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二次創作小説(新・総合)
- 花火大会・準備 2 ( No.37 )
- 日時: 2018/09/04 22:53
- 名前: 月詠 (ID: RnkmdEze)
剣崎を一度帰らせてから考える。
一人で二百発以上の花火はさすがに作れないし、知識もないし。
かといって我が子で弟子の三人に手伝ってもらうことも、教えてもらうことも出来ない。
どうしたものか、と思ったが。
月音「あ、あいつら呼べばいいか」
携帯を取り出して事情を含めて手伝いをお願いするメールを送る。
一分後にメールが帰ってきた。
内容は「分かった」だけ。
運び込まれてる花火の材料がある訓練所に移動して“ワールドワープ”を使うと、私より僅かに小柄な人物が現れる。
茶色の髪と瞳で雪のように白い肌の、可愛らしい美少女だ。
黒に桜模様の着流しを身に付け、肩には彼女を覆うことが出来そうなサイズの正方形な漆黒の布を羽織っている。
金と黒の毛並みを持つ、生後一ヶ月くらいの子猫サイズの子虎を片手で抱き上げている。
小虎は少女から降りると、姿を変える。
金髪に黒のメッシュか、黒髪に金のメッシュか。
どちらかは分からないが金と黒の縦縞模様のようになった髪は腰を越すほど長く、上は中国の長袍(ちゃんぱお)というものに似た服に下はジーンズ。
左目に包帯を巻いた、銀の瞳をした彼はかなりの長身の男だ。
月音「お久しぶりです、麻琴(まこと)、窮奇(きゅうき)」
麻琴「あぁ、久しぶり」
窮奇「おう」
少女――終夜(よすがら)麻琴と男――窮奇に話しかける。
月音「で、早速ですが……手伝い、お願いします……!!」
麻琴・窮奇「……うん、分かった」
勢いよく頭を下げると、生暖かい視線を感じた。
すみません、その視線やめてください…。
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