二次創作小説(新・総合)

実食 三番 ( No.235 )
日時: 2019/07/01 11:10
名前: 月詠 (ID: G1aoRKsm)

採点方法
六段階で表します。内訳は以下の通り。

5・もはやプロレベル、お金を払ってまでも毎日食べたいほどです。

4・レシピに忠実だが個性や遊び心を感じさせる美味しさです。

3・良くも悪くもレシピ通り。普通レベルですね。

2・ちょっと失敗してますが頑張ったのは伝わります。慌てず、落ち着いてやりましょう。

1・不味いですが改善しようとしてるのは分かります。高評価組の料理のお手伝いから始めましょう。

0・料理をするな。

KILL!・殺意を抱きました。


※評価は増える可能性があります、その場合は審査員達で話し合いましょう


お題「ご飯に合うもの」


役割

固定審査員
月音、大道克己、トライアル一真、門矢士

挑戦者兼ランダム審査員
乾巧、剣崎一真、ヒビキ、野上良太郎、フィリップ、如月弦太朗、葛葉紘汰、桐生戦兎、小野寺ユウスケ、ワタル、辰巳シンジ、剣立カズマ、尾上タクミ、芦河ショウイチ、天堂ソウジ、アスム

伝言
ツクヨミ

成分分析&解析


司会
常磐ソウゴ、明光院ゲイツ

医療班
一部除くエグゼイド組&医者ライダー達
鴆一派
黒の教団本部所属の科学班
光夏海

戦闘班
相川始、橘朔也、上城睦月
左翔太郎、照井竜
海東大樹
リュウガ
モモタロス、ウラタロス、キンタロス、リュウタロス
万丈龍我
十二神将
オリキャラ組
駆紋戒斗


月音「新しい評価……実食は一つ……」

克己「嫌なパターン来たぁ…」

トライアル一真「あー、あれかぁ…てか、戦闘班増えた」


※今回は第三者sideです。

実食 三番 2 ( No.236 )
日時: 2019/07/01 11:12
名前: 月詠 (ID: G1aoRKsm)

苦笑したままヒビキが試食会場から出ていくのを見送る。
ミラクルクッキングというちょっとした驚きがあったが、無事だったことには全員が安堵した。


月音「ミラクルクッキングは美味しくて安全な部類だから、安心出来ますね」

克己「いや、まだクトゥルフとか、この世界ではまだの激辛料理が残ってる。油断は出来ない」

士「……クトゥルフも激辛も当たりたくないな」

ゲイツ「大丈夫か、お前ら」

ソウゴ「さっき、紘汰に会いに来た戒斗が紅茶淹れてくれたから飲んで落ち着いて」

トライアル一真「あ、アップルティーだ」


配られたアップルティーを飲む。
美味しいそれにほっとして落ち着き、頬が緩んだ。


月音「さすが、中の人が中の人なだけある……美味しい…」

克己・士「メタい」

トライアル一真「そういえば戒斗は?」

ゲイツ「葛葉に捕まって、そのまま戦闘班に加わったらしいぞ」


後で戒斗に謝罪のクッキーを送ろう。
遠い目をしながらそう思った。


ソウゴ「クトゥルフ、出てきても弱いといいね…」

ザルバオルタ『そいつは無理じゃないか?俺様に搭載された知識と、俺様の考えだと弱くても増殖とかの厄介な能力を持ってる可能性がある』

ソウゴ「……勝てる気がしない」


ザルバオルタの言葉に嫌な予感を覚える月音。
他元世界で既にその例があった気がするし。
そんなことを考えつつ、三番のランダム審査員を待つことにした。

実食 三番 3 ( No.237 )
日時: 2019/07/01 11:16
名前: 月詠 (ID: G1aoRKsm)

ランダム審査員がやってきた。
が、やってきた人物を見て絶望する。


月音・克己・士・トライアル一真「何でお前がこっち来たぁ!?」

ソウゴ「こ、固定審査員のみんな、落ち着いて!?お願いだから!!」

ソウジ「俺もあっちの方に行きたかったよ……!」


三番のランダム審査員。
祖母の影響か、具材は少ないもののおでんの味はプロ級の天堂ソウジ。
大当たり枠と予想されていた彼がこちらに来たことで、確実に大当たりが一つ減ったと確信する。
それを気にせずにゲイツは三番の料理を取りに行った。


月音「くっそ、マジで悔しい…」

克己「暑くなってきたからおでんじゃなくて良かったが、それ以上に大当たりが一つ無くなるとは……!」

トライアル一真「前回の料理対決経験者がすごい悔しそうにしてる」

士「まぁ、なぁ…」


前回の料理対決で酷い目に遭っていた二人は本気で悔しいのか、未だにぶつぶつと愚痴をこぼす。
クロッシュを手にしたゲイツはそれに少し引きつつ、戻ってきた。


ゲイツ「持ってきたぞ……やたら重いから、鍋かもな」

ソウゴ「あー、あり得そう」


テーブルへと置かれたクロッシュの蓋を、月音は掴む。
そのまま流れとして保険証などの有無を尋ねようとして……あることを思い出した。


月音「そういえば、ソウジ。調理場では何があったんです?なんか騒々しい感じでしたが…」

ソウジ「ショウイチがやった」

月音「………その一言でわかりました」


険しい目付きになって答えたソウジの言葉に、思わず遠い目をした月音。

どういうわけか分からないが、何故かこの世界の芦河ショウイチは辛党だ……それも常識はずれレベルの。
辛くないものを食べてもまともなコメントなどはするため、味覚は一応は普通なのだろう。
が、辛いものに関しては別だった。
辛さが足りないからとタバスコを一瓶丸ごとや、二十本くらいの唐辛子などを勝手に追加することがある。
その時の被害者はどういうわけか基本的に甘党のソウジである。

それ関係の二人の喧嘩を何回見たっけと考えながら、彼女はクロッシュの蓋を持ち上げた。

実食 三番 4 ( No.238 )
日時: 2019/07/01 11:17
名前: 月詠 (ID: G1aoRKsm)

中身を確認した瞬間に、月音は勢いよく蓋を降ろす。
壊れそうな音が鳴ったが、誰もそのことを指摘しない。
というのも、中身が問題だったのだ。
再び蓋を持ち上げ、隣に置く。


月音「………なんとなく分かりそうで嫌だ」


死んだ目でそれを見ながら呟く。

ゲイツの言うように確かに鍋、それも大きめの土鍋だった。
ただし、中身は具がない上にやたらと紅い。
赤いじゃなく、紅い。

見ただけで嫌な予感がする士と克己。
本能的に危険だと思ったのかトライアル一真はブレイバックルを取り出した。


ソウジ「……………ツクヨミちゃん、伝言とかある?」

ツクヨミ『あ、あるわ…』


絶句している司会者二人をスルーし、無表情になったソウジが尋ねる。
鍋の中身に引きながらもツクヨミは答え、紙に書かれた伝言を読み上げる。


ツクヨミ『『料理はあまりしたことないから、簡単に作れそうな玉子焼きにしてみた。それから俺好みの味付けとしてタバスコとか入れたら何故か液体のままだったから、とりあえず土鍋に入れといた』……え、玉子焼き?』

ソウゴ「……戦兎が怒るわけだよ…」


調理場から聞こえた声の謎が明かされ、納得してしまう。
かなり甘い玉子焼きが好きな戦兎。
そんな彼が玉子焼きの魔改造をされて怒らないわけがない。
ため息を吐き出し、覚悟を決めて月音はクロノスウォッチのスイッチを押した。

実食 三番 5 ( No.239 )
日時: 2019/07/01 11:19
名前: 月詠 (ID: G1aoRKsm)

つん、と刺激臭が放たれる。
時間を動かす都合上、近くにいた月音は呼吸を止めたが…。


克己「……なぁ、なんか沸騰?っぽいのしてないか?」

トライアル一真「……してるね。ぼこぼこいってる」


死んだ目で土鍋を見つめる克己に、トライアル一真は答えながらブレイバックルにチェンジビートルのラウズカードをセットする。
早足で月音が離れ、自分の席まで戻った時、それは起こった。
土鍋の中身がより沸騰したかと思えば、爆発した。
咄嗟に月音が結界を張ったことで審査員達と司会者二人は無事だが…。


ソウゴ「え、何あれ…」


爆発したことで壁や床に付着した液体が蠢き、何かの形をいくつか作っていく。

ぬらぬらとした光沢を放ち、長く伸びた触角のようなものには人間と同じ目玉があり、粘液を纏った翼が生えた紅いナメクジのようなもの。

羽毛ではなく鱗が生え、頭は通常のものではなく長い蛇のものになった鳥のようなもの。

蒼白い鱗と紅い目が五つもあり、尻尾が三本もある魚のようなもの。

その三体は、じっと審査員達や司会者達を見ている。

実食 三番 6 ( No.240 )
日時: 2019/07/01 11:20
名前: 月詠 (ID: G1aoRKsm)

三体も生み出された光景を見た月音は絶句。


士「大体分か………るかぁ!!三番は何を作ったぁあ!?」

克己「むしろ召喚だろこれは!!」


なんとか自分を納得させようとした士だが、失敗して叫ぶ。
完全に前回のクトゥルフと同じものだと察した克己は、ロストドライバーとエターナルメモリを取り出す。
トライアル一真は無言でTブレイドに変身する。
ソウジはというと…。


ソウジ「三番殺す」


殺意を宿した真顔で呟いた。
と、魚のようなものの口の前に紅い球体が現れる。
そこから紅いビームのようなものが放たれた。
結界を張る隙もないほど速いそれに、覚悟をしていたが。


Tブレイド「ふっ!」


Tブレイドの起こした風が壁となり、防ぐ。


月音「あ……助かった、青蓮…」

Tブレイド「んーん。それよりも……みんな、早く変身すりなりして」

士「ああ…」


月音は大鎌を取り出し、ライダー達は変身する。


ブレイド「トラ!無事か!?」


その瞬間、ブレイドを筆頭に挑戦者兼ランダム審査員達が中に入ってくる。
そんな彼らもクトゥルフが三体もいることに絶句した。


月音「絶句してるとこすみません!来ます!!」


真名解放した蓮月を構えた月音が言った瞬間、クトゥルフ達が迫ってくる。
クトゥルフ戦が始まった。

実食 三番 後書き ( No.241 )
日時: 2019/07/01 11:21
名前: 月詠 (ID: G1aoRKsm)

克己「何で激辛とクトゥルフを合体融合したような何かを生み出した」

「戦犯は主に去年の十一月です。あの頃から第二回料理対決と、この合体融合ネタが浮かんでた」

トライアル一真「その頃から!?」

「その頃からです。ただしクトゥルフは今までこねくり回して考えてましたが」

トライアル一真「こねくり回してたんだ…」

克己「………今、こいつの脳内を確認したら本当はトラと司会者二人以外は被害に遭って気絶というか、失神してたらしいな」

「なお、起きたら被害者は発狂してました」

克己「えーと……月音は一時的に視力を失って俺は無気力っぽいのになってかけられた言葉を繰り返すだけ、士は夏海とユウスケに執着……もとい、やたらと過保護になってくっついて離れなくなる、ソウジは殺人癖らしいな」

トライアル一真「全部、クトゥルフのTRPGにある発狂だよね」

克己「ボツにしたからここに載せてるけどな」

「クトゥルフの詳細は次回に。以上で失礼しました」