二次創作小説(新・総合)

Re: 逃走中03 身勝手お嬢様とお疲れ執事 ( No.5 )
日時: 2018/05/19 11:41
名前: あめとあんきも ◆Qq/n9hISAA (ID: v8Cr5l.H)



プルルルプルルル



 全逃走者に一件のメールが届いた。



ありす
「メール、ですね」



菜々
「あ、オープニングゲームの内容が書いてありますよ!」



 今回のオープニングゲームは鎖式でも、サイコロ式でも、時間測定式でもない。
今回のオープニングゲームは……ルーレットだ。そう、カジノなどで使われるあの、ルーレットだ。
計60のマスの内、ハンターの目は6個ある。初期ハンター一体を含めてハンターの目を出す度に
放出されるハンターも一体ずつ増えていく。
しかし逃走者がハンターの目以外の数字(1~8)を出し、計が40を越えればその時のハンター数で
ゲームを始めることができる。運が良ければハンター一体の状態からゲームを始められる。

 尚、40を達したら一分間の猶予が与えられその内に逃げられる。



ことり
「逆に最悪なパターンだと……ハンターが十体で始まる可能性もあるんだね、ゆうきくん」



ゆうき
「何があってもことりちゃんは守るよ」



ことり
「えへへ、ゆうきくんはことりの王子さまみたい!」



花陽
「……凛ちゃん、ゲームが終わったらラーメンを食べに行きましょう」



星空凛
「かよちんに賛成にゃ、豚骨ラーメンか味噌にするにゃ」



にこ
「……凛、花陽。それに私も混ぜなさい。この気持ちを何とかしたいから」



花陽
「にこちゃんもあの二人を見てしまうと……ラーメンが食べたくなりますよね」



にこ
「……まぁ、ラーメンでさっぱりしないと」



星空凛
「チャーシューにかぶりつきたい気分だにゃ」



 そんなラーメンの話はさておき、くじ引きでルーレットを回す順番はこうなった。



1 橘ありす
2 南ことり
3 黒澤ダイヤ
4 鷺沢文香
5 渋谷凛
6 星輝子
7 ゆうき
8 矢澤にこ
9 星空凛
10 安倍菜々
11 渡辺曜
12 小泉花陽
13 中野梓
14 秋山澪
15 黒澤ルビィ



 ということで一番手は今回のメンバーで最年少の橘ありす。



ありす
「……でもハンターが放出されることは無いなら気楽に回してしまいますか、えいっ」



ありす
「ハンターの目は十分の一……それじゃあ止めます!」



 ハンターを示すかのような真っ黒なボールがルーレット内を駆け巡る。
ハンターの目は十分の一、そこに止まってしまうと初期ハンターが一体ずつ増えてゲームに不利となってしまう。



ありす
「お願い……」



文香
「いちごパフェ……後で食べよう」



ありす
「文香さん、それ今言うことじゃ無いですよ……」



渋谷凛
「ボールがもうすぐ止まりそうだよ、ありす」



ありす
「あ、はい……」



 そしてボールは……



ありす
「あ……これは」



ダイヤ
「数字の6ですわね、出だしは上々ですわね」



ルビィ
「ありすちゃん、トップバッターお疲れ様!」



ありす
「いえ、皆さんも有り難う御座います」



 ということで残り34を出せばオープニングゲームをクリアできる。



 続いて二番手は作者ゆうきさんの嫁と一部では言われている天使ことり。



ことり
「ありすちゃんが大きな数字を出してくれたから
ことりもせめて数字を出せるように頑張るよ、ゆうきくん!」



ゆうき
「ことりちゃんは何しても可愛いな……しかも今日はかよちんもいるし……」



ことり
「ゆうきくん、話が逸れてるよ。まぁこの間に回して止めちゃいます!」



花陽
「(ことりちゃんがゆうきさんをまさかのスルー……
これは今日は不安な一日になりそうです!)」



星空凛
「(ことりちゃん、何があったの!)」



にこ
「それにしても作者の方は一切ぶれないわね、それに下調べもやけに入念ね。
まさかにこを一番手に確保させるつもりなんて無いわよね?」



 さてそれはどうだろう。



にこ
「まぁにこに恨みはある筈よ。
五周年キャンペーンガールで1位を取っちゃったにこだもん!」



 そんなことで恨むことはない、ヨハネも恨んでない。
梨子絡みがあるから恨む必要もない。



ありす
「あの人、誰と話してるんでしょうか」



文香
「幽霊……かしら」



ことり
「ってカメラさん、ことりのことも撮してよ!」



 すみません、にことの話が盛り上がりました。そしてことりが出したのは……



ことり
「……悪くはないよね」



 数字の3だ。



ゆうき
「ハンターの目を出さなかったことりちゃん、さすがだよ~!」



ことり
「あっはは、ゆうきくんありがとう」



花陽
「(今日はテンションが低いことりちゃん、とてもおかしいです)」



 そして三番手、URおめでとう、黒澤ダイヤだ。



ダイヤ
「あら、そんな話題に触れてくださるなんて有り難いですわ」



ルビィ
「お姉ちゃん頑張って!」



ダイヤ
「ええ、もちろん。と言いたい所ですが所詮これは運試しですからね。
何とも言えませんわ」



菜々
「ありすちゃん、イチゴ味の飴があるけど食べますか?」



ありす
「え、良いんですか! ありがとうございます、菜々さん」




「とっても和やかな雰囲気ですね、今回は」




「そうだな、梓」



渋谷凛
「(中野梓って子、デレステで似たような子を見た気がするんだけど……)」



ダイヤ
「ふぅ、一息つきましたしルーレットを回して行きますか」



 ボタンを押すとルーレットが回り、ボールが動かされる。
もう一度ボタンを押すとルーレットが止まりボールも減速して何処かに止まる。
これは単なる運試し、だが逃走中には運も不可欠だ。



ダイヤ
「せめて数字を……」



 二度目のボタンを押し、ルーレットは止まりボールは減速を始める。
さてどのマスに止まってしまうのだろうか。




「さすがに怖いね……でも運だから。それに善子ちゃんじゃないからイケる筈」



???
「善子じゃなくてヨハネよ! それにヨハネ、運は……わ、悪くは無いんだから!」



ルビィ
「うゆ? 聞いたことある声が聞こえた気がするんだけど」



ダイヤ
「μ'sの前で恥を晒したくありません……どうか、お願いします」



 そしてボールが止まったのは……



星空凛
「あっ、凄い!」



ルビィ
「今日のお姉ちゃん、運が良さそう!」



ダイヤ
「……緊張しすぎてこの後のゲームに支障が出そうですわ」クラッ




「だ、ダイヤさん大丈夫?」



にこ
「まぁ大きい数字を出してくれたから褒めるしか無いわよね」



 出したのはまさかの8、残り24を出せばオープニングゲームクリア。
さらにハンター一体の状態で始められる可能性もまだ残っている。



 そして次は四番手の鷺沢文香。何を出すのか。