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二次創作小説(新・総合)
- Re: ポケタリアクロニクル-英雄の軌跡- ( No.214 )
- 日時: 2018/05/23 20:51
- 名前: テール (ID: X9g0Xy3m)
第十七章 優しい人
「ティル、死んでください」
プリムラは静かにティルの首元に剣を突き立てる。
「・・・・理由を聞いていいかしら?」
ティルは、自身の動揺を見せずにプリムラに尋ねる。
プリムラは、表情を変えずに淡々と答えた。
「レイのためです。
あなたのその力は必ずレイに悪影響を及ぼします。
なので今この場であなたを抹消します。」
プリムラがそういうと、剣を持つ手を振り上げる。
彼女が「やる」と決めたら確実に実行に移す・・・
ティルはそう考えると、剣を握りしめ、プリムラの振り下ろす剣を受け止めた。
「抵抗なさるんですか?」
「っ・・・当然でしょ!」
プリムラはティルの答えを聞いて、剣を持たない手に炎の力を込め始める。
ティルはそれに気づき、プリムラの腕をつかむ。
「・・・離してください。」
「・・・・ここじゃ分が悪いわ・・・・外に出ましょう、なるべく目立たないところに。」
ティルは少年に目をやりつつ、静かに呟く。
プリムラは、剣をブローチに戻して胸につける。
「・・・・そうですね。では外へ出ましょう。」
プリムラはティルと共に拠点の外へ出た。
「・・・・。」
その様子をレイは陰から二人の様子を見ていた。
「二人とも、こんな時間にどこへ・・・?」
レイは二人に気づかれないように後をつけた。
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