二次創作小説(新・総合)

Re: 逃走中02 誘惑に誘い込まれる者達よ ( No.42 )
日時: 2018/09/06 22:49
名前: あめとあんきも ◆Qq/n9hISAA (ID: Uj9lR0Ik)



 前回のおさらい

 残る逃走者は3人、時間はもう5分を切ろうとしている。



05:04



牢獄A



鞠莉
「果南ーー! 逃げ切るのよーー!」




「ウチらは真姫ちゃんを応援しよか」



にこ
「真姫ちゃんなんて応援しなくても良いんじゃないの……」



絵里
「もう、にこったら。真姫に負けたからって拗ねてるの?」



にこ
「拗ねてないわよ! ふん、だ!」




(いやいや、拗ねてるやん……)



04:48



真姫
「もう、3人しか居ないのね」



 ハンター放出は阻止したものの、狭いエリアにハンターが3体、決して油断は出来ない。



真姫
「とはいえ、私が逃げ切るためにはハンターを先に見つけて逃げる、隠れきるしかないのよね」



 ミッションにも積極的に参加し、運動神経は悪いながらも逃げ延びた真姫。
逃走成功、という称号を得られるのか。



04:32



果南
「……ハンターに出会ってびっくりしたけど何とか救われたよ。善子ちゃん、ごめん」



 前半では大した活躍も見られなかったが、ミッション④では大きく貢献した逃走成功有力候補。
最後は華々しく飾れるか。



果南
「でも体力はまだ何とかなりそうだからハンターを先に見つければ何とかなるかも」



04:22



梨子
「もうすぐ、ゲームが終わるんだ……」



 時々、不審な言動は目立ったものの。ミッション④ではクリアに貢献した。
無事に逃走成功なるか。



梨子
「でも何があるのか分からないのが逃走中、油断禁物」



04:08



牢獄B



李衣菜
「デレステ勢居ないの、悲しいなぁー」



蘭子
「……弱き者には制裁を下さん。李衣菜、地獄の業火に焼かれなさい!」



李衣菜
「蘭子ちゃんも大分短命だったってば!」



麗奈
(……久美子の所に行きたいな、周りが煩いなぁ)



03:50



梨子
「残り4分を切った……240秒も無いのか」



 どんだけ長く逃げていても確保されれば賞金は0。



梨子
「建物の中に隠れていよう」



 梨子は隠れ続けることを選択した。



03:32



真姫
「ふぅ……この僅かな時間さえもどかしく感じるわ」



真姫
「っ、ハンター!」



 先にハンターを見つけ、急いで離れる真姫。しかし



ハンター
「……!」



 その些細な動きさえ、ハンターは見逃さない。



真姫
「見つかったわね、最悪よ!」



ハンター
「……!」



ビーーー!



【ROCK ON】



ポン



03:09



西木野真姫確保、残り2人



真姫
「いつかリベンジするわ、絶対に」



 お疲れ様。イベント頑張れ(スクフェスイベントにて)



地上牢獄



プルルル、プルルル




「め、メールにゃ……!」



幸子
「読んでくださいよ!」




「……あ、あ、あぁ!」



善子
「しっかりしなさいよ! 読むわ、西木野真姫確保!」



久美子
「残り3分で2人、もしかしてイケるかも?」




「ま、まきちゃぁーーーん!」



善子
「あんたは何があったの、バグったの?」



幸子
「余程ショックだったんですね」



02:46



梨子
「後3分……」



 残り3分を切り、残ったのは梨子、そして果南。二人して最初から逃げ続けた逃走者だ。



梨子
「もう自首はしない。というか、そのために動いちゃった方がハンターに見つかりそうだし」



02:31



果南
「梨子と二人きりかぁー……」



スタッフ
「なんか、誤解させるような言い方してません?」



果南
「え、そうかな。でも、残り2人だよ。もう、そんなのどうでも良いよ」



 残り時間は2分30秒。



果南
「……ハンターに捕まったとしても走力で負けたなら仕方ない。
でもハンターに気付かないで捕まるのだけは絶対に嫌、広い場所に出よう!」



 その作戦が吉と出るか、凶と出るか。



02:14



牢獄C



カエデ
「おのれ、巨乳め……」



ひなた
「……カエデちゃん、まだ続けるの、それ」



有希子
「まぁ、らしいですけどね」



カエデ
「この局面だとしても巨乳には捕まって欲しい!」



01:59



梨子
「後2分か、時間が長く感じるなぁ」



01:35



果南
「……この静けさ、ハンターさえも見かけないこの状況が怖いね」



 2人の内、どちらかが見つかった。



01:24



??
「ハンター来た!」



 それは……



果南
「でも此処で振り切れたら可能性がある……っ!」



 果南だ。



ハンター
「……!」



 しかし今まで約120分も逃げ切った、疲労も溜まっているだろうその体で振り切れるか。



果南
「……絶対に負けない!」



ハンター
「……!」



ビーーー!



ハンター
「……!」



果南
「……あっ!」



 前方から別のハンターだ。



ハンター
「……!」



【ROCK ON】



ポン



00:52



松浦果南確保、残り1人



果南
「はぁはぁ……後1分だったんだ、惜しかったね」



 果南をもってしてもハンターに挟まれれば、振り切るのは容易ではない。



プルルル、プルルル



牢獄A



鞠莉
「ohーーーーーー! 果南、確保なんてマリー、信じないわ!」



にこ
「中々、惜しかったわね」




「残るは梨子ちゃん、ただ1人か……」



牢獄C



カエデ
「よっしゃっ!」



ひなた
「いやいやいや、本気でその執念凄いね、カエデちゃん」



地上牢獄



真姫
「果南、確保されたのね……」



真姫
(……やっぱり、梨子って)



善子
「リリー、逃げ切りなさい!」



00:38



梨子
「果南ちゃん、確保されちゃったんだ。でも時間を稼いでくれて助かった」



 残り30秒ばかり、残っているのは梨子のみ。
エリアには3体のハンター、油断は出来ない。



梨子
「もう、私だけ……か」



00:30


牢獄All
『30!』



『29!』



『28!』



『27!』



『26!』



『25!』



『24!』



梨子
「……あれ、ハンターだよね」



『23!』



『22!』



『21!』



梨子
「離れよう……ゆっくりと見つからないように」



『20!』



『19!』



『18!』



『17!』



『16!』



梨子
「……って、見つかってる!」



ハンター
「……!」



 残り僅かの所で見つかった。



『15!』



『14!』



『13!』



『12!』



ビーーー!



【ROCK ON】



『11!』



『10!』



『9!』



『8!』



『7!』



梨子
「逃げきれるか、分かんない!」



『6!』



『5!』



『4!』



『3!』



梨子
「これ、捕まるかも……」



 ……?



牢獄All



プルルル、プルルル



 代表して善子が読み上げる。



善子
「……桜内梨子」





































善子
「確保……」



 GAME OVER





地上牢獄前



善子
「リリー、お疲れ様!」



梨子
「僅かの所で捕まっちゃったよ」



李衣菜
「そして杏ちゃんは高額金額で自首成功、おめでとう!」




「賞金には目がないからしっかり頂いたよ!」



鞠莉
「それに果南も真姫も……じみーに善子も惜しかったわね」



善子
「地味にってどういうことよ!」



麗奈
「そのまんまの意味だよ……」



久美子
「私は含まれてなかったんだ……」



鞠莉
「久美子はもっと活躍して欲しかったわね」



久美子
「確かに……そうかもしれません」



果南
「そういう鞠莉だって活躍具合だと微妙じゃない?」




「今回は3年生ボロボロやったなぁ」



絵里
「特に私達は酷いわね、にこ」



にこ
「いやいや、にこはこのとびっきりの可愛さで牢獄さえ華やかに」



真姫
「ねぇ、梨子。ちょっと、こっち来て……」



梨子
「うん……」



牢獄裏



真姫
「ゲームマスターは公表しなかったみたいだけど、裏切り者って貴方だったんじゃない?」



梨子
「……っ、よく分かったね」



 裏切り者の正体は桜内梨子、彼女だったのだ。



真姫
「別に……何となく怪しく見えただけよ。
途中からの行動の不自然さが引っ掛かっただけ、別に悪く言うつもりはないわ」



梨子
「そう、なんだ……」



 結果──双葉杏、自首成功



 逃走中02*誘惑に誘い込まれる者達よ……End.