゲームも期待してますよ?」



 それからゲームマスターはとあるファイルを開き、
新たな逃走中への設計図に目を通していた。



ゲームマスター
「今までにない、最高の逃走中を、作り上げる」



ウミ
「……?」



 さて、ゲーム本編に戻ろうか。



29:30



善子
「ハンターは三体、エリアは通常の75%。
ミニマップ、それに死角の多そうな住宅街……」



善子
「他のゲームも『観てきた』けど、何か変なゲームね」



スタッフ
「他のゲームにも参加したのに直ぐ捕まってるから観てきた、と言い張るんですか」



善子
「煩い! でもヨハネはそういうのだから仕方ないじゃない、
だから復活しているのも怖いのよ!」



29:20



梨子
「何とか生き残れてるけど、8人しか居ないのか。心細いなぁ」



スタッフ
「でも通報部隊や裏切り者が居なければ変わってたかもしれないですけど」



梨子
「それくらい分かってますよ。でも仕方ないことだってあるし……」



29:10




「結構厳しいかも、この人数は」



 ミッションで活躍し、中盤に確保されてしまうも復活しここまで居る、杏。




「時間的にはまだかな、だけどミッションには動く。
けど、様子を見て自首をするかも」



 冷静な判断も逃走中には求められる。



28:40



幸子
「あ、さっき放出されたばかりのハンター、隠れないとですね」



 侵入可能な民家に隠れて身を潜める幸子、彼女も復活組である。



幸子
「復活したからには頑張ります。
写させてもらえるように先ずはミッションで活躍しますよ!」



 果たして活躍できるだろうか。



28:20



果南
「あ、目の前で隠れているのって真姫ちゃんだよね」



真姫
「此処、曲がり道ばっかね……」



 真姫は果南が居ることに気付いてない。



果南
「怖い、狭いエリアで今まで通り三体のハンター。でも頑張らないと」



真姫
「……」



27:50




「まだ2分しか経ってないんだ、心臓がバクバクするにゃー」



 馬鹿だがそれを補う程に優れた運動神経を誇る凛、彼女も復活組である。




「希ちゃんのため、皆のため、頑張るよ」



27:30



久美子
「前のエリアでは何にも出来なかったからせめて動く。あ、もちろんミッションに」



 隠れ続け、ミッション3では幸運的にバスに乗り込むことに成功。



久美子
「でもそんな風に動いちゃうと怖いからまだ隠れているつもりだけど」



27:00



真姫
「この十字路……怖いわね。って、ハンターね。隠れないと」



 ハンターを見つけ、民家に隠れ込む真姫。そして



果南
「真姫ちゃん、角を見てから隠れたね。あっちにハンターが居るのかな」



 そのハンターが真姫、そして果南の方向へ向かうが



26:40



幸子
「何かの気配がします……逃げた方が良いですかね」



 輿水幸子も居る。



幸子
「……い、居ないですよね?」



 いや、居る。



ハンター
「……」



 そしてハンターが角を曲がっていき、逃走者を見つけた。見つかったのは誰だ!



26:30



幸子
「……」



真姫
「……」



 見つかったのは


ハンター
「……!」



幸子
「もう見つかるなんて……うぅ」



ポン



ハンター
「……」



26:30



輿水幸子確保、残り7人



幸子
「次に機会があるなら……頑張ります」



 復活後も短命に終わった。



26:20



プルルル、プルルル




「ってもう確保されてるって嘘でしょ? 相変わらず短命だなぁ」



果南
「狭いエリアだから仕方ないけど、ミッションが怖くて動けないかも」



26:00



牢獄A



にこ
「……ねぇ、希。あの奥の黒い集団、ハンターの行進じゃ無いわよね?」




「あ、あぁ、あれか。もしかしたらそうかもな」



絵里
「ラストミッション、大量ハンターが襲ってくるのね」



鞠莉
「まだ距離はあるけど、あの量……。少しでも遅れたら致命傷ね」



25:30



果南
「もうそろそろミッションが来てもおかしくないね」



25:10



梨子
「ハンターにだけ気を付けないと……ふぅ」



25:00



プルルル、プルルル



善子
「あ、メール。ミッション4がとうとう来たのね」



牢獄B



李衣菜
「ミッション4来たよ! 読み上げるよ」



李衣菜
『ミッション④:エリアに向かって計100体のハンターが行進し、向かっている。
残り05:00までにエリアのある部分を閉鎖しなければ
1秒毎にハンターがエリアへ侵入してしまう。
これを防ぐには3つの空飛ぶ牢獄に書かれたメッセージを解読し
ある部分を閉鎖する必要がある。
尚、このメールが届けられていない逃走者も居る。』



麗奈
「って、もう一件届いているってどういうこと!」



李衣菜
「読んで、麗奈ちゃん!」



麗奈
「わ、分かった」



麗奈
『通達④:尚、残り07:00までエリア中央部の駐車場のコンテナ付近に
誘惑の扉を設置した。
入ればその逃走者は5分間の安全を保証されるが、
その間エリアには追加ハンター三体が放出される。』



蘭子
「究極の選択、そして暗黒の集団の襲来……」



李衣菜
「これで裏切り者も残ってるなんて……絶望的じゃん!」



牢獄C



カエデ
「なんか、もう。確保されて良かった気がする……」



ひなた
「それと牢獄に書かれたメッセージってこれか。『ハシビロコウこそ真実』って何?」



有希子
「他の牢獄のメッセージも確認すれば意味が分かるのでしょう、
ハシビロコウがカギですね」



ある部分(ハンター侵入区域)



ハシビロコウ
「……」



 エリア中央部、誘惑の扉付近には二体のハシビロコウ。
閉鎖部分に体を、目を、嘴を向け、微動だにしない。



 更に二人の逃走者、
バスにいち早く乗り込んだ久美子、善子にはこのミッションが届けられていない。
(さて思い返してくれ、バスに乗り込んだ時に二人に訪れた異変を)



 絶望的状況に逃走者達は、裏切り者はどう立ち向かう。

Re: 逃走中02 誘惑に誘い込まれる者達よ ( No.34 )
日時: 2018/08/20 16:25
名前: あめとあんきも ◆Qq/n9hISAA (ID: Kot0lCt/)


 前回のおさらい

 輿水幸子が確保され、残り25:00。逃走者に届けられた二件のメール。
ミッション④、そして誘惑の扉の設置を知らせるメールだった。
(逃走時の書き込み練習も兼ねて、)



24:48



梨子
「……なんか、色々起こりすぎて意味がわかんないよ」



スタッフ
「西木野さんの真似をしましたか?」



梨子
「えっ、してないですよ。……でもミッションには動かないと」



24:35



真姫
「20分でこのミッション……裏切り者が誘惑の扉に入らなければ何とかなりそうね」



スタッフ
「ミッション、向かいますか?」



真姫
「そんなの、当然でしょ! 
それとメールが届いてない逃走者が居たら困るしそれに備えて」



 メールが届いてない逃走者というのは、



善子
「……とても静かね」



 津島善子と、



久美子
「ミッションもうすぐ出るかな?」



 黄前久美子の二人だ。



真姫
「チャットも使えるし協力しないとこのミッションは失敗するわね」



 他にも



24:32




「ハンター来られたら終わりじゃん、まぁ動くだけ動こうかな」



24:29



果南
「ミッションには当然向かうよ、逃走成功のためには必須だし!」



 と、残り7人の内、メールの届いた逃走者全員がミッション参加の意思を示した。
(※黄前久美子、津島善子には携帯電話電源制御装置が取り付けられており、
使用不可に。彼女らには装置の存在のみ教えられている。)


24:15



善子
「……これ、誘惑の扉? 」



 誘惑の扉前にたまたま通りがかった善子。通達もミッションさえも知らない状態だ。



 そこへ



梨子
「善子ちゃん!」



 メールが届けられた梨子がやって来た。



善子
「どうしたのよ、リリー?」



梨子
「善子ちゃん、背中見せて」



善子
「ちょ、何よ!」



梨子
「あった、これ」



 梨子が善子の携帯電話電源制御装置を外したことで
善子は携帯電話が使えるようになった。



善子
「って何の装置、それ」



梨子
「それはともかく、メール読んで!」



善子
「っ、分かったわよ!」



 善子もメールを読み、ミッションの存在を知った。



23:33




「あ、あれ!」



 エリア中央部付近で凛が上空を指差す、そこには



牢獄C



カエデ
「あ、貧乳の……たっ!」



ひなた
「人にそんなこと言うんじゃないよ」



有希子
「……ふふ」




「そこまで高さは無いけど、何て書いてあるのかよく見えないにゃー」



 そこまで高くはないとはいえ浮かんで動いている気球の文字を読むことは困難だ。




「チャットで真姫ちゃんに聞いてみよう!」



チャット
『凛:真姫ちゃん、気球の文字が見えないんだけどどうすれば良い?』




「どうすれば良いか分からないからあの気球を追いかけてるしかないね」



23:22




「……気球の文字が見えないのか。
携帯をどうにかしてやればいけるのかな。ってあれ、気球じゃん!」



 杏が見つけたのは凛とは別の気球、エリア西部。それは



牢獄A



にこ
「絵里、あれは誰か見える?」




「杏ちゃんやな、あの髪色は」



絵里
「……そういえば気球に文字が書いてあるのよね?」



 牢獄Aには『嘴の方へ向かえば見つかる』



鞠莉
「何気に漢字力を求めてない?」




「カメラ機能、それか電話機能で試すしかないか」



チャット
『杏:携帯のカメラのズーム機能、それか電話を試してみたら?』




「一旦送っといて後はこっちも試すしかない!」



23:06



久美子
「なんか、やたらと鳥の像がありますね」



 ミッションの存在を知らない唯一の逃走者。



久美子
「電話も使えないし、誰かに会えば分かるかな?」



23:02




「あ、見えた! 『嘴の方へ向かえば見つかる』だね、チャットで送るか」



 カメラのズーム機能で一つ目のメッセージを知った杏。



22:48




「杏ちゃんに言われた通り、カメラ機能から試してみよう。ここなら長く見れるし」



 ミッションに挑む凛の前方にハンター。



ハンター
「……」



 お互いまだ距離もあり、気付いていない。




「あ、ハンター居た……逃げないと」



 しかし凛が動いたことでハンターに見つかった。



ハンター
「……!」タッタッタッ



 ビーーーー!



ハンター
「……!」




「こんな所で負けないにゃー!」



 しかし凛の前方には



22:29



果南
「気球が見つからないね」



 ハンターの接近に気付いていない果南。




「か、果南ちゃん、ハンター!」



果南
「え、嘘!」



 逃走劇に果南も巻き添えだ。



ハンター
「……!」タッタッタッ



 ビーーー



 ハンターの標的は一直線に進む、




「まだ来るなんて嫌にゃーーーー!」



 星空凛、だ。



果南
「……凛ちゃん追われてたのにわざわざ真っ直ぐ行くんだ」



 巻き込まれた果南、解放された。




「もう、キツいにゃー!」



ポン



ハンター
「……」



22:08



星空凛確保、残り6人




「はぁはぁ……とにかく疲れたにゃ」



 牢屋で思う存分休めるぞ。




「そんなの嬉しくないにゃ!」



※凛は地上の牢獄に幸子と一緒に居ます。



牢獄A




「凛ちゃん確保かー。ウチらの頼みの綱は真姫ちゃんやな」



絵里
「最初からずっと逃げてるわね」



にこ
「絶対に逃げ切りなさいよ!」



鞠莉
「果南もレッツファイトーです!」



 ハンターがエリアに侵入するまで残り17分。ミッションクリアなるか。
そして裏切り者は誰だ。




Re: 逃走中02 誘惑に誘い込まれる者達よ ( No.35 )
日時: 2018/08/23 18:54
名前: あめとあんきも ◆Qq/n9hISAA (ID: KZRMSYLd)




 前回のおさらい

 星空凛確保、以上。




「ちょっと扱い!」



幸子
「事実ですから仕方ないですよ」



21:58



チャット
『杏:【嘴の方へ向かえば見つかる】ってメッセージが書かれてたよ』



真姫
「凛が捕まったけど先ずはミッションに集中しなきゃ、後6人しか居ないんだから」



 ミッションに参加する人が少なくなるほど、成功する可能性も下がっていく。



真姫
「ここまで私が残ってるのも不思議だけど……って、あれ気球じゃない!」



 ただし、杏が見つけた気球ならばメッセージは同じ、確認しても意味はないが。



真姫
「ズーム機能で確認するわ……『ハシビロコウこそ真実』……って何よ、あれ!」



 メッセージは全て集めなければ意味がない。未読のメッセージは後一つだ。



真姫
「まぁ、チャットで送信すれば何かしら進展があるでしょ」



 そんな真姫に近付くハンター。



真姫
「あ、ハンターね」



 素早く隠れ、ハンターを凌げるか。



真姫
「お願い……」



ハンター
「……」スタスタスタ



真姫
「何とか助かったわね」



 無事にハンターを凌いだ。が、どんな時でも油断大敵だ。



21:24



善子
「あ、真姫からチャット。『ハシビロコウこそ真実』ね。
この像、ハシビロコウなのよね」



 未だ誘惑の扉、そして二体のハシビロコウ像の前に居る善子。



善子
「……そういえば、
二つのメッセージからだとハシビロコウの嘴の方に行けば良いのかしら?」



 メッセージが語るのは真実だけだ。



21:03



久美子
「本当に何にもないけど……携帯電話使えないのは怖いなぁ」



 未だに装置が外されることも、何かと会うことも無い、久美子。



久美子
「他の逃走者はおろか、ハンターにも会わないなんてどんな運してるんだろ」



 他から見たら不幸だと思うが。



久美子
「まぁ、何とかなるよね」



 今回はそうなるのだろうか。



20:48




「二つのメッセージから場所は特定できそうだけど、
もう一つメッセージがあるのが怖いなぁ」



ハンター
「……」スタスタスタ




「隠れないと!」



 住居に身を隠す杏、ハンターは気付いてないようだ。




「……ミッション終了まで時間はあるけど、不安要素はあるからなぁ」



 杏が指す不安要素とは……?



20:16



梨子
「ミッション終了まで15分、誘惑の扉が消えるまで13分か。思ったよりも長いなぁ」



スタッフ
「入りますか?」



梨子
「入るタイミングは絶対に今じゃないですよ。
もし入るとしてもミッション終了したら……って入りませんから!」



スタッフ
「本当にですか?」



梨子
「そりゃ入りたい気持ちは山々だけど……悪いことしちゃうし
私は絶対に入っちゃ駄目なんですよ」



19:52



果南
「ハンターをよく見かけるなぁ、やっぱりエリアが狭いからだよね」



 その割に10分でまだ二人しか捕まってないんですけどね。



果南
「それだけ皆優秀なんだよ、だ
ってもう6人しか居ないんだしミッションは失敗したら即終わりだから」



スタッフ
「残り5分間ですよ?」



果南
「絶対に無理、誘惑の扉に入って残り2分にしても絶対に無理だから!」



果南
「何があってもミッション成功させないとゲームオーバー、だからね」



 そう、まだ裏切り者はいる。



19:38



真姫
「ヒール枠も居ないし、案外冷静なのか情に揺れやすいのかしら?」



スタッフ
「どうかしましたか?」



真姫
「ヴェッ! 
う、裏切り者について考えてたの、ミッション3から行動してなかったから」



真姫
「だから私から見て怪しいのは梨子、杏、それと久美子かしら」



 その予想は当たるのか?












Re: 逃走中02 誘惑に誘い込まれる者達よ ( No.36 )
日時: 2018/08/25 10:39
名前: あめとあんきも ◆Qq/n9hISAA (ID: 9RGzBqtH)


19:20



 ミッション終了まで15分、誘惑の扉が消えるまで13分を切ろうとしている。
ここまで杏、真姫というミッション1で活躍した二人がメッセージを見つけている。
メッセージは後一つ、しかし逃走者は6人、
内一人の久美子はミッションの存在を知らない。



19:01



善子
「ふん、思ったよりもハンターに出会わないわね」



 不幸体質でお馴染み、善子。
奇跡的に復活を遂げ、奇跡的にハンターに出会わず移動中。



善子
「ちょっと! 今の馬鹿にしてるわよ!」



 いや、馬鹿にしてますから。



善子
「おい!」



 そんな善子の近くにハンター。



ハンター
「……」スタスタスタ



善子
「隠れましょ……」



ハンター
「……」スタスタスタ



 早めに隠れたことで見つからなかったようだ。



善子
「……まだ隠れるわよ。振り向いた瞬間、見つかるなんて避けたいから」



 クソッ!



善子
「どういう意味よ、それ!」



18:49



梨子
「エリアが狭いから放出される部分が見つかるのかな、とか思ってたけど
見つからないね」



 探しても探しても、メッセージ通りに動いた方が手っ取り早い。



梨子
「取り敢えず、ハシビロコウの像を探そうかな。
見た記憶はあるんだけど方向までは覚えてないから」



 果たしてどうなるのか。



18:31



牢獄A



にこ
「裏切り者、許さないわよ」



鞠莉
「怒りがドッカーンね!」




「いきなりどうしたん、にこっち?」



にこ
「裏切り者のせいで確保されたって思うと、今更ながら怒りを覚えたのよ!」




「まぁ、にこっちならそうされずとも確保されてたと思うけど」



絵里
「そうね」



にこ
「どういう意味よ!」




「だって他での成績考えてみ? 」



鞠莉
「きっと直ぐにチャンスはカミングするわ!」



絵里
「それより……人数が少ないのが心配ね」



18:12



久美子
「あ、ようやく人発見!」



 久美子が見つけたのは……



梨子
「ハシビロコウの像、見つからないね」



 ミッションに探り探りで挑む、梨子だ。



久美子
「あの、梨子さん!」



梨子
「な、何?」



久美子
「携帯って使えますか?」



梨子
「また、か。背中、見せて」



 梨子が久美子の携帯電話電源制御装置を発見、
外したことで久美子も携帯電話を使用できるようになった。



久美子
「そんな装置付けられてたんだ!」



梨子
「メール、確認して。やばいから」



久美子
「……は、ハンター100体が向かってきてるんだ。後15分も無いですよ!」



梨子
「だから皆頑張ってるの!」



 何はともあれ、全逃走者がミッションの存在を知ることが出来た。



17:48



果南
「……ん、あれ」



 果南が指差す方向には



牢獄?



??
「ミッション、まだ時間があるとはいえ……」



??
「油断はできない」



 牢獄Bならメッセージが完成するが……



果南
「あぁ、外れ!」



 外れの気球だ、あれは牢獄A。既にメッセージは確認されている。



果南
「ハンター!」



 鋭い集中力でハンターを見つけ、直ぐ様その場を離れる。



ハンター
「……」



 見つからなかったようだ。



果南
「油断できないとはいえ、そろそろ時間が気になってきたよ」



17:25




「チャットの更新も無いし、進展も無さそう。気球が近くまで来たら確認しよう」



 小さい体でミッションに挑んできた杏、今回は抑えるそうだ。




「ヒント的にはハシビロコウの像を探すべきだろうけど、近くにハンター居たから」



 集中力もまだ続いている。



17:08



真姫
「ふぅ……ハシビロコウの像、ようやく見つけたわよ」



 エリア中央部、誘惑の扉、そして二体のハシビロコウの像に着いた真姫。



真姫
「嘴の方に行けば見つかるのよね、く・ち・ば・し。視聴者の人は読めたのかしら?」



真姫
「それより早く探さないと。3つ目のメッセージより向かった方が良いわ」



 その判断は正しいのか。



真姫
「二つの像の方向で交わる場所ね、恐らく。だとすると、この場所ってまさか……」



16:43



善子
「一応、ハシビロコウの嘴が差し交わる場所に来てみたけど、
此処ってバス停留所じゃない?」



 真姫や善子が言うようにハシビロコウの像が向く方向が交わるのはバス停留所。
エリアの最も端、最東端且つ最南端に存在する。



善子
「だとしてもそれらしき装置も物も見つからないんだけど」



 3つ目のメッセージを確認しなきゃ、どうにもならない。



16:36



梨子
「あ、気球だ」



 梨子が初めて気球を発見。
確認されてない気球は一つのみ、果たして当たりか、外れか。



梨子
「『閉鎖装置を出現させるにはハシビロコウの像を漁れ』……最後のメッセージ来た」



 当たりだったようだ。



梨子
「チャットしないと。それにまだ像に近いから皆には呼び掛けないと!」



16:17



久美子
「梨子さんからチャット来てます」



チャット
『梨子:『閉鎖装置を出現させるにはハシビロコウの像を漁れ』
最後のメッセージです。
私はハシビロコウの像に近いので他の皆は何処か向かってください!』



久美子
「でも何処が閉鎖箇所なのか分からないから動けないけど、真ん中に居れば何とかなりそうだよね」



 その読みは当たるのか。



16:04



善子
「チャット、送ろうかしら」



 そんな善子の傍にハンター。



善子
「くぅ、ハンター」



 開けた場所のため、隠れ場所が殆ど無い。



ハンター
「……」



善子
「あの家に……」



ハンター
「……!」



 だが、見つかった。



善子
「隠れるわよ」



ハンター
「……!」ダッダッ



ビーーーー



善子
「離れろ、離れろ……お願い」



ハンター
「……?」



 ハンターと距離があり、素早く隠れたことで何とか振りきれたようだ。



善子
「助かった、わね」



 今回ばかりは運が良いらしい。



善子
「念のため、チャットを送るわ」



 ミッション終了まで残り10分程。果たしてミッションクリアなるか?




 

Re: 逃走中02 誘惑に誘い込まれる者達よ ( No.37 )
日時: 2018/09/01 21:51
名前: あめとあんきも ◆Qq/n9hISAA (ID: y36L2xkt)

 前回のおさらい

 ミッション終了まで残り10分を切り、
逃走者は全てのメッセージを見つけ出すことに成功。
それぞれ『閉鎖装置を出現させるにはハシビロコウの像を漁れ』
『嘴の方に向かえば見つかる』『ハシビロコウこそ真実』だった。
現状として善子は二体のハシビロコウが見る方向が交わる場所、バス停留所にいる。
真姫も同じ考えに至り、バス停留所へ向かう。杏は一先ず休憩。
果南は未だエリアを彷徨い、久美子はエリア中央部に向かう、梨子はハシビロコウの像を漁る。



15:59



善子
「何とか難を逃れたわね……」



 不幸体質と聞いていたのに何だ、この強運は。



善子
「恐らくここから侵入してくると予想して、ここで待ち続けるわ」



15:42



真姫
「バス停留所が見えたわ、エリアが狭いとこういう時助かるのよね」



 真姫もバス停留所付近に到着。



真姫
「人数制限があったら困るし、一応来てみたけど。人、居るのかしら」



15:34




「今、杏はエリア中央部に居るから……未だ動かなくて……ハンター居る」



 圧倒的な集中力でハンターの接近に気付いたが、果たして凌げるか。



ハンター
「……」スタスタスタ




「来るな、確保されるには早すぎる……」



ハンター
「……」スタスタスタ



 何とか気付かれずに済んだようだ。




「二点が交わる場所、探してみるか。ハシビロコウの像を見に行かないと」



15:17



久美子
「エリア中央部に誘惑の扉があるのか……でも向かったお陰で梨子さんに会えたし」



 偶々エリア中央部に向かっていたことで梨子に装置を外してもらった久美子。



久美子
「ミッションは絶対にクリアしたいし、チャットからハシビロコウの像を確認しないとだし」



 ようやくミッションに動くことが出来た。





 さらっと残りミッション時間を誤解してました、今こそ残り10分、よし、これで良し。



15:00



果南
「残り10分、か。何処に向かえば良いんだろう」



 路頭に迷う、果南。



果南
「正直、メッセージの意味が全然分からない。チャットで聞いても良いのかな?」



スタッフ
「このミッションの間だけ可能ですよ」



果南
「それじゃあ、聞いてみよう!」



チャット
『果南:ミッション4だけど私は今、何処に向かえば良いのかなん?』



14:47



善子
「果南からチャット……ね」



善子
「何なのよ、その語尾」



善子
「まぁ、私の予想でも返してあげるか」



チャット
『善子:私は最初のバス停留所に居るわ』



善子
「まだ時間はあるとはいえ、怖いわね」



14:32



真姫
「あら、善子もバス停留所に居るらしいのね。私も送るべきかしら……いや、梨子次第ね」



 バス停留所付近に到着した真姫、善子同様の推理でやって来たが。



真姫
「ちょっと何よ、あれ! 奥に真っ黒な何かが……ってあれがハンター!?」



 バス停留所から奥、エリア最奥から更に奥、其処からハンター達がエリアへ向かってきている。



真姫
「これは確定ね、チャットを送らないと」



チャット
『真姫:バス停留所に居るんだけど、奥から大量ハンターが来ているのが見えたわ。バス停留所で確定ね』



14:18



梨子
「……ハシビロコウ、何処にいるのよ」



 最後のメッセージを見つけた梨子、ハシビロコウの像を探す。



梨子
「私が早く見つけないとミッション失敗するから……急がないと。活躍しないと駄目だから」



 彼女は何を背負ってミッションに動くのだろう。


Re: 逃走中02 誘惑に誘い込まれる者達よ ( No.38 )
日時: 2018/09/03 16:58
名前: あめとあんきも ◆Qq/n9hISAA (ID: rBo/LDwv)



14:03




「どうやら……バス停留所に向かえば良いらしいけど人数とか書いてあったっけ?」



 ミッションにもメッセージにも書かれては居なかった。




「とはいえ、最後のミッションだし遠くではないから向かうだけ向かうか」



 杏もいよいよ動き出すようだ。



13:52



梨子
「……はぁ、はぁ。善子ちゃんと会った場所に……有ったのね」



 ハシビロコウの像に戻ってきた梨子。



梨子
「確か、『閉鎖装置を出現させるにはハシビロコウの像を漁れ』だったから此れよね?」



 梨子の目の前にはハシビロコウの像が2体設置してある。



梨子
「この像を調べれば良いのよね……?」



 其処へハンターが接近。



梨子
「……嫌な予感がする、隠れていようかな」



 予感を頼りに隠れたことでハンターには見つからなかったようだが……



梨子
「ハンターに遭遇したら不味いわね、ミッションももしかしたら時間がヤバイかもだし……」



 それから像を探し回るが、



梨子
「分からない。調べても異常な所が見つからないよ」



 焦りからか仕掛けを見つけられない。



13:38



 一方、梨子を待つバス停留所付近の二人にハンターが接近。



善子
「……ハンターの気配がするけど迂闊に動いて良いのかしら」



真姫
「奥のハンターも近付いてくるし、そろそろハンターを見つける頃よね」



 一方がハンターに見つかった。それは



善子
「ハンターが走っている音がする、もしかして真姫が見つかった?」



 善子の推測通り……



真姫
「ハンターが来たわね……逃げないと」



 西木野真姫だ。



真姫
「……隠れましょ」



 距離があったため、建物の裏に隠れることにした真姫。



ハンター
「……?」



 素早く隠れたことで運動神経をカバーし、ハンターを振りきれたようだ。



真姫
「梨子、確保されてないと良いけど……」



 ハンターよりも今はミッションの方が気掛かりなようだ。



13:14



久美子
「あれ、杏ちゃん?」




「……そうだけど、何?」



久美子
「いや、何となく呼んでみただけ。やっぱりバス停留所に向かってるの?」




「うん、行くだけ無駄にならないと思うから。って、あれは梨子?」



久美子
「メッセージ通り、漁ってるみたいだけど」



 エリア中央部で合流した杏と久美子が梨子を見つけたようだ。




「時々、項垂れてるのは気のせい?」



久美子
「私もそんな風に見えるよ……錯覚?」




「取り合えず話、聞いてみる?」



久美子
「うん、そうだね」




「杏達も暇だから探してあげよっか?」



梨子
「……あ、居たんだ。うん、お願い。中々見つからなくて」



久美子
「確かに像自体に異変はないもんね。杏ちゃん、どう思う?」




「ハシビロコウを動かせたり、この石板の部分が怪しいけど……どうだろう」



梨子
「じゃあ調べてみるよ」



 その後、



11:45




「この石板が怪しい、押してみよう!」



 カチッ



 バス停留所付近



 ウィーーン



善子
「……何か、機械音がするわね」



真姫
「もしかして装置が起動されたのね!」



 杏、梨子、久美子が像を漁ることで装置の起動に成功。後は閉鎖するだけだ。



善子
「……ちょっと待ちなさいよ」



真姫
「これは間に合うのか不安ね……」



 二人が見たのは……



11:25



チャット
『真姫:梨子のお陰で装置が起動したみたいだけど閉鎖するにはまだ人数が足りないのよ。
今、バス停留所に善子ちゃんと居るんだけど後一人、来てくれないかしら。
そうしないと装置を動かせないのよ、レバーが3つあるから』



 そう、閉鎖装置を使うには同時に3つのレバーを動かさなければならない。
つまり3人の逃走者が必要になる。
ミッション終了までおおよそ6分、後一人がバス停留所に辿り着けばミッションクリア。
辿り着けなければミッション失敗、大量ハンターがエリアに雪崩れ込む。



果南
「嘘……バス停留所は遠くはないけど急げば間に合うかな?」



梨子
「私は疲れたから向かえそうにないよ……あんまり近くないし」



久美子
「私も……。体力に自信が無いから保障できないなぁ」




「杏のこの見た目で向かえると思う? 無理だよ、杏、今日は十分頑張ったと思う」



 距離的には四人ともさほど変わらないが、体力は果南が一番残っている。



果南
「そういえば私、何にも活躍してないし。鞠莉やダイヤに言われそうだし……。
うん、ミッションにも動くよ!」



 果南がミッションに動く意思を固めた。
しかしエリアには3体のハンター、更にエリアは通常より狭くなっている。
今まで多くの幸運が逃走者に向けられたが今度はそうとは限らない。






Re: 逃走中02 誘惑に誘い込まれる者達よ ( No.39 )
日時: 2018/09/04 10:02
名前: あめとあんきも ◆Qq/n9hISAA (ID: Uj9lR0Ik)

 前回のおさらい

 梨子がハシビロコウの像を漁っていると杏、久美子と合流。
結果的に閉鎖装置を起動したものの、そこで善子と真姫が見たのは3つのレバーだった。



11:09



善子
「……形がはっきり見えてきたわね、黒い集団め」



真姫
「貴方、そういうの好きそうだけど。黒々しいものとか、そういうの」



善子
「そ、そんなことないわよ!」



 いや、図星だ。



10:58



地上牢獄



幸子
「ようやくカメラに映されましたよ……それにしても本家が放送されましたね」




「うん、前回出場者が沢山出てたって聞いたよ」



 ちなみに作者は田中さん、宮田さん、松島さんが出ていたことに喜んでいたらしい。
田中さんは長年の逃走中プレイヤー、宮田さんは親の影響や推し被り、松島さんは親近感ですが。
田中さんを除く他にもボイパ凄いキッズに人気のYouTuber、みちょぱさんなどが出ていた。



 それにしてもゲームソフト欲しいなぁ。




「書いても叶う訳じゃないけどねー」



幸子
「それに此方のゲームも佳境に入ってきましたよ!」



10:39



梨子
「不安があるから慎重に向かう、もしかしたらの事態が起こるかもしれないし動いてたいから」



久美子
「今まで隠れ続けてたことで逃げてきてるから誘惑の扉にも入らないように離れてから隠れるよ」




「いい加減疲れたし、隠れようかな。それか自首もありだな。……あ、自首ボックス」



 この三人の内、一人にハンターが接近。




「……自首しようかな、そろそろ良い額だし」



 現在、賞金はとっくに100万円を越えている。自首をするのも逃走者の自由だ。



梨子
「……ミッション、誰か向かってるのかな」



久美子
「誘惑の扉には誰にも入らなそうだね」



 見つかったのは……



梨子
「慎重に移動しないと……」



 梨子ではなく、



久美子
「……ハンターが来てる!」



 久美子だ。



ハンター
「……!」タッタッタッ



 ビーーー



【ROCK ON 】



ハンター
「……!」



久美子
「速いよー!」



 ある程度距離はあったものの、直線勝負ではハンターが有利。
そして



ポン



10:10



黄前久美子確保、残り5人



久美子
「……でも、私の割には結構残れたから満足だよ」



 再び挑戦を待っている。



牢獄B



麗奈
「久美子……確保されちゃったか」



蘭子
「でも……それなりの生存だったわね」



李衣菜
「誘惑の扉には誰も入らないのかな?」



 果たしてどうだろう。



09:45



果南
「残り5分切ったから急がないと……!」



梨子
「果南ちゃん辺りが向かっていたら助かるんだけど……私も一応動かないと」



 ミッション④に動いているのはこの二人。梨子も動いてはいるが、体力を消費して思うように動けない。



09:31



善子
「残り5分を切ったわね、ミッション時間はあった筈なのに苦しいわね」



真姫
「善子ちゃんが居てくれて助かったけど、さすがに後一人来てくれるわよね?」



 ミッションに動くかはどうかは逃走者次第だ。



09:12




「今、周りにハンターが居ないんだよね」



 自首ボックス前に待機していた杏。




「ミッションが失敗しそうだから、じゃないけど自首するのも一つの手だよね。
杏、自分が最後まで残れるとは思えないから自首する!」



 ただしそこへ近付くのはハンター。




「番号押して……早く繋がれ!」カチカチカチ



ハンター
「……」スタスタ




「……あ、双葉杏、自首します!」



ハンター
「……」スタスタ



08:53



双葉杏、自首成立。賞金1,333,400円獲得




「申し訳無いけどこれが杏の戦法だよ」



 確実に賞金を得た女。



08:50



プルルル、プルルル



梨子
「誰か確保されたのって杏ちゃん、自首したんだ……」



牢獄B



李衣菜
「杏ちゃん、自首するとかなんか、らしいね」



蘭子
「ええ、分かるわ。杏は欲望に囚われたなんて……」



地上牢獄



幸子
「あの人、確実に賞金を手に入れたね……」




「そうだね、でもラーメン羨ましいにゃー」



幸子
「ら、ラーメン?」




「うん。希ちゃん達とラーメンを食べたいにゃーって思ったの」



幸子
「……そ、そうですか」



 さてミッション終了まで後4分。久美子が確保、杏は自首により残り逃走者は4人。
しかも裏切り者も残っているようだが……。



08:37



真姫
「……ハンターを見つけたわ、ここで確保されたらミッションクリアがキツいわね」



 廃屋に身を隠す真姫がハンターを発見し、身を潜める。



ハンター
「……」スタスタ



真姫
「……梨子、もしかして。違ったらごめんなさい」



スタッフ
「どうかしましたか?」



真姫
「ううん、裏切り者の候補に梨子、久美子、杏を挙げてたのだけど二人が抜けたから梨子が怪しく見えてきたの」



 その予想は当たるのか。



ハンター
「……」スタスタ



真姫
「ふぅ……ハンター、行ってくれたようね」



 長時間のゲームで疲労が溜まっているだろうが、自慢の集中力で凌いだ。



08:16



善子
「残り4人……ね」



 残り逃走者は4人、復活勢も善子だけになってしまった。



善子
「それと今まで言わなかったけど、ヨハネって表記してくれない?」



スタッフ
「本名で表示するべきか迷った結果のため、次回以降検討させてもらいます」



善子
「あら……意外にも対応が良いわね。ちょっとびっくりするじゃない」



善子
「って、ハンターね。私が確保されてもミッションキツいからしっかり隠れないと」



ハンター
「……」スタスタ



善子
「誰か来てくれればこっちの気も楽なんだけど……まぁそんなこと言ってられないわね」










逃走中02*ミッション終了 ( No.40 )
日時: 2018/09/05 22:29
名前: あめとあんきも ◆Qq/n9hISAA (ID: OLpT7hrD)



 前回のおさらい

 久美子が確保、杏は自首成立して残りは4人。
ミッション終了まで3分を切ろうとしている。
最後の難関、3つのレバーには既に潜伏していた真姫、善子が着いているが、
後一つは空いていた。
向かっているのは果南、そして梨子の二人。果たして、どちらか間に合うのか。



08:02



 ミッション終了まで3分、誘惑の扉消滅まで1分を切ろうとしている。



果南
「絶対に間に合わせるよ!」



梨子
「少しでも力にならないと……」



 二人は最後のレバーを下げるために動き、



真姫
「……本当に近付いてきたわ」



善子
「ハンターは見当たらないわ、そっちは大丈夫?」



 二人は2つのレバーの前に待機している。誰も誘惑の扉には入る気は無さそうだ。



07:49



果南
「あれ、適当に走ってたから着かない。地図見ないと……っ、ハンター!」



ハンター
「……!」



 ミッションにはハンターが付き物だ。



ハンター
「……!」



ビーーー!



【ROCK ON】



果南
「負けないよ……っ!」



 エリアの建物を上手く利用したことで



ハンター
「……?」



 ハンターを見事撒いたようだ。



果南
「……本当に時間がないけど、レバーの方に向かって走ってたから良かったよ」



 しかしミッション終了までもうすぐ2分を切ろうとしている。



07:14



梨子
「……果南ちゃん向かってるのかな。
チャットの履歴から観て真姫ちゃん、善子ちゃんは居るみたいだし」



梨子
「私も動かないと、だよね。距離的には難とか間に合いそうだけど
ハンターが怖くなっちゃって足が震えてるんだよね」



 ハンターとの恐怖と戦いながらレバーに辿り着けるか。



06:59



善子
「真姫……ちゃん、ハンター居る?」



真姫
「そういえば前から思ってたんだけど……
ちゃん付けするの面倒なら真姫って呼んで構わないわよ?」



 既にバス停留所に待機している二人にハンター。



善子
「……じゃあ、真姫。真姫の方向からハンター来てるわよ!」



真姫
「それじゃあ、早く隠れないと」



 二人だからこそのハンターの早期発見により
本編には書かれていないが数回ハンターに見つからずに済んでいる。



善子
「もし誰も来なかったら私達が格好の餌食ね……」



真姫
「流石に誰かしら来るって信じたいけど……限界まで待つわよ」



 今回もハンターに見つかることはなかったが、期待の誰かは来るのか。



06:38



果南
「……あ、あれってバス停留所だよね? まだ距離はあるけど見つけたよ!」



 バス停留所まで直線にして200mの距離まで近付いた果南、しかし……。



ハンター
「……」スタスタ



 善子、真姫が発見したハンターが前方から接近。



果南
「……なんか、一気にハンターとの遭遇率が増えた気がするんだけど」



 すかさず建物に隠れ込み、凌げるか。



ハンター
「……」スタスタ



果南
「うわ……今、横の通りを通過したよ」



ハンター
「……」スタスタ



果南
「お願い……ミッションクリアだけはさせて」



ハンター
「……」スタスタ



 どうやら気付かれなかったようだ。



果南
「もうすぐ1分切りそうだから走っちゃった方が良いよね、うん、そうしよう!」



 距離的には間に合いそうだが、ハンターがまた接近すればそう上手くもいかない。



06:02



梨子
「……駄目だ、今の私じゃ間に合わない。離れよう」



 自分の体力では間に合わないと判断した梨子、バス停留所から離れる決断をした。



梨子
「今はハンターがただただ怖いだけ……皆、ごめん」



 そしてミッション終了まで残り1分を切ろうとしている。



05:48



果南
「よしっ、バス停留所に着いたよ!」



 バス停留所に到着した果南。そして



善子
「果南、来てくれたのね!」



真姫
「うふふ、これでミッションクリアできるわね」



 ガシャンッ



 3人で同時にレバーを降ろし、大量ハンターのエリア侵入を防ぐことに成功、
ミッションクリアだ。



果南
「急いで離れないと……って!」



 しかし3人が集まっている所で



ハンター
「……!」



 ハンターの登場だ。



善子
「嘘でしょ……誰かは犠牲になるわね」



真姫
「本当に……イミワカンナイ!」



 ハンターの標的にされたのは……



善子
「ヨハネが捕まるなんてあり得な」



ポン



 堕天使ヨハネだった。



善子
「……でもヨハネの割には生き残れた気がするわ、不幸なんて脱却よ!」



 三択で捕まってるから不幸脱却とはならなかった。



善子
「いちゃもん付けるな!」



05:26



津島善子確保、残り3人



 この間に果南、真姫は逃げ出した。



05:20



プルルル、プルルル



梨子
「あ、メールが2件来てる。一件は……ミッション④クリア、だって。
皆、ありがとう!」



 梨子は何とか救われた。



梨子
「もう一件は……善子ちゃん確保!? お疲れ様」




 ミッション④がクリア、善子が確保され残り時間は5分。逃走者は3人。
誰が逃げ切るのか、それとも全滅か。