二次創作小説(新・総合)

実食 一番~三番 ( No.89 )
日時: 2020/05/11 21:45
名前: 月詠 (ID: IqVXZA8s)

採点方法
六段階で表します。内訳は以下の通り。

5・もはやプロレベル、お金を払ってまでも毎日食べたいほどです。

4・レシピに忠実だが個性や遊び心を感じさせる美味しさです。

3・良くも悪くもレシピ通り。普通レベルですね。

2・ちょっと失敗してますが頑張ったのは伝わります。慌てず、落ち着いてやりましょう。

1・不味いですが改善しようとしてるのは分かります。高評価組の料理のお手伝いから始めましょう。

0・料理をするな。

※評価は増える可能性があります、その場合は審査員達で話し合いましょう


お題「ケーキ」


役割

固定審査員
月音、大道克己、万丈龍我

挑戦者
終夜麻琴、紫藤悠姫、橘朔也、左翔太郎、猿渡一海、エボルト、窮奇、ラビ、リナリー・リー、ロード・キャメロット、及川つらら、花開院ゆら、花開院魔魅流

ランダム審査員
ツキト、御劔燐、リュウガ、相川始、呉島光実、氷室幻徳、騰蛇、勾陣、アレン・ウォーカー、神田ユウ、ティキ・ミック、奴良リクオ、花開院竜二

伝言・成分分析&解析兼任
桐生戦兎

司会
石動美空

医療班
一部除くエグゼイド組&医者ライダー達
鴆一派
黒の教団本部所属の科学班

戦闘班
壇黎斗、パラドクス
剣崎一真
フィリップ、照井竜
騰蛇と勾陣を除く十二神将



月音「戦闘班にぬら孫のメンバーはいないんですね」

克己「何かあったら困るからな。てか、科学班もいるのか…」

月音「彼らには戦兎の解析の結果を元に薬を作ってもらいますので…」

実食 一番~三番 2 ( No.90 )
日時: 2018/11/05 11:11
名前: 月詠 (ID: Ft4.l7ID)

私はなんとなく調理場に耳を傾けて…。



ドンガラガシャンドカバゴーンッ!



思いっきり後悔した。


「……なぁ、生クリームに砂糖を加えて混ぜただけだよな?何でそんな見事な紫色に…」

「言わないで、ホントにお願いだから」

「ここに俺の淹れたコーヒーを…」

「やめろお前のコーヒーとかダメだろうが!」

「見えてる!!なんか変なの見えてる!!」

「リナリー、つらら、ゆら、悠姫、すまん!」

「きゃあっ!?」

「窮奇、目隠しナイス!あの混沌生物をなんとかするぞ!!」

「ちょっ、跳ねて逃げるさ!?へぶっ!?」

「ラビが…殺られた…!?」


しかも声まで聞こえてきた。
思わず無言になってしまう。
てか、調理の過程で被害者が出てるんだが。


克己「……そういえば、他元世界の料理対決だと出てくる料理の時間を止める道具とかがあるみたいだが…」


克己が話題を出してくれたので、私達はそれに乗る。


戦兎「それならこいつを、俺のところで麻琴が開発したんだ」


そう言って戦兎が取り出したのは、腕時計の腕に巻きつける部分が無いような感じの小さいサイズの時計。
色は灰色で、数字部分はⅠとかⅡとかのローマ数字で長針や短針は無い。
上の部分にはボタンみたいなのがある。


龍我「戦兎、それは?」

戦兎「クロノスウォッチっていう、魔法と化学の融合した時計だってさ。麻琴が今まで転生してきた世界の中にあった、魔道具らしい。ボタンを押してから相手に投げると、相手の時間が止まるんだって、動かすにはもう一回ボタンを押すらしいけど」

美空「ゲームのテイルズシリーズに出てくるアワーグラスみたいなのってこと?」

戦兎「まぁ、そんなもんかな」


あれを開発するとかホントにバグチートだな、麻琴。
思わず遠い目をしてしまった。

実食 一番~三番 3 ( No.91 )
日時: 2018/11/05 11:13
名前: 月詠 (ID: Ft4.l7ID)

そうやって話してる間にケーキは完成したらしく。


竜二「最低でも☆2が来てくれ……」


ランダム審査員メンバーの竜二がやってきた。
席に着いた彼に話しかける。


月音「最初は竜二なんですね」

竜二「ああ。………まぁ、トップバッターは資料を見る限り、フォーストポイズンはあってもフォーストクトゥルフはないから安心してる」

克己「今のところ、という言葉がつくがな」

戦兎「持ってきたぞー」


いつの間にか取りに言って、戻ってきた戦兎の手にはクロッシュの乗った皿。
本当にいつの間に?


月音「まぁ、いいや……竜二。胃薬と保険証は?」

竜二「あるぞ」


取り出してテーブルに置かれた胃薬と保険証を確認してから、テーブルに置かれたクロッシュを取る。
皿に乗っていたのは……。


龍我「これは……大当たりだ!」


そう、大当たりだった。
それはホールケーキで抹茶なのか濃いめの緑で表面は綺麗に覆われており、クリームにはない光沢を放っているのでおそらく抹茶チョコだろう。
上の部分には粉砂糖の川が描かれ、ホワイトチョコやミルクチョコで可愛らしい花が咲いている。
心なしかケーキ自体が輝いて見える。


美空「すごい可愛い~!」

月音「これは食べるのがもったいないな…写メ写メ」

戦兎「解析の結果も出たが、チョコも使われてるのが完全に抹茶ケーキだということが分かった。けどスポンジに使ってるのはホールケーキミックスとかじゃなくて米粉だから、体にもいいね」

克己「あー……誰が作ったか絞りやすくなったかもしれない…」

戦兎「それからこれ作った人からの伝言で……「美空と桐生も食っていいからな?後で感想教えてくれればそれでいい」って」

龍我「なら六人分か」


クロノスウォッチのボタンを押して動かした後にケーキを六等分し、皿に盛る。
スポンジや間に挟んだクリームにも抹茶が入ってるのか、うっすらと緑色をしている。
一口食べると思わず頬が緩んだ。


月音「あー……この味はあいつだな…」

克己「抹茶の味もちゃんとするな」

龍我「めっちゃうめぇ!」

竜二「あまり甘くないから食べやすいな」

美空「確かに甘さ控えめだけど、甘いのが好きな人でも満足出来るし。スポンジも柔らかくて美味しいし」

戦兎「この花の形のチョコ、よく見ると削ったり、溶かして固めたりとかしてるのか…器用だな」


食べ終わって満足し、私達は評価用紙に向き合って評価する。



総合評価…☆5

月音の評価 ☆5
一口食べて分かった、これを作ったのはお前だな。いつも通りに美味いが、やっぱりこうやって改めて食うとさらに美味く感じた。……いつでも嫁に行けるだろうが、お前が誰かに恋愛感情を抱いてからだな、うん。

花開院竜二の評価 ☆5
俺は抹茶は平気だから美味しく食べた、これは嘘ではないぞ?珍しくタメ口な月音の評価を見てなんとなく一番が誰か察したが、うん…この料理対決の後にリュウガに作ってやったらどうだ?多分、すごく喜ぶぞ。

万丈龍我の評価 ☆5
ケーキ本当に美味かった!戦兎と美空の分もありがとうな!…………調理場で何があったか聞かないからな、嫌な予感しかしねぇし。

大道克己の評価 ☆5
本気で美味かった。ぶっちゃけ抹茶が好きだから本音言うと嬉しかった、ありがとうございます。しかし、お前みたいな高評価は最初じゃなくて後半に出てほしかった……!!俺達の舌と精神のためにも!!

実食 一番~三番 4 ( No.92 )
日時: 2018/11/05 11:15
名前: 月詠 (ID: Ft4.l7ID)

部屋を出ていく竜二を見送ってから、私達は話をする。


月音「まさか、初っぱなで☆5に当たるとは思わなかったです…」

克己「評価用紙にも書いたが、後半に来てほしかった……切実に…」

龍我「大道、胃薬飲むか?」

リュウガ「……花開院兄がずいぶんと上機嫌だったが、☆5が出たのか?」


と、リュウガがやってきた。
今回はミラーワールドを使うなどはせず、きちんと控え室から来たようだ。


月音「出ましたよ、☆5」

リュウガ「……☆5確定者は少ないのにな…」

戦兎「そう落ち込まないの、取ってくる」


落ち込むリュウガに苦笑してから戦兎が二番のケーキを取りに行く。
その間に美空が話しかけた。


美空「そういえば、どんなケーキが来てほしいの?」

リュウガ「最低☆2、希望としては麻琴のケーキ」

龍我「………どんだけ麻琴が好きなんだよ、真一は」

月音・克己「ん?」


一瞬、違和感を覚えた私と克己は龍我を見る。
と、リュウガが説明してくれた。


リュウガ「そういえば伝え忘れてたな……俺と万丈は字は違うが同じ名前だから呼ばれた時に間違えないように、一緒にいる時は俺は城戸真一の名前で呼ばれてるんだ」

月音「なるほどね…」

戦兎「持ってきたぞー」


納得してると二番のクロッシュが乗った皿を持った戦兎が戻ってきた。
テーブルに乗せられたそれのクロッシュを掴み、リュウガに問う。


月音「リュウ……城戸兄、胃薬の準備は?」

リュウガ「バッチリだ」

月音「開けるか」

克己・龍我・戦兎・美空「(遺書は無視なんだ…)」


リュウガがポケットから胃薬と遺書を取り出すのを確認してから、クロッシュを取る。
なんか四人からのツッコミを受けた気がするが、無視しよう。
クロッシュが取られた皿には、ピンクのクリームが乗ったカップケーキがあった。


戦兎「今回は伝言は無くて……解析の結果、ホットケーキミックスを使ったカップケーキでクリームも食用の着色料をちょっと使っただけの普通のものだね」

克己「とりあえず食うか」


クロノスウォッチのボタンを押して動かし、カップケーキを手にする。
四つあるので一人につき一つということらしい。


月音「……うん、普通」

龍我「これの前にすごい美味いの食ったから、物足りねぇ…」

克己「だが不味くはないな、普通の美味さだ」

リュウガ「………多分だが、これを作ったのは初心者じゃないか?」


全員の視線がリュウガに集中する。


リュウガ「カップケーキはケーキ作りの初心者にもオススメのレシピだ。レシピに忠実なら、こんな感じなのも納得がいく」

克己「なるほど…」


納得し、カップケーキを完食した私達は評価用紙に書き込む。




総合評価…☆3

月音の評価 ☆3
普通に美味しいカップケーキでした。リュウガが推測しましたが、お菓子作りの初心者だということならば納得です。このカップケーキだけでも何かを入れたりなどのアレンジも出来ますから、挑戦しても大丈夫だと思います。

大道克己の評価 ☆3
まぁ、普通だな。けど伸び代はあると思うぞ?クッキーとか定番のものにも挑戦して、腕を磨いていけばかなり上達するだろうな。

万丈龍我の評価 ☆3
この前にすげぇ美味いの食ったから物足りなく感じたけど、ちゃんと美味かったから上手く作れてるぞ。………料理対決の資料だっけ?あれ読むと普通のありがたみをすげぇ感じる。

リュウガの評価 ☆3
料理対決における数少ない普通をありがとうございます。カップケーキ美味かった。けど、俺も三番は料理の腕などを磨けば上達すると思う。今度、何か教えようか?

実食 一番~三番 5 ( No.93 )
日時: 2018/11/05 11:18
名前: 月詠 (ID: Ft4.l7ID)

リュウガが出ていくと、入れ替わりで継承メモリーが「快楽」のノア、ティキ・ミックが入ってくる。
今回はノアの姿だ。


ティキ「美味いケーキってまだある?」

克己「ほぼ始まったばかりだからまだあるからな?」


思わずツッコミを入れた克己。
戦兎が取りに行ってる間に、ティキは席に着く。


ティキ「タダで美味しいもの食べれるから来たけど……今からでも帰れないものか…」

月音「帰ったら私の蓮月が唸るぞ」

ティキ「ゴメンナサイ」


魂から大鎌を出して言うと謝られた。
まったく……と、大鎌を魂に仕舞うと美空が首を傾げた。


美空「何で蓮月で謝るし」

ティキ「………月音の蓮月はこの世のものじゃないから、イノセンスみたいに俺を攻撃出来るんだよ」

克己「月音、あれは契約するべき範囲じゃないのか?」

月音「あの程度ならOKですが、それ以上を知ろうとするなら契約の対象内ですね」


境界の館に住むオリキャラ達は契約の対象外だが。


戦兎「月音の蓮月を調べるには契約しないとダメかー…」

月音「契約しませんよ?」


戻ってきた戦兎に答える。
テーブルに置かれた皿に乗ったクロッシュを掴み、ティキに確認する。


月音「ティッキー、胃薬は用意してますか?」

ティキ「ティッキー呼びやめて。用意してるから」

月音「ならオープン」

克己「段々と確認の仕方が雑になってきたな」


ティキが胃薬を出すのを見たと同時にクロッシュを開けた。
その中身は……。


美空「二つ目の大当たりだね」


少し薄めの緑色をした生地に、黄色と赤みの強いオレンジの何かが小さなブロック状に切られてふんだんに混ぜられてカラフルな生クリームのロールケーキ。
それは厚めに切られてて、六人分ある。
心なしか輝いて見えるので、大当たりだと分かる。


戦兎「三番からの伝言は二つあって、一つ目は「みーたんと、ついでに戦兎の分もあるから二人も食べてくれ」って」

龍我「誰が作ったか分かった」


本当にな。
とりあえず時間を動かして全員に配ってから、自分の分を一口食べる。
けど、その味に首を傾げた。


月音「美味しいけど……抹茶かと思ったら、美味しい普通のロールケーキの味ですね。けど違う味が少ししますね」

龍我「あ?そうか?」

美空「んー、美味しいー!」

克己「………なんか、食べたことある感じなんだが…」

戦兎「……そろそろ二つ目の伝言だな」

ティキ「そういえば、伝言は二つって…」


戦兎がニヤリと笑うと、二つ目の伝言を教えてくれた。


戦兎「伝言は「俺が作ったのは前にみーたんが食べてみたいって言ってた野菜を使ったロールケーキだ、月音の苦手なのも入れたからなー」だってさ。成分も解析・分析したけど使われてるのは生地にホウレン草、クリームの方に入ってるブロック状のは人参とカボチャだな。それから生地は一番と同じく米粉だから健康にいいな」

美空「あ……」

克己「……本当に美空一筋だな、あのドルオタ」


伝言を聞いた美空は確かに言ったなーという表情になり、克己は苦笑する。
私はホウレン草入りということにちょっと苦い表情になるも、美味しいからいいやと気にしないことにした。




総合評価…☆5

月音の評価 ☆4
すごい美味しいけどごめん、ホウレン草入りということで少し下げました。カボチャと人参は甘い品種を使いましたか?生クリームとも合ってて美味しかったです。

大道克己の評価 ☆5
野菜ケーキとか初めて食ったな…。あと、美空一筋なのはいいがドルオタはなんとかしろ。この間、お前の部下が少し困ってるの見かけたぞ。

万丈龍我の評価 ☆5
美空の呼び方で誰か分かった。野菜もケーキに出来るんだなー。

ティキ・ミックの評価 ☆5
野菜が使われてるって聞いて千年公にも食わせたいと思った、これは美味いしあいつも喜ぶと思うし。これ、どうやって作ったの?

実食 一番~三番 後書き ( No.94 )
日時: 2018/11/05 11:20
名前: 月詠 (ID: Ft4.l7ID)

「はい、料理対決実食編、一番から三番です」

克己「何で☆5が思いっきり序盤から出てきたんだよ……あとの☆5は大当たりorクトゥルフと、特殊食材使った時限定極端ミステリークッキングしかいないぞ…」

「クトゥルフとポイズンもまだ出てませんがね。さて、一番は抹茶尽くしに近いレベルの抹茶のケーキです。チョコがありますがスポンジは米粉を使ってるので、ヘルシーな方かもです。抹茶嫌いには地獄かも?甘さは控えてますが、美空曰く甘いもの好きも満足出来るとのこと」(うちの美空は甘党)

克己「二番はピンクのクリームが乗ったカップケーキは、レシピ通りの美味しさ……といったところか。アレンジはこのクリームだろうな」

「三番は生地に手作りのホウレン草ペーストを混ぜ込み、ブロック状に切った人参とカボチャを混ぜてカラフルにした生クリームが入った野菜ロールケーキです。生地は米粉が使われてるという、ヘルシーさ。ちなみに生地はホウレン草ペーストが入ってますが、ほんの少し苦く感じるだけで気にならないレベルです」

克己「ちなみに三番曰く、もしも試食するなら苦手な野菜だった場合は混ぜ混む野菜を変えるとのこと。カボチャならユリネ、人参ならビーツとかって具合に」

「挑戦者ヒントを残して終了です」



一番
月音(月詠)と境界の館に住んでおり、竜二の評価用紙もちょっとしたヒントにもなっている。

二番
リアル月詠が書きにくい京都弁なあの子。

三番
美空一筋なドルオタ、野菜を使ったということもヒント。