二次創作小説(新・総合)

Re: ポケタリアクロニクル-英雄の軌跡-【オリキャラ募集】 ( No.22 )
日時: 2018/03/13 20:14
名前: テール (ID: LAu9zylb)


翌朝、ネイラの家のドアをノックする音が響き渡り、
ネイラはドアを開ける。

すると、ドアの前にはネイラが見下げるほどの少年が鋭い目つきでネイラを見ていた。

少年は金髪の短髪で、右目を長い前髪で隠している。
前髪からのぞく左目は宝石のような青く澄んだ瞳で、鋭い目つきをしていた。
服装は右腕をすっぽり覆う黄色のマント、服は少年らしい分厚いチュニック、
黒いズボン、白いブーツと、見るからに魔道士であることがよくわかる。
ただ一つだけ普通の少年にあるはずものがないのである。
右腕であった。

ネイラは少年に向かってにこりと笑う。

「おはよう、レイ。今朝は早いのね。」
「あたりまえだ先生、おれが遅刻したことなんてあったか?」

不愛想に答えるレイ。
ネイラははいはいと答え、家に招き入れる。

「なんだじゃじゃ馬、おまえもいたのか」
「誰がじゃじゃ馬よ、生意気小僧」

レイはティルを見るや馬鹿にしたように鼻で笑う。
ティルはイラッとしたのかすぐに言い返した。

レイはふと少年の方を見る。


「誰だこいつ、ポケモンか?」

レイは表情を変えず首をかしげる。

「ポケモンに決まってるでしょ!だって私たちと同じ姿だもん!」
「種族は?」

レイはそう返しながら少年に近づいて顔を近づけてじっと見つめる。
少年は無表情でレイを見る。

「う~ん・・・・多分オンバーン。」
「オンバーンだったら耳がとんがってるだろ」
「じゃあブラッキー。」
「目が赤くない。」
「だったらハブネーク!」
「鋭い牙がないじゃないか!」

レイはティルの予想にツッコミを入れた。
ティルはしょぼんとうなだれる。
ふとレイは、少年の頬をひっぱる。

少年は「ふひゅう」と空気が抜けるような声を出して顔をしかめた。

「もうレイ!その子で遊ばないでよ!」
「・・・肌は普通だなあ・・・ティル、こいつの名前は?」
「・・・・何にしようか考え中。」
「犬じゃねえんだから・・・」

悩むティルにレイは呆れてため息をつく。
ネイラは収拾がつかないと手を叩いて3人に告げる。

「はいはい、今日は山賊退治の依頼を達成しに行くわよ。
 山賊相手とはいえ、油断しないでね二人とも。」
「わかってますって先生!私の「竜剣ノートゥング」でどんなやつだってイチコロよ!」

ティルは鞘に入った銀色の剣を持ってネイラの前に差し出す。
レイは鼻で笑った。

「おれだって負けてないぞ、この「雷竜の魔導書カンナカムイ」で一網打尽にしてやる。」

そして再びティルとレイはにらみ合い、火花を散らせた。
ネイラははあっとため息をついて肩をすくめた。