二次創作小説(新・総合)

Re: 新たな闘いの物語 ( No.29 )
日時: 2025/03/20 08:19
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第17話「小さな勇者の行方」


【ドラクエⅢの世界 アリアハン】


・マァム視点

「覚えているぞ。此処は伝説の勇者・アルスの故郷だ!!」
『えっ?!』


伝説の勇者アルス……、確かこちらに来る前にグロリオが彼の絵を描いてくれた事があるわ。
短めの黒髪に、勇者の兜を身に付けていた陽気な青年。
その彼の生まれ変わりなのが、もう1人の伝説の勇者。
パンジから聞いた話によると、この2人もかつては『この世界』の宿敵を倒すために旅をしていたのね。


-----

「マァム様。まずはこの世界にあるルイーダの酒場に行ってみましょう!」
マァム「そうね。ダイの手がかりがないか、聞いて回った方がいいかも知れないわね」
シオン「そうですね!」
ソウエイ「では。私が情報収集して来ましょう!!」
『本当に……。何でもありなのね(なんだな)………(汗)』


まずは前勇者オルテガの失踪……、それは16年前にさかのぼるみたい。
ドルフさんが持って来てくれたこの本に寄ると、『この世界』に関する出来事もきちんと記されているみたい。
あったわ、この辺りが『この世界』経由の出来事で間違いないみたいね。
要するに。この世界自体を滅ぼそうとしたのが、かつての元凶・大魔王ゾーマ!!
やり方に関してはまるで……、過去に私やダイの姿を借りた『アイツ』を嫌と言うほど思い出すわ。


-----

『シュッ……』

「戻りました、マァム様!」
マァム「ソウエイさん。ダイの行方は掴めたの?」
ソウエイ「はっ! 酒場にいた旅の武闘家の証言しょうげんによりますと、ダイ様は高度な魔力を持つ軍団長と共にロマリアへ向かったそうです」
マァム「…………。高度な魔力を持っている軍団長………」
ハドラー「…………。ぐぬぬぬぬぬ………」
シオン「う〜ん。何か心当たりがある人物でもありますね……」
ベニマル「あの。目撃例からすると多分ですが……その者は尖った両耳をした魔導士ではないでしょうか?」
マァム「ま………、まさかっ!!」
『ザボエラ?!』


アイツの事だわ……、いつぞやのラーゲン大司教のように私の恋人である小さな勇者・ダイを誰かの生贄いけにえにするかも知れない。
現にロマリアに向かっていると言うことだけでも分かったからには、ザボエラたちよりも先にその国へすぐにでも到着しなきゃ行けないわ!
するとハドラーはその様子を見抜いていたのか、キメラの翼を前もって準備していたの。
大事おおごとになる前になんとしてでも、ダイを助けて見せるわ!!
待っていてねダイ…、居場所を突き止めたらすぐに……あなたの所に私たちが助けに向かうから!!

18話に続きます。