二次創作小説(新・総合)

Re: スーパーダメタル英雄嘆 ( No.138 )
日時: 2018/05/27 21:39
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

【最終話】
『永遠のメタルポリタン』

富男が逃げていった穴は螺旋状の階段になっていた...

ザンシャイン
「皆、気を付けて...」


「どこまで下がるんだ」

たくっちスノー
「この先に富男と、人間達が...」

メタルポリタン
「...不思議なものだな」

ザンシャイン
「どうした?」

メタルポリタン
「最初は...ザンシャインを倒し、栄光を取り戻す、それを目的として戦ってきた」


メタルポリタン
「だが、気が付いたら...世界の全貌をかけた戦いに足を突っ込み、ここまでやるなんてな」

イクサー1
「...そうですね、私もかつて地球を守るために戦ったことはありますが、ここまでのことは」

black
「たくっちスノーが絡むと、全てがおかしくなるからな...」

たくっちスノー
「仕方ないだろ!今回ばかりは!」

メタルポリタン
「まるで番組に出てくる、本物のヒーローになれたような気分だ」

ザンシャイン
「メタルポリタン、過去を振り返ってる場合じゃないだろう」

メタルポリタン
「そうだったな、すまない」


「...皆さん、この下から無数の生命反応があります!」

菖蒲
「やっぱりこの近くに人間達が居るのか」

亜区里
「...さっさと行くぞ、バカ息子をぶん殴ってやりたい」

ウールヴィア
「せ、狭いから早く行って...」

ゾンビ娘
「心配せずとももうすぐだ、もう少し頑張れ」


....


階段を降りていった先は...

たくっちスノー
「これは...!!」

人間....そっくりの人形が、ベルトコンベアに運ばれ、大きなダンボールに入れられていく


「こうやって人間を売りに出そうとしてたんだ」

ウールヴィア
「は、早く元に戻さないと!」

サビィ
「どうやってっすか!?」

ウールヴィア
「どうやってって言われても...」

black
「たくっちスノー、今でも時空異変を修正できるか?」

たくっちスノー
「え、ええまぁ!ここはリアルワールドなので可能かと...!!」

black
「よし、それならこんな未来を無かったことにしてしまおう」

たくっちスノー
「よーし!」

イクサー3
「そういえば、あの男はどこいったのかな?」

亜区里
「あいつの事だ、尻尾を巻いて逃げたんだろう...それよりも早くやったらどうだ?」


「誰が逃げただって!?」


突然、大きな地響きが!!


菖蒲
「な、なんだ!?地震か!?」



【俺は逃げも隠れもしない!!】ゴゴゴゴゴ

メタルポリタン
「...どこだ!姿を表せ、やるというのなら、かかってこい!」


【ああ!かかってきてやるとも!金にならないことはやりたくないが、重いビジネスが掛かってるんだ!!】ボコボコ!!

壁を破り...巨大なショベルが姿を見せる


【この天才オモチャ職人、亜区里富男の最高傑作でなぁ!!】


ボコッ!!


メタルポリタン
「なっ!!」

壁を破り現れたのは、左手はショベルカー、右腕にダンプカー、体が変形したクレーン車、両足がブルドーザーで構成されたスーパーロボット。


ザンシャイン
「ロボット...!?しかしこんなオモチャ見たことが...」

【発売する前に中止にされた恨みを晴らしてやろうじゃないか...なぁ?】


【ビルドダイダイガー!!】


black
「...えっ?ビルドタイガー?」

【ビルドダイダイガーだっ!!】

Re: スーパーダメタル英雄嘆 ( No.139 )
日時: 2018/05/27 21:40
名前: 彩都 (ID: kct9F1dw)

>>112-113
>>116-117
 矢張り感動するなぁ。
 あっ、海斗君の製作者でぇす。

 何回見ても思うんだけど、やっぱり、海斗って存在はたくっちスノーにとって、一つのターニングポイントになったのかなぁ、と思ったり。
 いや、それを言うなら、執筆者でもあるロストメイドウィンさんもそうか。
 まずとして、ロストメイドウィンさん、及びメイドウィン小説最初の『死者が大量出た小説』ですしね……特に主人公が死ぬっていうのは、これまた最初の作品ですし。

 個人的に海斗君はロストメイドウィンさんの他の作品で出した『12歳の海斗』みたいに長く生き続ける予定でした、ですが、それじゃあ、つまらない、悪役が勝っても良いじゃない? そんな思いで海斗君は死んでしまいました。
 その所為でたくっちスノーを壊した(そんな感じ?)原因であり、大罪なキャラだったりします。

 でも、逆に考えると、『こうした一連の事があったからこそ、たくっちスノーも精神的に成長出来る』可能性を秘めているのでは無いか、と。

 ……それにしても、海斗君は何時の間にかフリー素材になったなぁ、メイドウィン小説で(笑)
 まぁ、ロストメイドウィンさんの中では、もうフリー素材かもしれない(汗)

 それじゃあ、長くなり過ぎたので、最後に言いましょうかね? 海斗君はメイドウィン小説の中ではフリー素材なので、もっと扱き使ってあげて下さい。
 ではではぁ、海斗君作者の彩都でしたぁ。

>>114
>>海斗君かぁ。
>>この人ばかりはもう・・・たくっちスノーでも無理が・・・
 ……せやな、私のエゴで、こうなったからね。
 だからこそ、ロストメイドウィンさんには、『海斗君をフリー素材にさせるので、自由に使って良いですよ』って、免罪符を……(←おい)

Re: スーパーダメタル英雄嘆 ( No.140 )
日時: 2018/05/27 21:56
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

彩都さん

ロストメイドウィン
「フリー素材...か、言えてるな」

たくっちスノー
「デーリッチに影響され善人を目指し始め、黒影に裏切られ、海斗君が死んで、自分のターニングポイント多すぎんだろ」

ロストメイドウィン
「次回作では休むか?」

たくっちスノー
「そうさせてもらうよ」


ロストメイドウィン
「ボツ案だとここの海斗かたくっちスノーに昭和ライダー版オールソウルさせるつもりだった」

たくっちスノー
「昭和のオールソウルはある意味平成よりチートだからダメ!!」

コメント感謝だよ!

Re: スーパーダメタル英雄嘆 ( No.141 )
日時: 2018/05/27 22:18
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

black
「いや、胸に虎のマーク付いてるし完全にビルドタイガーだろ」

【違う!!】

チヒロ
「なんですビルドタイガーって」

たくっちスノー
「ジェイデッカーっていうロボアニメの2号機だよ...重機ロボが変形合体して巨大ロボになるんだ」

black
「ちなみにこれがビルドタイガーだ」

システマー
【うーむ、変形のシステムこそ違いますが...】


「この胸の虎の部分とか顔とか似てるよね」

たくっちスノー
「ちなみにジェイデッカーはリアルワールドでも放送されていたよ...」

メタルポリタン
「盗作か...発売する前に中止にもなるわけだ」

亜区里
「貴様、これをいくらで売ろうとした?」

【こいつはそこらのチンケなフィギュアじゃない!超合金!超合金魂だぞ!】

ゾンビ娘
「マニア向けのめっちゃ高い奴じゃないか!」

【ええい黙れ!!ビルドダイダイガーの力を見せてやる!くらえ!!】

ビルドダイダイガーはショベルのアームを降り下ろし、メチャクチャに暴れる!!

メタルポリタン
「...うおっ、あいつ!」

【まともに戦うのもバカらしい!!このまま生き埋めにしてやる!】

メタルポリタン
「...まずい、このままでは人形にされた人間達が!」

ザンシャイン
「メタルポリタン!」

メタルポリタン
「ああ!」

メタルポリタンとザンシャインは人形市民やダンボールを回収しながら、ビルドダイダイガーの攻撃を避け続ける

【それは俺の商品だぞ!!返せ!!】

たくっちスノー
「いいや...これは自分の大事な民だ!!勝手に売り出すなんて許さんぞ!!」

【ええい!!こんな奴...ダイダイガーの!!ダンプアームで!!】

イクサー3
「...よいしょっ!!」

ダンプアームを、イクサー3が軽々しく受け止め、そのまま引っ張る

【!?】

イクサー3
「おねがい、お姉様!」

イクサー1
「はああああーーっ!!」

ジャキンッ!!

イクサーソードがダンプ部分を切り取っていく

【ぐ、ぐあああああ!!】

亜区里
「ほう、そんなものか?お前の最高傑作というのは」

【なんだと...!?】

亜区里
「ウールヴィア、奴に突っ込め...お前は怪獣だろう?」

ウールヴィア
「え、ええー!?僕が相手にするのってエイリアンじゃ...」

亜区里
「なんでもいい!さっさとやらんか!!」

リューウェン
「戦闘しなくていいからボトルのオモチャでよかったわぁ」

ウールヴィア
「うりゃああああっ!!」

ウールヴィアはビルドダイダイガーに突進し、横転させる

【がああっ!!ぱ、パワーが違いすぎるっ!?】

たくっちスノー
「ビルドタイガーってパワーが売りなのに」

サビィ
「流石パチモノ」

亜区里
「...なぁ富男、お前のポンコツが、何故怪獣に勝てないか分かるか?」

【...何故だ!?】

亜区里
「ワシが売ってるものはオモチャではないからだ」

【何!?】

メタルポリタン
「えっ」

亜区里
「ワシが...わが社が売り出してるのは、楽しさ、笑顔だ」

Re: スーパーダメタル英雄嘆 ( No.142 )
日時: 2018/05/27 22:48
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

亜区里
「何故親が子供にオモチャを与えるか知ってるか...?」

【そんなの、喜ぶからだろ?】

亜区里
「そうだ、喜ぶだろう、子供が喜ぶから親は金を払い、子供にオモチャを与える」

亜区里
「楽しいオモチャ、面白いオモチャ、盛り上がるオモチャ」

亜区里
「それらを買って、子供達は楽しみ、笑顔になる...そして、笑顔の対価として会社に売り上げが戻ってくる」

亜区里
「そしてワシら職人はその売り上げで、また新たな楽しいオモチャを作る」

亜区里
「ウールヴィアはワシが作ったものではないが、似たような意思を持ち作られた商品だ」

ガング
「...?」

亜区里
「オモチャとは人を笑顔にするためにある、ワシらオモチャ職人は笑顔を売って商売していると言っても過言ではない!」

亜区里
「オモチャは喜ばれる儲かる、ワシが金を大事にするのは、再び客の笑顔に応える為だ!!」

亜区里
「だが貴様はオモチャを作る上で...子供の顔ではなく、親の財布ばかりを重点的に見るようになった」

亜区里
「貴様は金を払わせることに集点を起き、すぐに壊れるオモチャや多数買うことを要求するオモチャ、つまらないオモチャを次々と売り出した!!」

亜区里
「金ばかり見て子供の喜ぶことも分からない貴様に、オモチャを作る資格などないのだッ!!!」

【...なんだよ、なんだよ!!笑顔を売るって!!】

【お金を見て何が悪い...?オモチャなんて結局モノにすぎないんだ!!】

【モノを売るのは俺の仕事だ!何をしたっていいだろう!!】

亜区里
「...フン、言っても聞かんか、まあ分かりきっていたが」


メタルポリタン
「...後は、俺たちの仕事だ」

ザンシャイン
「亜区里富男...よくも私達オモチャをコケにしてくれたな!」

【黙れ!売り物の分際で!おとなしくデパートの棚に佇んでいればいいものを!お前だってオモチャなんだ!!俺に遊ばれてればいいんだ!】

メタルポリタン
「亜区里富男!俺は...俺たちはお前のオモチャじゃない!!」

ザンシャイン
「私達は...私達を愛してくれる皆の為のオモチャだ!」

亜区里
「...よくぞいった!お前達はいいオモチャだ!!」



「...どうやら真の敵は味方にあったようだな」

たくっちスノー
「あっ...この声は!!」

【ば、バカな...なんで奴が!?】


エストパルク
「エストパルクキーックッ!!」

天井からエストパルクが現れ、ビルドダイダイガーの右足を破壊する

メタルポリタン
「エストパルク!無事だったのか!!」

エストパルク
「ああ...なんとかね」

ファットマン
「皆、大丈夫?」

イクサー3
「...うそ、ファットマン!?」

ファットマン
「俺、体崩れなくなった...体真っ黒...」

たくっちスノー
「ああ、上手くいったか...」

イクサー1
「どういうこと?」

たくっちスノー
「もしもの為にマガイモノ成分を入れておいたんだ、ゴミの塊だからもしかしたらと思ってね」

イクサー3
「...よかったぁ!!」

エストパルク
「そうか...ファットマンは瓦礫の下敷きになっていた私を助けてくれたんだ」

ファットマン
「皆も どかした!」

black
「ああ...あの件では助かったぞ、ファットマン」

エストパルク
「さて、ミスター亜区里...私達オモチャを裏切った罪は重いぞ?」

ファットマン
「お前、エストパルクの敵!!俺お前倒す!!」

【お、おのれ...俺は、お前達なんかにいいいいいいっ!!】

イクサー1
「...これは!」

イクサー3
「どうしたの、お姉様」

イクサー1
「よく見なさい...人形からエネルギーが」

イクサー3
「...あっ!!」

ダンボールから、人形から...オーラのようなものが溢れ、メタルポリタン達オモチャとイクサーに吸収されていく

エストパルク
「これは...力がみなぎる!」

ザンシャイン
「人間達が...私達に力を貸しているのか!」

イクサー1
「まさか...シンクロ?全ての人間達と、シンクロしている...?」

イクサー3
「そんな事が出来るなんて...!!」

メタルポリタン
「市民が俺たちに力を貸しているわけか...それなら」


メタルポリタン
「ヒーローが、負けるわけにはいかないよなぁ!!」

メタルポリタン達は力を解放したように構えをとる


イクサー1
「この力は一時的な物...しかしあれを倒すのには充分です!」


メタルポリタン
「覚悟しろ!お前を...鋼鉄の刑法の名の元に死刑執行を命ずる!」

Re: スーパーダメタル英雄嘆 ( No.143 )
日時: 2018/05/27 23:19
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

【ば、バカな...こ、こんなことありえるわけ...】

ザンシャイン
「正義の味方は諦めない!」

エストパルク
「人間と...オモチャの想いを受けとれ!!」

メタルポリタン
「行くぞザンシャイン、エストパルク、イクサー1!」

イクサー1
「ええ!」

イクサー3
「あー、あたしもー!!」

たくっちスノー
「じ、自分だって!!」

black
「私も」

ゾンビ娘
「お前はやらなくていい!」

black
「(´・ω・`)」


メタルポリタン
「〆はキックで決まりだ」

たくっちスノー
「よっしゃー!!」

エストパルク
「くらええええっ!!」

ヒーロー達の飛び蹴りを、ビルドダイダイガーは受け止める

【この先には金があるんだ!負けてたまるかあああああ!!】

たくっちスノー
「...この金の亡者め!凄い根性だ!」

ザンシャイン
「私達の先には、国民の笑顔と!」

イクサー1
「平和と!」

メタルポリタン
「金よりずっと重い、大切なものが掛かってるんだああああああ!!!」

メタルポリタン達のキックが、ダイダイオーを貫く

【う、うわあああああああああ!!?】

【ば、バカな!!有り得ない!!俺が...俺の最強のビルドダイダイガーが!!】


メタルポリタン
「お前のような醜い者が作った金収集機が...俺達本物の正義の味方に勝てるはずがない!」

イクサー3
「フィニッシュは~~~!!」

【ぐわあああああああああ!!】チュドーン


たくっちスノー
「爆発で〆ってな!!」




「アホか、決めポーズしてる場合じゃないだろう」

たくっちスノー
「ああっそうだった...急げ急げ!!早く修正しないと!」

イクサー1
「時空の修正とはどのような感じで?」

たくっちスノー
「記憶が残ったまま過去まで戻る感じだ!ちょっと細工をした上でね!」

メタルポリタン
「...つまり、俺達の世界も」

たくっちスノー
「元通りだ!心配することはない...またいつも通りだ!!」

ザンシャイン
「皆、生き返るのか?」

たくっちスノー
「当然だ!死んだという未来も消えるから」

メタルポリタン
「本当か!?クリスも...」

たくっちスノー
「もちろん!」

メタルポリタン
「...良かった」

たくっちスノー
「メタルポリタン」

たくっちスノー
「もしかしたら僕に連絡してきた彼は...こうなることを分かってて連絡したのかもしれないね」

メタルポリタン
「...ああ」

black
「準備はいいか?」

たくっちスノー
「はい...今から、世界を修正するよ!!」

たくっちスノーは地面に手を伸ばし、コードのようなものを書き換えていき...!?



【俺の...計画...俺の、お金...俺の、娯楽...】

【まだ、俺は遊びたい...!!疲れることなんてやりたくない...!!】

Re: スーパーダメタル英雄嘆 ( No.144 )
日時: 2018/05/28 09:59
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

....

「.....」

部屋で、少女は眠る

ピピピピピピ

目覚ましの音が響こうとも、一向に目覚めようとしない

「.....」ギュッ

ピピピピピピ


メタルポリタン
「起きろっ!!」ガラッ

イクサー1
「!?」


襖を開け、メタルポリタンが枕をイクサー1に投げつける


メタルポリタン
「いい加減起きろ!目覚まし時計何分鳴ってたと思っている!」

イクサー1
「ん...ええ、おはよう」

メタルポリタン
「お前...普段は真面目で完璧なのに、睡眠に関しては結構アバウトなんだな」

イクサー1
「そうでしょうか?」

メタルポリタン
「イクサー3が退屈そうに寝転がっていたぞ」

イクサー1
「あら...では朝ご飯の準備をしませんとね」

イクサー1は布団を仕舞い、3の元へと向かう...

メタルポリタン
(あの騒動から...どれくらい経っただろつか、全てが修正された後、皆は....)

...

~オモチャの世界~

ヒーロータウンの路地裏...一人の怪人が二人のヒーローフィギュアに絡まれていた

「や、やめてください...」

「いいだろお前成人の日だぞ(意味不明)」

「いいから金を出せよ金!」

「だ、誰か...!!」


「そこまでだ!!」

「!?こ、この声は...」

ザンシャイン
「閃光騎士ザンシャイン!」

「ざ、ザンシャインだ!!」

ザンシャイン
「罪の無い怪人に暴力を振るうとは許せん、私が成敗してくれる!」

「...く、くそっ!逃げろ!」

ザンシャイン
「待て!」

ーーー

「メタルポリタン!この世界に帰らないってどういうことなんだ!?」

「ああ、俺の番組は既に終了している...デパートにいられる時間も長くはない」

「この世界を守っていけるのは...ザンシャイン、お前だ」

「...」

「町の皆を...頼んだぞ」

ーーー

ザンシャイン
(メタルポリタン...貴方も今頃、遠いところで頑張っているんだろう、私も頑張るよ、私や貴方が愛したこの世界を、守るために)

...

ガング
「え?僕がマイスマイル社の社長に?」

チヒロ
「はい、亜区里さんが貴方に譲りたいと」

ガング
「そっかー、僕がねぇ...ちょっと贅沢すぎる気もするんだけどね」

チヒロ
「そんなことありませんよ、亜区里さん言ってたじゃないですか、オモチャ職人は笑顔を売るって」

チヒロ
「貴方なら、きっと上手くやっていけますよ」

ガング
「そっかー」


「ハロー、ご機嫌いかが」

ガング
「おはよーみどり」


「エンだっての...あんたの部屋にリューウェンとウールヴィア置いといたから」

チヒロ
「...喋ったりは、しませんか?」


「リューウェンもウールヴィアも、オモチャの世界では生きているから言葉を話せたんだ、私達の世界からしたら...ただのオモチャでしかない」


「黄だって、結局そうだったしなー」

チヒロ
「緑さん...」

ガング
「で、オモチャのアイデアあるんだけど渡していいかな?」

...

~マガイモノ王国~

たくっちスノーが築いた国、マガイモノ王国...ここのシアターでシステマー達は映画を見ていた

キリマ(オ)
「これが放送されるんですか?」

システマー
【ええ、ここまで頑張ってきた甲斐がありましたね】

エストパルク
「...ああ」

キリマ(マ)
「たくっちスノー様とやらも、大胆なことを考え付きますね...」

シアターの看板に【星海のエストパルク公開!】と書かれたポスターが貼られる

エストパルク
「...また、エストパルクが皆のところに帰ってくるのか」

システマー
【エストパルクは...リアルワールドに殺された悲しきヒーロー、埋めておくのには時空的にもったいないですからね】

エストパルク
「.....ふふっ、それもそうだ」


「へぇ?随分嬉しいこと言ってくれるじゃん」

エストパルク
「...!!」

キリマ(オ)
「えっ...誰!?」

ファットマン
「あ、あっち」

シアターの台に、金色の鎧を着けたヒーローが...

システマー
【まさかあれは...!!】

キリマ(オ)
「本物の...エストパルク!?」

エストパルク(本物)
「へへ...すげぇなおい、お前がここまでやっちまうとは...」

エストパルク
「...エストパルクさん!?本当に...貴方なんですか!?」

エストパルク(本物)
「おう...よく頑張ったな、ハスマン。」

エストパルク
「...おかえりなさい!エストパルク!!」

...

~リアルワールドの病院~

black
「たくっちスノー、ちょっと入院してくれないか」

たくっちスノー
「待てや、なんでさっきの感動の流れから病院送りになるんですか」

black
「分からないのか?お前は前に私に会ったときより変わってしまっている、変わりすぎて精神が崩壊しても困る」

たくっちスノー
「だ、大丈夫ですよ!自分タフなんで!貴方から作られたマガイモノなんで!」

black
「はぁ...まあいいか、黒達もようやくゆっくりできたそうだしな」

たくっちスノー
「でもあの人ら学校行ってたんじゃ」

black
「冒険よりはマシだろう」

たくっちスノー
「それもそうか...あ!居た居た!おーい!」

亜区里
「病院では静かにせんか」

たくっちスノー
「すいません...」

病室のベッドで、亜区里逆間は横になりblack達を迎える...

たくっちスノーとblackは、彼の見舞いに来たのだ

black
「容体はどうだ」

亜区里
「長くないとさ...まさか、ワシに肺ガンとはな」

たくっちスノー
「切除、出来ないんですか?」

亜区里
「もう手遅れだとさ...まあいい、ワシは充分オモチャを作ったし、跡継ぎも見つけることができた、後悔はない」

たくっちスノー
「.....」

亜区里
「ワシの最初で最後のワガママも、ここの病院は聞いてくれたしな」

たくっちスノーがカーテンを開けると、無言で指を動かす富男の姿が

亜区里
「フン、奴は相変わらず遊ぶことしか頭にないか、無我夢中で指遊びをしおって」

black
「...たくっちスノー、お前」

たくっちスノー
「ち、違うよ!!なんでもなんでも自分のせいにしないで!?」

亜区里
「たくっちスノー...もう、見舞いには来るな」

たくっちスノー
「何故?」

亜区里
「死ぬときは、オモチャが迎えに来てくれるはずだからな」

たくっちスノー
「ははは、富男に対する説教もですけど、貴方って意外とロマンチックなんですね」

亜区里
「ロマンが無ければオモチャなど作れんさ」

たくっちスノー
「...では、さよなら、亜区里さん」

亜区里
「ああ...」




亜区里
「...富男もチビの頃は、可愛く思えたんだがな」

...

black
「メタルポリタンは上手くやってるか?」

たくっちスノー
「大丈夫だよ、イクサー1さん達が一緒だし...」

ーーー

たくっちスノー
「奴は時空間を移動しています、これを使えば石動を追うことが出来ます」

イクサー1
「色々とお世話になりました」

たくっちスノー
「それはこっちも同じですよ、この腕輪は貴方の世界に座標を合わせてありますので、いつでも戻ることが出来ます」

イクサー3
「これで帰れるんだね!」

イクサー1
「...いいえ、私達の戦いはまだ終わりません、石動惣一を止めない限り、私の世界はおろか、他の世界にも被害が及んでいくでしょう」

たくっちスノー
「そして...エボルトの力を完全に取り戻したら、奴はとんでもないことするだろう」

イクサー1
「そうなる前に、私達が止めなくてはならないのです」

イクサー3
「そっか...あたしとしても、負けっぱなしは嫌だし、なんとかしなくちゃね」

たくっちスノー
「僕も出来る限りの事はやります...お気を付けて」

イクサー1
「ええ...では、またどこかで」

「待ってくれ」



メタルポリタン
「その旅...俺も同行しよう」

イクサー1
「...えっ?」

たくっちスノー
「メタル!?ど、どうして...」

メタルポリタン
「...ワガママみたいなものさ、まだ、ヒーローとしてやってみたいこと、やらなくてはならないことが沢山あるんだ」

メタルポリタン
「時空のどこかに、ヒーローを求めてる奴がいる...そんな気がするんだ」

たくっちスノー
「...分かった」


たくっちスノー
「【あること】をやってくれるなら君を時空の旅人になってもいいですけど...」

ーーーー

そしてメタルポリタンはイクサー達と共に時空の旅人となり、時空間にある宿で休んでいたのだ

メタルポリタン
(まさか、俺のワガママが通るなんてな...)

イクサー3
「メタルってご飯食べる?」

メタルポリタン
「ん?ああ、オモチャだって食事はするぞ」

イクサー3
「...どこから食べてるの?」

メタルポリタン
「秘密だ」

メタルポリタン
「...そうだ、たくっちスノーに言われてたな、約束を果たさなくては」

メタルポリタンは、受話器のボタンを押し、あるところに電話をかける





メタルポリタン
「たくっちスノーか...お前に頼みたいことがある、俺の世界に来い」

メタルポリタン
「俺は...メタルポリタン。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【CAST】
『ダメタル英雄嘆』
ダメタル/メタルポリタン
サビィ
リボル
ザンシャイン
ムーンスクレイパー
調味料泥棒/DT
ノレネカ・ファーザー
エストパルク
二代目エストパルク/ハスマン
ファットマン
クリスポリタン
ゼットエンド
ダークメタル/黒金

『black-snow』
black-snow
ゾンビ娘



菖蒲

『戦え‼イクサー1』
イクサー1
イクサー2

『冒険‼イクサー3』
イクサー3
アトロス

『ポケットモンスタートライ』
システマー
キリマ
ブルーマ

『ロストヒーロー計画』
戦場海斗

『マガイモノ』
たくっちスノー
怪盗ボーイ
イクサー6

マガイモノ石動/仮面ライダーエボル

『オリキャラ』
チヒロ
ウールヴィア
リューウェン
キリマ(オリキャラ)
ブリキ28号
銀河戦隊スペレンジャー
ガッタマン
フラッシュソード
タケル

サン・ダーン
ダンガンオー
ガング・インスピレーション

グランイーグル
サイクロンシャーク
亜区里逆間
亜区里富男

【原作】
『紅茶走』様より【ダメタル英雄嘆】

【スペシャルサンクス】
シャドー様
桜木霊歌様
花音様
Mirura@様
ルルミー様
彩都様
ここまで読んでくれた貴方

【作者】
ロストメイドウィン

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ふはははは!!この世界は俺が滅ぼす!」

「だ、誰かー!!」


メタルポリタン
「そこまでだ!鉄の刑法の名の元にお前を逮捕する!」

「き、貴様は...時空ヒーローメタルポリタン!!」

イクサー3
「楽しいからいいけど、ヒーローごっこに付き合うといつもメタルが主役なんだよなぁ」

イクサー1
「これは遊びではありません...行きますよ、イクサー3!」

イクサー3
「はい、お姉様!」


今ここに、時空を飛び回るニューヒーローが誕生したのだった!!

【スーパーダメタル英雄嘆 END】