二次創作小説(新・総合)

始まりは唐突に ( No.452 )
日時: 2021/05/23 21:32
名前: 月詠 (ID: 86FuzJA.)

呆れたような表情をした克己を連れて、いきなり貴虎がやってきて。


貴虎「月音、料理対決をしよう!」


そう、ほざいた。




※※※しばらくお待ちください※※※




大鎌を手入れしながら、克己を見る。
え、何で手入れしながらで貴虎じゃなくて克己なのかって?
赤絵の具が大鎌について、貴虎は赤絵の具で濡れてるから。


月音「どういうことです?」

克己「分かりやすく言うと、あいつが料理対決の計画したから開催しようとのことだ」

月音「理解した、却下だ」

貴虎「何故だ!?」


あ、復活しやがった。


月音「何故も何もないからな?第一回、第二回の料理対決での被害を思い出せ、他の世界での被害も」

貴虎「それは分かっているが、やはり見ていて楽しそうだからやりたい」

月音「他元世界と原作世界のお前とお前のファンに怒られたりして?ウチも怒られるから」


何で私のところの貴虎、こんな奴になっちゃったんだろ……?
設定を考えてて気がついたらドS系なギャグカオス組になってたし…。
いや、それ言っちゃうとエボルト以外の貴利矢達の腐男子設定もだが。
貴利矢も気がついたら腐男子化してて、彼から他の奴らが染められたみたいになったし。
エボルトはいつだったかは忘れたが腐男子説を見かけた時に、面白そうだから組み込んだけど。

私と貴虎の会話を何も言わずに眺めていた克己が口を開く。


克己「というか、貴虎。計画したなら月音に企画書的なのを見せてからにしたらどうだ?そしたら月音が断固として拒否出来るだろ」

貴虎「味方じゃないのか!?」

克己「俺は前から料理対決反対派だ。普通の、本当に普通の料理対決なら考えはする」


キッパリと言い切った克己。
………そういえばこいつも本来の大道克己とは、わりと離れてるよなぁ…。
なんとも言えないなぁ…。

そう考えてると貴虎が数枚の紙の束を差し出してきた。
表紙には「料理対決企画案」と書かれてる。
受け取って中身を読むが…すぐに首を傾げる。


月音「あれ?これ……挑戦者が二人しかいませんね?契約者として新人なあの二人」

貴虎「私も挑戦者に入ってるが」

月音「ふざけんなよ」


貴虎はクトゥルフクッキングメイカーだろうが!
クトゥルフクッキングメイカー設定も気づいたら生まれてただろうが、お前!!


月音「ランダム審査員は……あぁ、この二人と光実か…。というか、挑戦者とランダム審査員、それぞれ十人ずつで考えてるわりにどっちも三人ずつしかいないですね」


光実は第一回での龍我みたいな感じなんだろうなぁ……固定じゃなくてランダムにしたみたいだが。
この二人は関係性を考えて選んだんだろうが。

始まりは唐突に 2 ( No.453 )
日時: 2021/05/23 21:36
名前: 月詠 (ID: 86FuzJA.)

そう思ってると貴虎がなんとも言えない表情をする。


貴虎「実はあとの七人……十四人が浮かばなくてな。お題は浮かんだが」

月音「私としては同じクトゥルフメイカーでもお前と悠姫を交換したいがな、あの子はクトゥルフ化させても反省するし自分から進んで処分しようとするから」

克己「月音に同意見だな。交換するとしたらワタルも候補だな、クトゥルフ化させても反省するから完全に許せる」

貴虎「酷くないか?」

月音・克己「酷くねぇよ」


声を揃えてツッコミをしてから続きを読む。


月音「お題は……冷菓か。アイスとかパフェとかで範囲がわりと広い気がするが…」

貴虎「そこは気にするな。コーンやカップとかの器は本人達の自由にしようと思ってる」

克己「まぁ、その方がやりやすいしな……」

月音「和風、洋風も問わないんですね。それなら彼女もやりやすいかもですが」


企画案を読みながら、話し合いをする。
まぁ、食べたいなとか思ってたが。
会場は……いつものように境界の館か、なんか慣れてきた自分がいる。

そんなことを考えながら話していたせいか、開催する方向で進んでしまっていた。

始まりは唐突に 3 ( No.454 )
日時: 2021/05/23 21:42
名前: 月詠 (ID: 86FuzJA.)

あの後に追加で二人の挑戦希望者が現れ、ランダム審査員も自動で関係者を追加してから。
残りの人数はどうするか?
そう思った時に、ある考えが浮かび………残りは私がどうにかすると二人に告げた。


月音「というわけでこちらの料理対決にレモンさんともう一人は固定審査員、あとは挑戦者とランダム審査員で五人ずつで来てもらえると助かります」

『嫌です』

月音「絶対に逃がさない」


料理対決お誘いのメールをしたら着信拒否されたので、彼女のところのキャラ達に鬼電しまくってようやくたどり着いた本人に言う。
電話の相手はレモンドールさん、本人から許可をもらってるのでレモンさんと呼ばせてもらってる。


レモンドール『ええぇぇぇ……何でやらないといけないんですかぁ…』

月音「私だって正直やりたかないですが、やる方向で話が進んじゃったんですよ。大丈夫、うちは貴虎さえ乗り越えればあとはちょっと不味いの以外は美味しく安全に終わるんで」


すごい嫌がるレモンさんにため息を吐きながら伝えた。
貴虎さえ乗り越えればいいんだ、うん…。
レモンさんが悩んだような声を出している。
まぁ、嫌な気持ちは本当にすごく分かるけど。


レモンドール『というか何で私達なんです?やりたくないんだけど』

月音「レモンさんところにも戦闘出来る人達がいるし、場合によっては美味しい料理にありつけるかなと。レモンさん、料理対決は平和主義っぽいしゲストいたら貴虎も自重するかなって」

レモンドール『するんです?』

月音「…………出来れば明日か、遅くとも一週間後とかに来てくださいねー。お題とかもその時に発表しますんで、そちら側の挑戦者はレモンが自由に選んでください」

レモンドール『答えなさい、こら』


ごめん、スルーさせてください。
うちの貴虎、自重するのかなぁ……不安になってきた…。

始まりは唐突に 4 ( No.455 )
日時: 2021/05/23 21:49
名前: 月詠 (ID: 86FuzJA.)

五日後。
レモンさん達がやってきたので、こちら側の奴らを呼んで訓練場に移動した。


月音「まぁ、皆さんを呼んだのはあれです。こちらでは三回目の料理対決です」

レモンドール「ねぇ、正気ですか?」

月音「勝手に開催されて秩序もくそもないことになるよりはマシです」


無表情で答えてから、そこにいる面々を見る。
そして確認のために紙を見た。


月音「確認しますがまず、こちらの挑戦者は元凶クトゥルフメイカーの貴虎に新人契約者のキャロルと翼、希望参加者の燐と青蓮です。……何でこの二人は参加したし」

レモンドール「こちらはミカとみたま、ドロシー、キッド、見学でパンケーキ味がついてきてますがロールケーキ味です。クッキー達は擬人化してますよー」


私達が伝えると、何人かがなんとも言えない表情をした。
貴虎と翼、銀髪の少女───八雲みたまに視線を向けながら。


月音「今回のお題は冷菓、冷たいお菓子ですね。パフェとかアイスとかです。既製品も使ってはいいですが必ずアレンジをすること、別のジャンルですが例えばレトルトのハンバーグならチーズを乗せたりソースを変えたりですね」

燐「冷菓か……」


ボソッと呟く燐の隣で水色の髪の少女───ドロシー・ウェストが挙手する。


ドロシー「はーい、既製品使うってありなの?こういうのって、手作りにこだわるんじゃないの?」

月音「死にたくないのでアレンジするとはいえ既製品もありです。特に貴虎、お前は使え」

貴虎「断る、ちゃんと作るぞ」


この野郎……っ。
貴虎を睨みながら、続きを伝える。
必要なことだからな。


月音「準備期間は冷菓であることや他元世界の方もいることからいつもより長めの二週間、挑戦者は当日の前の日には泊まりとして来てください。配布する材料費は五千円ですが、それを越えた場合の追加金額は自費でお願いします。当日と前日の調理器具や材料の持参はOKです」

トライアル一真「何で前日も?」

月音「アイスとか作るのって時間かかりそうなので」


早く作れたりも出来るみたいだけど、四時間かかることあるらしいし。
そう伝えると納得したのかあとは聞いてこない。

始まりは唐突に 5 ( No.456 )
日時: 2021/05/25 14:36
名前: 月詠 (ID: 86FuzJA.)

他に質問はあるかと尋ねると、明るい茶髪にブラッドオレンジの瞳な少女───宝屋ミカが挙手した。


ミカ「あのさ、審査員は決まってるの?」

月音「あ、忘れてました。私側は固定審査員は私と克己、ランダム審査員は光実、奏、エルフナイン、ツキト、剣崎です」

レモンドール「うちからは固定が私とハットキッド、ランダムは累といろは、勇敢なクッキー、シオン、レッドサンです」

月音「今、審査員達は別室で克己が審査員用のルール説明しているのでここにはいません」


あいつもいるのか…、という呟きを一人の青年───キッドが漏らすのが聞こえた。
奏とエルフナインがいると聞いた翼は顔が強張り、キャロルはガッツポーズしてたけど。
キャロルの隣にももんがっぽい上着を着た子供───パンケーキ味クッキーがびびってるぞ。
パンケーキ味クッキーにくっつかれてる男性───ロールケーキ味クッキーが、挙手した。


ロールケーキ味「悪いけど、料理の間って弟を預かれるか?一応、料理中はうろちょろされたら危ないからよ…」

パンケーキ味「危なくないもん!」

月音「あー…」


小さな子供が料理はしないが挑戦者についてくるというのは初めてだから、どうしようと悩んでしまう。


悠姫「えっと、その子がいいなら私が相手しますが…」

ロールケーキ味「いいのか?」

悠姫「はい、ここに住んでるから基本的にいつもいますし、料理対決の間は出番がなければ戦闘班も医療班も暇してますし」

ロールケーキ味「何で料理に戦闘や医療が必要なのかはわかんねぇけど、それなら頼んだ」

悠姫「はい」


戦闘班として待機していた悠姫が話しかけると、料理中はパンケーキ味は彼女に預けられることが決まった。
あ、二人が挨拶し始めた……小さい二人が会話してる姿が可愛い。
悠姫とパンケーキ味をほのぼのと眺めていたら、トライアル一真が挙手しながら質問してくる。


トライアル一真「コーンとかってどうするんだ?」

月音「ああ、説明を忘れてました。コーンはこちらで用意しますので、使いたい方は申請してくれればすぐに出します。調べたらわりと種類があったので、あとで挑戦者全員にコーンのカタログ的なのを渡しますね」


すっかり忘れていたのですぐに説明した。
カタログはみんなが帰る前に渡しておこう。

あとは質問がないか尋ねたら無いとのことなので、本日は解散。
カタログも忘れずに配った。

始まりは唐突に 6&後書き ( No.457 )
日時: 2021/05/23 22:02
名前: 月詠 (ID: 86FuzJA.)

二週間後の当日。
前日は泊まりになった挑戦者達に、数字が書かれたくじ入りの箱を渡してから試食会場に入ったが。


月音「司会はまさかのお前らか」

真司「あー、うん。大道に頼まれて」

リュウガ「俺はツキトに頼まれた」

レモンドール「わぁ、真司とリュウガだ」


まぁ、レモンさんが相手だからいいの、かな?
初めてゲストを招いての料理対決が成功するか不安になりながらも、始まったのだった。


──────


後書き


「というわけで初めてのゲストあり了解対決!書いてて上手くいくか不安になってます」

真司「いや、不安がるなよ…今回は挑戦者紹介で終わります」

「また次回…」




月詠側挑戦者

呉島貴虎
アーマードライダー斬月。
今回の元凶にしてクトゥルフメイカー。
自覚はあるが反省しない、してくれ。

風鳴翼
天羽々斬のシンフォギア装者。
原作で家事が苦手なことが判明してる、XDのとある四コマでは食材は切るのは大丈夫らしき描写がある。
反省するタイプ。

キャロル・マールス・ディーンハイム
数百年を生きる錬金術師。
父に代わって家事をしていたことや長く生きてきたことなどから、料理は得意で特に洋食に特化している。
ランダム審査員にエルフナインがいるので張り切っている。

御剱燐
人間をベースとしたキメラ。
料理の腕は普通だが、菓子作りは凝りまくるためかプロ並。
魔蓮を工芸茶にするために習いに行ったこともある。

トライアル一真
剣崎一真の姿を借りた人工アンデッド。
料理の腕は普通、本当に普通。
本人曰く「覚えている最中」とのこと。



レモンドール側挑戦者

宝屋ミカ
世界を巡る転生者。
現在は中学生だが料理はかなり得意でイタリア料理なら☆5だが、他の料理は無意識に勘を取り戻せていないからか☆4レベル。
イタリア産の冷菓があるのでまだチャンスはある。

八雲みたま
調整屋の魔法少女。
味音痴であることと原作でメシマズなことが判明している。
反省はするらしいが着眼点がズレているとのこと。

ドロシー・ウェスト
アイドルユニット「ドレッシングパフェ」のメンバー。
実家がもんじゃ焼き屋なのでもんじゃ焼きが得意。
それ以外の料理でも評価が高い。

キッド
「モンキーキッド」の主人公。
ラーメン屋でバイトをしているが、出前が多い模様。
一応、そこそこなのではないかとのこと。

ロールケーキ味クッキー
擬人化したクッキー。
幼い弟がいるので料理は出来るらしい。
その弟は見学としてついてきた。