二次創作小説(新・総合)

実食 三番&四番 ( No.514 )
日時: 2022/07/14 23:59
名前: 月詠 (ID: 86FuzJA.)

採点方法
六段階で表します。内訳は以下の通り。

5・もはやプロレベル、お金を払ってまでも毎日食べたいほどです。

4・レシピに忠実だが個性や遊び心を感じさせる美味しさです。

3・良くも悪くもレシピ通り。普通レベルですね。

2・ちょっと失敗してますが頑張ったのは伝わります。慌てず、落ち着いてやりましょう。

1・不味いですが改善しようとしてるのは分かります。高評価組の料理のお手伝いから始めましょう。

0・料理をするな。

※評価は増える可能性があります、その場合は審査員達で話し合いましょう


お題「冷菓」


役割

固定審査員
月音、大道克己、レモンドール、ハットキッド

挑戦者
キャロル・マールス・ディーンハイム、風鳴翼、御劔燐、呉島貴虎、トライアル一真、ロールケーキ味クッキー、ドロシー・ウェスト、宝屋ミカ、八雲みたま、キッド

ランダム審査員
エルフナイン、天羽奏、ツキト、呉島光実、剣崎一真、勇敢なクッキー、東堂シオン、夜焔累、環いろは、レッドサン

伝言
ツクヨミ

成分分析&解析
ザルバオルタ

司会
城戸真司、リュウガ

医療班
一部除くエグゼイド組&医者ライダー達
鴆一派
黒の教団本部所属の科学班
光夏海
フィーネ

戦闘班
相川始、橘朔也、上城睦月
立花響、雪音クリス
紫藤悠姫、終夜麻琴、窮奇




レモンドール「そういえばお題は冷菓って書いてますが、メタ的には何でこれに?」

月音「洋風和風を問いにくい種類考えたらこうなりました」

実食 三番&四番 2 ( No.515 )
日時: 2022/07/15 00:06
名前: 月詠 (ID: 86FuzJA.)

戻っていく奏とすれ違うように、一人の少年が入ってくる。
ボタンで留めるタイプな、ビスケットカラーの袖ありパーカーと茶色のズボンを着ており、白いハイライトがある短い茶髪の少年────「クッキーラン」シリーズの、擬人化した勇敢なクッキーだ。
今は一時的に勇敢と簡単に呼ばせてもらっている。


レモンドール「お、次はうち側か」

勇敢「来たよー。よろしくね、月音側のみんな!」

月音「よろしくです」

克己「おう」

真司「ねぇ、料理対決に何人も子供出して大丈夫なの?心配なんだけど」


気持ちは分かるけど言うな…。

真司の言葉をスルーした。
いや、だってねぇ……どう反応しろと?
出来れば美味しいのに当たってほしいけど……うん…。


リュウガ「こればかりはくじ引き運だと思うぞ」

ハットキッド「あ、おかえりー」


冷菓を取りに行って戻ってきたリュウガがクロッシュをテーブルに置く。
それの蓋を掴んで持ち上げ………そっと下ろした。
もう一回持ち上げて、中身を直視した。


月音「え………え…?」

レモンドール「見事な二度見なんだけど気持ちは分かる」

ハットキッド「これ大丈夫なの?」

勇敢「………ごめん、ボクもこれはちょっと…」

克己「そうなるだろうよ」


思わず二度見したものは、皿に盛られたカキ氷。
カキ氷、なんだが……え、なにこれ?
多分、氷らしき部分が紫色なんだけど?
美味しそうだなって感じの、赤みがかったりとか透明感のある紫色じゃない。
がっつり赤と青の中間で、透明感がない。
添えられたシロップらしきものは、透明なんだけど……。
え、なにこれ?


ザルバオルタ『なぁ、成分解析したらライスワックスとか野菜とかの成分とか出てきたんだが?この紫色から。液体の方は砂糖と水だな』

ツクヨミ『伝言あるわ……「カキ氷を作ってみたの。ちょっと思いついて氷に色をつけて、シロップは透明にしてみたわ〜」』

レモンドール「だれかさっしちゃったよ」

月音「レモンさんのSAN値軽く削れたな」

ツクヨミ『……「色付けには野菜の色素とかを使ったっていうクレヨンを使ってみたの!シロップはみぞれよ〜」ってあるわ…』


使うな!
使うにしてもせめて食欲をそそるような色のを使え!!
どうしよう、この人数分のカキ氷…。
いや、確かにあのクレヨンは人体への害は少ないけど!


リュウガ「ものの見事に紫色だな、これ…」

ハットキッド「シロップもできれば使いたくないんだけど」

克己「ハットキッドは食うな、勇敢もだ」

勇敢「ボクも!?」

真司「勇敢も体壊したくないなら食べない方がいい」


ドン引きしてるリュウガとハットキッド、子供二人に真顔で言う克己、思わずというように見てる勇敢、頭痛がするというように頭を押さえる真司。
あー、これは…うん……。


レモンドール「ちょっ、月音さん!?」


クロノスウォッチのスイッチを押し、時間を動かしてからスプーンで一口分すくって食べる。


月音「……ちょっとトイレ行ってきます、みんな食べないで評価用紙を書いてください」


それだけ言い切ってからすぐに私は会場を出た。





総合評価 ☆0


月音の評価 ☆0
人体への害が少ないものとはいえクレヨンを使うな、食べ物や飲み物のみを使え

大道克己の評価 ☆0
トイレから戻ってきた月音の顔色が真っ白なんだが

レモンドールの評価 ☆0
容赦なく0評価……いや、世界によっては1に複数の意味を入れない料理対決があるの知ってるけど…

ハットキッドの評価 ☆0
色がヤバい

勇敢なクッキーの評価 ☆0
食べたいとは思わないかな…

実食 三番&四番 3&後書き ( No.516 )
日時: 2022/07/29 22:47
名前: 月詠 (ID: 86FuzJA.)

トイレから戻ったら、勇敢からピンクゼリービーンズをいくつか渡された。
口直しにそれをもそもそ食べてると、会場を出る勇敢と入れ違うように濃いめの紫色の髪をサイドテールにした少女────プリパラアイドルの一人であり、「Dressing Pafé」メンバーの東堂シオンが入ってきた。


シオン「彼女はどうしたんだ?顔面蒼白だが…」

克己「気にすんな、味という意味での毒物が先に出てあいつがそれを食って俺らに食わないように言ってから吐いてきただけだから」

シオン「そ、そうか」


なんかすまんな、シオン。
私を見て戸惑っていた彼女だが、説明されるとランダム審査員用の席に座った。
四番のが来る前にお茶飲も………お茶美味しい…。


真司「持ってきたよー。リュウガ、悪いけどまだあるから代わりに持ってきて、これ結構重くて」

リュウガ「ああ、わかった」


クロッシュを持ってきた真司と入れ替わるようにリュウガが取りに行く。
審査員全員で首を傾げていたが、リュウガの持ってきたものに二度見した。
手のひらくらいのサイズで透明なボウルのような皿と小さめなスプーンは分かる。
けど、その銀色の大きいバケツみたいなのに氷と一緒に入った、大きいペットボトルのサイダーやさまざまなジュースは何?
ポカンとしていると、クロッシュの隣にバケツみたいなものをテーブルに置かれ、皿とスプーンが配られた。
とりあえずクロッシュの蓋を開け……え?


レモンドール「え、なにこれすごい綺麗」

シオン「おぉ!豪華絢爛、光彩奪目ではないか!」

ハットキッド「こう……なんて?」

克己「色とりどりに輝いてるとかそんな感じの意味だ」

月音「写メらなきゃ」

真司「これは確かに重いわけだけど、すごすぎない?」

リュウガ「本気で最高評価を取りに来た感があるな…」


中にあったのは、彩り豊かな一口サイズのもの。
シロップらしきものと一緒に入っているのは透明度が高い丸いもの。
透明なものには同じように一口サイズに切られたイチゴやオレンジ、ブドウ、キウイ、若干だが色が滲んだブルーベリーが入っている。
色つきのものは真っ白なものや、透明度が高いピンクや水色、黄色とある。
それらが入った、楕円形で透明な皿に添えられてるのは金属製で穴が空いたレンゲ。
照明とかの光を受けて輝いてる。


ザルバオルタ『成分はちゃんと食べ物だな。使ってるのはゼラチンじゃなくてアガーってやつだが』

ツクヨミ『伝言もあるわ。「今回作ったのは九龍球くーろんきゅうという香港のデザートだ。ゼラチンとか寒天とか使ったゼリーの中に果物とか入れるらしい、けど透明度とか考えてアガーというのを使ってみた。色つきのは真っ白は少しハチミツ混ぜた牛乳、他の三色は食紅で色付けしたものだ。食べる時は小皿に盛って、サイダーやジュースを注いで好きなのを食べてくれ」って………私もそれは食べてみたかった…!』


そうだよね、これは食べたくなるよね。
そしてよく見たら小皿とスプーン、八人分あるな……そういうことかぁ。


月音「ツクヨミの分もあるっぽいよ、あとで送るから」

ツクヨミ『ホント?やった!』


嬉しそうだなぁ。
思わず苦笑しながら、食べたいものを自分の小皿に持っていく。
とりあえずこれくらいで……ジュースは…あ、カルピスある……これにしよ…。
冷水で好みの分量でカルピスを割ってから、実食。


月音「!すごい、美味しい!三色のは甘味が強めだ」

レモンドール「結構ぷるぷるしてる、なんだろう…こう……食感の表現が…」

真司「ゼリーと寒天の間みたいな食感だなぁ」

リュウガ「確かに」

ハットキッド「牛乳のも美味しいね、これ」

克己「三番との差が激しいな…透明なゼリー部分もほんのり甘いな」

シオン「果物入りも美味しい…」


なんか克己が余計なこと言った気がする。
実食が終わってから魔法でツクヨミの分を送った。





総合評価 ☆5


月音の評価 ☆5
さっきの不味さを忘れること出来ました、ありがとう…ありがとう……

大道克己の評価 ☆5
色々揃えられてたから、好みでやれるのはいいな。
サイダーを注いでから眺めるのも意外と楽しかった。

レモンドールの評価 ☆5
文句なしに5を捧げます。
いや、三番と比べちゃダメなんだけど色合いって大事なんだね……。

ハットキッドの評価 ☆5
ぷるぷるしてておいしかった!
おかわりしたときにサイダー以外にもジュース入れてみたけど、これもおいしいねー。
なんかビー玉っぽかったけど。

東堂シオンの評価 ☆5
すごく美味だった上に、鮮美透涼で目からでも楽しめた!
ここまで作れるようになるまで日々精進しているのだろう、ジャンルは違えど私も頑張らねばならんな…。


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後書き





「久しぶりの料理対決です!いや、前後で差が酷すぎるのはすみません……三番は前々から決まってたんですが、四番は偶然レシピとか見つけてこれにしよってなりまして………色合いの差関連でまったく考えてなかったんです…」

克己「舌が復活したんならいいんじゃないか?」

「良くないよ……三番のカキ氷は出来れば食べずに捨ててください、さすがにこれは…うん……あとで集めて色々使うので、食べないでください」

克己「四番は見た目も綺麗で涼しげな九龍球だ、飲み物は好きなものでいいと思うし、サイダーやジュースを使わずにシロップに漬けたまま食べてもいいぞ。シロップはほんのり甘い」

「ではまた次回にて!」