二次創作小説(新・総合)
- 実食 五番~七番 ( No.118 )
- 日時: 2020/05/11 21:49
- 名前: 月詠 (ID: IqVXZA8s)
採点方法
六段階で表します。内訳は以下の通り。
5・もはやプロレベル、お金を払ってまでも毎日食べたいほどです。
4・レシピに忠実だが個性や遊び心を感じさせる美味しさです。
3・良くも悪くもレシピ通り。普通レベルですね。
2・ちょっと失敗してますが頑張ったのは伝わります。慌てず、落ち着いてやりましょう。
1・不味いですが改善しようとしてるのは分かります。高評価組の料理のお手伝いから始めましょう。
0・料理をするな。
※評価は増える可能性があります、その場合は審査員達で話し合いましょう
お題「ケーキ」
役割
固定審査員
月音、大道克己、万丈龍我
挑戦者
終夜麻琴、紫藤悠姫、橘朔也、左翔太郎、猿渡一海、エボルト、窮奇、ラビ、リナリー・リー、ロード・キャメロット、及川つらら、花開院ゆら、花開院魔魅流
ランダム審査員
ツキト、御劔燐、リュウガ、相川始、呉島光実、氷室幻徳、紅蓮(騰蛇)、勾陣、アレン・ウォーカー、神田ユウ、ティキ・ミック、奴良リクオ、花開院竜二
伝言・成分分析&解析兼任
桐生戦兎
司会
石動美空
医療班
一部除くエグゼイド組&医者ライダー達
鴆一派
黒の教団本部所属の科学班
戦闘班
壇黎斗、パラドクス
剣崎一真
フィリップ、照井竜
紅蓮(騰蛇)と勾陣を除く十二神将
月音「酷い目に遭った…」
克己「ホントにな…」
- 実食 五番~七番 2 ( No.119 )
- 日時: 2018/12/27 14:45
- 名前: 月詠 (ID: kXLxxwrM)
復活してから時間遡行系修復魔法“リバース”で壁を直した試食会場で、私はぐったりしていた。
克己と龍我もぐったりしてるけど。
勾陣「災難だったな、お前達」
五番のランダム審査員なのだろう、勾陣がやってきた。
彼女は苦笑しながらランダム審査員の席に着く。
月音「あー……勾陣かー……」
克己「今回のランダム審査員はお前か…」
勾陣「ああ、そうだ」
龍我「そうかー……」
戦兎「ケーキ取ってくるよ」
苦笑した戦兎が立ち上がり、ケーキを取りに行く。
その間に美空がリンゴジュースと、三人分のコーヒーを持ってくる。
美空「はい、月音さんにはリンゴジュース、三人にはお父さんが淹れてくれたコーヒー」
月音「ありがと、美空…」
龍我「………エボルトが憑依してないマスターのコーヒーって、すげー美味いんだな…」
リンゴジュースをちびちび飲んでると、恐る恐るコーヒーを飲んだ龍我が言った言葉に苦笑してしまう。
あれは衝撃的だったな…。
しかもエボルト曰く喫茶店経営は本人の趣味だったらしいし…。
戦兎「分かる、すごいその気持ち分かる」
戻ってきた戦兎が頷きながらクロッシュつきの皿をテーブルに乗せた。
まだポイズンが残ってるが彼女は反省するタイプだ。
なのでさっさとクロッシュを取った。
勾陣「せめて確認くらいはしてほしいのだが…」
克己「確実にポイズンじゃないからいいだろ」
克己の言葉に頷く。
五番は完全に当たりだった。
美味しそうな色をしたタルト、その上には半分に切られたイチゴが縦に重なって真ん中から外に向けて、放射線状になっている。
真ん中にはそのままのイチゴが六つ乗っており、その真ん中には生クリームがちょこんとある。
さらには半分に切られたイチゴの上には、透き通った赤いソースらしきものがかけられてある。
時間を動かすと、新鮮なイチゴのいい匂いがする。
戦兎「五番からの伝言な。「なんとなくタルト系で作りたかったからイチゴタルトにした。その時に透き通ったイチゴジャムのレシピも見つけたから、合わせてみた」だって」
美空「ソースじゃなかったんだ…」
私もソースかと思った。
大きめに作られてるので六等分に切り分け、食べ始める。
一口食べた途端、口の中に広がるイチゴの味と匂いに思わず笑みが出た。
月音「うっまぁ…」
美空「ジャムかかってる部分も美味しいよ」
克己・龍我「あのクトゥルフの後だからか余計に美味く感じる」
戦兎「死にかけたからじゃない?」
勾陣「麻琴が言うにはあと少しで手遅れだったらしいしな」
少々物騒な会話もしつつ完食し、評価用紙に書き込む。
総合評価……☆4
月音の評価 ☆4
お店レベルってほどではなかったですがとても美味しく、あのクトゥルフによって削られたSAN値とかが復活しました。
イチゴは甘味が少し強めでしたが、いいのを使ったんですか?
大道克己の評価 ☆4
クトゥルフ戦後だからか余計に美味く感じた……本当にありがとうございます。
あと、俺にもイチゴジャムのレシピ教えてくれ、京水とレイカにも伝えるから。
万丈龍我の評価 ☆3
美空と戦兎にも好評だったぞー!
美味かったけど、ちょっと俺には甘すぎた感じがして評価下げちまった…。
本当にごめんな。
勾陣の評価 ☆4
とても美味しかった。
それと今、前にお前が昌浩と彰子姫に試作品のイチゴタルトの試食を頼んだ、という話を天一から聞いたのを思い出した。
………つまり、これはお前なのか…少し意外だな…。
- 実食 五番~七番 3 ( No.120 )
- 日時: 2018/12/27 14:47
- 名前: 月詠 (ID: kXLxxwrM)
出ていった勾陣と入れ違いとなって、リクオが入ってきた。
リクオ「あ、イチゴの匂い…」
どうやら試食会場にイチゴの匂いが残ってるらしい。
戦兎「さっき当たりレベルのイチゴタルトが出たんだよ。じゃ、取ってくる」
月音「お願いしまーす」
六番のケーキを取りに行く戦兎。
リクオがランダム審査員席に着くと、克己が話しかける。
克己「リクオは出来たら誰のケーキが食いたいんだ?」
リクオ「出来ればつららのが食べたいですね……次に最低でも☆2」
美空「そういえば、前から思ってたんだけどリクオってつららのこと、どう思ってるし?」
と、つららの名前が出たからか美空が質問した。
一瞬、きょとんとして首を傾げるリクオだが、質問内容の意味を理解すると顔を赤くする。
あー、恋ばなかー……と察する私達。
が、私も気になるので加わる。
月音「確かに気になりますね。たしか、ぬら孫の単行本最終巻の描き下ろしでリクオはつららにキスしようとしてましたよね?」
美空「やっぱりリクオはつららが好きなの?」
龍我「え、マジか。ホントか、リクオ?」
リクオ「え、あの、それは……っ」
戦兎「はいはい、そこの女子二人と筋肉バカ、リクオに迫らなーい」
顔を真っ赤にするリクオを質問責めにしてると、戦兎が戻ってきた。
龍我も恋ばなに参加したのは意外だったが、恋人いるからなぁと納得した。
………「仮面ライダービルド」の世界に行った時、私の魔力が暴走して龍我の恋人が生き返ったからなぁ。
テーブルに置かれたクロッシュを取る。
皿に乗ってるのは、ドーム状のケーキ。
生クリームはムラもなく綺麗に塗られており、チョコペンで紅葉やイチョウの模様が描かれてる。
その裾部分には薄くスライスされたイチゴが貼りついて一周している。
ケーキの周りには皮がついてたり、剥かれてあるぶどうやうさぎリンゴならぬうさぎ梨が飾るように置かれてる。
月音「これ、ドームケーキか」
美空「これも可愛い~!」
克己「女子力高いな…」
龍我「戦兎、カメラ!カメラ貸してくれ!」
戦兎「もう撮ってる!」
リクオ「焼き増しお願いします!」
思わず盛り上がってしまう。
果物や模様で秋らしさが出ている。
クロノスウォッチのスイッチを押して動かすと。
月音「?ひんやりしてる…」
見事な半円球を崩したくないが切り分けて中身を見ると、薄い黄色の何かが入った、冷たくて白い何か――アイスがスポンジの中に詰められてた。
克己「アイスケーキか」
戦兎「なるほど。だから伝言が「早めに食べてください」なのか」
納得してる戦兎だが、確かに早めに食べた方がいいものだ。
アイスが溶けたらもったいないし。
というわけで食べ始める。
リクオ「アイスはバニラで……入ってるのはリンゴか。しゃきしゃきしてて美味しいね」
克己「まさか、料理対決で人生で初めてアイスケーキ食うとは思わなかったな…。生クリームは甘さ控えめにしてて、アイスは甘さ強めにしてるのかすごく合うな」
月音「あ、梨がしゃきしゃきしてて、ちゃんと甘くて美味しい!食感良くても甘くなかったり、甘くても食感良くないのもあるのに…六番、いい梨を選んだんだね…」
美空「私にもケーキちょうだい!」
月音「あ、半分どうぞ。スポンジ柔らかくてこれだけでも食べたくなるよ」
龍我「このぶどう、種無しか~。食いやすいな。あ、戦兎も半分食うか?」
戦兎「もちろん!」
そうやって秋らしさのあるアイスに舌鼓を打ちつつ完食し、評価用紙に書き込んだ。
その時には、既に審査員全員が六番の人物が誰か特定しながら。
総合評価 ☆4
月音の評価 ☆4
クリスマスにアイスケーキを食べることもあるので、ありだと思いました。
梨をうさぎリンゴみたいに切るという発想にちょっとびっくりしましたが、こういう手もあるんですねぇ。
で、リクオとはいつになったら恋人になるんです?
大道克己の評価 ☆4
食べてる時にも言ったが、人生初のアイスケーキを料理対決で食べるとは思わなかった。
生クリームとアイスが合ってて美味かったぞ、さすが普段から料理もしてるだけあるな。
で、リクオとはいつになったら婚約するんだ?
万丈龍我の評価 ☆4
美味かったけどどうやってあんなにキレーにまん丸に出来るんだ?
でもぶどうも梨も美味かったし、モミジやイチョウの絵も上手だった。
で、リクオとはいつになったら結婚するんだ?
奴良リクオの評価 ☆4
ケーキ美味しかったよ、ありがとう。
いつも君やみんなにはお世話になってるけど……これからも、ボクも頑張っていくからよろしくね。
あとそこの三人、ちょっと話があるのですが。
- 実食 五番~七番 4 ( No.121 )
- 日時: 2018/12/27 14:49
- 名前: 月詠 (ID: kXLxxwrM)
リクオが退出し、試食会場に入ってきた始は、私達と呆れた表情の戦兎を見て驚いたように目を見開いて……少し困惑した表情になる。
始「……………何があった?」
戦兎「固定審査員達の自業自得。んじゃ、取ってくる」
始「あぁ…」
ケーキを取りに行った戦兎を見送ってから、始はランダム審査員席に着いた。
その頃には私が先に声が出せるまでに復活した。
…………肌も服も焦げてるし、ちょっと髪がちりちりになってるが。
龍我と克己は黒焦げ一歩手前だけど。
月音「いってて……まさか明鏡止水・“桜”を使われるとは…。火属性も弱点だからか、私には加減してくれたみたいだが」
始「何をやった?」
月音「いやー、六番が誰なのか分かって私が恋人、克己が婚約、龍我が結婚という段階を踏んでの恋ばな的な質問を評価用紙に書いたらリクオがキレた」
始「なるほど」
納得しながらも呆れた雰囲気になってる。
“リバース”と“キュア”を固定審査員の私達にかけてると、リクオとの「話し合い」が始まる直前にお花を摘みに行ってた美空が戻ってきた。
同じタイミングでクロッシュ乗った皿を持った戦兎も。
戦兎「お、固定審査員達が復活した」
美空「復活?何があったし」
龍我「美空は気にしなくていいからな」
皿を置きながらの戦兎の言葉に反応する美空だが、龍我がすかさず言ったことに納得してなさそうだが一応、頷いた。
そんな「ビルド」組をスルーし、クロッシュを取ったらシフォンケーキだった。
シンプルな、普通のシフォンケーキだった。
とりあえず時間を動かして切り分け、配る。
克己「普通にシフォンケーキだな」
克己の言葉に頷く始。
月音「シフォンケーキ好きだから私は嬉しいですけどねー」
戦兎「ちょっ、伝言…」
月音「……ばぶっ!?」
真っ先に私が食べたのだが、想定していたのとまったく違う味で吐き出しかけた。
すぐに水で胃に流し込むが、咳き込んでしまう。
克己が背を叩いてくれてる間に、戦兎が伝言を発表した。
戦兎「まったく……伝言は「シフォンケーキ作ろうとしたら、砂糖と塩を間違えてしょっぱくなっちゃったさ…。味見用に作ってたのも食べてみる前に、四番の進化前クトゥルフで気絶して、なんとか復活したけど制限時間過ぎてたからそのままに…。とりあえず味見用のを食べてから分かったから、食べないでもらえると嬉しい。本当にごめんなさい」だって」
月音「……私のミスですね」
始「本当にな」
美空が持ってきてくれたリンゴジュースで、口直しをする。
審査員の男子三人は評価のために一口だけ食べて、後は残した。
総合評価 ☆2
月音の評価 ☆2
すみません、伝言聞かずに真っ先に食べて吐き出しそうになりました。
あなたのは完全な事故なので、気にしないでください…。
大道克己の評価 ☆2
伝言聞いたが評価のために一口だけ食ったが、予想してた以上にしょっぱいな。
事故だからお仕置きはないと思うぞ。
万丈龍我の評価 ☆2
うちの宇宙人が本当にすみません。
相川始の評価 ☆1
俺は喫茶店勤務でもあるから、少し厳しめでこの評価にさせてもらった。
必要な食材はきちんと確かめるように。
お仕置きになったとしても、せいぜい調理場掃除くらいなはずだ。
- 実食 五番~七番 後書き ( No.122 )
- 日時: 2018/12/27 14:50
- 名前: 月詠 (ID: kXLxxwrM)
「すごいさくさく書けた」
克己「二日で書き終わったな。さて、ケーキ紹介だ」
「五番のイチゴタルトはタルト生地がさくさくしてて、イチゴも新鮮で甘味が強めです。あかく透き通ったイチゴジャムは少し緩めで、どちらかといえばソースに近いですね。食べるとイチゴの味と匂いが口の中に広がる一品です」
克己「六番のアイスドームケーキは生クリームは甘さ控えめでバニラアイスは甘味が強いから見事にマッチしてて、アイスにはリンゴが入ってるからその味としゃきしゃきした食感がアクセントになってる。周りにある梨も甘くて食感が良く、ぶどうも種無しだからそのまま食べれる」
「七番のシフォンケーキは七番が言ったように、砂糖と塩を間違えたのでしょっぱいです。事故で制限時間が過ぎてしまったので、作り直しも出来なかったという悲劇が……。本人が反省してるので、お仕置きはないですしあっても掃除くらいです」
克己「だいたいそんな感じだな…。最後はヒントで終了だ」
五番
性格などが凄まじく違うのでオリキャラ組に入ってる、とある敵キャラ。
六番
リクオとは縁があり、冷たい料理が得意な人物。
七番
「~~さ」が口癖な、とある事情で記憶力の良い人物。