二次創作小説(新・総合)
- Re: ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(募集中) ( No.104 )
- 日時: 2018/03/28 10:15
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
数日後
~マガイモノ屋~
たくっちスノー
「はい、終わったよ...ヘルラージュさん」
ヘルラージュ
「ど、どうもありがとうございます...」
龍我
「まさかゴキブリ退治なんて頼まれるとは思わなかったぞ」
ヘルラージュ
「だ、だってだって!ゴキブリ苦手なんだもん!!わたくし腰が抜けてもう...」
たくっちスノー
「まったく、本当にヘタレなんですから...」
龍我
「おい、こいつ本当に悪の秘密結社の元ボスなのかよ」
たくっちスノー
「悪のと言っても対した悪事はやらないというか出来ないらしいけどね...純粋すぎて」
龍我
「珍しいなぁ...」
ヘルラージュ
「何を話してるんです?」
たくっちスノー
「いや!気にせずに...」
ヘルラージュ
「それで、報酬なんですけど...お姉ちゃんが使わなくなった古い黒魔術の本でどうでしょうか?」
たくっちスノー
「お、ラージュ家のお墨付きか...いいね!受け取っておくよ!」
ヘルラージュ
「はい、それではまた...」
たくっちスノー
「期待してるよー!」
...
龍我
「期待してるよじゃねーよ!あいつ何回うちに頼みに来てんだよ!!」
クラマ
「今回がゴキブリ退治、前が屋敷の片付け、更にその前は海に沈んだ指輪の回収...」
龍我
「何というかよ...情けないというか...残念というか...バカというか...」
福ちゃん
「言葉を選びきれてない...あれでも、古神術とやらの継承者なんですけどね...」
龍我
「凄い家系なんだろ?じゃあなんであんなダメダメなんだ」
たくっちスノー
「超天才の姉に甘やかされてきたから...」
龍我
「ああ...なるほどな」
たくっちスノー
「でもなぁ...性格は残念だけどどこかお茶目だし、情けないけど便りにならないことは無いし...」
龍我
「あれか、守ってやりたいオーラって奴か」
たくっちスノー
「そうそう!」
クラマ
「それに、しっかり報酬は用意してるんすよね」
福ちゃん
「そういえばそうね...本だけじゃなくてほら、私たちのぬいぐるみ!」
龍我
「...これ、もしかしてあいつが作ったのか?」
クラマ
「そうだな、ここら辺に置いておけば映えるんじゃないか?」
たくっちスノー
「せっかく作ってくれたんだし、大事にしなくちゃな!」
龍我
「ああ...ところで、今日お昼どうする?」
たくっちスノー
「飯食べるのかよ、マガイモノなのに」
龍我
「飯食わねぇマガイモノなんてお前ぐらいだぞ」
たくっちスノー
「そ、そうかなぁ?でも自分はいいよ、留守番してるから三人で行っておいで」
福ちゃん
「そう...じゃあ、少しの間頼みますね」
龍我
「一応弁当は買っといてやるから!」
龍我達はマガイモノ屋から出ていって...一人残ったたくっちスノーは横になる
たくっちスノー
(監理局をクビになり早くも数日...いつもだったらこういう時間に書類に判子を押したり、書類見たり...なんか書類しか見てないな)
たくっちスノー
(とにかく、仕事だらけだった...でも今は何もない、やることがない...僕は何をすればいいんだろう?)
たくっちスノー
「ひとまず、マガイモノ屋に届いた依頼でも確認するかな...」
コンコン
たくっちスノー
「ん?...今はやってませんが依頼なら受け付けますよ」
ビャッコガンナー
「いえ、今回は仕事じゃなくって...どうも、たくっちスノー様」
たくっちスノー
「ビャッコガンナー!」
ビャッコガンナー
「他の人たちが昼御飯食べに行ったそうなんで、どうしてるかと思ってさ」
たくっちスノー
「そうなんだ...ちょっと暇だったし話し相手になってくれないかな?」
ビャッコガンナー
「たくっちスノー様とならいくらでも!」
...
たくっちスノー
「それでさ...自分、すっかりやることがなくなっちゃって...」
ビャッコガンナー
「それなら、また俺と一緒にフレンダー見るのはどうで?今面白い所なんだよ!」
たくっちスノー
「へー、今どうなってるのフレンダー」
ビャッコガンナー
「お、興味津々だなぁ!今、フレンダーの住む星から弟がやってきて...」
たくっちスノー
「弟...フレンダーに兄弟が居たのか」
ビャッコガンナー
「そうそう...あ!弟と言えば、二号機でも作ったんですかい?俺と似たようなロボットが...」
たくっちスノー
「え、そんなの知らないよ、忙しかったんだから」
ビャッコガンナー
「えー?でも俺はっきり見ましたよ?空を飛ぶ俺みたいなのが...」
たくっちスノー
「...なぁ、それってめっちゃ怪しくね?」
ビャッコガンナー
「...言われてみれば」
たくっちスノー
「近くに誰か居た?」
ビャッコガンナー
「えーとほら、あの...ぬいぐるみ工房の」
たくっちスノー
「ヘルラージュさん...ま、まさか!」
「た、大変よマガイモノ屋!!」
突然、扉が開き少女が慌てて駆けてくる
たくっちスノー
「あんた確か...姉のミアラージュだったか、まさか...」
ミアラージュ
「ヘルが...誘拐されたの!!」
たくっちスノー
「ほらやっぱり!!」
- Re: ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(募集中) ( No.105 )
- 日時: 2018/03/28 12:03
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
一方、ヘルラージュは...
ヘルラージュ
「ん...あれ、ここってこの間の...」
「ようやく目覚めたか、悪党。」
ヘルラージュ
「え...ひいいっ!!」
ヘルラージュは目の前の物を見て怯えた、そこには...胸に鷹が付いた、ビャッコガンナーのような赤いロボットが剣を向けていたのだ
ヘルラージュ
「だ、誰ですか...ビャッコガンナーさんの...知り合い...?」
「ビャッコガンナー...あの欠陥品の事か」
「私は星技勇者スザクセイバー...悪を罰する者」
スザクセイバー
「悪を倒そうとしないビャッコガンナーに代わり...私が悪を倒すのだ」
ヘルラージュ
「あ、悪って...私の事!?」
スザクセイバー
「言い逃れは出来ないぞ秘密結社ヘルラージュ...貴様は時空監理局に断罪される運命にある...覚悟しろ!」
ヘルラージュ
「な、なんで私がぁ~!!もう悪の秘密結社じゃなくなったのに~!!」
...
~ハグレ王国~
デーリッチ
「ええっ!?ヘルちんが!?」
ミアラージュ
「私がちょっと目を離した隙に...」
ローズマリー
「くっ、時空監理局の奴等め...」
龍我
「時空監理局がやったと決めつけるのもどうかと思うぞ」
ミアラージュ
「普通の誘拐なら、見た目は子供の私を狙うんじゃないの?大人のヘルを拐うメリットは?」
龍我
「まぁ、そうだけどよ...」
デーリッチ
「それに、ヘルちんでちよ?」
ローズマリー
「ヘルちんだしね...」
ミアラージュ
「そうね...ヘル」
エステル
「それ...本人が聞いたら怒るよ」
たくっちスノー
「自分的にはビャッコガンナーが言っていた赤いロボットが怪しいと思っている...で、今リニュ前が調べてくれてるんだ」
デーリッチ
「確かにハグレ王国にはそんな人いなかったでち」
ローズマリー
「ヘルちんが心配だ...」
...
ヘルラージュ
「い、嫌あああああ!!やめて!!」
ヘルラージュはスザクセイバーの放つ剣を必死にかわしていた
スザクセイバー
「悪よ...滅びろ!!」
ヘルラージュ
「わ...私が!!私が何をしたって言うんですか!!」
スザクセイバー
「貴様という存在...否、ハグレ王国という物が!時空監理局にとっての悪であると言うのだ!」
ヘルラージュ
「だ...誰が、そんな事を!?」
スザクセイバー
「悪が知る必要などない!!」
ヘルラージュ
「ひいいっ!!」
スザクセイバー
「私は正義...時空を駆ける正しき戦士、スザクセイバーなのだ!」
ヘルラージュ
「...!」
逃げていくうちに、ヘルラージュは壁際へと追い込まれる
スザクセイバー
「今、正義の名の元に悪は断罪される!!」
スザクセイバー
「滅べ...我らが正義に楯突く者よ!」
スザクセイバーの剣が、ヘルラージュに...
ヘルラージュ
(...助けて、お姉ちゃん....!!)
『開け、パンドラの門!!』
ヘルラージュ
「えっ?」
スザクセイバー
「何だ...?」
ビャッコガンナー
「パンツァァァァァナックゥゥゥル!!」
スザクセイバー
「グオオオッ!!」
スザクセイバーは、後ろから発射されたロケットパンチに吹き飛ばされる
ヘルラージュ
「ビャッコガンナーさん...?」
ビャッコガンナー
「君のトモダチ、ただいま参上!」
デーリッチ
「ヘルちん!大丈夫でちか!?」
ローズマリー
「間に合ってよかった!」
ヘルラージュ
「デーリッチちゃん、マリーさんも...でも、どうして?」
デーリッチ
「デーリッチ達だって秘密結社でち、助けに来て当然!」
たくっちスノー
『向こうのリニュ前に頼まれたんだよ、赤いロボットかヘルラージュを見つけたら召喚魔法を使ってくれって...そしたら両方ひっかかったわけ』
たくっちスノー
『おっと、まだまだ呼び出す相手は沢山いるんだった...開けパンドラの門』
スザクセイバー
「秘密結社...なるほど、この悪の仲間、というわけか」
スザクセイバー
「そして、そんな悪に肩入れするビャッコガンナー...やはり貴様はヒーローとして欠陥品だな」
ビャッコガンナー
「何だと!?」
たくっちスノー
「...なんだこいつ!?」
たくっちスノー
『え、お前が作ったマガイモノじゃねーの?』
たくっちスノー
「いや、自分が作ったロボットマガイモノはビャッコだけだよ...」
スザクセイバー
「お前は時空監理局の裏切り者...ふん、話してやろう...我が名は星技勇者スザクセイバー...黒影様によって作られたヒーローである!」
たくっちスノー
「あいつに!!?」
- Re: ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(募集中) ( No.106 )
- 日時: 2018/03/28 14:32
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
スザクセイバー
「私はスザクセイバー...使い物にならないと判断されたビャッコガンナーに代わり作られた存在」
スザクセイバー
「ビャッコガンナーのデータを流用してはいるが、性能はお前よりも遥かに上なのだ」
ビャッコガンナー
「データを流用って、つまり俺の弟って事か」
ミアラージュ
「そうなるわね...」
スザクセイバー
「肉体を形成した私は、黒影様に命じられ、悪であるハグレ王国を滅しにやってきた」
ローズマリー
「悪だって?私たちが?」
スザクセイバー
「そう...彼は言った、ビャッコガンナーは悪を倒さぬ欠陥品と、彼は言った、仲間は逃げていく腰抜けばかりだったと..私こそが、希望と!」
スザクセイバー
「私はたった一人で、お前達悪を倒すと決めたのだ!」
ビャッコガンナー
「待て待て!なんだよ欠陥品って、ヒーローになったのは時空監理局の為でもたくっちスノー様のためでもねぇよ!」
たくっちスノー
『言われてるぞ』
たくっちスノー
「良いんだよ間違ってないし...そうさ、ビャッコガンナーは目的があって...」
スザクセイバー
「監理局から放り出された者の言葉など聞くか!」
たくっちスノー
「うっ...それを言われると何も言えない」
ヘルラージュ
「こ、この間言っていたあの人の刺客という事ね...」
スザクセイバー
「私は時空を救う正義の味方...数が増えようが関係あるまい、全員でかかってくるがいい!」
デーリッチ
「え、本当に全員でいいんでちか?」
スザクセイバー
「どうした...来ないのであればこっちから行くぞ!」
デーリッチ
「え、いやいや...おかしくないでちか?」
スザクセイバー
「何の話だ!」
ビャッコガンナー
「何のって!そんなの決まってるだろ、あんないい奴等が悪なんてありえねーって」
デーリッチ
「そういう事じゃないでち」
ビャッコガンナー
「え、違うの?」
デーリッチ
「...なんでヘルちんを拐ったんでちか?」
ヘルラージュ
「えっ」
デーリッチ
「そこまでハグレ王国を倒すと堂々と言い切るなら、門から突っ切って真っ向勝負をすればいいじゃないでちか」
デーリッチ
「わざわざヘルちんを誘拐して、こんなところで戦う意味なんてないでち」
ヘルラージュ
「そ、そうですわ!言ってくれたなら私だって戦う覚悟は出来ましたのに...」
ミアラージュ
「ヘル、それもどうかと思うわよ...」
たくっちスノー
『確かに...勇者ロボが一人を連れ去って殺す姿は...卑怯な感じするよな』
スザクセイバー
「卑怯だと!?私は正義の勇者なのだぞ!」
ローズマリー
「なら何故、その勇者がこんな真似を?」
スザクセイバー
「ええい、悪が正義の事情など知る必要はない、そのまた逆もしかり、貴様達の事など知るものか!」
デーリッチ
「うわぁ、全然話が通じる相手じゃないでち!」
ミアラージュ
「戦うことを望んだのはあいつよ、徹底的にやってやりなさい!」
ビャッコガンナー
「スザクセイバー!マガイモノとして...兄ちゃんとしてお前が間違っているということを証明してやる!」
ローズマリー
(たくっちスノー、もしかしてだが、あのマガイモノは....)
たくっちスノー(リニュ前)
(俺も何となく変な感じがするんだ...)
ローズマリー
(やっぱりか、マガイモノメイカーとして彼をどう見える?)
たくっちスノー(今)
(...なるほど、そうか、名無しの怪物は本当にデータを流用しただけなのか!)
- Re: ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(募集中) ( No.107 )
- 日時: 2018/03/28 17:21
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
そしてマガイモノ屋では...
福ちゃん
「ヘルさんどころかデーリッチちゃんもマリーさんもいつのまにかいなくなって...」
龍我
「もしもし、おいたくっちスノー!」
たくっちスノー(リニュ前)
【へい、たくっちスノーですが】
龍我
「お前どこいったんだよ!?」
たくっちスノー(リニュ前)
【そうだねー、よく分かんないけど青い屋ねの倉庫と言ったところかな】
龍我
「はぁ!?」
たくっちスノー(リニュ前)
【あーあと、ハグレ警察に通報してくれないかな、出来ればミスター・マーロウ氏にも、それじゃあ待ってる】
プツン
龍我
「切れた...」
クラマ
「青い屋根の倉庫?確かハグレ王国の裏にそんな空倉庫があったはずだ」
福ちゃん
「分かったわ、私はジュリアさんとマーロウさんを呼んでくるから、二人は先に向かって!」
龍我
「よっし...行くか」
クラマ
「ああ」
...
ビャッコガンナー
「ライオォォォン、ブーメランッ!!」
スザクセイバー
「うおおおおあああああ!!」
二つのロボットの武器がぶつかりあい、爆発が巻き起こる
デーリッチ
「ちょっとー!サイズが大きすぎて避けるのが精一杯でち!」
たくっちスノー
『そりゃ向こうはサイズとか考慮しないからな』
ヘルラージュ
「回復は私がやるから負けないで!」
デーリッチ
「分かったでち!うおおおお!デーリッチ覇王拳!」
ローズマリー
「ブリザードⅦ!」
スザクセイバー
「ぐおおおっ!!」
スザクセイバー
「強い...まさかこれほどとは...だが負けるわけにはいかないのだ!」
スザクセイバー
「貴様達悪党を...この手で滅ぼすまではっ!!」
たくっちスノー
「滅ぼす...うちは勝手に滅んだっていいけど、そんなことをすれば名無しの怪物はこの世界を滅ぼしに行くぞ!」
スザクセイバー
「それがどうしたというんだ!」
たくっちスノー
「分からないのか!?あいつのワガママのせいで罪のない奴まで消えるんだぞ!!」
ローズマリー
「この世界に住んでいるのがハグレ王国だけだとでも思っているのか!?」
スザクセイバー
「なっ...うううっ!!」
たくっちスノー(リニュ前)
(明らかに動揺しているな...ローズマリー参謀達の想像通りだったわけか)
スザクセイバー
「黙れっ!!正義に楯突く王国など消えてしまえばいい!!」
スザクセイバー
「必倒!紅蓮鳳凰剣!」
スザクセイバーの剣は赤く燃え上がり、ミアラージュに降り下ろされる
ヘルラージュ
「あっ、お姉ちゃん危ない!!」
ミアラージュ
「心配無いわ...魔神霊術、嫌疑祓流!!」
ミアラージュのランドセルから怪異が飛び出し、スザクセイバーを押し出す
スザクセイバー
「ヌオオオッ!!」
ミアラージュ
「さぁ、今のうちにトドメをさしなさい!」
デーリッチ
「チェーンジ、タイガーモード!」
ビャッコガンナー
「百獣砲、スタンバイ!標準よし!角度よし!...何時でも発射可能!」
たくっちスノー
『フィニッシュは必殺技だよな!!』
デーリッチ
「ダブル...」
ビャッコガンナー
「タイガー...」
「「スペシャル!!」」
ビャッコガンナーの虎のビーム砲と、デーリッチ覇王拳が合わさり、1つのエネルギー波となる
スザクセイバー
「な、何!?うおおおおおおおっ!!」
スザクセイバーはそれに耐えきれずお約束の爆発をする
デーリッチ
「やったでち!」
ビャッコガンナー
「トモダチ守って...大勝利!」
- Re: ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(募集中) ( No.108 )
- 日時: 2018/03/28 21:22
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
デーリッチ
「ど、どうなったでち..?」
スザクセイバー
「くっ...まだだ!正義は悪には必ず負けない!」
ヘルラージュ
「ま、まだ生きてる!?」
ローズマリー
「腐ってもマガイモノ...というわけか。」
スザクセイバー
「正義の道を果たし、ハグレ王国という悪を倒すまでは」
たくっちスノー
「正義...ねぇ、その自信はどこから来るのか不思議だよ」
スザクセイバー
「何だと...!?」
ミアラージュ
「さっきから聞いていれば正義正義と...言葉だけ並べても軽い意味にしかならないわよ」
たくっちスノー
『うぐっ』
たくっちスノー
「ぐふっ」
ローズマリー
「なんで反応する」
スザクセイバー
「なっ...私の正義が間違っているとでも言うつもりか、悪党め!」
ミアラージュ
「悪党...ね、私は正しい人間とは言うつもりはないけど、何が正義で何が悪かは理解出来てるつもりよ」
ミアラージュ
「あんたにとっての正義って?」
スザクセイバー
「当然、時空監理局だ!」
スザクセイバー
「時空監理局は全てを正しく導くのだ...時空を、世界を、国を...人々を!」
スザクセイバー
「時空監理局にとっての正義とは、私にとっての正義なのだ!」
ミアラージュ
「そう...監理局に頼まれたからやりたくもないことをやったわけね」
スザクセイバー
「うっ...しかし...」
「もういいよ...」
スザクセイバー
「あっ...この声は!」
倉庫の隙間から、黒い液体が形を形成する
名無しの怪物
「こうやって話すのは久しぶりになるかなー、ハグレ王国。」
ローズマリー
「メイドウィン...いや、名無しの怪物!」
スザクセイバー
「助けに来てくれたのですか!」
名無しの怪物
「なんで?」
スザクセイバー
「えっ...」
名無しの怪物
「赤いのなんで負けてるの...と思ったら王様も居たんだ、なんで?監理局辞めさせたのに」
たくっちスノー
「二人いるのは自分だけじゃないんだよ」
名無しの怪物
「ああ、あいつもいたっけか...赤いの、もういいよ、倒せないならまた作るから」
スザクセイバー
「な、何を言って...」
たくっちスノー
『ああ、やっぱお前だったんだ、スザクセイバーにミス・ヘルラージュの誘拐を頼んで殺そうとしたの』
ローズマリー
「まぁ...お前以外にはありえないけどな」
デーリッチ
「なんでヘルちんを狙って...」
名無しの怪物
「えっ...ハグレ王国で一番弱い奴を調べてもらったら彼女がヒットしただけだけど」
スザクセイバー
「なっ...まさかそれを分かってて私に殺すように命じたのですか!?」
名無しの怪物
「でも君もあんまり強くないし、ビャッコガンナーのせいかもだけど」
たくっちスノー
「はぁ?」
ローズマリー
「お前...!!!」
スザクセイバー
「弱き者をこのような手で潰させるなど...そんなの正義ではない!」
名無しの怪物
「...赤いの、正義の正は正しいって意味でしょ?自分が正しいと思えば、なんだって正義だよ」
スザクセイバー
「なっ...!!」
名無しの怪物
「もうヒーローはいいや、お前は変に真面目すぎる...次は殺し屋とかでいいよね、弱い人すら倒せない弱いヒーローはもう...」
ミアラージュ
「弱いですって...もういっぺん言ってみなさいよ!!」
名無しの怪物
「ええ?でも俺が決めたわけじゃないし...まぁ俺もなんか弱そうとは思ったけど」
ミアラージュ
「...うちの妹は!確かにちょっと情けないし、ちょっと弱虫な所あるし...ちょっと運動が苦手な所もあるけど...」
ローズマリー
(ちょっとってレベルじゃないと思うけど)
ミアラージュ
「それでもね...あんたなんかに見くびられるほど、うちの妹は腰抜けなんかじゃないわ!!」
ヘルラージュ
「お、お姉ちゃん...」
ミアラージュ
「あんたはラージュ家を完全に敵に回したわ...もしまた妹を狙うなら、絶対に祟ってやる!!首を跳ねて焼き付くして、そしてアンデッド人形にして一生コキつかってやる!!」
ミアラージュ
「ヘルを...ラージュ家を...ハグレ王国を...甘く見ないでよ!!」
スザクセイバー
「.....」
名無しの怪物
「...じゃ、標的を変えるか、赤い奴はもうどうでもいいや」
ミアラージュ
「待ちなさい!!」
たくっちスノー
『おい、名無しの怪物』
たくっちスノー
『ハグレ王国...軽い気持ちで殺せると思うなよ』
名無しの怪物
「...ふーん、他に弱そうなのは居るし、まあ今回は出てくよ、じゃあまた」
たくっちスノー
「待てッ...!!」
名無しの怪物は液状化して何処かへと消えていく...
「オルァ!!」
それと同時に、倉庫の壁に穴が開く
龍我
「大丈夫か!?」
たくっちスノー
『おせーよ!』
龍我
「しょうがねぇだろ!?ここ森だから探すのにも苦労したんだよ!」
クラマ
「ハグレ王国、ヘルラージュは無事で!?」
ローズマリー
「あ、ああ...傷1つない」
クラマ
「それなら良かった...」
ヘルラージュ
「...お姉ちゃん」
ミアラージュ
「何?ヘル。」
ヘルラージュ
「ごめんなさい...本当は私が怒らなくちゃいけないのに、お姉ちゃんが啖呵を切っちゃって...」
ミアラージュ
「謝ることじゃないわよ...妹を悪く言われて怒らないほど私は薄情な姉じゃないわ」
ヘルラージュ
「お姉ちゃん...!」
ミアラージュ
「帰りましょうヘル...ハグレ王国へ」
ヘルラージュ
「あっ...うん!」
ミアラージュ
「名無しの怪物...覚悟しなさい」
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名無しの怪物
「ねぇ、ヘルラージュ全然弱くないんだけど」
「えっ、そ、そんなはずは...」
名無しの怪物
「いいから、次の探して」
「はい!?次のって...マガイモノはもう作らないのですか!?」
名無しの怪物
「変なのに因縁つけられちゃったからね...今度また失敗したら、消して新しいモブキャラ創って入れるよ」
「ひいいっ!!わ、分かりました!!」
名無しの怪物
「つるぎちゃん...なんでロボットは作れるのに、つるぎちゃんは出来ないのかな?」