二次創作小説(新・総合)

王様ゲーム ( No.196 )
日時: 2019/04/22 12:10
名前: 月詠 (ID: GlabL33E)

それは、彼らの言葉から始まった。


リュウガ「王様ゲームしないか?」

海東「くじはもう作ってあるよ」

月音「帰れ」


腐男子二人に無表情で言う。
境界の館にある談話室の窓のミラーワールドから出てきたリュウガと海東は私の言葉を無視する。
現在、談話室にいるのは館の住人である私と麻琴と燐、仮面ライダーの一人である士、「D,Gray-man」組のアレンとリナリーとラビ、「ぬらりひょんの孫」組の羽衣狐と竜二の九人。
そこに腐男子コンビが現れて十一人だ。


麻琴「王様ゲーム?」


きょとんとする麻琴に、全員が一斉に彼女を見た。
そういえば、こいつ王様ゲーム知らなかったな。
麻琴はそういうものに興味がないから知識にない。
かなりの長生きだけど、興味のあるなしで変わるもんな…こいつ…。
竜二が麻琴に説明するのを見ながら、そんなことを考えた。

王様ゲーム 2 ( No.197 )
日時: 2019/04/22 12:11
名前: 月詠 (ID: GlabL33E)

説明を聞いてから、やってみたいという麻琴の無邪気な言葉によって、王様ゲームをやることになった。
私は不正などをしてないかの監視役と小道具を用意する役として、王様ゲームの輪から抜けた。
あと、掛け声の係でもある。


月音「では一回目……王様、だーれだ」

ラビ「あ、俺さ。なら軽く……一番が青汁一気飲み」

ラビ除く全員「軽く…?」

月音「いいから、一番は名乗り出ろ」


一気飲み用の青汁を見えないように隠して用意しながら言う。
すると渋々と彼らが自分の数字を発表する。


麻琴「九番だったよ」

燐「二番だな」

リュウガ「八番か…」

海東「三番だよ」

竜二「四番…不吉だな、おい」

アレン「五番です」

リナリー「六番よ」

羽衣狐「妾は七番じゃな」

月音・ラビ「ということは…」


士へと視線が集まる。
彼は嫌そうな表情をしながら、自分のくじを見せる。
そこには一番を示す数字があった。


月音「………はい、士」

士「…おう」


普通のものより色が薄めの青汁が入ったコップを渡すと、士は嫌そうな表情のままでそれを飲み始める。
最初はおそるおそるという感じだったが、飲み始めたら勢いよく飲みきった。


士「…………普通に美味いし飲みやすかったんだが」

月音「そりゃ、私が普段から飲んでるものですし」


納得したのか彼はコップを返してくれた。

王様ゲーム 3 ( No.198 )
日時: 2019/04/22 12:11
名前: 月詠 (ID: GlabL33E)

“ワープ”でコップを厨房の流し台に移動させてから、王様のゲームの続きをする。


月音「では二回目……王様、だーれだ?」

リュウガ「っし、俺だ!」

月音・士・ラビ・竜二「腐男子来やがった…」

海東「いいのを頼んだよ!」

リュウガ「任せろ。だが、今回も軽くジャブとして…四番は九番に膝枕」

竜二「男同士だと地味にキツいぞ、それ。俺は五番だが」


地味にツッコミを入れてから数字が発表された、が。


アレン・海東「……………」


四番のアレンが九番の海東を膝枕している。


リナリー「アレンくんの膝枕アレンくんの膝枕アレンくんの膝枕アレンくんの膝枕アレンくんの膝枕アレンくんの膝枕…」

海東「……リナリー君が怖いからもうやめよう」

アレン「そうですね」


殺気を放ちながらぶつぶつ呟き、海東を睨むリナリーによって一分も経たずに膝枕は終わった。
ちょっとヤンデレモード入ったな…と思いつつ、くじ引きを再開。


月音「……あー…三回目、王様だーれだ?」

燐「お、俺だ。じゃあ………三番、カラオケで九十点以上を出せ」

月音「お前は鬼か」

ラビ「げ……俺、三番…」


私が出したカラオケ機材で、王様だけど燐にデュエットを頼んでから声ネタで「Double-Action Gun form」を歌ったラビはギリギリ九十点でクリアした。

王様ゲーム 4 ( No.199 )
日時: 2019/04/22 12:13
名前: 月詠 (ID: GlabL33E)

カラオケ機材を片付けて、四回目に入る。


月音「さぁ、四回目……王様、だーれだ?」

海東「僕だよ!」

士「変な指示を出したら殴るぞ」

海東「軽いものだから落ち着きたまえ、士。七番と五番でポッキーゲーム!」


海東が士にアッパーされた。
とりあえず海東を治癒してやった。


麻琴「あ、ウチ、七番や」

リナリー「あ……私が五番ね」

アレン「海東さん、ちょっと」


目が据わったアレンが海東を引きずって談話室を出たが無視する。
とりあえずポッキーを取り出して、二人に渡す。
無言でポッキーゲームを始める麻琴とリナリーだが、途中で折れたのですぐに終わった。
戻ってきたアレンと血塗れだったが治した海東を加えてくじ引き開始。


月音「五回目、王様だーれだ」

麻琴「ウチだ。二番は一番と六番の必殺技を受けろ、後で慈悲として治してやる」

海東「ちょっ!?」

ディケイド・アレン「お前か」


いつの間にか変身しているディケイドと、神ノ道化を発動させたアレン。
“ワープ”を使って三人を訓練場に移動させたら、海東の悲鳴が聞こえた気がしたが気のせいだろう。
麻琴がポッキーゲームにイラッとして、直感を使ってあんな命令をしたのだと分かってるが。

王様ゲーム 5 ( No.200 )
日時: 2019/04/22 12:14
名前: 月詠 (ID: GlabL33E)

その後も色々あった。


羽衣狐「妾が王様か……七番は三十分以内にいなり寿司で買ってこい。人数分」

リュウガ「……行ってきます」


羽衣狐が素晴らしく美しい笑顔で命令を下したり。


士「あー……八番は一番から五番が選んだ飲み物を混ぜたミックスジュースを飲め」

アレン「僕はマンゴージュースで…」

竜二「俺が選ぶのは水、だな…」

麻琴「適当に……コーラかな?」

リナリー「ホットチョコかしら」

リュウガ「………紅茶?」

燐「俺、そんなゲテモノ飲まされんのかよ」

月音「味が想像出来ないのですが」


ゲテモノミックスジュースを飲んだ燐が微妙な表情になったり。


竜二「やっと俺も王様か……二番、俺に殴られろ」

リュウガ「いや、ちょっと待っ」


リュウガが竜二に容赦なく殴られたり。
本当に色々あった。
王様ゲームは二十回ほどやってから終わった。

王様ゲーム 後書き ( No.201 )
日時: 2019/04/22 12:15
名前: 月詠 (ID: GlabL33E)

「セリシア戦書いてて疲れたからギャグ的なのを書きたかった、ギャグになりきれてない感もあるが」

燐「まぁ、ずっとシリアスなの書いてたしな…」

麻琴「でもあのシリアスなシリーズ小説書いてから書けばいいのに」

「疲れたんだって……息抜き出来たからすっきりしたけど。
それでは、これにて!」