二次創作小説(新・総合)
- Re: 「もしも」で始まるRTP世界 ( No.76 )
- 日時: 2018/05/11 08:58
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
【第十二話】
『もしも僧侶のお仕事』
僧侶と医者の収入源を調べようとしたアレックス
しかし...
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ハガネ事件から早くも一週間が経過した...
アレックスはいつものようにだらだらゴロゴロしていた
アレックス
「あ~...」
レナックス
「アレックス、あんたいつまでダラダラしてんのよ、まるでニートじゃない」
アレックス
「もうちょっと休ませてくれよ~ハガネの件でも俺頑張ったんだしさー」
レナックス
「解決したのはあんたじゃないでしょ...」
アレックス
「そうは言ってもさ...最近ポテチスキーの王様は全然反応見せないんだよ、勇者って王様に命令されなかったら何もやることがないんだよ」
レナックス
「勇者やめちゃえばいいのに」
アレックス
「嫌だよ!俺のアイデンティティーなんだから!」
レナックス
「じゃあ何か仕事してきな!稼ぐまでうちには入れないからね!」
アレックス
「えー!?」
...
~ヒールⅢの病院~
アレックス
「というわけで仕事ください」
ヒールⅢ
「何故うちに来る」
アレックス
「働いてるって言い切れるのお前ぐらいで...」
ヒールⅢ
「医者の手伝いなんて出来るのか?医師免許も持たないお前が?」
アレックス
「じゃあお前はあるのかよ!?」
ヒールⅢ
「あるに決まってるだろう、一応いろんな患者を診ているのだからな」
アレックス
「ウィンディ以外に患者居たのか、この病院...」
ヒールⅢ
「病院だけで診るわけではない...とにかく仕事は」
ウィンドⅠ
「先生、アレックスさんだって人なんですから雑用くらいは出来るんじゃないですか?」
ヒールⅢ
「む、それもそうか」
アレックス
「フォローになってないよそれ...」
ヒールⅢ
「そうか雑用か...しかしそれならもう一人くらい欲しいところだが」
たくっちスノー
「ん?雑用の相手がほしいの?」
アレックス
「あ、お前はいつぞやの...」
たくっちスノー
「あ、どーも...んで、雑用だったらうちのアパートから誰か連れていってよ、こっちとしても何とか出番あげたいし」
ヒールⅢ
「理由が不純だがまあいい...遠出をするから準備しろ」
アレックス
「遠出?俺のテレポート使う?」
...
たくっちスノー
「そういやあの人って定期的にどこか行くけど、何してんの?」
ウィンドⅠ
「さぁ...私は同行出来ないので知りません」
- Re: 「もしも」で始まるRTP世界 ( No.77 )
- 日時: 2018/05/11 10:14
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
~とある村~
ヒールⅢ
「お前のテレポートは便利だな」
アレックス
「使えるのは母さんと俺ぐらいらしいけどな」
鈴
「へー、そうなんだ」
ヒールⅢ
「それにしても...奴は何故こいつを連れてこようと」
鈴
「アパートで暇だったのが私ぐらいなんだってさー」
ヒールⅢ
「まあいい、手を洗って消毒して仕事に備えろ...これから忙しくなるからな」
アレックス
「仕事って言ってもさ、ドコいくんだよ?」
ヒールⅢ
「宿屋だ」
アレックス
「え?」
...
村の宿屋に入ると、玄関で神官の服を来た男が近寄ってきた
ヒールⅢ
「なんだ、お前も来ていたのか」
「たまたま同じところに来ちゃったみたいですね」
鈴
「ん?僧侶?」
アレックス
「男の僧侶だから...ダッツとかいう奴か?」
ダッツ
「おや...アレックスさんでしたっけ?」
アレックス
「あまり知られてないのか、俺....まあいいや、なんでここに?」
ヒールⅢ
「やってる仕事は同じようなものだからな...それで、今日は何人宿泊している」
ダッツ
「えーと、あっちの部屋に戦士四人パーティ、あとあっちは例の...」
ヒールⅢ
「分かった」
アレックス
「え?何?え?」
ヒールⅢ
「とりあえずアレックスはダッツと一緒に行け、私はこいつを借りていく」ガシッ
鈴
「え?」
ダッツ
「ではひるみさんまた後で」
ヒールⅢ
「ああ」
アレックス
「ちょっと、おい、説明しろって」
...
ヒールⅢ
「まずは確認だ」
鈴
「確認?」
ヒールⅢは隙間から部屋を除く
ヒールⅢ
「まだ寝ていないか」
鈴
「寝てないと困るんですか?」
ヒールⅢ
「ああ...ちょっと待て」
ヒールⅢは白衣から薬の袋を取りだし、近くにあったポットの中にサーッ!と入れる
...
ダッツ
「サーッ!」
アレックス
「ダッツ、なんで飲み物に薬盛ってるんだ?」
ダッツ
「眠ってもらわないと困るんですよ、仕事が出来なくて」
アレックス
「マジか...俺、宿屋とかあまり行かないからそういうことしてたなんて知らなかったよ」
ダッツ
「ばらさないでくださいよ?」
アレックス
「おう...デイジーの奴が睡眠薬持ってたのはそういうことだったのか...」
ダッツ
「さて、眠ってからが僕たちの仕事です」
ヒールⅢ
「よく見ておけ」
- Re: 「もしも」で始まるRTP世界 ( No.78 )
- 日時: 2018/05/11 10:53
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
ヒールⅢ
「奴等は眠ったか?」
鈴が耳元を扉に当てると、山賊のようなイビキが響く
鈴
「...そうっぽい」
ヒールⅢ
「よし、そろそろ潜入だ...音をたてるなよ」
鈴
「せ、潜入?」
ヒールⅢ
「ここの主人には話をつけてある、これは公認されている仕事だ」
鈴
「え、ええー?」
ヒールⅢ
「...治療開始」ガチャッ
ヒールⅢは扉を開け...眠っている男の近くに治療器具を設置する
鈴
「え、何を?」
ヒールⅢ
「見ればわかるだろう、治療だ...こいつ、相当不衛生な生活していたな...宿屋に8000Gはふんだくってやらないと」
鈴
「えっ、治療?宿屋で?えっ?」
ヒールⅢ
「ぼさっとするな、そこの器具取ってくれ」
鈴
「わ、分かった!」
...
ダッツ
「ヒールⅡ!」
ダッツの方は回復魔法で戦士の傷を癒す
アレックス
「ははぁ...なるほどね、宿屋に止まるとHPが全回復するのを不思議に思っていたが、こういうタネがあったのか」
ダッツ
「僕たち僧侶はこうやって冒険者を治療して宿屋からお金をもらうことを収入源としているんです」
ダッツ
「回復という唯一無二の個性を活用できるいい仕事ですよ」
アレックス
「ああ...でもさ、宿屋ってMPも回復するだろ?あれはどうしてるんだ?」
ダッツ
「あ、それは普通に聖水飲ませるんで大丈夫です」
アレックス
「あ、そうなの...」
...
ダッツ
「ひるみさん、交代しましょう」
ヒールⅢ
「ある程度治療は済ませた、回復は任せたぞ」
ダッツ
「はい」
鈴
「...色々とすごかった」
アレックス
「そっちは一体何してたんだよ...」
そして、次々と新しい客が入ってきて...治療は夜まで続いた
アレックス
「あーもうクタクタ...」
鈴
「あっちこっち動き回って疲れたよ...」
ダッツ
「でも今回はそれなりに収入を得ましたねひるみさん」
ヒールⅢ
「ああ...」
アレックス
「いくらぐらい貰ったんだよ?」
ヒールⅢ
「今日働いた分で12万Gだろうか」
鈴
「じゅ、120000!?」
ダッツ
「僕はそんなに使わないので、この内の一万Gをアレックスさんに譲りますよ」
ヒールⅢ
「渡しておかないとたくっちスノーの奴がうるさいだろうし、私も一万Gをこいつに...で、残った五万Gを分けあって解散だ」
アレックス
「一日で...一万G...これなら...」
- Re: 「もしも」で始まるRTP世界 ( No.79 )
- 日時: 2018/05/11 14:11
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
翌日...
アレックス
「ほら、一万G稼いできたよ」
レナックス
「一万!?あんた、その金どうしたの...まさかギャンブルでもやったんじゃないわよね?」
アレックス
「ちげーってちゃんとした仕事だよ!僧侶の手伝い!」
レナックス
「本当に?」
アレックス
「ほんとだって!」
レナックス
「一日で一万なんて...僧侶ってそんな稼げたっけ?」
アレックス
「いやー俺もそう思ってたけどねー、結構稼げるみたいだよ」
レナックス
「ふーん、僧侶でも稼いでるってのにあんたは...」
アレックス
「あーもううるさいな...いつになったら魔王把握出来るんだよ」
と、そこにリナックスが帰ってくる
リナックス
「ただいまー」
アレックス
「お帰りリナ...どうだった?ポテチスキー城」
リナックス
「完全にダメだこりゃって感じだねー、なんかもう魂抜けてるよ王様」
アレックス
「そうかー、なら当分無理っぽいかな~」
レナックス
「まぁ、ポテチ全部無くなったそうだしああもなるわね...」
リナックス
「可哀想とは思わないけどね」
アレックス
「ほんとなー、自業自得だよ普通に」
リナックス
「でもいいの兄ちゃん、このままじゃ働けないよ」
アレックス
「あー、それに関しては心配なくなった」
リナックス
「え、ほんと?」
アレックス
「ああ!」
アレックス
「俺、明日から僧侶に転職するわ」
リナックス
「えっ」
レナックス
「えっ」
アレックス
「僧侶になって回復しまくれば金がむっちゃ手に入るだヒャッホー!」
リナックス
「兄ちゃん頭でもぶつけておかしくなったの?」
レナックス
「実はかくかくしかじか」
リナックス
「えっ、なにそれ胡散臭い」
アレックス
「でもそれだけ稼いでるとこ見たしさー!ダッツでも出来るんだから俺だって」
ライチ
「待てやアレックス、あんた私以外に契約できる魔法ないのにどうやって回復させるつもりなの」
アレックス
「勇者だから光魔法Ⅰしか覚えられないのかもしれないじゃん!」
ライチ
「もしそうなら【職業:勇者】クソ性能過ぎでしょ」
レナックス
「父さんがわりと脳筋だったからねぇ...」
アレックス
「僧侶になって億万長者になるぜーははははは」
ライチ
(こんな欲望だらけなのに僧侶にとかなれるかなー)
END