二次創作小説(新・総合)

実食 八番~十番 ( No.123 )
日時: 2020/05/11 21:49
名前: 月詠 (ID: IqVXZA8s)

採点方法
六段階で表します。内訳は以下の通り。

5・もはやプロレベル、お金を払ってまでも毎日食べたいほどです。

4・レシピに忠実だが個性や遊び心を感じさせる美味しさです。

3・良くも悪くもレシピ通り。普通レベルですね。

2・ちょっと失敗してますが頑張ったのは伝わります。慌てず、落ち着いてやりましょう。

1・不味いですが改善しようとしてるのは分かります。高評価組の料理のお手伝いから始めましょう。

0・料理をするな。

※評価は増える可能性があります、その場合は審査員達で話し合いましょう


お題「ケーキ」


役割

固定審査員
月音、大道克己、万丈龍我

挑戦者
終夜麻琴、紫藤悠姫、橘朔也、左翔太郎、猿渡一海、エボルト、窮奇、ラビ、リナリー・リー、ロード・キャメロット、及川つらら、花開院ゆら、花開院魔魅流

ランダム審査員
ツキト、御劔燐、リュウガ、相川始、呉島光実、氷室幻徳、紅蓮(騰蛇)、勾陣、アレン・ウォーカー、神田ユウ、ティキ・ミック、奴良リクオ、花開院竜二

伝言・成分分析&解析兼任
桐生戦兎

司会
石動美空

医療班
一部除くエグゼイド組&医者ライダー達
鴆一派
黒の教団本部所属の科学班

戦闘班
壇黎斗、パラドクス
剣崎一真
フィリップ、照井竜
紅蓮(騰蛇)と勾陣を除く十二神将



克己「やっと半分まで来たな」

月音「前回は☆4が連続で来た後に☆2なしょっぱいのが来るとは思わなかった」

克己「それは誰もが思ってる」

実食 八番~十番 2 ( No.124 )
日時: 2018/12/29 15:04
名前: 月詠 (ID: MHTXF2/b)

始が出ていって少ししてから、神田がやってきた。
むすっとした表情の彼に声をかける。


月音「あんま怖い表情をしないでくださいよ、せっかくの綺麗な顔なんですから」

神田「黙ってろ、チビ」


苦笑してた私は一瞬で無表情になり。



ズガンッ!



神田の体をぎりぎり掠めず、その横に何かが壁に突き刺さる。
一瞬だけ固まった神田だが、ギギギ…と錆びた機械のような音が聞こえそうな動きで壁を見た。
そこには、私が勝手に照井から借りた剣………エンジンブレードが壁に突き刺さってた。


月音「次、その言葉(チビなどの身長関係)を言ったら、寿命を原作以上に削りまくるからな?」

神田「ハイ、ワカリマシタ」

美空「ちょっと万丈、見えないし!」

龍我「頼むから美空は見るな!」


何故か言葉がカタカナで敬語になってる神田は頷く。
美空は龍我に目隠しされてるが。
とりあえず神田が着席すると、いつの間にかケーキを取りに行ってたらしい戦兎がクロッシュつきの皿を持って戻ってきた。


戦兎「何で壁にエンジンブレードが刺さってんの?」

克己「神田が月音のめちゃくちゃ気にしてること言った」

戦兎「OK、把握」


壁のエンジンブレードを見て不思議そうにしてた戦兎だが、克己の一言に納得したらしい。
とりあえずテーブルに乗せられたそれのクロッシュを取ると、スタンダードなホールのショートケーキがあった。
イチゴが使われた、シンプルなものだ。


龍我「お、ショートケーキか」


美空の目隠しを解除した龍我。
時間を動かしてショートケーキを切り分け、審査員全員が一口食べる。


審査員一同「…………」


もぐもぐと口以外の動きが止まる。
あれ、この味のパターンは……と思ったが、念のためにもう一口食べる。
が、やはり変わらない。


美空「えっと……すごい静かだけど、どうしたの?」

月音「いや、これ…」

神田「…うん」

龍我「なんつーか、なぁ……?」

克己「……思ったことは多分、全員同じだ。せーの、で一緒に言うぞ」


それに頷き、何故か私がタイミングを合わせる係になった。
いや、別にいいけど…。


月音「じゃ、せーの…」

審査員一同「味が無い」


あぁ、やはり…と思ってしまった。
無味であると知った美空が戸惑うが、戦兎があちゃーという表情をしてる理由が気になる。
戦兎を見ると伝言を教えてくれた。


戦兎「伝言は「味見してみたら味がしなかったから、作り直しもしたがこれも味がしなかった。せめて見た目だけでも普通にしたけど、食べないでほしい。ちなみに奇跡料理じゃないから、そこは安心して。本当にごめん」。本当は食べる前に伝えてって言われてたけど、あえて黙ってたんだ……味のしないケーキとか本当かと思って。本当だったみたいだけど」

克己「奇跡料理じゃないだけこっちの方が遥かにいい」


克己の発言に思わず顔を逸らした。
ケーキに砂糖や塩をかけて食べるも味は無く、視覚と味覚と記憶による反射的な予想のギャップに苦しみつつも完食した。





総合評価 ☆1


全員の評価 ☆1
反省してるのは伝わった。

※これ一枚で終わっている。

実食 八番~十番 3 ( No.125 )
日時: 2018/12/29 15:07
名前: 月詠 (ID: MHTXF2/b)

さすがに微妙な表情の神田を見送ってから話を始める。


龍我「まさか味無し料理とは…」

克己「いや、過去の他元世界の料理対決でまったく味がしない料理という事例は確かにあったみたいだ」

月音「ですが、味があるはずなのに無い料理=奇跡料理という考えが浸透してるような雰囲気はありますね」

幻徳「……何かあったのか?」


どうやら九番のランダム審査員らしい幻徳がやってきた。
そのシャツには「俺がランダム審査員だ」と書かれている。
………ツッコミは入れない方がいいな。
ランダム審査員席に着席した幻徳に軽く説明する。


月音「簡単に言えば、味無しが出た」

幻徳「………奇跡か?」

克己「うちの探偵は習得しようとしてフィリップと照井夫婦に散々絞められ、普段は娘の守護霊やってるが麻琴の霊力を借りて実体化した鳴海壮吉にも正座で三時間くらい説教されたから習得してないぞ。ちなみにこれ、習得チャレンジ三回目の話で一回目と二回目はフィリップの説教のみだった」

龍我「エボルトが習得したらクトゥルフがシャレにならねぇぞ」

幻徳「つまりはただの味無しか」

美空「(………大道のはスルーしていいのかな?)」


なんか美空が思ってるみたいだが、スルーしよう。
再びいつの間にか取ってきたのか、戦兎が戻ってくる。


戦兎「はいはい、そこまで。九番の持ってきたよ」

月音「あ、はーい」


テーブルに置かれたそれのクロッシュを取る。


克己「これは当りだな」

幻徳「アップルパイか」


克己と幻徳の言うように、当りのアップルパイだった。
程よい焼き目がついており、網目状の隙間からはリンゴや黄色いクリームが見える。
おそらくだがクリームはカスタードクリームだろう。
形は四角く、片手で持って食べれそうだ。
時間を動かすとリンゴなどの甘い匂いがする。


戦兎「伝言は「パイ生地は作れなかったから市販のにした。リンゴはツキトから許可をもらってスウィートアップルを使った」だって。スウィートアップルってたしか…」

月音「なら大当たりだ!」


特殊食材のスウィートアップル。
酸味は確かにあるものの、とても甘味が強くて水分量が多いあれを使ったということは、確実に彼だろう。
ちょうど四つあるので、それぞれが手にして食べ始める。


月音「うん、美味いっ!生地はさくさく、カスタードは甘さ控えめなのかリンゴと合うね~」

幻徳「確かにこれは美味いな。店で売られてても違和感がないぞ、絶対」

龍我「けっこうリンゴが甘いけど、全然気にならねぇ」

克己「これ、シナモン無しか?シナモンの味がしないが、これはこれでいける」


さくさくとアップルパイを食べ終わり、評価用紙に記入した。





総合評価 ☆5


月音の評価 ☆5
アップルパイ美味しかったです!
生地はさくさくしてましたし、苦手ってわけじゃないですがシナモンが無かったからか食べやすかったです。
にしても、ここで特殊食材使うとは……いや、あなたが使うと確実に美味しいものになるからいいですが。

氷室幻徳の評価 ☆5
月音から聞いたがスウィートアップル?というリンゴは、本来なら生でそのまま食べるのが一番だと聞いた。
それを上手くアップルパイという料理にしたのは見事としか言えない。
………これ、親父にも持っていきたいんだが駄目か?

万丈龍我の評価 ☆5
あのリンゴ、確かにかなり甘いけどクリームがあんま甘くないからまったく気にならなかった、むしろベストマッチしてた。
え、今まで食べたのとこれから食べるケーキのカロリー?
筋トレするから問題ねぇよ。

大道克己の評価 ☆5
スウィートアップルは焼きリンゴにして食べる派なんだが、これはこれで…。
お前、料理練習中だがパイ系統は作るのが苦手な料理の部類だと剣崎から聞いたんだが。
何で特殊食材使うと高評価レベルになるんだ?

実食 八番~十番 4 ( No.126 )
日時: 2018/12/29 15:09
名前: 月詠 (ID: MHTXF2/b)

いつの間にか「美味かった」という文字Tシャツになった幻徳が退室すると同時、光実が入室してきた。
幻徳を二度見してから入ってきた彼はホッとする。


光実「間に合ったんですね」

戦兎「あ、光実。クトゥルフ騒動の時にいなかったけどどうしたんだ?」

光実「え、クトゥルフ騒動あったんですか…?リュウガさんがランダム審査員の控え室から出た後に兄さんから電話で、チーム鎧武のみんなが来たことを教えてくれたのでちょっと抜けたんです。帰りに胃薬とかも買ってきててちょっと遅くなりまして…」


確かに、よく見ると片手にビニール袋を持ってる。
私達は納得し、戦兎は十番のを取りに行く。
光実をランダム審査員席に着かせると、尋ねる。


月音「けっこう入ってるみたいですが、胃薬以外にも何を買ってきたんです?」

光実「おく○りのめたねのチョコ味を」

克己「……服薬ゼリーじゃないのか」


だが、いい判断である。


戦兎「これはまた……たくさんあるなぁ」


ん?
何故か戦兎の声が聞こえてきた。


戦兎「いや、悪くないと思うよ。むしろ喜ぶと思う。……にしてもこういう抜け道か、お題からは外れてないしいい判断だ。伝言もきちんと受け取ったよ」

美空「なんか楽しそうに話してるし」

戦兎「気をつけてねー。……よし。万丈ー、ちょっと手伝ってくれー」

龍我「?おーう」


龍我が手伝いに行く。
いったい、何があるのか。
二人が戻ってきた時に察した。
どちらも車輪つきの台で龍我が押してる方には大きいホットプレートと人数分のナイフとフォークのセットが、戦兎が押してる方には大きめのボウルに入った三色の生地と食べやすいようにされてる果物や生クリームなどのトッピングが乗っている。

トッピングは細かく言うと果物はイチゴやブルーベリーなどのベリー系とか、オレンジやレモンなどの酸っぱい系とか、バナナやマンゴーなどの南国系とかなど種類がたくさんある。
生クリーム以外にも抹茶が混ぜられたクリームやアイスやはちみつやメープルシロップ、市販のものらしきチョコソースや抹茶ソースも。
抹茶があるということは当然のようにか、こし餡やつぶ餡という二種類のあんこやきな粉があった。
ボウルの中身の生地はよく見かける白っぽい色のものと、緑と茶色がある。


戦兎「さてと……伝言は「本当は生地は焼いてから提供をした方がいいのでしょうが、私が加熱するとクトゥルフになるので焼きませんでした。その代わりに加熱しなくても大丈夫そうなものや、市販のものなどでトッピングを充実させてみました。生地もプレーン、抹茶、ココアと増やしました。時間をかけさせてしまいますし、申し訳ないのですが皆さんで焼いてください、本当にすみません…」って言ってたけどどう思う?」

克己「確かに時間はかかるが、むしろこれは…」

光実「自分で焼く楽しみがありますよね」


話を聞きながらも私は既に時間を動かし、龍我に温めてもらったホットプレートで美空と一緒にホットケーキを焼き始めてた。
光実も話しながらもナイフとフォークのセットを配ってる。


月音「てか、焼くとクトゥルフになるってことはあの子ですね」

光実「たまにとはいえ兄が彼女を拉致しててすみません」

月音「大丈夫ですよ、その後にちゃんと貴虎を絞めてるので」


十番が誰か分かった私達はそんな話をする。


月音「ところで私はプレーンをはちみつぶっかけて食べる気ですが皆さんは?」

克己「抹茶のを二枚焼いてあんこと生クリーム挟んでみる気だ」

龍我「俺も普通のやつだけどバナナ乗っけて食う」

光実「悩みますね……僕はココアにしようかな…」

美空「あ、月音~。メープルシロップ取って~」

戦兎「ココアに生クリームとイチゴとはちみつを…」


そうやって大盛り上がりしながらホットケーキパーティみたいな雰囲気で、ホットケーキを食べた。





総合評価 ☆5


月音の評価 ☆5
もう本当に満足な品。
あと、あなたは自分がクトゥルフだという自覚してて反省するだけいいですよ…マジで…。
私は主にプレーン生地にはちみつやメープルシロップで食べました。

大道克己の評価 ☆5
俺達に焼かせるということに罪悪感を抱いてるみたいな感じだったが、むしろそれが楽しめたから気にするな。
むしろ制限時間は大丈夫だったか?
抹茶生地を二枚とあんこでどら焼き風にして食べるのもいいが、他にもイチゴや生クリームも盛って食べるのも美味いな。

万丈龍我の評価 ☆5
ホットプレート、けっこう重かったけど怪我してないか?
よく一人でこんなに用意出来たな、すげぇよ。
ココア生地にアイスとバナナ乗せると美味いよな。

呉島光実の評価 ☆5
まさか君が作ったものを食べれると思わなかったよ。
準備期間に少しずつ用意してたのかな?
プレーン生地に生クリームとオレンジやぶどうを盛って食べたよ。

実食 八番~十番 後書き ( No.127 )
日時: 2018/12/29 15:10
名前: 月詠 (ID: MHTXF2/b)

「超平和」

克己「エンジンブレードの辺りは平和じゃないよな?あれ、どうやって持ってきた」

「“ワープ”で持ってきた。ちゃんと後で返しましたよ」

克己「お前な…。あー……八番のショートケーキは味無しだ。薄いんじゃない、味が無い。だが、本人は味見して自覚してるから許してほしい……ちなみに、様々な調味料をかけて食べたが全て味が消えた」

「でも奇跡料理とかじゃなくても味無し料理作った人が自覚してるのは、完全に珍しいよね…。九番のアップルパイはスウィートアップルという、特殊食材が使用されてます。九番が特殊食材を使うと☆5確定なので、安心して食べてます。さっくさくのパイ部分と、とても甘いスウィートアップルと甘さ控えめのカスタードクリームがベストマッチです」

克己「十番のホットケーキは生地が三種類、トッピングもたくさんの自分達で焼いていくスタイルのパーティ形式に近い。クトゥルフ対策も兼ねてるから、完全に大当たりだ」

「さて、今回も挑戦者ヒントで終了です」





八番
無口で雷を操る彼。

九番
本来は材料と料理の種類によって☆2~4と極端な腕前をした、戦闘だと銃を使う人。

十番
月音や光実と特に関わりがある人物。