二次創作小説(新・総合)

Re: ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(募集中) ( No.16 )
日時: 2018/03/14 10:10
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

たくっちスノー
「えっ?昆虫人間?」

クラマ
「そうだ、俺の神社でよく聞くんだ...【昆虫人間インセクトミュータント】と呼ばれるハグレ集団の被害をな」

福ちゃん
「まぁ、怖い...どんなのがいるのかしら」

クラマ
「俺なりに調べてみたところ、昆虫人間には三つの種類があるみたいだ」

クラマ
「1つは『ムカデ人間』」

たくっちスノー
「む、ムカデ人間!?それって人間の体を変な風に繋げたあのやべーやつか!?」

クラマ
「いや...体の一部がムカデみたいになっているそうだ、こいつ」

たくっちスノー
「なんだ、びっくりした...」

クラマ
「で、二つ目は『ハチ人間』...そして最後に『アリ人間』だ」

龍我
「ムカデにハチにアリか...害虫ばっかじゃねぇか、どうせならカブトムシとかチョウとかそういうのがよかった」

クラマ
「ああ、こいつらは農村に襲撃し食糧を奪い取ってるという...もちろん神としても奴等を根絶やしにしようとしてるが、いかんせん数が多くて時間が掛かる」

たくっちスノー
「そいつは酷いな...」

龍我
「ここにもいつ来るか分かったもんじゃねぇし、何とかしないとな...あ、そうだ!」

たくっちスノー
「なにか名案でも?」

龍我
「なぁたくっちスノー、お前の知るマガイモノに害虫駆除のスペシャリストって居るか?」

たくっちスノー
「あーなるほどね...確かそんなの国に引き入れた気がする、ちょっと待ってて」

福ちゃん
「頼みましたよー」

たくっちスノーが時空の渦へと入っていくと、扉から30代くらいのおっさん、14歳の少女、そして20歳の青年が慌てるようにマガイモノ屋に入っていく

龍我
「三人!?」

「オラさが先だべ!」
「私です!」
「俺だ!」

福ちゃん
「落ち着いて!ちゃんと全員聞きますので順番に!」

...

クラマ
「それで、依頼というのは...」

「オラさの村に蜂みたいなばけものがぁ...」

「ムカデが沢山...」

「アリだー!」

福ちゃん
「こ、これは...」

クラマ
「ええ、間違いなく昆虫人間インセクトミュータント...‼」

「えっ...?」

龍我
「俺達もさっき似たようなことを話していたからな」

クラマ
「今、ここの店主が害虫駆除の人間を呼んでいるところだが...」

たくっちスノー
「お待たせ!」

龍我
「おっ、来た来た」

たくっちスノーは渦から帰還し、緑色の着物を着た女性を連れてくる

福ちゃん
「こ、この方が例の...?」

たくっちスノー
「ああ!紹介する、害虫駆除マガイモノこと、カマキリ人間トウロウさんだ」

トウロウ
「よろしくお願いします」

福ちゃん
「え、ええ...よろしくお願いします」

トウロウ
「それで、私に害虫の処理を頼みたいのは?」

クラマ
「全員だ」

トウロウ
「はぁ...」

Re: ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(募集中) ( No.17 )
日時: 2018/03/14 10:49
名前: ルルミー (ID: PY/2rZoc)

・・・・この時間にいる理由?
mirura@と同じですが何か?

ムニャウ「何も聞いてないにゃむよ」


お久しぶりです。
ポケットモンスタートライ、完結おめでとうございます。
雑談で言っていた通り、ハッピーエンドで終わらせましたね。
とても良かったです。
あと、ざくアクZ以来だったので面白かったです。


・・・・此処に来た理由は、応募ですね。


名前:ムニャウ(フルネームは黒華 夢若優)

性別:女

性格:気まぐれでマイペース。
   昼は常に眠そうにしている。
   気まぐれと言っている割に頼まれ事は引き受ける。
   言動がいちいち心に刺さる言い方。

容姿:人の姿・・・若干乱れている黒髪のセミロング、目の色は黄色。
         黒い猫耳、二つに分かれた猫の尻尾が生えている。
         黒いロングワンピース。鈴の絵が入った黒いブーツ。
         猫の形をした飾りのついたチョーカーを付けている。

   猫妖怪の姿・・・見上げるほど巨大な猫(かなずち大明神より一回り小さい)
           月模様の薄い布を羽織っている。

設定:父が猫又、母が猫神の200%猫妖怪。妖怪達が営む「夢見屋」の管理人。
   普段は人の姿、ガチギレで猫妖怪の姿。
   名刺を渡して、名前を読めた人は一人もいないとか。
   語尾は必ず「にゃむ」。
   幻覚を見せる力と、悪霊を黄泉国に送る力を持っている。
   ちなみに猫妖怪の姿時の猫パンチはコンクリを破壊するレベル。

依頼:夢見屋の手伝いとして、黄泉国に送れるように悪霊を叩き潰してほしい

サンプルボイス
「ムニャウは黒華 夢若優。名刺を読めない奴がいたから言ってやったにゃむ」

「ムニャウをただの猫妖怪と一緒にするなにゃむ・・・一応ハーフにゃむ」

「悪霊は意識の外に出た魂を食らう、いわば人殺しにゃむ」

「めんどくさいにゃむ・・・でもやるにゃむ」

「・・・・・・」←猫じゃらし見ている




こんな感じの依頼でも良いですか?
悪霊は言霊とか骸骨みたいな?有名な悪霊なり何なりですね。

Re: ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(募集中) ( No.18 )
日時: 2018/03/14 13:53
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

クラマ
(なぁ、あの人本当に虫を追い払えるのか?)

たくっちスノー
(大丈夫、彼女はプロだ!)

トウロウ
「はぁ...ハチに、アリに、それにムカデですか、まず一人ずつ...じゃあそこの女の子から」

「私はミトラと言います...一週間前、気持ち悪いムカデのような怪物が、私の家の回り一面に...」

龍我
「うっ、俺も想像しただけで背筋が...」

トウロウ
「なるほど...それで、具体的な形は?」

ミトラ
「か、形!?え、ええと...ムカデにしては黒くて...何だかでこぼこしてたような...」

トウロウ
「それは『オオグモムカデ』と呼ばれる品種ですわ」

たくっちスノー
「オオグモムカデ?」

トウロウ
「オオグモムカデはその名の通り蜘蛛のように糸を出す部分があり、巣を貼り餌を捉えて食べる虫ですわ」

クラマ
「こ、こっええなぁ」

トウロウ
「でも変ですわね...オオグモムカデは人に噛み付かないのに、どうして人の周りに放し飼いにしたのでしょう?」

ミトラ
「あっ...言われてみれば、ムカデに噛まれた人は一人もいませんでした!」

トウロウ
「...ではお次、アリの方」

「お、俺はクロヤマだ...あ、アリ人間どもが俺の家に、し、シロアリを!!」

クラマ
「そいつはやべぇ!俺の神社にもたまに来るんすよ、シロアリ!」

クロヤマ
「お、おお...追い払おうとしても、なんか針があって!!触ったらすごい痛くて!!」

トウロウ
「『ケンザンシロアリ』ですわ、外敵から身を守るために身体中に細い針が大量についていますの、けど触ってもちょっと腫れるだけですわ」

クロヤマ
「な、ならいいけど...」

たくっちスノー
「最後は農家のおっさんだ」

「オラは充作っちゅうものだがや...三日前のこと、ハチみたいなばけものが村の米を根こそぎ奪っていってだ...その後に蜂の巣さ作って村中危険なハチだらけに...」

龍我
「こっちも中々ひでぇな...」

トウロウ
「誰か刺されたりはしましたか?」

充作
「そ、それなんだが...昨日オラのかみさんが刺されて...変なことに体が...冷えていくんだべ~っ!!」

クラマ
「体が冷えていく!?」

トウロウ
「『カマクラバチ』ですわ、雪で出来たかまくらのように冷たい巣を作り、そこに住むハチに刺されたらしもやけになると言いますわ」

龍我
「明らかにしもやけで済んでねぇだろ」

たくっちスノー
「ど、どれも危険だ...トウロウさん、まずどちらから潰します?」

トウロウ
「そうですわね...アリとハチはそれらを纏め挙げる『女王』が居ますのでそれらを潰せば何とかなると思いますが、ムカデは...」

ミトラ
「お、お願いします!どうにも気持ち悪くって...」

トウロウ
「わたくしもあまりムカデは好きでは無いのだけれど...仕方ありませんわね」

福ちゃん
「す、好きではないって...」

クロヤマ
「な、なら俺の家はどうするんです!?」

たくっちスノー
「そちらはトウロウさんが終わらせるまで自分と万丈が見てます...充作さん所は福の神様とクラマに頼んで良いかな?」

福ちゃん
「はい、お構い無く」

トウロウ
「では、出発しましょう」

ミトラ
「はい!」

Re: ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(募集中) ( No.19 )
日時: 2018/03/14 13:58
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

ルルミーさん

たくっちスノー
「マジかよ、ムニャウってそんな姿になれたのか」

龍我
「大明神よりは一回り小さいったってあいつそこらの大人よりはデカいぞ」

たくっちスノー
「かなちゃん様...妖精王国の時はともかく普段どこで寝てるんだろうなぁ...」

たくっちスノー
「黄泉国...そういえばざくアク世界には【冥界】なんてものもあったな」

ロストメイドウィン
「だがあの世界の住民は思いっきり西洋だぞ?」

たくっちスノー
「西洋っつーかアメリカンっつーか...まぁ、楽しみにしててくれ」

コメント感謝だよ!

Re: ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(募集中) ( No.20 )
日時: 2018/03/14 16:25
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

トウロウはデーリッチとローズマリー、ミトラと一緒にワープして、家に向かっていた

デーリッチ
「う、うげげ...本当にムカデがいっぱいで不気味でち...」

ローズマリー
「あれがオオグモムカデですか...確かに気持ち悪い」

ミトラ
「で、ですよね!?早くどうにかしてください!」

デーリッチ
「トウロウちゃん!」

トウロウ
「ええ、オオグモムカデの駆除の方法はとても簡単ですわ...お二人にも出来ます」

ローズマリー
「そうなんですか?その方法とは...」

トウロウはポケットからスタンガンを取り出す

ミトラ
「あ、あの...一体何を」

トウロウ
「はい、こうです」

バチバチバチバチ!!

スタンガンの電気でオオグモムカデはどんどん黒こげになっていく...

トウロウ
「よし」

デーリッチ
「と、トウロウちゃん...」

トウロウ
「オオグモムカデには電気ショックが良く効きますわ、人間なら失神する程度の電撃でもこのようにあっという間に真っ黒に...」

ローズマリー
「い、いや...そんなやり方で!?」

ミトラ
「た、確かに誰でも出来そうだけれど...」

トウロウ
「ちゃんと全員分ありますのよ、はいどうぞ」

デーリッチ
「お、おう...」

ミトラ
「やっぱり怖いなぁ...」

トウロウ
「虫なんて生きている状態は皆怖いものですわ」

デーリッチ
「それだとカマキリ人間のトウロウちゃんも怖いことになるんじゃ」

ローズマリー
「こら、デーリッチ!」

トウロウ
「いえ、お気になさらずに...さぁ、続けましょう」

バチバチバチバチ!!

数分して、全てのムカデを黒焦げにしたトウロウ達...

トウロウ
「ふぅ、お仕事完了ですわ」

ミトラ
「良かったぁ...」

「な、なんだ!?これは一体どういうことだ!?」

デーリッチ達の後ろから、腰が長く両腕が何本もある奇形の生き物が...

ローズマリー
「まさかこいつが...ムカデ人間!」

ムカデ人間
「お前達だな!おれさまのかわいいかわいいムカデちゃんを炭にしやがったのは!!」

ミトラ
「やっぱり貴方だったんですね!!どうして私の家の近くにムカデを撒き散らすの!?」

ムカデ人間
「堅苦しいハチ野郎や、パワーだけで知性も感じられないアリ野郎より優れたムカデを産み出す為の放し飼いだ!」

デーリッチ
「放し飼い!?」

ムカデ人間
「ああそうとも!俺のような昆虫人間はそれぞれを模した虫を作り出せる!そしてそいつらは適応力が高く、簡単に進化するんだ!あの方が褒めてくれたこの力を...くそっ!!」

ローズマリー
「あの方?お前にこうするように命令した奴がいるのか?」

ムカデ人間
「石頭なハチや無能なアリよりお前の適応力が一番素晴らしいって...くそっ!あの方に報告だ!」

ローズマリー
「待て、逃がすか!!」

デーリッチ達はムカデ人間が逃げた方へとキーオブパンドラの座標を向けた

Re: ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(募集中) ( No.21 )
日時: 2018/03/14 17:27
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

そして、充作の村は...

クラマ
「天狗烈風脚!!」

ハチ人間
「ぐわあああああ!!」

ハチ人間
「まだだ!次の部隊行け!」

カマクラバチ
「「「ブンブンブンブン」」」

クラマ
「くっ、何て数だ!」

村を占領したカマクラバチの群れとハチ人間の軍団を福の神とクラマが蹴散らしていた

充作
「ひ、ひええ...」

福ちゃん
「アイスⅤ!」

ハチ人間
「グギャアアア!!」

福ちゃん
「クラマ君!私達の依頼はあくまでカマクラバチの処理よ!」

クラマ
「分かっていますが、どんどん巣を作っていくんで放置も出来ないんです!」

福ちゃん
「...分かりました、ならハチ人間は皆私が相手しますわ、その隙にクラマ君は!」

クラマ
「何だって!?そりゃ無茶だ!」

充作
「あ、あぶねぇべ姉ちゃん!!」

福ちゃん
「大丈夫...急いで!」

クラマ
「...くっ、頼みます!」

ハチ人間
「ん?...女一人で我らハチ人間に敵うと思っているのか?」

ハチ人間
「我らハチ人間は暗殺、及び奪取のプロ」

ハチ人間
「だからこそあのお方は一匹狼であるムカデ人間や考える頭もないアリ人間よりも我々を選んでくれた」

福ちゃん
「あのお方?...首謀者がいるということね」

ハチ人間
「そう、だがそれを知る必要はない...ここで死ぬのだからな!」

福ちゃん
「福の神を甘く見ないで貰えます?」

福の神はいつも持っている袋から巨大な槌を取り出す

ハチ人間
「な、なんだと!?」

ハチ人間
「怯むな、突っ込めー!!」

福ちゃん
「ゴールデンっ!ハンマァァァァァ!!」

ハチ人間
「「「うわあああああ!!!」」」

そして槌を振り回し、前進してきたハチ人間を一気に凪ぎ払う!!

クラマ
「な、なんか凄い音聞こえましたがそっちどうなってるんすか!?」

福ちゃん
「クラマ君!そっちはどう?」

クラマ
「今村の人たちと巣を燃やしてるところです!やっぱカマクラなんで火に近づけるだけで溶けていきます!」

充作
「もう粗方焼いちまっただ!!」

福ちゃん
「ならよかった...こっちも大半片付いた所!」

ハチ人間
「ま、まさか我がハチ人間軍が...北国で鍛え上げたカマクラバチも、ほぼ全滅...」

福ちゃん
「さぁ、観念して答えるんです、首謀者とは?」

ハチ人間
「くっ...た、助けてくれ!クロヤマ様!!」

充作
「あっ、逃げただべ!!」

福ちゃん
「クロヤマ...?クロヤマって確か...」

クラマ
「奴を追いましょう、福の神様!」

福ちゃん
「...いいえ、ハチ人間を追うのではなく、クロヤマさんの家へと向かいましょう!このままでは二人が...!!」

Re: ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(募集中) ( No.22 )
日時: 2018/03/14 18:01
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

クロヤマの家は、シロアリがあっちこっちに渦巻いていた

クロヤマ
「うわああああ!!俺のログハウスが!!」

龍我
「マジでひでぇなこりゃ」

たくっちスノー
「だな、早めに終わらせよう万丈!」

龍我
「ああ!」

クロヤマ
「な、なるべく家が壊れないようにしてくれぇ...」

たくっちスノー
「分かっています!そこまで派手なことはしませんので!」

たくっちスノーはトウロウから渡されたメモを見る

【ケンザンシロアリはアルコールに触れると針を残して溶けてしまう】

たくっちスノー
「万丈、受けとれ!」

【connect please!】

たくっちスノーは魔方陣からビールやワインの瓶を取り出す

龍我
「いいのかよ、こんなの使って?」

たくっちスノー
「いいんだ!自分は未成年だから飲めないし!」

龍我
「そうか!よし...やるぞ!!」

たくっちスノー
「おっしゃあ!!くらえ!!」

龍我達は瓶を開け、お酒をシロアリが食べる家に向かってぶちまけた!

クロヤマ
「あああああ!!もったいない!!」

たくっちスノー
「住むところが無くなるよりはマシだろ!うりゃああああ!!」

たくっちスノーは瓶を逆さまにしてどんどん酒を家に染み込ませていく

龍我
「ん...?おい!本当にシロアリが溶け始めたぞ」

たくっちスノー
「本当だ!」

家中に染み渡った酒はどんどんシロアリを溶かしていき...やがてアリについていた針だけが残る

龍我
「これでよし!」

クロヤマ
「お、おお...ではこれで...」

たくっちスノー
「待ちな、ログハウスだぞ?ってことは室内まで木で出来ている、ちゃんとそっちも確認しないとダメだろ?」

龍我
「あ、そうだな...酒はまだあるか?」

たくっちスノー
「もちろん!」

クロヤマ
「し、室内なんていいよ、別に....

たくっちスノー
「いやー、念には念を入れてね」

龍我
「それに、こんな針の沢山あるシロアリだぞ?何かの弾みで触れたら危険だ」

クロヤマ
「だ、だから良いってば!!」

たくっちスノー
「突入!!」

クロヤマ
「ああああああああああ!!!」

たくっちスノー達が家に入ると...そこには、


『アリアリアリアリ』
『アリアリアリアリ』

龍我
「な、なんだこりゃ!?アリみてぇな顔した人間だ!」

たくっちスノー
「じょうじ!とか叫んでそう!!まさかこれがアリ人間!?」

クロヤマ
「見たな」

たくっちスノー
「なぁ、クロヤマさんよ、これは一体...?」


クロヤマ
「フンッ!!」

龍我
「お?」

龍我とたくっちスノーの頭に空っぽになったビール瓶が振り落とされる

たくっちスノー
「」

龍我
「」

クロヤマ
「はぁ、はぁ...お前はシロアリを退治してるだけで良かったんだよ...」

アリ人間
「アリアリアリアリアリ」
アリ人間
「アリアリアリアリアリ」

クロヤマ
「くっ...お前らもオレの家でシロアリなんか作るんじゃねぇって何度も言ってるだろ、この役立たずが!!」

アリ人間
「.....」

クロヤマ
「はぁ...お前らも来い!他の奴等を始末しに行くぞ」

福ちゃん
「貴方だったんですね」

クロヤマ
「なっ!!」

クロヤマの背後に、福の神が

福ちゃん
「ハチ人間から貴方の名前を聞きましたので慌ててこちらへ向かいましたが...手遅れだったみたいですね...」

クロヤマ
「ちっ...お前もこいつらと同じところに送ってや」

たくっちスノー
「あのーちょっと」

龍我
「突然殴ってくるんじゃねぇっての」

クロヤマ
「えっ...生きてる?」

たくっちスノーと龍我は殴られた所を手で抑えながら起き上がる

福ちゃん
「えっ...大丈夫なんですか?」

龍我
「マガイモノは殴られた程度じゃ死なねぇ!むっちゃ痛てぇけどな!」

たくっちスノー
「クロヤマさんよ、さっきの話聞いてましたがこれは...」

クロヤマ
「う、うわああああああバケモノ!!」

二人の手から漏れる黒い液体を見てクロヤマは慌てて逃げていく

福ちゃん
「あっ、待ちなさい!!」

龍我
「なぁたくっちスノー、これって俺達騙されるかもしれなかったな?」

たくっちスノー
「そうだなー」

龍我
「こういう場合ってどうしたらいいんだ?」

たくっちスノー
「そうだなぁ...それより今はクロヤマだ」

Re: ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(募集中) ( No.23 )
日時: 2018/03/14 22:39
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

ムカデ人間
「はぁはぁはぁはぁ...!!」

ローズマリー
「.....!!」

ムカデ人間
「どこまで追いかけてくるんだよ、この女!!」

デーリッチ
「うりゃあああああ!!逃がさんでち!!」

ムカデ人間
「ちくしょう!!しつこい奴だ!!」

ハチ人間
「うあああああああ!!」

ムカデ人間
「あ!?邪魔だ、どけ!!」

ハチ人間
「なっ、貴様!!」

「「うわああああああ!!」」

分かれ道でムカデ人間とハチ人間はぶつかって倒れ混む

ローズマリー
「追い詰めたぞ!!」

デーリッチ
「ローズマリー、ちょっと待つでち...あれ、あれ。」

ローズマリー
「あれ...?まさか、ハチ人間か!?なら福ちゃん達はどこに...」

ムカデ人間
「いってぇな何処に目付いてやがる!!針が刺さったらどうすんだ!!」

ハチ人間
「何かと思えばムカデ人間か!!貴様こんなところで何をしている!?」

ムカデ人間
「かわいいかわいいムカデちゃんをガングロにしやがった悪魔から逃げてるんだ!!」

トウロウ
「あ、悪魔?」

ハチ人間
「なんだ失敗したのか愚か者め!!それでも昆虫人間か!!」

ムカデ人間
「お前こそ自慢のスズメバチ軍隊とやらはどうした!?帰ってきたのはお前一人じゃないか!!」

ハチ人間
「黙れッ!!貴様ほど落ちぶれちゃいない!!」

ムカデ人間
「何ィ!?」

ミトラ
「何だか言い争いになってますけど...」

ローズマリー
「え、ええ...昆虫人間って仲悪いのかなぁ...?」

デーリッチ
「デーリッチ達が近寄れないでち...」

ムカデ人間
「分からねぇのか!?お前はあの方に役立たず扱いされてるんだよ!!」

ハチ人間
「何だと!?それは貴様だろう!!」

ムカデ人間
「石頭なハチや無能なアリよりお前の適応力が一番素晴らしいって...言ってたんだぜ!?」

ハチ人間
「何だと...何を言うか!?あの方はな、あのお方は一匹狼であるムカデ人間や考える頭もないアリ人間よりも我々を選んでくれたのだぞ!?」

ローズマリー
「どっちみちアリはバカにされてるんだ!?」

ムカデ人間
「あれ...?」

ハチ人間
「む...?」

デーリッチ
「いや、待って...もし二人の言っている事が本当だとしたら」

トウロウ
「それぞれに都合の良いことを話していた、ということですわね」


ムカデ人間
「.....」

ハチ人間
「.....」

ローズマリー
「で、結局あの方って誰なんだ?」


「アリ人間を纏めあげた者ですわ」

クロヤマ
「ううう...」

デーリッチ
「その声は...福ちゃん!」

ムカデ人間
「えっ!!?」

ハチ人間
「何っ!!?」

福の神はクロヤマの頭をひっ掴み、引きずりながら現れる

龍我
「この人、本当に福の神かよ、なんかこええんだけど」

クラマ
「.....」

龍我
「なんで目を逸らすんだよ」

たくっちスノー
「やぁデーリッチ、そっちは終わったかい?」

デーリッチ
「う、うん...そっちは?」

龍我
「いやー、こっちはシロアリ駆除しようとしてとんでもないの見つけちまってなぁ」

たくっちスノー
「そうそう!で、お二人がた...」

ムカデ人間
「.....」

ハチ人間
「.....」

クロヤマ
「.....」

たくっちスノー
「福の神様から粗方聞いてるよ、首謀者って...こいつだろ?」

クロヤマ
「.....」

ムカデ人間
「...そうだな」

ハチ人間
「こいつだ」

クロヤマ
「なっ!!お前達裏切るのか!?」

ムカデ人間
「裏切ったのはお前だろクロヤマ、お前はそれぞれに都合の良いことを言ってきた」

ハチ人間
「だが我らが怒るのはそこではない...お前は、自分自身が作った虫をことごとくコケにした、それが一番許せん」

ミトラ
「なんだかんだで作った虫が大好きなんですね...」

クロヤマ
「だって、あいつら知性0なんだもん!!体は男みたいでキモいくせに、シロアリしか作れないし、計算も出来ないし!!」

ムカデ人間
「アリ人間...てめぇ、墜ちたな」

ハチ人間
「お前は絶滅だ」

クロヤマ
「た、助けてくれ...マガイモノ屋ぁ...」

福ちゃん
「いいえ、私達の依頼はあくまで害虫駆除です...つまり、シロアリを駆除した我々はもう、貴方とは関わりがありません」

クラマ
「そういうことだ、観念しなクロヤマ」

クロヤマ
「う、うう...」

たくっちスノー
「さて、トウロウさん...後は頼みますわ」

トウロウ
「ええ...」

デーリッチ
「頼むって...何が?」

たくっちスノー
「さ!さ!仕事はまだ残ってるんだから帰るよ」

ローズマリー
「あ、ちょっと!」

たくっちスノーはデーリッチ達を渦に強制的に連行し、場にはトウロウと昆虫人間三人だけとなる

トウロウ
「...ふふふ、ようやく私の出番が回ってきましたわ」


クロヤマ
「な、何をする気だ...?」

トウロウ
「わたくしはトウロウ、カマキリの性質を持ったヒトに近いマガイモノ...ねぇ、知ってます?」




「カマキリって、トンボからチョウまで、虫を色々食べるそうよ?」

「ああああああああああああああああ!!!!!」



...その後、充作の村にはハチ人間から奪い取った米俵とあたたかいスープが

ミトラの家にはムカデ人間から虫除けブローチが届き、二人の昆虫人間はハグレ警察に厳重注意として釈放された


だがどんなに探しても、クロヤマの姿を見たものはいないそうな


一体クロヤマはどうなったのか...それは誰にも分からない