二次創作小説(新・総合)

その出会いは何をもたらすのか? 3 ( No.275 )
日時: 2020/05/04 22:53
名前: 月詠 (ID: G1aoRKsm)

BGM『君ト云ウ 音奏デ 尽キルマデ』(「戦姫絶唱シンフォギア」挿入歌)


歌声が響きながら、奏の持つ槍……アームドギアの刃がノイズを切り裂き、貫いていく。
その歌と戦闘音をBGMにして、せっかく設置した機材を持って避難を始める。
奏をすり抜けてノイズがフィーネ達へと接近する。
が、 静かに琴の音が紡がれて。


キャロル「無駄だ」


暗い紫の装甲を纏うキャロルの、華奢な手首の装甲から発せられた弦に絡め取られた。
すぐに奏の方へと投げられ、槍に貫かれて消える。


奏「大丈夫か!?」

キャロル「ああ、大丈夫だ。さっさと終わらせろと言いたいが…」


ちらりとノイズの群れを見る。
奏のアームドギアにより減っているはずのその数は、まったく変わっていない。


キャロル「仕方ない、少しだが加勢してやる……本気は出さずにな」

奏「ありがとな」


キャロルの弦がノイズを捕らえ、刻んでいく。
緑の魔法陣のようなものが出現すると、そこから風が放たれてノイズを斬り裂いていった。
奏が槍を上空に投擲する、と大量の複製の槍が現れて広範囲のノイズを貫いた。



『STARDUST∞FOTON』



本物の槍を回収し、残り少なくなったノイズの群れを殲滅しようとした時。
がしゃんっ、と何かが壊れる音が聞こえてきた。
思わず振り向くと、亀裂は割れてしまっている。
その内部らしき、様々な色と大きさの無数の光が浮かぶ漆黒空間が広がっていた。
同時に奏とキャロルの隙を突いてノイズ達は二人を通りすぎ……空間へと入り込む。


奏「な、待て!!」

フィーネ「ダメだ、入るな!奏!」


嫌な予感を感じた奏はフィーネの制止を無視してノイズを追いかけ、その空間へと入り込み。
瞬く間に空間は消えた。