二次創作小説(新・総合)

Re: ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(募集中) ( No.75 )
日時: 2018/03/23 09:51
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: apTS.Dj.)

ある日のこと...

いつものように依頼の紙を整理していた時のこと

たくっちスノー
「あー...疲れたなぁ」

龍我
「だりー...」

クラマ
「おいおい、まだ依頼は沢山あるんだぞ?」

福ちゃん
「そうね...あら、依頼人の方に渡すお茶が無くなったみたいね」

クラマ
「あ、じゃあ俺買ってきますよ」

福ちゃん
「お願いねー」


たくっちスノー
「.....」

クラマ
「あ、茶菓子っていりますかね?」

福ちゃん
「そうねぇ...一応買っておいて、お金は私が出すから」

クラマ
「はい」

たくっちスノー
「ねぇ、福の神様...貴方、クラマと仲いいんすね」

福ちゃん
「あらー、そう見える?」

クラマ
「仲良いというか...福の神様には本当に世話になって頭が上がらないというか」

龍我
「上司と部下だもんなぁ...」

たくっちスノー
「そうなんだ...」

クラマ
「それがどうしたんだよ」

たくっちスノー
「いや?ただなんとなく...二人が実は付き合ってたりとかだったらと考えてた」

クラマ
「はぁ!?」

福ちゃん
「え~?私とクラマ君が?あらあら、そんな風に見えたかしら?」

たくっちスノー
「うん、自分には見えた」

クラマ
「ない!ないから!俺なんかじゃとても福の神様とは釣り合いませんって!」

福ちゃん
「私は構わないけど?」

クラマ
「そういう問題では...!!」

たくっちスノー
「え?長年話し合える仲なんでしょ?しゃあやっぱ好きなんだ」

龍我
「お前の『好き』の基準ゆるくねぇか」

たくっちスノー
「そうかな?前に会った子も定期的に会って話していくうちに惹かれていったんだけど」

クラマ
「話すだけで好感度上がるとかチョロいなこいつ...とにかく、俺と福の神様が親密な関係とかありえないから!失礼!」

クラマは窓を開け空を飛んで出ていく...

福ちゃん
「もう、クラマ君ってば...ちょっとからかっただけなのに」

たくっちスノー
「彼、どこか堅い所あるから弄りがいがありますよね」

龍我
「お前ら分かっててやってたのかよ...」

福ちゃん
「さて、クラマ君が帰ってくる前に依頼を1つ済ませておこうかしら」

龍我
「依頼?既に決めてあったのか?」

福ちゃん
「はい、天界からの依頼でしたから直接連れてきましたよ」

龍我
「天界...つまり天国って奴?」

たくっちスノー
「一体どんな奴が...」

福ちゃん
「そろそろ来ると思うけど...」

そんな事を言ってると、突然辺りが不自然に冷えてくる...何か、違和感のような...

たくっちスノー
「塩!塩!塩!」

「や、やめて!徐霊しないで!」

たくっちスノーが塩をばらまくと、何かは慌てて姿を現す

それは人のような見た目をしていたが、下半身が透き通っていて...


龍我
「うわっ、幽霊じゃねぇか!」

福ちゃん
「心配しないで、この間の夢見屋の件とは別の物だから」

Re: ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(募集中) ( No.76 )
日時: 2018/03/23 12:56
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: apTS.Dj.)

たくっちスノー
「それで、名前は?」

「初めまして...私はリンネと申します」

福ちゃん
「リンネさん...なんでも、前世で忘れ物をしたとか...」

龍我
「忘れ物ってなんだ?」

リンネ
「前世...つまりまだ生きていた時の事に、日記を書いていたんですけど...それを見られていたらどうしようと考えていたら死にきれなくなって...」

たくっちスノー
「ああ...なるほどな、黒歴史が詰まっているのか」

龍我
「なんだよ黒歴史って」

たくっちスノー
「お前には分からないよ」

龍我
「???」

リンネ
「あ、ああ...どうなってるかな私の日記...見られてたらどうしよう...」

たくっちスノー
「それで、置いてきた日記を取り戻せば良いわけか」

リンネ
「はい...お願いします」

福ちゃん
「お任せあれ!」

龍我
「よし、さっそくこいつの世界に...」

福ちゃん
「待って、今回は世界を越える必要はないわ」

たくっちスノー
「えっ?」

福ちゃん
「デーリッチちゃんとローズマリーさんを呼んで...私の家へと向かうわ!」

...
福の神達はデーリッチのキーオブパンドラを使い、福神邸...天界へとやってきた

デーリッチ
「ここに来るのも久しぶりでちね...」

龍我
「すっげぇ広いな、大豪邸じゃねぇか」

リンネ
「はわわ...」

福ちゃん
「ごゆっくりどうぞ...ああ、ローズマリーさんとたくっちスノーさんはこちらに」

ローズマリー
「あ、はい...」
...

たくっちスノー
「福の神様、どうやって探すんです?」

福ちゃん
「私の派閥の神様に『書物の神』と呼ばれる」

ローズマリー
「書物の神...ですか、それは一体?」

福ちゃん
「人が死ぬとき、その人物が書いていた資料や本などは皆書物の神の元に送られるのです」

福ちゃん
「偉人が書き記した資料や本の情報が遺されているのは彼女のおかげなの」

ローズマリー
「なるほど、流石福ちゃん...」

福ちゃん
「書物の神には連絡しておいたから、来てくれると思うけど...」

「福の神様」ピンポーン

福ちゃん
「あっ、来たみたい!」

福の神が扉を開けると、そこには本を大量に持った眼鏡の少女が

ローズマリー
「これまた小さい...」

福ちゃん
「アルちゃん、急に呼び出してごめんね~」

「アルちゃんと呼ぶのはお止めください...そちらは福の神様の使いですか?」

たくっちスノー
「えーと...ハグレ王国って言えば分かるかな?」

「ああ、ハグレ王国...なるほど、貴方達の事は天界でも有名だ」

ローズマリー
「天界にも知れ渡っているのか...本当に大きい国になったなぁ...」

「ああ、自己紹介が遅れた...私は書物の神ことアルバイツ・シュトゥディー、天界共々よろしく頼みます」

ローズマリー
「いえ、こちらこそ...」

福ちゃん
「アルちゃん、頼んだものは持ってきてくれた?」

アルバイツ
「はい...では、失礼します」

Re: ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(募集中) ( No.77 )
日時: 2018/03/24 13:26
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

客室で待機していたデーリッチは座布団を背にゴロゴロしていた

デーリッチ
「んおー...」ゴロゴロ

龍我
「ぐおー...」ゴロゴロ

ローズマリー
「こら!二人とも行儀悪いよ!」

龍我
「ずっと座布団に正座してたら足痺れるだろ...」

リンネ
「私は痺れる足がありませんけどね」

たくっちスノー
「じゃあ痺れることも忘れるくらい頑張ってもらおうか」

デーリッチ
「へ?」

福ちゃん
「アルちゃん」

アルバイツ
「はい」

アルバイツは時空に穴を開け、大量の本をバザバサと机に出す

デーリッチ
「な、なんじゃこりゃー!?」

アルバイツ
「福の神様の指示通り、現在私の元にある死者の日記を全て持ってきました」

福ちゃん
「ご苦労様..さて、本当に死んでいるのであればリンネちゃんの日記もこの中にあるはずよ!」

龍我
「この中から探すのかよ!?」

アルバイツ
「日記を処分するのは流石にどうかと思ってたら結構貯まってな...」

たくっちスノー
「表紙で判別出来ない?」

リンネ
「幽霊になってから長いもので、日記がどういった物かも覚えていないんです」

たくっちスノー
「はあ...しょうがない、どうにかやろう」

リンネ
「あっ、待ってください...中身は見ないでくださいよ?」

デーリッチ
「わ、分かったでち...」


...

福ちゃん
「まず名前が書いてある物を省きましょう」

龍我
「これは書いてある、これは書いてない、
これはわかんねぇから後回し、こいつは...」

たくっちスノー
「日記...読みてぇなぁ...」

ローズマリー
「ダメだよ、他人のプライバシーを覗くなんて...」

たくっちスノー
「死んだ人間にプライバシーもヘッタクレも無いと思うんですけどー!」

リンネ
「それ私の目の前でいいます?」

たくっちスノー
「あっごめん」

ローズマリー
「福ちゃんやっちゃって」

福ちゃん
「はい、ゴールデンハンマー」

たくっちスノー
「ぬわああああああああ!!」

たくっちスノーの頭にハンマーが降り下ろされる

福ちゃん
「さ、続きやりましょう」

アルバイツ
「やはり福の神様は恐ろしいお方...」

しばらくして...

龍我
「これは...鍵が付いているな」

たくっちスノー
「ええ?...そういうのって大体は交換日記とかだよ」ムクッ

ローズマリー
「だから、そういうのは見ちゃダメだって...」

龍我
「でも鍵開いて...」

【憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い】
【あいつなんていなければいい、呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ】
【決めた、今日、あいつを】


龍我は慌てて本を閉じる


福ちゃん
「...ね?」

龍我
「なんだ今の...」

アルバイツ
「死ぬ人間が皆善良とは限らないからな、こうやって怨み辛みを遺して死ぬ者もいる」

Re: ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(募集中) ( No.78 )
日時: 2018/03/24 14:35
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

デーリッチ
「日記、日記...あー!多すぎて頭痛くなってくるでち!」

たくっちスノー
「その上中は開くなっていうしさ...これ本当に見つかるのか?」

リンネ
「見つからなくちゃ困るんですよ...」

アルバイツ
「紛失したりとかは無いはずだ」

福ちゃん
「でも、絞ってきたら半分くらいは除外されていきました、きっとありますよ!」

龍我
「これで半分かよ!」

たくっちスノー
「ねぇ、日記の特徴とか覚えてないの?」

リンネ
「特徴...ですか、何でしたっけ...」

アルバイツ
「例えばどんな内容だったとか...それなら私でも調べられる」

リンネ
「ええっ!?言わなきゃダメですか!?見られたくないから探しているのに!」

アルバイツ
「見られたくない物なら最初から書くんじゃないとしか言いようがない」

福ちゃん
「アルちゃん、死者の人生が分からない私たち神がそんなことを言ってもしょうがないじゃないの、私たちの役目はリンネちゃんの日記を探すことよ」

アルバイツ
「うぐっ...申し訳ありません、福の神様。」

たくっちスノー
「あのー書物の神様、中身が分かれば調べられるって、それってつまり...全部読んでるんですか?」

リンネ
「えっ」

アルバイツ
「書物の神たるもの、中身を見た上で歴史に遺しておくべきか判断せねばならないからな」

ローズマリー
「まぁ、そうですけど...」

リンネ
「ああ...読まれた...読まれた...!!」

龍我
「おい、なんかやべぇぞ」

たくっちスノー
「すげー嫌な予感するんですけど」

デーリッチ
「うわあああ!?何故かパンドラが発動しないでち!?」

ローズマリー
「自縛された!?」

リンネ
「許さない...よくも...よくも!!」

リンネの回りが黒に染まる

アルバイツ
「まずい...悪霊になった」

デーリッチ
「は、早くイリスちゃんか夢見屋さんを呼ぶでち!」

たくっちスノー
「ダメだ!うちの召喚魔法も遮断されてやがる!」

ローズマリー
「悪霊を元に戻す方法ってありますか!?」

アルバイツ
「無くはないが...こういった他者に怨みをもったパターンは生け贄が必要で」

福ちゃん
「もっと他には?」

アルバイツ
「他には...もうこの場で祓うしか...」

デーリッチ
「祓うって...消しちゃうんでちか!?」

アルバイツ
「消える?幽霊というものは本来居てはならない存在...これが正しい行動だ」

龍我
「だ、だけどよ...」

Re: ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(募集中) ( No.79 )
日時: 2018/03/24 16:22
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

龍我
「なんでこんなことに!?」

たくっちスノー
「日記見られただけでこんなキレるなんて思わなかった」

福ちゃん
「言ってる場合じゃ...来ます!」

リンネ
「ウオオオオオオ!」

アルバイツ
「悪霊化がどんどん進んでいる...落ち着かせるのであれば早めに」

ローズマリー
「言っておきますけど悪霊になったのは貴方のせいでもありますからね?」

アルバイツ
「仕方ないだろう!本を見るのが私の仕事なのだから!」

たくっちスノー
【マガイモノ奥義!ノーザンクロス・ティー!】

たくっちスノーはリンネの周りを凍結させるが、リンネはそれをすり抜け、迫っていく

たくっちスノー
「うわっ、全然効いてない!」

リンネ
「こうしてやるっ!」

リンネはアルバイツに向かって突っ込んでいく

アルバイツ
「危ない...やはり狙われるのは私か」

福ちゃん
「まぁ、日記読んだのは貴方ぐらいだものね...」

たくっちスノー
「で、肝心なあいつの日記ってどれよ!?」

デーリッチ
「リンネちゃんに日記渡したら沈んでくれるかなぁ」

たくっちスノー
「それだ!...絶対に内容は見るなよ!自分達まで狙われるからな!」

デーリッチ
「分かったでち!ええとええと...」

アルバイツ
「そんなことで本当に収まるのか!?」

デーリッチ
「やらないよりはマシでち!」

リンネ
「ウオオオオオオ!」

アルバイツ
「くっ...これでどうだ!!」

アルバイツは時空の渦から本をリンネに落とす、リンネは本に埋もれてうずくまる

リンネ
「....っ!!」

アルバイツ
「生前は陰陽師だった人間の資料や本...やはりアイテムだけでも幽霊に効くのか」

福ちゃん
「そ、それ大丈夫なの?」

アルバイツ
「私にも分かりません、内容は分かってても試したことはありませんので」

ローズマリー
「デーリッチ、そっちはどう!?」

デーリッチ
「ノーヒントだから全然分かんないでち!!」

たくっちスノー
「どれがあいつの日記だよ!」

クラマ
「あれ...いないと思ったらなんで福の神様の屋敷に!?」

福ちゃん
「クラマ君、今は危険だから近づいちゃダメよ!悪霊が!」

クラマ
「悪霊ですって!?」

デーリッチ
「かくかぐしかじかで」

クラマ
「なるほど」

たくっちスノー
「今でも探してるんだけど互いに特徴とか分からないもので...」

クラマ
「互いに...ねぇ、あんた確か書物の神でしたっけ?幽霊が日記を取り返しに来たってどうしていた?」

アルバイツ
「さあな...日記を読まれたくないという理由でさ迷う幽霊すら聞いたことないからな...」

クラマ
「なるほど...ちょっと失礼します」

龍我
「どうにか出来るのか?」

クラマ
「俺も少し不安だが...これでもくらえ!!」

クラマは日記の山をリンネに向かって投げつけると...大きな光に包まれる!!


デーリッチ
「えーーーっ!?なにそれ!?」

クラマ
「よし、上手くいった!」

そして光が無くなった後...リンネと大量の日記は無くなっていた。

ローズマリー
「き、消えた!?でもどうやって...」

クラマ
「幽霊が探し求めてた物を手に入れると未練が無くなって消える奴ありますよね?実はアレ、物理的な奴なんすよ」

龍我
「なんだそりゃ」

ローズマリー
「まさか、触れるだけで消えるってこと?」

クラマ
「そういうことっすね、下手な銃でも数撃ちゃ当たる、纏めて投げても上手く成仏して助かったよ」

デーリッチ
「そんなんでいいんでちか...たぶん知らないひとの日記まで持ってっちゃったけど」

クラマ
「...まぁ、わざわざ日記取りに来る幽霊なんて奴くらいでしょ」

福ちゃん
「だと良いけど...」

アルバイツ
「まぁいいか、日記の処理にも困ってたし」

ローズマリー
「こんな解決の仕方でいいのだろうか...なんだか腑に落ちない...」




たくっちスノー
「あっ、成仏したら報酬貰えないじゃないか!」

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初めて幽霊の依頼人を相手にした、ちょっとしたことで祟ってくるからこういうのは大変なんだ

とりあえず、自分はいつ死ぬか分からないけど、死ぬ直前には日記を焼却してもらうように頼むことにした。

...あと、クラマとアルバイツはあのあと福の神様にむっちゃ怒られてたことを付け加えておく。