二次創作小説(新・総合)
- Re: 「もしも」で始まるRTP世界 ( No.80 )
- 日時: 2018/05/11 15:01
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
【第十三話】
『もしもアレックスが僧侶だったら』
高く稼げることを知ったアレックスは僧侶に転職することを決める
回復魔法すら使えないアレックスは僧侶になれるのか...?
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アレックス
「ところで転職するにはどうすればいいんだろ」
リナックス
「知らないんかい!」
レナックス
「でもまぁ、私たち勇者一族って基本的に転職する必要ないからね...」
アレックス
「そうだなー、転職ってどんな感じなんだろ」
レナックス
「本職に聞けばいいんじゃないの?」
アレックス
「それだ!ちょっと行ってくる!」
アレックスはテレポートで何処かへと向かった
リナックス
「ねー、もしかしてさ...勇者って実質無職なんじゃない?」
レナックス
「え、ええっ!?どうしたの急に」
リナックス
「いやー、あくまで勇者って称号に過ぎないんじゃないかなーって」
レナックス
「...それって、私も無職同然ってことに」
リナックス
「.....」
レナックス
「.....」
レナックス
「ちょっとタウン○ーク買ってくる」
リナックス
「...ごめん、姉ちゃん」
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~キャロルの城~
アレックス
「おーいキャロル!デイジー呼んでくれない?」
キャロル
「あんた、私を通さないと誰にも会えないの...?まあいいけど」
キャロルは携帯を使ってデイジーにメールする
キャロル
「で、なんでデイジー探してんの?」
アレックス
「僧侶になりたくてさー、本職なら僧侶のなりかた知ってるんじゃないかって」
キャロル
「そう...あんたも脱・無職になるのね」
アレックス
「変な言い方はやめろキャロル、友達だろ」
キャロル
「友達だからこうやってはっきりと言えるのよ、私これでもあんたやブライアンのストッパーのつもりなんだから」
アレックス
「はいはい、ご苦労さん」
デイジー
「はい、来ましたよ」
キャロル
「早かったわねキャロル、今回はパシりじゃないから安心して」
デイジー
「じゃあなんで?」
キャロル
「アレックスが僧侶に興味をもったみたい」
デイジー
「本当ですか!?」
アレックス
「ああ、どうやって僧侶になるのか知りたくてな...俺に教えてくれないか?」
デイジー
「アレックスさんの為なら喜んで...さ、こちらに」
キャロル
「気を付けなさいよー、アレックスの事だからどうせやましい気持ちでなろうとしてるわよ」
- Re: 「もしも」で始まるRTP世界 ( No.81 )
- 日時: 2018/05/11 16:25
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
デイジーはアレックスを大きな協会へと案内する
アレックス
「な、なんだここ?」
デイジー
「僧侶の協会です」
アレックス
「え?教会?」
デイジー
「漢字が違います...協会!僧侶達の連合みたいなものです!」
アレックス
「僧侶にそんなのあるんだ...」
デイジー
「地方によって僧侶が崇拝する神も違いますし、こうやってまとめあげる施設が必要なんですよ」
アレックス
「へー、デイジーは何の神なの、カナエール?エターナル?」
デイジー
「いえ、私はメヒテノレトチオノリモヒノオヤハヨ神です」
アレックス
「はい?今なんて?」
デイジー
「メヒテノレトチオノリモヒ」
アレックス
「やめて、頭の中が変な気分になる」
デイジー
「はぁ...では、会長にパンフレット貰ってくるので待っててください」
アレックス
「ああ...」
一人になったアレックスは辺りを歩き回る
僧侶
「ブツブツブツブツブツブツブツブツ」
一心不乱に念仏を唱える者や
僧侶
「ああああ...ヒピポ神様あああああ」
文字通り神にすがるもの
僧侶
「私のリメーリ教に入れば貴方の悩みも全て...」
見るからに怪しい勧誘を行っている者
アレックス
「なんか胡散臭いやつらばかりだなー...」
デイジー
「お待たせしましたアレックスさん、これが契約書です」
アレックス
「契約書?」
デイジー
「はい、一応仕事ですのでこういった資料を書いていただく必要があるんです」
アレックス
「ふーん...まず生年月日を書いて...そのあと名前は...アレクサンダー・レクサス・クルセイダー・スミスっと」
デイジー
「えっ、アレックスってあだ名だったんですか?」
アレックス
「まあな、クルセイダースミスが名字だ、父さんがアレクサンダー、母さんがレクサスを思い付いたけど決められなかったからまとめてるんだ」
デイジー
「そんな寿限無みたいな...」
アレックス
「ちなみに父さんはレオナルド・クルセイダー・スミスで姉貴はレナード・クルセイダー・スミス、最後にリナはリナクシール・ナズルカ・クルセイダー・スミスだ」
デイジー
「わりと中二臭い名前だったんだね皆...」
アレックス
「勇者一家ですから...で、住所はポテチスキー王国近く、レオックス村...」
デイジー
「そこって確か貴方のお父さんの功績を称えて作られた村でしたっけ?」
アレックス
「そうそう!」
- Re: 「もしも」で始まるRTP世界 ( No.82 )
- 日時: 2018/05/11 22:33
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
デイジー
「それでここからが重要なんですよー」
アレックス
「え?ここから?」
デイジー
「ほら、ここ...」
デイジーは契約書の大きな字の部分を指差す
アレックス
「えーとしっかり見ておかないとな...えっ」
【貴方の神の名前を決めてください】
アレックス
「神の...名前...?」
デイジー
「はい、その下の欄にはどのような神か、人間にどのような効果をもたらすか...」
アレックス
「いやいや待って待って、え?」
アレックス
「神様って自分で考えるの?」
デイジー
「え?そうですよ?神をこちらで考えて、オリジナルの宗教を...」
アレックス
「いやいやいや、それは流石にまずくないか」
デイジー
「え?何がですか?」
アレックス
「その...色々と罰当たりじゃね?勝手に何かその...実在しないものを作ってあたかも存在しているように振る舞うなんて」
デイジー
「宗教なんて5割がそんなものですよ」
アレックス
「おい、その発言は色々とやばいだろ」
デイジー
「僧侶になりたいんですよね?それなら適当に神をつけておくんです神が背中にいるだけでどことない安心感が湧いてくるんですよ」
アレックス
「あ、ああ...」
アレックス
(やばい)
デイジー
「後は定義文さえ考えておけばいいわけですよ、こうやって村に押し掛ければ信仰心の深い老人なんかはコロッと...」
アレックス
「...」ゾクッ
アレックスは気づく
僧侶は神の...宗教の仕事
触れてはいけないブラックな領域に入り込もうとしていたことに...気付いてしまった
アレックス
「ご、ごめーん今日はちょっと考えていいかな~」
デイジー
「えー?なんで?」
アレックス
「さ、最初は軽い気持ちだったんだよ!金稼ぎたいなーって、そう思っただけなんだ!」
アレックス
「でもなーこんな面倒なら俺もすぐへこたれるだろうしなー!」
アレックス
「お、俺やっぱり違う仕事にするよ、キャロルにはごめんって言っといて、じゃあな!」
デイジー
「ちょっと、アレックスさん?」
話を遮って、アレックスはテレポートで消えていく
デイジー
「...失敗した」
クレアス
「ご愁傷さまだな、よそのデイジー」
デイジー
「クレアス...その口ぶりからして【例の】クレアスですか」
クレアス
「そうだな、敵でも味方でもない例のクレアスさんだ」
デイジー
「...貴方なんなんです?なんで私やアレの邪魔をするんですか?」
クレアス
「そうだな...俺は別にあいつの味方ではない、この『世界』が消えるのが嫌なだけだ」
クレアス
「次は誰が、何をするつもりだろうな?」
デイジー
「.....」
- Re: 「もしも」で始まるRTP世界 ( No.83 )
- 日時: 2018/05/11 22:53
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
アレックス
「はぁはぁはぁはぁ....」
レナックス
「お帰り、早かったわねアレックス」
アレックス
「あ、ああ...僧侶は...僧侶はやめよう」
レナックス
「え、なんで」
アレックス
「僧侶の闇を知ってしまった...」
リナックス
「ええ?」
アレックス
「お、俺も信じたくない...デイジーが...まさかデイジーにあんなブラックな部分が...」
レナックス
「あんた、一体何を見てきたのよ...大体光系がブラックなのはライチを見たら明らかでしょ」
ライチ
「おいどういう意味だゴリラ」
レナックス
「岩山両斬波」
レナックスは速攻でライチの頭をチョップで割る
ライチ
「ウボァー」
アレックス
「ぜ、絶対に誰にも言うなよ...実は...」
...
ライチ
「はぁ?僧侶協会?」
アレックス
「ああ...そんなところに連れてかれて...」
ライチ
「それってどこら辺よ」
アレックス
「えーとキャロル王国の裏側だったかなぁ...結構規模でかかったよ」
ライチ
「はぁ?昨日メビウスやわてりとそこら辺で遊んだけど、そんな施設なかったよ?」
アレックス
「え?」
ライチ
「そんな規模のでかい奴ならすぐ分かるだろうし、そんなのが一日で出来ると思う?」
リナックス
「兄ちゃん騙されたんじゃ...」
アレックス
「で、でもよ!契約書だって...」
レナックス
「これさ...契約してたら危ない道渡ってたんじゃないの...」
アレックス
「だな...でも、なんでデイジーの奴は俺に...」
リナックス
「確かに、あのデイジーさんがね...」
...翌日、アレックスがまた僧侶協会を通りかかったが、施設は影も形も残っていなかった
それから数日後...ヒールⅢの病院にて
たくっちスノー
「え?ダッツがいない?」
ヒールⅢ
「ああ...例の仕事以来ダッツを見かけなくなってしまったんだ」
ウィンドⅠ
「病気かなにかですかね」
たくっちスノー
「僧侶が病気で寝込むか?」
ヒールⅢ
「妙な点はもうひとつある...この間、アレックスと共に向かったあの宿屋...」
「調べてみたら...あんなところに村なんて無かったんだ」
たくっちスノー
「...え?」
ヒールⅢ
「たくっちスノー、これは...」
たくっちスノー
「...うん、本格的にまずいことになってるのかもしれない」
ウィンドⅠ
「ダッツさん、どこいったんだろ...」
たくっちスノー
(この件...アレックスに伝えておいた方が良さそうだな)
END