二次創作小説(新・総合)
- Re: 新たな闘いの物語 ( No.26 )
- 日時: 2025/03/17 08:32
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第15話「珍しい来客」
【海軍本部 元帥の部屋】
・ヒナタ視点
『シュッ……』
「あなたは……、ゴクウブラック?!」
ブラック「ほう。『神』の存在である俺を前にしても怯まぬとは、中々いい事だな」
ヒナタ「そうね。ギィからあなたに関する『ある程度』の話は重々聞いていたけど、今のあなたをみると……。かつての『彼』を思い出すわね……」
ブラック「……。『アイツ』の事か………」
まさに、その『彼』その物なのよゴクウブラック。
以前リムルからその話を聞いた時、例の彼は温厚な性格で……どんな時も私やリムルの前では決して笑顔を絶やさないでいるの。
その姿はまさに、生前の育ての親である悟飯さんその物でもあるわ。
彼はその人に育てられたらしいけど、何故ラディッツを兄とは認めないのかしら。
その一件について少し前にドワーフ王国に足を運んだ時、ガゼル王は私にこう言っていたの。
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【回想:ドワーフ王国 王の間】
『ふむ。ラディッツとやらについてとな?』
ヒナタ『はい。ルミナス様に何度か聞いても知らないと言っておられているので、此処は剣聖であるあなたに直接聞こうかと思いまして……』
ガゼル『はっはっは。流石はルミナス殿だ、自分は多忙だからと言って……俺の元に自身の部下を送り込むとはな』
確かに、あの方らしいと言えばそうかも知れないわ。
それでも目の前にいるドワルゴ国王は、迷わずに私の為に『例の男』について1から語り始めたの。
ラディッツとは……、惑星ベジータ育ちのサイヤ人。
その種族が戦闘民族であり、かつては悟空の敵でもあった。
ナメック星人のピッコロもまた、一時期は彼とは敵対していた……と言う事でもあるわね。
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ヒナタ『失礼ですが。あのナメック星人のピッコロも悟空とは敵対していたのに、何をきっかけに仲間として行動するようになったのでしょう?』
ガゼル『ドルフよ。『あの記録』をこやつの方へ持ってこい!!』
ドルフ『はいっ。こちらです、ヒナタ殿!』
ヒナタ『はっ! お言葉に甘えて…拝見させて頂きます!』
『例の記録』と呼ばれる本の中には、それぞれの経緯が全て記されていた。
道理で私の知らない出来事が沢山あったせいで、ルミナス様からこちらに行くように仕向けられたのも…何となく分かって来た気がするわ。
ドルフさんの説明は優しくて、更に指定されたページを開くと……そのページには『あの闘い』もきちんと記されていたわ。
ブランフォード中佐やクラウザー准将は過去に……、こんな大変な闘いを当時共闘した彼らと共に頑張っていたのね。
するとドルフさんはこの本を私に託す決意をし、正門まで見送って貰った後に…私は転移魔法を唱えて今に至ったと言う訳なのよゴクウブラック……。
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【現在:海軍本部 作戦会議室】
リムル「成程。ヒナタが持ち帰って来たその本には、他の皆が経験した出来事が記されていたのか…」
ヒナタ「ええっ。ドワーフ王国にいるドルフさんから聞いた情報によると、まずは私が手にしている本の目次から自分が気になるジャンルを知る事が出来るらしいわ!」
ブラック「おいっヒナタ。まずは『異世界編』について、俺に詳しく教えてくれ!!」
ヒナタ「あなたね…。人に聞く以前にまずはあなた自身から動いて、気になるジャンルを見つけることが最優先じゃないの?」
ブラック「………。確かに……、貴様の言葉にも一理あるな……」
マリオ「じゃあ。ボクから先に拝見していいでしょうか?」
ヒナタ「勿論どうぞ!」
マリオ「ヤッフ〜。ありがとうございます!!」
ヒナタ「所でマリオ、一体あなた何を知りたいの?」
マリオ「え〜っと……。その事でクロノ君やスモーカー中将ともよく話し合ったんですけど、何故か2人共…ボクの背中を優しく押して来るんですよ」
それってもしかすると、自分達は後で構わない…そう言うことなのかしら。
本当ならすぐにでも気になるジャンルを彼らがすぐに探したいとこでもあるんだけど、マリオが最古の『スマブラ四天王』の1人だと察していたから……先に彼から手にする事を優先したのかも知れないわね。
その光景はまるで……『いつかの』私がやっていたと言う……、『誰かの手』を差し伸べる感覚によく似てるわ。
その間ブラックの静かな苛立ちから感じるオーラはまるで、「さっさと読め。次は俺の番だからな…」と言いたげな視線しか感じないのも…無理はなさそうでもあるわね。
16話に続きます。