二次創作小説(新・総合)

実食 七番&八番の料理 2 ( No.261 )
日時: 2020/04/20 19:13
名前: 月詠 (ID: Uj9lR0Ik)

会場を出てタクミと入れ替わりで現れたのは、ワタルだった。
………薄々とだが予想してることがもし、本当だったら…。
……頼む、カズマかシンジの料理が来てくれ!
アスムにトラウマは持たせられないんだ!!


ワタル「あの、何で月音さんは祈ってるんですか?」

克己「俺も分からん…」


うん、こっちの予想が合ってたらヤバイものなだけだから…気にしないでください…。


ゲイツ「持ってきたぞ」


と、ゲイツが七番の料理を持ってきた。
……ん?


士「鍋だな」

トライアル一真「クロノスウォッチはちゃんと使われてるね」

ワタル「でも何で鍋?」


土鍋とか、そういうのじゃなくて普通の金属製の鍋。
いや、本当に何で?
とりあえずテーブルの上に鍋敷きを敷いてから鍋を起き、クロノスウォッチのボタンを押して時間を動かす。
それから蓋を開けたら…。


月音「ハヤシライスのか…」


美味しそうな匂いが漂う、少し赤みが強い茶色のもの……ハヤシライスのルウだ。
食べるのは人生で二回目だな…。


ツクヨミ『伝言を読むわね。「カレーもいいかと思ったけどユウスケがやりそうだから、ハヤシライスにしたよ。何回か知り合いに毒味……味見させたから、不味くはないと思う!今回はトマトを多めに入れたから」…はっきりと毒味って、書かれてるんだけど』


ユウスケを呼び捨て…しかも作りたいものがちゃんと作れてる……あ。
………安らかに眠れ、七番。


克己「今度は合掌か」

ソウゴ「どうしたんだろ…」


気にするな。
ルウを盛りつけたご飯にかけて、私だけは無言のままで完食してから評価へと移った。





総合評価 ☆5


月音の評価 ☆5
人生で二度目のハヤシライスはすっごく美味しかったです。
カウンセリングの手配はいつでも歓迎しますから…。

大道克己の評価 ☆5
やっと☆5が出てきて本当に嬉しかったが……次を考えると微妙な気分に。
いや、美味かったから一時的にそれを忘れることは出来たが。
というか月音の評価用紙には何でカウンセリングって字が……そういうことか、察した。
あー、うん…手配してもらっとけ…。

トライアル一真の評価 ☆5
ハヤシライスとか初めて食べた、美味しかったよ。
トマトの酸味があまり無かったから、すごい食べやすかった。

門矢士の評価 ☆5
この味はお前が作ったものか、よく分かった。
なんか月音と大道が不穏なことを書いてるのが気になるが…。

ワタルの評価 ☆5
すごく美味しかったです、ありがとうございます!
……ただ、月音さんと克己さんのが気になりますが…。
何でカウンセリング…?





評価を書き終えてワタルが試食会場を出るのを見届けてから。


ツクヨミ『月音さん、カズマさんが倒れたって連絡が!』

士「なっ!?」


ああ、やっぱり…。
心配ではあるが、今の私には非情な判断しか下せない。


月音「……分かりました、カズマは医療班のところに送ってください。あと一人で終了ですし、発表もあります。その後に彼が倒れる“状況を作り上げた犯人”を締め上げますので」

ツクヨミ『…分かったわ』


ツクヨミが頷き、今はそこで終わる。