二次創作小説(新・総合)

その出会いは何をもたらすのか? 4&後書き ( No.276 )
日時: 2020/05/07 08:11
名前: 月詠 (ID: xV3zxjLd)

その連絡が来た時は本当に驚いた。
だが、あれに対抗する力を持つ者で自分しかいないということもあり、彼女はすぐに動くことにした。
携帯の通話を切り、一緒に買い物をしていた少女に申し訳なさそうにするが。


響「ごめん、未来……任務が入っちゃった…」

未来「大丈夫よ。それに翼さん達はまだ寝込んでるって聞いてたし……気をつけてね」

響「うん!未来は避難してて!!」


ショートボブの黒髪の少女――小日向未来の言葉に頷き、響は走る。
目的地には、“もう現れないはず”のノイズ達がいる。
服の中からペンダントを出す。
トップ部分は赤い円柱状の石のそれを。


響「Balwisyall Nescell gungnir tron」


響が歌うとペンダントトップ――待機形態のシンフォギアが光り、彼女を包み込む。
光が晴れると姿は変わっていた。
白とオレンジを基調にしたインナースーツと翼のようなマフラーがひらめいており、手足には機械的な武装、頭にはツノのようなヘッドセットを纏った姿に。


BGM『限界突破 G-beat』(「戦姫絶唱シンフォギアGX」挿入歌)


歌うことで纏うシンフォギアの出力が上がり、脚部に備わったパワージャッキが引き絞られる。
それが弾かれて戻ると、その勢いによってスピードが上がる。
二、三回ほど繰り返した時には目的地に着いていた。
今にも避難し遅れた女性へと触れようとしたノイズを、勢いをそのままに殴り飛ばした。


「な……っ!?」

響「今のうちに逃げてください!」


女性は驚いていたが響の声に我に返り、つんのめりながらも走って逃げていく。
彼女を追おうとするノイズを振り向くと同時に後ろ回し蹴りを放つ。
彼女へとノイズが迫るが、見たことのある槍が飛んできてその場に突き刺さる。


奏「大丈夫……!?シンフォギア装者か!」


ノイズを追ってきた奏が響を見て驚く。
けれど、響は目を見開いて棒立ちになってしまう。
何故なら。


響「え……かな、で…さん…?」


あの時。
三年前のツヴァイウィングのライブで、“亡くなった”彼女がいるのだから。






歯車が音を立てて回り始めた。





 

――――――

後書き




二話目が書けました!
今のところはクロスオーバー要素もオリキャラ要素も一切無しです!
……正直、書いてて楽しい。

次回こそは料理対決の裏回を載せたいなぁ…。