二次創作小説(新・総合)
- Re: ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(募集中) ( No.109 )
- 日時: 2018/03/29 07:59
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
たくっちスノー
「スザクセイバーって居たじゃん」
クラマ
「ああ」
たくっちスノー
「処分するのは可哀想だったからさ...あっちの黒影がロボット学校という所に送ってくれたんだ」
龍我
「ロボットにも学校とかあるんだな」
たくっちスノー
「まあね...怪物の奴、ローズマリー参謀の想像通りデータだけパクってコミュニケーションを取っていなかったらしく、今は正義とは何かを考える段階にあるらしい」
福ちゃん
「立派になって帰ってくると良いわね...」
たくっちスノー
「そうだな、やっぱりマガイモノ達もやりたいことを見つけて、頑張ってもらいたいなぁ...ちょっと散歩しに行っていいかな?」
龍我
「おう、今度は俺たちが留守番だな」
...
たくっちスノーは原っぱに寝転がり、大空を見上げる
たくっちスノー
「あー!暇だなー!」
たくっちスノー
「外歩いてても、とくに面白いことは見つかりそうにないなぁ...」
たくっちスノー
「アニメとかも無いしなぁ、ここ...」
「うーん、ん、うう...」
たくっちスノー
「あれ?この声は...」
たくっちスノーが声のある方に向かうと、そこには、角を握ってうずくまる女性の姿が
たくっちスノー
「貴方は確か...こたつドラゴン!」
こたつドラゴン
「う、ううっ...角が、角が痛い...」
たくっちスノー
「角が!?...待ってて、今医者を呼ぶ!」
こたつドラゴン
「ううう...」
たくっちスノー
「マガフォン!!」
たくっちスノーは体から黒い液体を取りだしマガイモノ連絡端末「マガフォン」に変える
かなづち大明神に連絡できるものを持てと言われ作り出したものだ
たくっちスノー
「もしもし、僕だ...急病人だすぐ来てくれ、時空番号は...」
デーリッチ
「あっ、こどらちゃんどうしたでちか!?」
たくっちスノー
「王さま...こたつドラゴンが角が痛むって」
デーリッチ
「つ、角が!?」
こたつドラゴン
「う、ううーん...」
たくっちスノー
「しっかりしろ、今医者を呼んだからな!」
デーリッチ
「医者って...マガイモノのでちか?」
たくっちスノー
「ああ、自分の作ったマガイモノにドラゴンの専門医が居るんだよ...」
話していると、白衣を着た竜人が時空の渦を抜けて現れる
たくっちスノー
「フクリュウ!ごめんね突然呼び出して...」
フクリュウ
「気にするな、ところで急病竜はどこだ」
デーリッチ
「こ、こっちでち!」
フクリュウ
「竜人か、角が痛むとなると...近くに病院は?」
デーリッチ
「あっちに診察所が!」
フクリュウ
「よし」
...
フクリュウ
「...どうやら角が大きく傷付いてたみたいだ」
こたつドラゴン
「あ、ああ...どうにか収まったじゃん...」
たくっちスノー
「角が傷ついただけでうずくまるか?」
フクリュウ
「たくっちスノー様、牛は角にも血管があると言われている...アレと同じさ」
フクリュウ
「特にこいつほどの角の小ささだと、いつ脳内出血してもおかしくなかっただろう...」
こたつドラゴン
「なにそれ怖い」
フクリュウ
「たくっちスノー様に感謝するんだ、早めに見つけたから大事に至らずに済んだからな」
こたつドラゴン
「う、うん...マジさんきゅ」
たくっちスノー
「いやいや、自分が通らなくても王さまが...」
こたつドラゴン
「それで、私はいつまで寝てればいいの?」
フクリュウ
「夕方頃には角も元通りになる、それまでは安静だな」
こたつドラゴン
「う、うん...」
フクリュウ
「そういえばたくっちスノー様、お前なんでも屋始めたそうだな」
たくっちスノー
「まあね、正確には再開したんだけど」
フクリュウ
「それなら、俺の頼みも聞いてくれないだろうか?」
たくっちスノー
「え?...別にいいけど、どんなの?」
...
デーリッチ
「なんで角を怪我したんでちか?
こたつドラゴン
「誰かに突然殴られて...」
デーリッチ
「ええっ!?」
- Re: ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(募集中) ( No.110 )
- 日時: 2018/03/29 09:45
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
たくっちスノー
「おーい皆」
龍我
「ああ、お帰り...そいつは?」
フクリュウ
「角を怪我した竜人を治療するよう呼ばれたフクリュウだ」
福ちゃん
「竜人...というとこどらちゃんね、酷い怪我なの?」
フクリュウ
「大事には至っていない...半日安静にしていれば...」
クラマ
「ならいいけどよ...わざわざそれを伝えるためだけにここに来たのか?」
フクリュウ
「おっと、そうだったな...頼みたい依頼がある」
龍我
「任せろ、なんでも聞いてやるぜ」
フクリュウ
「ああ...マガイモノ屋に頼みたいことは、薬に関してだ」
フクリュウ
「最近、俺の作った薬が誰かに盗まれていてな...まぁ、販売しているわけではないのだが」
龍我
「ああ、そういえば最近どっかの世界だと健康ブームとかでそういった薬が売れてるそうだ」
福ちゃん
「へぇ...」
フクリュウ
「俺のような医者にとっては迷惑なブームだがな...ちょっとしたことで駆け込んできて...と、俺のことはいいな」
フクリュウ
「他のところでも薬が盗まれているらしいが、特に俺の竜の素材を使ったものは大変珍しいらしく、ちょくちょく売り飛ばされているんだ」
クラマ
「なるほど、そいつを取り返してこいと?」
フクリュウ
「いや、薬は皆自作だし俺の体を使うからまた作ればいい...ただ、どうしても盗られるのはまずい物がある」
たくっちスノー
「...ドラゴンクリームか?」
フクリュウ
「そうだ」
福ちゃん
「ドラゴンクリーム?」
たくっちスノー
「フクリュウの作った薬では最高傑作、塗るだけでどんな病気でも治る魔法みたいなアイテムだ」
クラマ
「ぬ、塗るだけでかい!?」
福ちゃん
「そんな不思議なものがあるなんて...」
フクリュウ
「...確かにたくっちスノー様の言うとおり、どんな怪我でも病でも治る、死にかけの人間でも数分で歩けるくらいに回復する」
フクリュウ
「しかしその分、使い方を誤った時の副作用は凄まじい...そして、素人が触れば間違いなく失敗する、だから盗られるのはまずいんだ」
福ちゃん
「なるほど...どんな病気でもリスクなしで治るなんて、そんな美味しい話などあるわけないものね」
たくっちスノー
「分かった、その依頼を受け付けよう...それで報酬のところは...」
フクリュウ
「俺の作った薬を用意しよう、どこにでもある安全なものを....」
クラマ
「了解だ、ドラゴンクリームはどこに?」
フクリュウ
「俺の建てた診察所に全部保管してある」
たくっちスノー
「なら王さま呼んでこないとな...」
龍我
「よし、行こうぜ」
フクリュウ
「何が健康だ、俺の薬で勝手に苦しんでも自己責任だ...」
- Re: ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(募集中) ( No.111 )
- 日時: 2018/03/29 10:55
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
~医療の世界~
フクリュウの住む世界は、あっちこっちに赤十字のマークがあり、あっちこっちから薬のCMが流れてくる騒音の世界だった
デーリッチ
「病院が沢山あるでち!」
ローズマリー
「お菓子の世界の時も思ったけど、なんで世界というのはこうも極端なんだ...」
フクリュウ
「ここは最先端の医療技術が取り入れられていて、俺のような医者が留学するにはもってこいの世界なんだ」
デーリッチ
「へぇ...ローズマリーもここで学べばもっといい薬を作れるんじゃないでち?」
ローズマリー
「こらこら、参謀が国を離れちゃまずいだろ」
デーリッチ
「おっと、そうだったでち...やっぱりこの世界も人が多いでちね」
龍我
「健康ブームだからな...薬とか健康器具とかあっちこっちで買い占められてるそうだ」
クラマ
「買うどころか盗まれてるのもあるがな」
フクリュウ
「ああ...薬を飲んでかえって酷くなっては元も子も無いだろうに...」
福ちゃん
「少し聞いてもいいですか?」
フクリュウ
「どうした?」
福ちゃん
「貴方の薬の副作用についてお聞きしたいのですが...」
フクリュウ
「そうだな...前例だと、傷口にかけるタイプの液状の薬を飲んで舌が死んだり、混ぜる漢方薬を混ぜずに飲んで悪化したりだな」
ローズマリー
「な、なんて凄まじい...」
フクリュウ
「俺の作る薬は治癒能力が高いが、何故か副作用まで恐ろしくなるんだ...」
デーリッチ
「がくがく...じゃあ、ドラゴンクリームの副作用って...デーリッチ達が想像も出来ないくらいの」
ローズマリー
「下手すれば薬が原因で死ぬかもしれない、というわけか...!」
「詳しく聞かせてくれないか?」
福ちゃん
「えっ?」
メイドウィン
「あっ、突然すいません、俺たちはこういう...あれっ、皆どうして!?」
デーリッチ
「メイドウィンさん!」
メイドウィン...前・時空監理局の黒影が、医療の世界で聞き込みを行っていたのだ
メイドウィン
「皆、こんなところでなにしてるんだ?ショッピング?」
龍我
「俺たちはマガイモノ屋の仕事だ...そっちはなんだよ」
メイドウィン
「俺も仕事さ...実は、この世界で薬が沢山盗まれているそうなんだ」
ローズマリー
「ええ、それは聞きました...私たちはこのフクリュウさんの大事な薬を守るように頼まれたんです」
メイドウィン
「なるほど...俺も似たような薬品会社多数から頼まれて...」
海斗
「局長、近くの薬局の受付が怪しい人陰を見ただって!」
メイドウィン
「分かったすぐ行く!...じゃ、何かあったら連絡してくれ、出来ることなら助けになるから」
デーリッチ
「そっちも気を付けるでち~!」
福ちゃん
「どうやら他のところでも被害があるみたいね...」
クラマ
「まぁ、犯人探しはあっちに任せるとして、俺たちはドラゴンクリームの所へ急ぎますかね」
ローズマリー
「そうだな...それで診察所はどこに?」
フクリュウ
「街にはない...ついてこい、あと入るときは気配を隠し隠し通路からだ」
たくっちスノー
「えっ?どうして?」
フクリュウ
「行けば分かる...」
...
ドンドンドンドンドン!!
フクリュウの診察所の扉から、叩くような音が響く
デーリッチ
「ふ、フクリュウさん、ノックの音が尋常じゃないけど!?」
フクリュウ
「開けるな!そんな強くノックするほどの体力が残ってるなら俺が治療する必要もないということだ!」
...しばらくして、諦めたのかノックの音は止んだ
フクリュウ
「まったく...うちは非公認の危険物なんだぞ、誰だ情報を漏らした奴は...」
ローズマリー
「それで、ドラゴンクリームは?」
フクリュウ
「これだ」
フクリュウは棚からクリームの入った小さな瓶を取り出す
福ちゃん
「これがドラゴンクリーム...」
ローズマリー
「見ただけだと普通のクリームなんだけどなぁ」
- Re: ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(募集中) ( No.112 )
- 日時: 2018/03/29 13:01
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
フクリュウ
「このドラゴンクリームは...たくっちスノー様と協力して作り上げたもの」
たくっちスノー
「ああ...マガイモノの力を医療に使えないかという考えの末に産み出されたのがフクリュウであり、このクリームなんだ」
龍我
「なるほどな...」
フクリュウ
「ドラゴンクリームはなんでも治せる薬としては大成功の出来だが、マガイモノの力の医療化として見ると大失敗の出来だ」
たくっちスノー
「ドラゴンクリームは生き物を選ぶ...迂闊に使わせることすら出来ない」
デーリッチ
「そこまで言うほど...副作用が酷いって言うけど、正しい使い方はなんでち?」
ローズマリー
「そういえば聞いてなかったな...」
たくっちスノー
「ああ、マガイモノって、傷付いてもすぐに再生するだろ?元々薬として使われる龍の鱗や角に自分の成分を混ぜたものがドラゴンクリーム...ただ...」
フクリュウ
「使用するためには、使う相手のDNAを適応しないといけない」
龍我
「DNAって髪の毛とかそういうのか?」
たくっちスノー
「よく知ってるな...DNAを混ぜ合わせて、初めてドラゴンクリームは薬として完成する...」
ローズマリー
「なるほど、確かに絶対にわからない上に危険な薬だ...盗まれたくないはずだ」
デーリッチ
「じゃ、じゃあ...もしも適応させずにクリームを使ったらどうなるんでち!?」
たくっちスノー
「恐らくだが、マガイモノの王の吸収機能...いわば自分以外の物を拒絶する力が発動して、その人の肉体組織...骨や皮膚はもちろん、細胞の何から何まで喰い尽くされる!!」
デーリッチ
「ひいいっ!!」
福ちゃん
「それって...薬どころか殺人兵器じゃないの」
クラマ
「やべぇ....甘く見てたかもしれないな」
フクリュウ
「その通りだ...こんな危険なものをどこにやるか悩んでるんだ」
ローズマリー
「場所がバレている以上、ここに置いておくのは危険ですよね...メイドウィンさんには悪いが、時空監理局に置いてもらおう」
たくっちスノー
「それがいい...フクリュウ、もっとあるだろ?ありったけのドラゴンクリームを持ってこい!」
フクリュウ
「了解」
フクリュウは地下室へと降りていく...
その時
ドンドンドンドンドン!!
さっきと同じようなノックが響く
クラマ
「あいつら、また来たのか」
たくっちスノー
「どうにか帰って貰えないだろうか...」
ドンドンドンドンドン!!
ローズマリー
「...待って、これはノックの音じゃない、何かをぶつける音だ...」
福ちゃん
「ええっ...それって...」
デーリッチ
「えっ...えっ!?」
ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン!!!!
音はどんどん強くなっていく
ローズマリー
「気を付けろ!!扉が蹴破られるぞ!!」
龍我
「何ィ!?」
バキッ!!
「「「ウオオオオオオオオ!!」」」
扉が破れ、外から白目を向いた肌がボロボロで腫れ物だらけの人間が沢山乗り込んできた!!
デーリッチ
「なんじゃこりゃー!?」
たくっちスノー
「なんかゾンビ物みたいなの始まったぞおい!!」
ドタバタドタバタ
龍我
「うおー!!踏むな!!ふむなっての!!!」
デーリッチ
「どうすればいいでちこれ!?」
ローズマリー
「やっ...変なところ触るな!」
クラマ
「痛てぇ!てめぇ羽むしったな!」
福ちゃん
「は、早くなんとかしないと!!」
たくっちスノー
【マガイモノ奥義!ノーザンクロス・ティー!!】
「ウォッ...」
人間の一人を凍らせると、一同は火の粉を散らすように逃げていった...
たくっちスノー
「な、なんだあいつら...?」
福ちゃん
「...大変よ!薬が全て無くなってる!」
龍我
「マジだ!」
ローズマリー
「...あれ、私の薬が無い!あいつらさりげなく盗んだな!」
フクリュウ
「たくっちスノー様、何があった!?大きな音が聞こえたが...」
たくっちスノー
「こんな見た目のやつが診察所の薬を根こそぎ奪っていきやがった!!」
たくっちスノーは凍らせた一人を指差す
クラマ
「悪い、すぐ取り返してくる!」
福ちゃん
「急ぎましょう!手遅れになる前に!!」
デーリッチ達は謎の人間を追いかける...
フクリュウ
「...それにしても、酷い症状だな、蕁麻疹に爛れにその他諸々」
フクリュウ
「この世界の薬をちゃんと飲まないからだ...『ちゃんと』な」
- Re: ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(募集中) ( No.113 )
- 日時: 2018/03/29 18:04
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
ローズマリー
「どこだ...薬を盗んだのは!」
龍我
「お前の薬ってそんな大事なのか?」
ローズマリー
「失敗作もあったんだよ!敵に投げる用の!」
たくっちスノー
「あの数からして...あっちこっちを回らないと捕らえきれないかもしれない」
デーリッチ
「もうすぐ街でち!」
たくっちスノー
「もし街があの気持ち悪い人間だらけだったらどうしよう...」
龍我
「その時はその時だ!」
...
デーリッチ
「うわぁ...」
「ウウー...」
街は案の定、先程のような白目の人間が道端に倒れてたり、狂ったように風邪薬の錠剤を何粒も飲んでいたり、普通の人間はあっちこっちへ逃げ回ったりと大惨事となっていた
福ちゃん
「何これ...」
ローズマリー
「いつの間にか街がパニック状態に...」
メイドウィン
「たくっちスノー!」
たくっちスノー
「黒影!...一体街で何があったんだ!?」
メイドウィン
「俺にも分からないんだ、さっき突然沢山の病院からあんな感じの人間らしき物が溢れだして薬を奪い取ってるんだよ!」
龍我
「早く止めねぇと!」
メイドウィン
「止めるったって原因が分からないのに!」
フクリュウ
「原因は単純だよ」
福ちゃん
「フクリュウさん!」
フクリュウ
「たくっちスノー様、勝手ながら凍らせたアレを診察して見た...まぁ、考えるまでもなかったよ、原因は薬物の過剰摂取だ」
ローズマリー
「過剰摂取?」
フクリュウ
「他の世界でも健康ブームはあったが、特にここは酷かった」
フクリュウ
「日を跨かず次々と健康に良い薬を作っては、客はそれをほぼ全て飲んでいく」
フクリュウ
「そんなことをすれば、意味は違えど薬物依存症にもなるし副作用だって体に出る」
龍我
「健康を気にしていたら、逆に不健康になっちまったというわけか...」
デーリッチ
「というか生きているかすらどうか怪しいでちよあれは」
ローズマリー
「なんでもかんでも飲んでるからな...」
フクリュウ
「まずいな...もはやここの殆どの人間達は頭が働いているのかすら怪しい...」
メイドウィン
「時空監理局が呼ばれたのはこういうことでもあったのか...」
ローズマリー
「この世界の医者はどうしてるんだ!?」
フクリュウ
「ここにいる奴らみたいにガバガバ薬飲んでるだろうよ」
ローズマリー
「くっ、なら使えないか...」
クラマ
「ていうか、外で見かけずに病院からってことは隠蔽してたも同然っすよね、やってくれるかどうかも」
フクリュウ
「健康ブームはバブルみたいなものだからな、ここで止めようとする奴は居ないだろう...だからひとまず」
フクリュウ
「ドラゴンクリームどこ行ったーッ!!死にてぇのかちっくしょうがーっ!!」
たくっちスノー
「お、おいフクリュウ!一人でどこ行く気だ!!」
「アアアー」
メイドウィン
「ねぇ、こいつらどうしよう」
デーリッチ
「うーん...怪我させるのは可哀想だし、眠らせてほしいでち」
メイドウィン
「眠らせる...ね」ビュッビュッ
デーリッチ
「話聞いてた!?殴る以外の方法で眠らせてほしいでち!」
...
「アアアー」
フクリュウ
「フン」プスッ
フクリュウは注射器を次々と薬物人間に指していく
「...」
フクリュウ
「死なないレベルの睡眠薬なら鱗だけでも作れるんだよ...」
フクリュウ
「しかし、ドラゴンクリームはどこに...」
「アアアー...」
フクリュウはドラゴンクリームの小瓶を持つ男を発見する
フクリュウ
「見つけた!」
医者
「何故止める必要がある?」
フクリュウ
「お前...ここの医者か、すぐに治療しないととんでもないことに!」
医者
「無駄だ、止まらない...この騒動の最中にも新しい薬品のCMが作られることだろう」
フクリュウ
「...俺は医者と言うものをよく知らないが、患者を見捨てないものだとたくっちスノー様から聞いているが」
医者
「もうあれは患者ではなく化け物さ」
フクリュウ
「...そうかい」
デーリッチ
「あーっ!いた!」
フクリュウ
「ああ、すまない急に走って」
ローズマリー
「落ち着いたみたいで何よりだけど...」
たくっちスノー
「で、どうする?ある意味バイオハザードになってるけど」
フクリュウ
「...メイドウィン、といったな」
メイドウィン
「どうした?」
フクリュウ
「世界の揉め事に時空監理局は協力するだけで、最終的に解決させるのは世界の住民なんだろ?」
メイドウィン
「そ、そうらしいが...」
フクリュウ
「なら俺たちの役目は終わった、帰るぞ」
福ちゃん
「帰るって...ちょっと!?ドラゴンクリームはどうするんですか!?」
フクリュウ
「この世界の住民が止めようとしない以上関わってもしょうがないだろ...ああ、報酬はちゃんと渡しておくよ」
デーリッチ
「え、ええー...なんかすっきりしないけど...本当にいいんでちか?」
たくっちスノー
「そうだぞフクリュウ!」
フクリュウ
「俺はドラゴン専門医、ヒトは治してくれと言われれば治すがそれ以外なら受け付けない...ヒト専門医は動かないみたいだしな...」
医者
「.....」
フクリュウ
「何が最先端の医療の世界だ、健康ブームが一日も早く滅ぶのを楽しみにしてるよ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その後、黒影が医療の世界の件を全時空にニュースとして放映した...そしたら大騒ぎになって、医療の世界の時空の門を閉ざしたそうだ
ゾンビみたいな患者は他の世界の医者が治療して元通りになったから良かったものの...
肝心なドラゴンクリームだけど、どうやら飲もうとしたけど手元がふらつき、道路に落としてアスファルトやそれに連なる建物を全部食らい付くしてしまった(人間は無事だったっぽい)
今まで作った薬云々も全て無駄になり、健康を求めて気色悪い姿となった人間にブーム中の世界がドン引きし...結果だけ述べると健康ブームは無くなった
最先端の技術とやらが自慢だった医療の世界と共に。