二次創作小説(新・総合)
- 実食 四番 ( No.95 )
- 日時: 2020/05/11 21:46
- 名前: 月詠 (ID: IqVXZA8s)
採点方法
六段階で表します。内訳は以下の通り。
5・もはやプロレベル、お金を払ってまでも毎日食べたいほどです。
4・レシピに忠実だが個性や遊び心を感じさせる美味しさです。
3・良くも悪くもレシピ通り。普通レベルですね。
2・ちょっと失敗してますが頑張ったのは伝わります。慌てず、落ち着いてやりましょう。
1・不味いですが改善しようとしてるのは分かります。高評価組の料理のお手伝いから始めましょう。
0・料理をするな。
KILL!・殺意を抱きました。
※評価は増える可能性があります、その場合は審査員達で話し合いましょう
お題「ケーキ」
役割
固定審査員
月音、大道克己、万丈龍我
挑戦者
終夜麻琴、紫藤悠姫、橘朔也、左翔太郎、猿渡一海、エボルト、窮奇、ラビ、リナリー・リー、ロード・キャメロット、及川つらら、花開院ゆら、花開院魔魅流
ランダム審査員
ツキト、御劔燐、リュウガ、相川始、呉島光実、氷室幻徳、紅蓮(騰蛇)、勾陣、アレン・ウォーカー、神田ユウ、ティキ・ミック、奴良リクオ、花開院竜二
伝言・成分分析&解析兼任
桐生戦兎
司会
石動美空
医療班
一部除くエグゼイド組&医者ライダー達
鴆一派
黒の教団本部所属の科学班
戦闘班
壇黎斗、パラドクス
剣崎一真
フィリップ、照井竜
紅蓮(騰蛇)と勾陣を除く十二神将
月音「待って。ねぇ、待って」
克己「今回の実食が四番だけって…しかも新しい評価って…まさか……」
月音「とある他元世界の法則を考えると…あり得ますね…」
※今回は第三者sideです。
- 実食 四番 2 ( No.96 )
- 日時: 2018/11/16 12:53
- 名前: 月詠 (ID: Uj9lR0Ik)
ため息を吐き出す固定審査員達。
その理由はというと…。
月音「☆5確定枠がすぐに消えるとは…」
克己「しかも後の☆5の枠は色々と、な…」
龍我「まだクトゥルフやポイズンも来てねぇし…」
紅蓮「大丈夫か、お前ら…?」
心配しながら入ってきたのは本来の神将の姿に戻った、十二神将の最強にして最凶の火将、騰蛇こと紅蓮だ。
戦兎と美空は苦笑している。
月音「……大丈夫に見えます?」
紅蓮「………すまん」
戦兎「あー……取ってくるよ」
今までで聞いたことのくらいに暗い声に、思わず謝ってしまう紅蓮。
苦笑したまま戦兎は取りに行く。
紅蓮は席に着くと、固定審査員達を見た。
紅蓮「で、何であんなため息を?」
克己「☆5確定の二人が既に出た」
紅蓮「……納得した」
美空「しかもクトゥルフもポイズンもまだだし」
紅蓮「うわぁ…」
美空からの補足説明を聞いた紅蓮が嫌そうな表情と声になる。
そりゃそうなると思わず思ってしまう。
クトゥルフやポイズンは本当に危険であり、他元世界によっては一つの国や世界の滅亡する可能性を起こしたりする。
だからこそ、月音は料理対決を開催することを嫌がるようになっていた。
そもそもポイズンはまだ他のことに有効活用が出来そうだが、クトゥルフになったら食材がもったいない。
それが一番の理由らしい。
戦兎「持ってきたぞー」
と、戦兎が戻ってくる。
彼がテーブルにクロッシュの乗せられた皿を置くと、月音がクロッシュを掴んだ。
- 実食 四番 3 ( No.97 )
- 日時: 2018/11/16 12:55
- 名前: 月詠 (ID: Uj9lR0Ik)
そして月音が問いかけようとして。
龍我「ちょっと待った」
何故かいつの間にか腰にビルドドライバーを装着し、ドラゴンマグマフルボトルを挿入したクローズマグマナックルを片手に持った龍我が止めた。
龍我「戦兎、伝言とかは?」
戦兎「いや、無かったけど……何でドライバー着けてんのよ?」
龍我「なんか嫌な予感がしてよー…」
それを聞いた月音はクロッシュから手を離すと、無言で自分の武器である大鎌を取り出すと。
月音「真名解放、咲き誇りたまえ、蓮月」
真名解放を行った。
大鎌は二メートル半ほどの黒い棒部分に、一メートルほどの三日月形の刃というオーソドックスなもの。
それが大きさや形状は変わらないが刃が薄い紅色に、棒部分が白に染まった。
さらには刃には紅と白の蓮の花が彫られている。
戦兎「お?おぉーっ!?これが蓮月!!写真では見てたけど、実物は初めて見た!!」
克己「……何で真名解放を?」
月音「……本編でもそうでしたが、龍我の勘は当たりやすいです。そんな龍我が嫌な予感を感じるということは、今回が惨事回の可能性があります」
克己「よ~く分かった、俺も準備しよう」
納得した克己は真顔になり、取り出したロストドライバーを装着してエターナルメモリを用意する。
紅蓮は無言で美空を守るために自分の背後に移動させた。
戦兎「念のため、俺も準備しとこ」
月音「そうしてください」
戦兎がビルドドライバーを装着するのを見てから、月音は蓮月を利き手で持ってから反対の手でクロッシュを掴む。
月音「………取りますね?」
周りが頷くのを見てからクロッシュを取ると、そこにあったものに全員が固まる。
皿に乗っていたのは……。
紅蓮「え、鍋?」
そう、小さなサイズの鍋だった。
しかも鍋には茶色と黒の、色が混ざらずにマーブルとなった、液体みたいな何かが入っている。
ケーキって固形物だよねと全員が思ってしまう。
月音「………動かしてみます」
クロノスウォッチのボタンを押して動かした瞬間。
にゅるんっ
再びボタンを押して時間を止めた。
- 実食 四番 4 ( No.98 )
- 日時: 2018/11/16 12:56
- 名前: 月詠 (ID: Uj9lR0Ik)
沈黙が試食会場を包む。
月音「何でウチを見てる?何でウチを見てる!?」
克己「剣崎と相川がショック受けるだろ、これ!?」
龍我「頭!頭出てきたあぁぁぁぁっ!!」
紅蓮「本物よりでかくないか、こいつ!?」
戦兎「……クロノスウォッチって二回も時間を止められるんだなー」
美空「何?何が起こってるし!?」
ツッコミを入れる固定審査員と紅蓮、死んだ目で現実逃避する戦兎、隠されてるせいで何が起きてるのか見えなくて分からない美空。
何故、そんなことになってるのか?
それは皿に乗った鍋が原因である。
鍋からはその場にいる者達が見たことある頭が生えているのだ。
それもその頭が黒い部分が茶色、緑の部分が黒という色違いで本物より二倍ほどの大きさをしたジョーカーアンデッドの頭なのだ。
ある意味で冒涜的な光景である。
しかもジョーカーアンデッドがお気に入り怪人の一体でもある月音からは、SAN値の削れる音が聞こえてきそうだ。
月音「四番は何を作ったんだよ、本当にーー!」
ガンガンと生首状態のジョーカーアンデッドもどきを、蓮月の刃がついてない側で叩く月音。
アワーグラスと違ってクロノスウォッチで時間を止めると攻撃が効かないらしい。
蓮月とジョーカーアンデッドもどきがぶつかるたびに、金属同士のぶつかるような甲高い音が響く。
- 実食 四番 5 ( No.99 )
- 日時: 2018/11/16 12:57
- 名前: 月詠 (ID: Uj9lR0Ik)
ジョーカーアンデッドもどきを蓮月で叩き続ける月音をそっ、と優しく抱き寄せる克己。
もはや泣きそうな表情の彼女の姿に、さすがにかわいそうだと思ったらしい。
克己「……気持ちは分かる」
月音「四番殺すうぅぅ……!」
龍我「おい。月音が発狂しそうだ」
戦兎「……動かさないといけないよな」
紅蓮「美空は見るな、絶対に見るな」
美空「ホントに何が起こってるし!?」
暴れそうな契約者を抑え込む克己。
SAN値が徐々に減っていそうな月音。
それを見て逆に落ち着く龍我。
現実逃避から帰ってきた戦兎。
純粋組の彼女を純粋さを守ろうとする紅蓮。
何が起こってるか分からず困惑する美空。
そこに皿に乗った鍋から生えた、生首状態の本物より二倍の大きさのジョーカーアンデッドもどき。
カオスな空間である。
戦兎がジーニアスフルボトル片手にクロノスウォッチを持つ。
なんとか落ち着いた月音は蓮月を、克己と龍我はいつでも変身が出来るように構え、紅蓮は美空を守るか逃がせるように集中する。
そして戦兎がクロノスウォッチのボタンを押すと。
にゅるんっ
ついに、それは全貌を現した。
- 実食 四番 6 ( No.100 )
- 日時: 2018/11/16 12:58
- 名前: 月詠 (ID: Uj9lR0Ik)
それは、四メートルと四十くらいの大きさ。
生首状態だった時と同じく、色違いなことと大きさ以外はジョーカーアンデッドにそっくりだ。
が、違う点もある。
龍我「………なぁ、肩に大砲みたいなのついてねぇか?それも二つ」
克己「………ああ、ついてるな、気のせいだと思いたかったんだが」
肩に大砲の砲身みたいなものが生えていた。
思わず遠い目をする龍我と克己。
月音は薄々気づいてた四番の正体を確信し、同じ世界の出身者にお仕置きの権利を渡すことを決意する。
そしてちらりと、必死に美空がジョーカーアンデッドもどきを見ないようにしつつ、固まる戦兎を引き寄せる紅蓮を見た。
月音「………」
克己を見れば、ばっちり視線があった。
二人はアイコンタクトで会話すると小さく頷き。
月音「すまん、騰蛇、戦兎、美空。“WARP”」
紅蓮「なっ!?」
戦兎・美空「えっ!?」
魔法が発動され、三人の姿が消える。
そして龍我と、こっそりと克己にも魔法を発動させようとするが。
克己「やめとけ。お前、朝から最弱ステータスだろうが。隠しても無駄だぞ、契約者なんだからなんとなく察知出来る」
龍我「俺も残る。そもそも、この料理対決の元凶は俺の遺伝子元だし……それにあれは危険だ、俺の第六感がそう言ってる」
克己・龍我「それにあれを倒さないと確実にヤバイ」
月音「………分かりました」
実はランダムなステータスが朝から最弱モードであることと、二人の覚悟を決めたような表情に魔法の発動をやめる。
そして、館内放送用のマイクを取り出して龍我に渡した。
- 実食 四番 7 ( No.101 )
- 日時: 2018/11/16 13:00
- 名前: 月詠 (ID: Uj9lR0Ik)
ランダム審査員控え室。
突然現れた紅蓮と戦兎、美空の姿に他のランダム審査員達がどうしたのかと尋ねようとしたが。
始「………三人とも、何で試食会場からアンデッドの気配がする原因を知っているか?」
真剣な表情の始が真っ先に尋ねた。
紅蓮「説明は後だ!試食会場に行かないと……」
慌てる紅蓮の姿に了承するしかない。
紅蓮と始を筆頭にランダム審査員達は控え室を出て、試食会場に向かう。
その途中でされる、紅蓮からの説明に全員……特に始が絶句する。
今は人間の始祖であるヒューマンアンデッドの姿に擬態しているが、始の正体は何の始祖でもないアンデッド、ジョーカーだ。
そんな彼からしたら、ジョーカーアンデッドを模したクトゥルフの登場はショックだったらしい。
試食会場の扉の前に辿り着くと、そこには挑戦者と戦闘班がいた。
橘「お前達も来たか……」
剣崎「アンデッドの気配がしましたから…」
橘「俺もアンデッドサーチャーが反応してな」
始「それなんだが…」
始が説明しようとした。
龍我『あー……あー、あー…ちゃんと繋がってるか?あ、繋がってるな』
戦兎「万丈?」
突然の館内放送で響いた龍我の声に、全員が訝しむ。
と、同時に気づく。
扉の向こうにある試食会場から、戦闘音が響いてることに。
料理対決の資料にあった遺言回の到来か?
その考えに至り、戦慄する。
- 実食 四番 8 ( No.102 )
- 日時: 2018/11/16 13:01
- 名前: 月詠 (ID: Uj9lR0Ik)
その間にも、龍我の声は続く。
龍我『四番、お前の遺伝子が俺の中にあるとか思いたくもねぇし思われたくもねぇ。お前へのお仕置きの権利を月音からもらったから………生きて帰れたら覚 悟 し や が れ』
全員「え?」
遺言ではなく、放送越しでも感じ取れる殺意が込められた低い声に全員が驚く。
戦闘音が激しくなってることから、龍我の言葉はあれで終了らしい。
龍我『ほい』
克己『………そうか、次は俺か』
翔太郎・照井「だ、大道……?」
フィリップ「……さっきのと同じな気がする」
マイクがパスされた際の会話が聞こえた、次の人物の声。
戦闘音が少し抑えられたことから、戦線から離脱したのだろう。
克己『四番、お前へのお仕置きの権利は欲しかったが既に万丈がもらってるから出来ないが……俺からは、この言葉を贈っとく。地 獄 に 落 ち ろ』
翔太郎・フィリップ・照井「」
ミシッ、という音と低い声に三人は絶句する。
よく見ると純粋組が低い声への恐怖で泣きそうになっている。
月音『最後はウチか。前置きはしない、四番は必ず結果発表の時にちゃんと来い。逃 げ て も 無 駄 だ よ』
全員「」
完全なる固定審査員の怒りに全員が固まる。
同時に戦闘音が一際激しい音を出して……静かになった。
- 実食 四番 九 ( No.103 )
- 日時: 2018/11/16 13:02
- 名前: 月詠 (ID: Uj9lR0Ik)
だが、剣崎と始の表情は厳しい。
剣崎「アンデッドの気配がまだする」
始「クトゥルフはまだ生きているな」
その言葉に扉を開けようとするが。
燐「おらぁっ!」
ドラゴンの鱗を生やした燐が、扉を壊した。
リクオ「燐さん!?」
アレン「いきなり何を…」
燐「アンデッドの気配がするのに戦闘音が鳴り止んだってことは、おふくろ達は倒されたってことだろうが!」
納得すると同時に全員が試食会場に入る。
そこには倒れる固定審査員達と、ジョーカーアンデッドもどきだけではなく同じく色違いのダークローチ……ローチもどき。
約二名のSAN値がすり減りながらも、戦闘へと入っていった……。
- 実食 四番 後書き ( No.104 )
- 日時: 2018/11/16 13:03
- 名前: 月詠 (ID: Uj9lR0Ik)
「ほとんどのキャラが空気ですみません!ジョーカーアンデッドもどき出してすみません!!」
燐「何でクトゥルフ料理が大砲つきのジョーカー化した」
「とある人にアドバイスもらって、捏ねくり回してたら「仮面ライダー剣」見てて……色違いな巨大ジョーカーアンデッドになりました」
燐「お前、ジョーカーはお気に入り怪人なのに…」
「やめて呆れないで。
このジョーカーアンデッドもどきの詳細は次回に移します」
燐「そういや遺言じゃなかったな、まさかの予告」
「料理対決で遺言以外にも放送したら面白いかなと思ったら生まれました。遺言難しかったのもありますけど」
燐「お前な……あー……今回はこれで終了だ」