二次創作小説(新・総合)

Re: ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(募集中) ( No.55 )
日時: 2018/03/20 10:22
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

たくっちスノー
「.....」

龍我
「いつまで落ち込んでるんだよ、凹んでてもしょうがないだろ」

たくっちスノー
「でも...」

クラマ
「しっかりしろマガイモノ屋...依頼解決するっていうのに暗い顔をするな」

福ちゃん
「クラマ君の言うとおりよ...お客様の前でくらい、笑顔を見せないと!」

たくっちスノー
「ああ、ああ...そうだ!よし!元気出さないと!!おう!よーし依頼は...あれ?」

たくっちスノーは手紙を取り出すが...それは依頼の手紙ではなかった

たくっちスノー
「これ、自分に宛てた手紙だ...何々」

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【たくっちスノー様へ】
俺は手紙とか文章とか苦手なので、単調に話を済ませます

そろそろ体が形成されてきたので、外に出て色んな事を学びに行きたいと思っています。

その際貴方のよく話していたハグレ王国にも伺いますので、事前に報告してください

沢山のトモダチが出来ることを願って。

『融情勇者 ビャッコガンナー』
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たくっちスノー
「どうやら自分が作ったマガイモノがここに来るみたいだ」

クラマ
「今度はちゃんとお前が作った奴なのか?」

たくっちスノー
「ああ、ビャッコガンナーという名には覚えがある...こいつは、皆を守るヒーローを作りたいという思いを込めて作ったんだ」

龍我
「ヒーロー?」

たくっちスノー
「そう、皆を守る優しいヒーロー...」

福ちゃん
「それならちゃんとローズマリーさんや皆に伝えませんとね、今の状況だと誤解されるでしょうし」

たくっちスノー
「そうだな...よし、行こう!」

...

ビャッコガンナー
「えーと、どこだぁ?地図だとここら辺のはずなんだけどなぁ...」

一方、ビャッコガンナーは既にはぐれ世界へと降り立ち、ハグレ王国へと向かっていた...

ビャッコガンナー
「うーむ、ちゃんと場所聞いとけばよかったな...ん?」


「色々買いすぎちゃったかなぁ...」

ビャッコガンナー
「そうだ、分からなかったら誰かに道を尋ねればいいって何処かで見たぞ...おーい!そこにいる人ー!!」

「はい...ひぇっ!?」

ビャッコガンナー
「驚かせて悪い!ちょっと聞きたいことがあるんだ、ハグレ王国ってどこだか知らないかな?」

「は、ハグレ王国でしたらあそこを真っ直ぐです...」

ビャッコガンナー
「おお、ありがとうございます...よーしバーニア全開!」

ビャッコガンナーはハグレ王国の方へと走っていく


「あの人、誰なんだろう...悪い人には見えなさそうだけど...」

Re: ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(募集中) ( No.56 )
日時: 2018/03/20 12:01
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

デーリッチとローズマリー、そしてたくっちスノーは入り口で

ローズマリー
「一体どんなのが来るのか...」

たくっちスノー
「自分も姿を見るのは初めてなんだよな...」

ローズマリー
「は、初めて?」

たくっちスノー
「うん、黒い液体の時に話してたぐらいだし...でも、雰囲気で分かると思う!だって自分のマガイモノだし!」

ローズマリー
「そういうものかな...」

デーリッチ
「あっ!それっぽいのが見えてきたでち!」

たくっちスノー
「どれどれ...あっホントだ!おーい!!」

たくっちスノーは近づいてくる人影に手を降る、それに気づいたのか、人影はどんどん迫ってくる...

ローズマリー
「...あの、たくっちスノー」

たくっちスノー
「ん?」


ローズマリー
「なんか...人影がどんどん大きくなってない?」

たくっちスノー
「確かに...でけぇな結構...」


ビャッコガンナー
「ここかー!!」

ローズマリー
「でっけー!!」

たくっちスノー
「うわ本当にでっかいなー!もしかしてあの時のマガイモノかい?」

ビャッコガンナー
「あれ、たくっちスノー様...だよな?俺みたいなのは複数あったしちゃんと誰だか判別...出来てる?」

たくっちスノー
「えーと...勇者だろ?それなら、この間まで一緒にヒーローアニメのDVDを見ていた奴だろ!」

ビャッコガンナー
「それを知ってるなら、やっぱりたくっちスノー様だ!どうかなこの体!」

たくっちスノー
「うん!自分はかっこいいと思うよ!その肩のキャノン砲、その白いボディ!その胸の虎!男の子の心は釘付けだよ!」


ビャッコガンナー
「ありがとう、結構自信あったんだよ!」

デーリッチ
「ようこそハグレ王国へ!ここで立ち話もアレだし入っていいでちよ」

ビャッコガンナー
「見送りありがとう...すいませんたくっちスノー様、ちょっとサイズ調整してくれないかな、右肩のパネル開くとダイヤルありますので、それで...」

たくっちスノー
「あいよ!」

...

たくっちスノー
「自分から外に出て学習しようっていうのは良いことだよ、ただし迷惑はかけないようにするんだぞ?」

ビャッコガンナー
「当然さ、俺はトモダチの味方だからな!」

ローズマリー
「友達?」

たくっちスノー
「ああ、こいつの憧れであり今の彼を作った象徴でもあるヒーローの言葉ですよ」

ビャッコガンナー
「ああ、これなんだけど...」

ビャッコガンナーの右膝が開き、DVDのパッケージが出てくる

ローズマリー
「『信愛戦士フレンダー』...」

ビャッコガンナー
「フレンダーは遠い銀河から大事なものを守るためにやってきた心を持つ正義のロボット!『トモダチは私が守る!』が決め台詞のカッコいいヒーローなんだ!」

たくっちスノー
「こいつはいつもフレンダーみたいなヒーローになるって言ってたんだよ」

ローズマリー
「なるほどなぁ...これがマガイモノのコミュニケーション...」

デーリッチ
「きっとなれるでちよ!デーリッチも応援してるでち!」

ビャッコガンナー
「ありがとう!...せっかくだから、ハグレ王国のあちこちを見てみようかな」

たくっちスノー
「あ、それなら自分が道案内をするよ!これでも異世界ガイドを任されていたんだから!」

ビャッコガンナー
「おおー!すっげー!」

たくっちスノーはビャッコガンナーを連れ、外へと出かける...

デーリッチ
「たくっちスノー、本当にいい人になってきたでちね!」

ローズマリー
「ああ、そうだね...前に私たちが会ってきた彼もあんな風だったら良かったのになぁ...」

Re: ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(募集中) ( No.57 )
日時: 2018/03/20 16:49
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

たくっちスノー達は公園のベンチに座りながら雑談を交える

ビャッコガンナー
「すげー!すげーよ!スケート場に、グラウンドに...面白い所が沢山だ!」

たくっちスノー
「ははは、そうだろ?ハグレ王国は楽しいところさ」

ビャッコガンナー
「ここの王さまはトモダチ多いのか?」

たくっちスノー
「ああ多いとも!もしもの時には国民全員がかけつけるだろうね!」

ビャッコガンナー
「すっげー!」

「...あっ、先程の!」

ビャッコガンナー
「...おっ!さっき道を教えてくれた人だ!この王国の住民だったのか!」

たくっちスノー
「住民?...あっれ、自分が居た頃にこんな人居たかな」

「ああ...私が国に来た頃には、貴方は王国を離れていたそうですから...初めまして、私はレプトスといいます」

たくっちスノー
「レプトスさんね...自分はたくっちスノー...そして、自分の作ったマガイモノの一人、ビャッコガンナーだ」

ビャッコガンナー
「融情勇者ビャッコガンナー...ってな、ははは」

レプトス
「これがマガイモノ...ここの人達から話だけは聞いていましたが、なるほど...」

たくっちスノー
「ビャッコガンナーにハグレ王国の行き先を教えたんだよね?自分からも礼を言うよ...ありがとう。」

レプトス
「いえ...私もハグレ王国へ帰るところでしたので...ああそうだ、たくっちスノーさん!マガイモノについて詳しく教えてくれませんか?」

たくっちスノー
「えっ、マガイモノについて?...別にいいけど」

レプトス
「私、リューグーというところから色々学ぶためにハグレ王国に留学して~」

ビャッコガンナー
「おー!それじゃあ俺と同じじゃん!」

たくっちスノー
「よし...じゃあマガイモノの説明をするよ、マガイモノには作るタイプと変化するタイプがある」

レプトス
「二通りですか...」

ビャッコガンナー
「ああ、作るタイプは文字通り1から全部作るんだ、俺は作られたタイプさ」

たくっちスノー
「マガイモノを作る生き物をマガイモノメイカーと呼ぶんだ、マガイモノメイカーは時空規模ならそれなりにいる」

レプトス
「なるほど...で、変化するタイプとは?個人的にはそちらが...」

たくっちスノー
「ちょっと失礼...」

たくっちスノーは爪で自身の頬を切る、切り傷から黒い液体が垂れる

たくっちスノー
「この黒い液体はマガイモノの体を形成する成分だ、マガイモノではない生き物もこれを多量に浴びた上でなりたいと強く願えばマガイモノになる」

レプトス
「なるほど...なら、私もなれるのでしょうか?」

たくっちスノー
「恐らくだけどね...作るマガイモノは時期が来ると体が形成されるけどそれまではこの黒い液体の集合体のような見た目をしているんだ」

ビャッコガンナー
「そうだったなー!たくっちスノー様はマガイモノにも心が宿るようにとよく話をしてくれたんだ」

レプトス
「へぇ...ビャッコさんはどんなことを?」

たくっちスノー
「ヒーローのような優しくて頼れる奴になってほしくて、カッコいいヒーローのDVDを一緒に鑑賞したら気に入っちゃったらしくね」

ビャッコガンナー
「このボディもテレビの影響なんだ!」

レプトス
「なるほどなるほど...心が宿るようにですか...とっても興味深いです!」

たくっちスノー
「そっか...ありがとう」

レプトス
「でも、私としても信じられませんよ...昔は悪い人だったなんて」

ビャッコガンナー
「えっそうなの!?」

たくっちスノー
「...ああ、嘘じゃないよ」

たくっちスノー
「これに関してはマガイモノ屋で話そう、二人とも着いてきて」

レプトス
「はい!」

ビャッコガンナー
「ああ!」

Re: ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(募集中) ( No.58 )
日時: 2018/03/20 22:01
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

マガイモノ屋にて

龍我
「お前その頭どういうつもりだよ?」

「だ、だから反省の証として頭を丸坊主にして...」

龍我
「そんな事して依頼人が喜ぶのかよ?許すのかよ?」

「そ、それは...」

龍我
「依頼人の娘はな!お前のせいで男性不信になっちまったんだぞ!!」

龍我
「分かるか!?男が怖くて怖くてどうしようもなくなった、だから依頼人俺たちに頼ってきたんだ!!」

「ひいいいっ!」

龍我
「髪の毛なんて数ヵ月もすればまた生えてくるだろ!!それで反省した気になってんじゃねぇぞこの野郎!!」

福ちゃん
「万丈さん、手を出してはいけません」

龍我
「...ああ、すまねぇ」

福ちゃん
「それで、今回の件ですが...我々に貴方をどうこうする権利はありません、彼に対する対処を決めるのは依頼人です」

「そうですか.....」

龍我
「おい、何安心したような顔してやがる...依頼人はお前を徹底的に叩き潰すそうだぞ」

「えっ...」

クラマ
「自業自得だ...地獄に落ちろ」

「た、助けてくれ...マガイモノ屋...」

福ちゃん
「いいえ...マガイモノ屋もお客様は選びますので...お引き取り願えますでしょうか」

「...あ、ああ...」

龍我
「.....」

たくっちスノー
「うわぁ...」

福ちゃん
「あっ、たくっちスノーさん、レプトスさん...そしてそちらに居るのが...」

たくっちスノー
「ああ、ビャッコガンナーだ」

龍我
「勇者って...ロボットかよ!」

たくっちスノー
「え?勇者ロボとかいうのあるじゃん、知らない?」

レプトス
「たくっちスノーさん、そんなことより...」

たくっちスノー
「ああ、分かっている...さ、座って」

ビャッコガンナー
「ああ...それで、たくっちスノー様よ...」

たくっちスノー
「ああ、大事なことだからよーく聞けよ...?」

ビャッコガンナー
「ああ...」

たくっちスノーはリニュ前たくっちスノーの存在のこと、その時の悪行、最近復活したこと等を話した

ビャッコガンナー
「ま、マジかよ...たくっちスノー様ってもう一人いるのか...!!」

たくっちスノー
「もう一人...とは言うけどさ、今は違っても辿ってきた過去は変わらない」

たくっちスノー
「どちらも完璧な生き物を作ろうとして、どちらも独善的な行為をしてハグレ王国に二度殺された」

たくっちスノー
「それにこうしてリニューアルしてからも僕の罪は消えるどころか増えていくばかりだ」

たくっちスノー
「ビャッコガンナー、僕は君と違って善人になれるような男じゃないんだ」

ビャッコガンナー
「.....なら、何故俺を作ったんです?正義の味方を...どうして作ろうと?」

たくっちスノー
「...僕は、あるヒーローに惹かれていたんだ」

たくっちスノー
「数ヵ月も前の事だよ...休暇で休んでいた世界で一人の少年と会った」

たくっちスノー
「街を守る、幼いけど勇敢なヒーロー。」

たくっちスノー
「僕はあの子を守りたいと思った...あの子が最後までヒーローを出来るようにと...でも...」



たくっちスノー
「守れなかった」


ビャッコガンナー
「.....」


たくっちスノー
「でも僕に涙を流す資格なんてないんだよ、僕だって...何年も前は同じようなことをしてきたんだ」

たくっちスノー
「ヒーローは必要だ、優しくて勇敢な存在が...どの世界にも居なくちゃならない、だから僕は君を作った」

ビャッコガンナー
「.....」


たくっちスノー
「...ビャッコガンナー、旅はいいけど...君も気を付けるんだよ」

ビャッコガンナー
「それは例の悪いたくっちスノーに、ということか?」

たくっちスノー
「いや...君が守りたいと願っている、大事な人の死をだよ...」

ビャッコガンナー
「.....」

たくっちスノー
「...ははは、何が時空監理局だよ、世界が無事なら誰が死んでも構わないってか?」


たくっちスノー
「滅べー!!大事な人も守らないで何が時空を守るだー!!時空監理局なんて無くなっちまえーーーーー!!!あっははははははははは!!!」

龍我
「た、たくっちスノー...?」

福ちゃん
「...本当だったのね」

クラマ
「本当って?何が?」

福ちゃん
「たくっちスノーさんが局長になって以降自分を追い詰めるようになったって聞いたの...」

Re: ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(募集中) ( No.59 )
日時: 2018/03/23 07:13
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

たくっちスノー
「はははははは...ははは...」

福ちゃん
「やっぱり...無理してたのね...」

龍我
「...なぁ、たくっちスノーってさ、お前達の国と一度戦ったんだよな」

クラマ
「ああ、あいつのせいで世界が滅びそうになったこともある」

たくっちスノー
「あはははは...ごめんよ...ごめんよ...」

龍我
「じゃあ、やっぱハグレ王国の奴等はこいつが嫌いなのか?」

クラマ
「現在は半々だ...俺は今でもあいつを許せる気にはなれない」

クラマ
「だけどよ...複雑な気分だ」

たくっちスノー
「どこだよ...おとうさん、どこだよ...」

クラマ
「今あいつが狂うほど苦しんでて、ざまあみやがれと思う反面...どこかモヤモヤした感じがして...」

龍我
「前に一緒に仕事したときは、こんな風じゃなかったんだよ...」

福ちゃん
「恐らく先程話していた、休暇の件が引き金となってこんなことに...」

クラマ
「こいつにも大切な物を失う辛さが分かったという事ですね」

たくっちスノー
「あっ...ダメだ、休んじゃダメだ...」

横になっていた たくっちスノーは突然立ち上がり、時空の渦を開ける

たくっちスノー
「仕事、仕事...僕は黒影の息子...」

クラマ
「おい、何処へ行く気だ!」

たくっちスノー
「黒影の...代わりに...ならな、きゃ...」

龍我
「おい、たくっちスノー!!」

たくっちスノーは時空の渦に落ちるように入っていく...

そして...その後、たくっちスノーは完全に姿を消した。

すぐに龍我やかなづち大明神は行方を追ったが、どれだけ時空を飛び回っても見つからなかった

彼が最後に行ったであろう局長室には辺り一面に山ほどの資料と、特定の人物に向けた謝罪文が遺されていた...

...

一方その頃、別の世界線では

たくっちスノー
『違う...俺は...偉大なるマガイモノの王だぞ...何にでもなれる、誰よりも強い...神だぞ!?』

たくっちスノー
『出来損ないなんかじゃない...!!』


たくっちスノー
『ん?これは...別の世界線の自分?』


たくっちスノー
『そうだ、こいつを使えば...父さんも自分の事を認めてくれるはずだ...!!』


たくっちスノー
『まずはハッキングだ...全ての時空に繋げて、声が聞こえるように...!!』


たくっちスノー
『...それにしても、なんでこいつ魂が抜けたみたいになってるんだ?』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



おかあさ ん



ど こ?