二次創作小説(新・総合)
- 料理対決の始まり ( No.75 )
- 日時: 2018/11/01 08:16
- 名前: 月詠 (ID: xV3zxjLd)
それは、奴の言葉から始まった。
エボルト「おーい、月音!料理対決しようぜ!」
月音「斬り殺してやろうか?」
通販で服を買ったのでサイズ確認のために自室で着替えてたら、仮面ライダーエボルの変身者で「仮面ライダービルド」世界のラスボスがそう言いながら入ってきた。
着替え終わった後で良かったが……こいつ、とんでもないこと言いやがったな。
ノックもなく入ってきたことには文句を言っても聞かないし、何故か私の部屋限定だから何も言わないことにする。
エボルト「面白そうだからいいじゃーん」
月音「………料理対決は面白そうという理由でやって、様々な事故や問題が起きたりしてるんですよ。他元世界で行われた料理対決に関する資料にあったでしょう?」
様々な他元世界の逃走中や料理対決、大きな事件の資料。
それらは物語という形で書斎に納まり、その全てを私でも把握が出来ていない。
逃走中や料理対決の資料は自動的に更新されており、その数を数えるのを諦めたレベルだ。
というか、知ってる話の方が少ないというね。
エボルト「まぁ、確かにそうだな」
月音「分かっているのならば話が早い、私は断固として拒否する」
エボルト相手だと素の口調になりやすいな。
そう思ってると彼は。
エボルト「でも、もうメールや手紙とか送ったんだけど」
月音「殺すぞ?」
本気で殺意が芽生えたので、思わず言ってしまう。
エボルト「お題も最近お前が食いたいって思ってるの知ってるから「ケーキ」にしたし、今回は俺もちゃんとやるぜ」
やるぜ……って、審査員をか?
それにお題が「ケーキ」…確かに、最近は食べたいなぁって思ってたが何で知ってるんだよ……。
しばらくケーキを食べたい欲求と、起こるかもしれない問題という危険性の間で悩み………欲求に負けて、了承してしまった。
- 料理対決の始まり 2 ( No.76 )
- 日時: 2018/11/01 08:17
- 名前: 月詠 (ID: xV3zxjLd)
エボルトがメールや手紙を送った相手である挑戦者達とランダム審査員達は、訓練所にいるらしい。
“WARP”でエボルトと一緒に移動した。
どうやら挑戦者とランダム審査員は現在、うちの取り扱ってる全てのジャンルから何人か出てる。
…………とある二人からの「絶対に反対だ」という視線が、すごい。
月音「えー……料理対決ですが、開催することにしました」
全員「はぁ!?」
あぁ…エボルト以外の全員からの「こいつ信じられねぇ」の視線が痛い。
まぁ、料理対決の資料を読んでるのがいて、色々な人に広まってるのもあるからなぁ。
とりあえず理由を話そう。
月音「開催する理由ですがお題が「ケーキ」ということと、エボルトが真面目にやるということなので私もそれならと…」
全員「え?」
月音「ふぇい?」
エボルト以外の全員の反応に首を傾げる。
すると何かを察したような表情の克己が、無言で携帯を取り出して操作してから渡してきた。
どうやら開いたのは受信メールの文面らしい。
渡してきたのは読めということだと理解して、それを読む。
- 料理対決の始まり 3 ( No.77 )
- 日時: 2018/11/01 08:18
- 名前: 月詠 (ID: xV3zxjLd)
読み終わってから無言で携帯を返却。
そして、エボルトを睨む。
月音「………………月夜ばかりと思うなよ」
エボルト「へいへい」
軽く返してくるエボルトをどう半殺しにしようか考えながら、言葉を続ける。
月音「……申し訳ありませんが、料理対決は開催します」
麻琴・窮奇「おい、月音」
すごい嫌そうな表情の主従。
その理由を知ってるので、なんとも言えない。
麻琴「少し前にウチと窮奇が他元世界の一つ……奏月昴様の世界で行われた、料理対決に救援として行ったことがあるのは知ってるだろ?」
窮奇「その時も色々あったがな……」
エボルト「生物料理やポイズンクッキング、奇跡料理とかあったか?特に奇跡料理の効果で萌えとかあったか?」
麻琴・窮奇「色々すごかったとしか言わねぇよ」
エボルトを睨みながら同時に言った後、二人は私を見る。
窮奇「こっちでも料理対決をやろうとしそうな奴がいるから、あっちでの料理対決の経験者とかに念のために話を聞いたんだ」
麻琴「終わった後で昴様本人からも、その危険性や今までの最中に起こった事件の話を聞かせていただいたな。映像も見せていただいた」
麻琴・窮奇「トラウマ持ちが現れるくらい危険なのに料理対決を本当にやるのか?」
真剣な表情の二人。
というか、昴様のところに救援に行ってから料理対決の危険性とか聞いてきたのか…。
さすがというか、なんというか…。
- 料理対決の始まり 4 ( No.78 )
- 日時: 2018/11/01 08:20
- 名前: 月詠 (ID: xV3zxjLd)
私は苦い表情で頷く。
月音「一度言った以上、料理対決は開催します。………………正式にエボルトにお仕置きも出来ますからねぇ」
全員「あぁ、納得」
エボルト「酷くね!?」
酷くない、僅かにも酷くない。
エボルトを全員でスルーし、私は克己から再び携帯を借りる。
月音「挑戦者は…境界の館からは麻琴と悠姫、仮面ライダー組は橘さんと翔太郎と克己と猿渡とエボルト、少年陰陽師組は窮奇が代わりに、D,Gray-man組はラビとリナリーとロード、ぬらりひょんの孫組は雪女のつららとゆらと魔魅流……ランダム審査員は館からはツキトと燐、仮面ライダー組はリュウガとヤンデッ…始と光実と幻徳と龍我、少年陰陽師組は騰蛇と勾陣、D,Gray-man組はアレンと神田とティキ、ぬらりひょんの孫組はリクオと竜二か…。固定審査員は私だけか」
始「今、ヤンデッドって言おうとしなかったか?」
克己「あー……それなんだが、月音」
龍我「今、ちょっと大道と話したんだけどよ」
お前は剣崎に対してヤンデレ思考回路保有者だろうが、一度でいいから異世界の自分に知られて思いっきりドン引きされて自覚しろ。
私が心の中で始に対して反論しながら、克己と龍我を見る。
克己「俺と万丈も固定審査員、やるぞ。俺はお前と契約してるのもあるが、NEVERの体なことは変わらないからある程度は大丈夫だしな」
龍我「俺、エボルトの遺伝子持ってるから、その……エボルトの代わりってのはすごく嫌だけど、責任もって固定審査員するぜ」
月音「………二回死ぬのは確実ですよ?犠牲は少ない方がいいですし…」
克己・龍我「覚悟の上だし一人で死ぬよりはいいだろ」
目が若干死んでる二人に感謝するしかない。
- 料理対決の始まり 5 ( No.79 )
- 日時: 2018/11/01 08:21
- 名前: 月詠 (ID: xV3zxjLd)
さて、ルール説明を始めるか。
月音「それではルール説明を始めます。まず、先ほども言いましたがお題は「ケーキ」で、レシピなどの考案や練習などの準備期間は一週間です。配布する材料費は五千円ですが、それを越えた場合の追加金額は自費でお願いします。当日、調理器具や材料の持参はOKです。ここまでで質問は?」
一海「ケーキのサイズはどうすりゃいいんだ?」
挙手した、仮面ライダーグリスの変身者である猿渡一海の質問に答える。
月音「三人の固定審査員と一人のランダム審査員という、合計で四人で食べきれるサイズのホールケーキにしてもいいですし、切り分けておいてもいいです。」
悠姫「パンケーキやホットケーキはケーキ扱いですか?」
月音「ケーキとして食べれるのでケーキ扱いです」
悠姫からの質問に頷いて答える。
と、継承メモリーが「夢」のノア、ロードが真顔で挙手する。
無言で促すと。
ロード「ボクが料理すると必ずポイズンクッキングになるから、事前に料理して解毒剤を作ってもらってもいい?」
月音「あなたのポイズンクッキングは同じ材料でも毒の効果が変わるので、当日に解析が出来る人を呼びます」
ロード「……そうだった…」
月音「あなたは自覚してて反省する方だからお仕置きは酷くなりませんよ…」
ラビ「そうそう、世界によってはポイズンクッキングなのに反省しないのもいるから…自覚してないのは、難しいかもだけど」
本気で落ち込むロードをラビが慰める。
リナリーは前にロードを半殺しにした相手だから、声はかけれてなかったが…。
つらら「他元世界では伝言とかを伝えるために通信係や、危険物に警戒して解析係とかを配置するところもありますが、それに関しては?」
月音「……当日までに考えます」
その後にも質問とかがないのを確認してから、その場を解散した。
ん、エボルト?
龍我が黒くていい笑顔でどっかに引きずってったよ。
- 料理対決の始まり 6 ( No.80 )
- 日時: 2018/11/01 08:22
- 名前: 月詠 (ID: xV3zxjLd)
一週間後、料理対決本番。
私は挑戦者達に順番を決めるための、数字が書かれたくじが入ったくじ引きの箱を渡してからランダム審査員の控え室に移動した。
月音「順番決めはくじ引きでお願いします、後でその道具を渡します。皆さんには評価の説明をします」
そう言ってから星と数字、その横に説明が書かれたホワイトボードを持ってくる。
そこに書かれてるのは以下の通り。
『5・もはやプロレベル、お金を払ってまでも毎日食べたいほどです。
4・レシピに忠実だが個性や遊び心を感じさせる美味しさです。
3・良くも悪くもレシピ通り。普通レベルですね。
2・ちょっと失敗してますが頑張ったのは伝わります。慌てず、落ち着いてやりましょう。
1・不味いですが改善しようとしてるのは分かります。高評価組の料理のお手伝いから始めましょう。
0・料理をするな。
※評価は増える可能性があります、その場合は審査員達で話し合いましょう』
すると言葉と水を操る陰陽師、花開院竜二が軽く死んだ目をして声をかけてくる。
竜二「0のコメントが完全に命令形だが、そこは無視だ。その一番下のコメントは…」
月音「ん?」
にっこり。
笑って見ると、竜二は無言で顔を逸らす。
威圧はしてないよ?
最低でも二回は死ぬのが確定してる固定審査員に何か言いたいのか、ごるぁとかってオーラで威圧なんてしてないよ?
何も質問はないみたいなので、私は控え室から出た。
- 料理対決の始まり 7 ( No.81 )
- 日時: 2018/11/01 08:24
- 名前: 月詠 (ID: xV3zxjLd)
試食会場に着き、席に着くと先に待機していた克己と龍我に話しかける。
月音「二人とも、胃薬は持ってきましたか?保険証は?死ぬ覚悟は?」
克己「もちろんだ」
龍我「ちゃんとしてきた」
胃薬と保険証を確認してから、私は司会と解析兼伝言係を見た。
月音「まさか、司会が美空で解析兼伝言係が戦兎とはな…」
美空「何故かエボルトに頼まれたんだよね…。まぁ、ケーキを一口もらえる可能性あるからいいけど」
戦兎「ビルド組のライダーで俺と内海さんだけ呼ばれてないから、来ちゃった。もっちろん、解析用の機械も発明してきたぞ!………内海さん、仕事でいないけど」
ふりふりの、可愛らしい衣装を着た「仮面ライダービルド」のヒロイン、石動美空といつものシャツとズボンに白衣を羽織った戦兎。
純粋組と準純粋組の登場に頭を抱える。
よく見れば二人の保護者的な立ち位置な龍我も頭を抱えてる。
これから起こる問題に二人が巻き込まれないことを祈るけど……無理だろうなぁ。
- 料理対決の始まり 後書き ( No.82 )
- 日時: 2018/11/01 08:25
- 名前: 月詠 (ID: xV3zxjLd)
「はい、というわけで第一回料理対決が始まりましたー…。あ、ついでに今回からは私も「」を使います…」
克己「何で料理対決なんてやり始めた」
「脳内でうちのエボルトがうるさいから。ちょくちょく脳内でやろうぜやろうぜうるさくて……書き始めたら大人しくなりました…」(実話)
克己「うわぁ…」
「ついでに挑戦者達の腕前披露で終わります」
終夜麻琴
和洋中どれもプロレベルだが特に和に特化してる。オリキャラ内の大当たり枠。
紫藤悠姫
オリキャラ内の大当たり枠でハズレ枠。プロレベルの腕前だが、加熱するとクトゥルフ料理になる。抜け道を見つければ☆5は確定だが…。クトゥルフになっても反省する上に真っ先に対処に向かう。
橘朔也
仮面ライダー内のミステリー枠。普段は☆2~4と極端な腕前。だが、特殊食材を添える程度だろうと使うと普段なら☆2の料理も、☆5の腕前に変わるという謎。
左翔太郎
フィリップと暮らすうちにある程度、料理は出来るようになってる。ただ、デザート系は未知数でフィリップも知らないらしい。
猿渡一海
実家が農家だったことや本編でメシウマだということもあり、下手なことをしなければ☆5は確定している。憧れの美空が司会なので張り切るかも。
エボルト
仮面ライダー内の大ハズレ枠。コーヒーは本編通りに激マズなだけなのに、何故か石動惣一の体から出ていってからはクトゥルフ料理の達人になってしまった。しかも反省しないどころか謝らない可能性が高いという…。
窮奇
少年陰陽師メンバーの代理。和洋中はどれも作れるが、中華に特化してる。本人曰く「あいつや麻琴と比べると普通」らしく、それを表すように腕前も☆3か4。
ラビ
師であるブックマンと様々な場所に移り住んでいたためと、レシピを頭の中に「記録」しているために作れる。が、お菓子などは作るより食べる派なために初挑戦となる。
リナリー
D,Gray-man内の当たり枠。好物がチョコレートケーキ、趣味が料理ということで期待が持てる。ランダム審査員にアレンがいるために張り切るかも。
ロード
今回唯一のポイズンクッキング枠。本人も自覚していて料理をしたがらない。反省するのでお仕置きは軽くなる。
及川つらら
原作で料理をしていたために料理が出来る。リクオのために弁当を作ったこともあり、(作った上にしばらく持っていたのが雪女なので凍っていたりもしたが)リクオ曰く「美味しい」とのこと。ランダム審査員にリクオがいるために張り切るかも。
ゆら
原作で一時期、一人暮らしをしていたので少しは料理が出来る。が、大量に惣菜を買っていたり好物が卵かけご飯なのでやや不安なところが…。
魔魅流
完全に未知数。竜二も知らないらしい。