二次創作小説(新・総合)
- Re: マモノチューバーズ!魔王様、動画投稿始めました ( No.14 )
- 日時: 2018/05/31 14:25
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
【第三話】
『来たぞ新人!最初が肝心!』
翌日...
ジャガー
「魔王様、昨日リザードマンと何の話をしたのですか?」
魔王
「秘密だ」
ジャガー
「僕にも言えないんですか?」
魔王
「そうだ」
ジャガー
「...」
魔王
「それで、商品は何かあった?」
ジャガー
「言いたくありません」
魔王
「何!?」
ジャガー
「魔王様があいつに言ってくれたこと話さないのなら!意地悪するなら僕だって!」
魔王
「やはり拗ねてるなお前...」
ジャガー
「なんで!なんであんなトカゲを信頼するんですか!メイドウィンである僕より!あの人を!」
魔王
「...面倒な神、いや父親だな」
ジャガー
「もう!なんで僕に頼ってくれないんですか!反抗期ですかもー!」
魔王
(む...こうなったジャガーはちと面倒だ...)
魔王
「ジャガー」
ジャガー
「はい、ちゃんと話してくれま」
魔王
「もう我が商品探す」
ジャガー
「ああああああああああああああ!!!」
...
コウモリさん
「で、あいつはさっきから座り込んでるわけか」
魔王
「扱いが面倒な奴だ」
ジャガー
「...」
コウモリさん
「ま、あいつもまだガキだからな...見た目だけは」
魔王
「あれが我や我の世界を作った神なのか?」
コウモリさん
「神といっても生き物だ、思い通りにならないとああやって嫌な顔をする」
魔王
「メイドウィンというのはどれもああなのか?」
コウモリさん
「ま、そうだねぇ」
ジャガー
「コウモリさん、貴方ねぇ...!!」
コウモリさん
「おうおう、随分大人げない反応だことで」
ジャガー
「...だって魔王様が」
魔王
「そんなに知りたいことなのか?」
ジャガー
「秘密を共有されるっていうのがなんかムズムズするんですよ!」
コウモリさん
「年頃の女なんてみんなそういうことするんだよ」
ジャガー
「...僕も女として生まれてくれば」
魔王
「そこまでか...男というのはよくわからんものだ」
コウモリさん
「いっしょくたにされんのはゴメンだね」
ジャガー
「男っていうのは女の事をとことん知りたがるものなんですよ!安全のために!」
魔王
「ああ...次からは気を付ける、それで商品は..」
コンコン
ジャガー
「またあいつですか、もう知りませんよっ!!」ゴロン
コウモリさん
「やれやれ...リザードマンじゃないといいがな」
魔王
「コウモリ、扉開けてこい」
コウモリさん
「お前さんはどうするんだ?」
魔王
「...とりあえず、ジャガーを撫でておく」
- Re: マモノチューバーズ!魔王様、動画投稿始めました ( No.15 )
- 日時: 2018/05/31 15:49
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
コウモリは空を飛び、事務所の外を見る
...ノックをしているのは、白いもふもふの少女と真っ白な少女
コウモリさん
「どっちも白いな...おい!」
「ん?」
「おお!コウモリだ!」
コウモリさん
「真っ白なガキどもがここに何の用だ、遊び場じゃねーぞ」
「遊びに来たんじゃねーし!ビジネスだよビッグビジネス!なぁイエティ!?」
イエティ
「うん...そうだね」
コウモリさん
「ほーう、イエティ...人間界では『雪男』だったかな?この世界じゃ種族に限らず男女居るがな...んでそっちは?」
「オレは雪女!イエティと共にはるばるここに走ってきた!」
コウモリさん
「へー、なるほど...こいつはおもしれぇコンビだ」
魔王
【コウモリ、随分かかってるみたいだがどうした?】
コウモリさん
「心配要らねーって魔王様、マリアチャンネルに用があるみてーで」
魔王
「チャンネルにか...?」
コウモリさん
「ほら、ジャガーの機嫌直してやれ、ビジネスチャンスだぞ?」
ジャガー
【び、ビジネスですか...入れてやってください】
コウモリさん
「はいっていいってよ」
雪女
「おーし!!」
...
ジャガー
「えーと...イエティさんに雪女さんですか」
雪女
「おっす!雪国からはるばるここに来たんだ!」
魔王
「ほう、雪国とはあの北にある...?」
イエティ
「知ってる?」
魔王
「幼き頃は我もあそこで遊んだものだ...」
ジャガー
「でも雪国ってあそこから何百キロもありますよね?海も跨ぎますし、どうやってここに?」
イエティ
「雪女が引っ張り出して...」
雪女
「ノリと勢いでなんとかなった!!一週間かかったけどな!」
魔王
「まあいい、その二人が我に?」
雪女
「イエティがマリアチャンネルってのに入りたいらしくてな!」
魔王
「何、我のチャンネルに?」
イエティ
「うん...魔王様の事は雪国ではよく聞くし、何かしたいな...って」
雪女
「で、一緒に居てほしいっていうから頑張ってここまで全力で来たわけな!!」
魔王
「どうやって?」
雪女
「ヒッチハイク使ったらなんとかなった!!」
魔王
「ひ、ひっち...え?何?」
雪女
「その後盗んだバイクで走り出してきた」
コウモリさん
「尾○豊かよ、つーかマジで盗むなよ」
雪女
「ダイジョブ、証拠は隠蔽してあるから!」
ジャガー
「...貴方、雪女ってわりには結構熱い人ですね」
イエティ
「よく言われてる」
コウモリさん
「ただのバカだろ」
- Re: マモノチューバーズ!魔王様、動画投稿始めました ( No.16 )
- 日時: 2018/05/31 17:32
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
魔王
「ま、まあいい...座れ」
イエティ
「うん」
イエティと雪女は魔王に言われ、前のソファーにくつろぐ
ジャガー
「あのですね、一応魔王様の前のでだらけた態度は」
魔王
「別に構わん、疲れているだろ」
雪女
「足痛い」
魔王
「で、ビジネスっていうのは?」
雪女
「どうしても雪国で金が必要でさー」
イエティ
「ヘルチューバーならそれぞれの得意なことで稼げるって聞いて、開いてる事務所ないかなと探して」
雪女
「魔王様がやってる奴なら開いてるかなーって」
魔王
「金がいる...!?あの国に一体何が!?」
雪女
「よくわかんねぇが、0が10個ぐらい必要になるからオレ達に遠出して稼いでもらいたいんだと!」
魔王
「ゼロが10個はどれくらいだ」
ジャガー
「1億円ですね」
魔王
「お、おく?」
コウモリさん
「万の次が億だ」
魔王
「そ、そうか...つまり多いのか...」
イエティ
「うん、でも私ヒッキーだし雪女はバカだし稼げる道なんてないかなーと思っていたら、ヘルチューバーの事を知った」
魔王
「なるほど...何故雪国が金を求めているかは知らぬが、そういうことなら我も協力しよう」
雪女
「おー!!あんがと!!」
ジャガー
「ええ...いいんですか魔王様、こんなタレントで」
コウモリさん
「別にいいじゃないか、魔王様的には誰が来ようと」
ジャガー
「僕的には困るんですよ!」
魔王
「雪国の為にも頑張らなくてはな...」
コウモリさん
「おっ、魔王さんも故郷とかに思い入れあるんすね」
ジャガー
「魔王一族が知らない間に違う土地に流れていったと聞いたときは驚きましたよ...今の代の魔王様が12歳の時にやっと見つけたんですから」
コウモリさん
「あー、なるほどなぁ」
魔王
「祖母の代から雪国には世話になっている、困っているのであればオンガエシとやらをせねばな」
イエティ
「...知らなかったなぁ」
雪女
「おう!魔王様が雪国に居たなんて!」
魔王
「お前達はいくつだ?」
イエティ
「8歳」
雪女
「同じく!」
魔王
「我は今年で26になった、だが年齢の事は気にせずいつものように接してほしい」
雪女
「おう!よろしくな!」
コウモリさん
「...26、ねぇ、俺が契約されたのって去年だったか?」
魔王
「そうだな」
コウモリさん
(...)
コウモリは鳥籠に入り、考え込む
コウモリさん
(そうか...俺が来るまでの13年間、あいつは...)
- Re: マモノチューバーズ!魔王様、動画投稿始めました ( No.17 )
- 日時: 2018/05/31 22:18
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
ジャガー
「ところで荷物は?」
雪女
「なんにも持たされてない!!」
ジャガー
「えっ!?」
雪女
「持ち物何か持つ前に出発したからな!」
イエティ
「何か持ってく暇もなかったからしょうがないよ」
雪女
「はははー!イエティが毛皮にビスケ隠してなかったらどうなってたか!!」
イエティ
「それも三日しか持たなかったけどね...」
魔王
「つまりお前達...」
グギュルルルルルル
雪女のお腹が大きく凹む
雪女
「ははは!そういや腹減ってた!!」
イエティ
「空腹さえも忘れるなんて...ある意味凄いよ、雪女...」
魔王
「何か注文するか?」
イエティ
「いえ、奢ってもらうのはさすがに」
魔王
「いや、我も腹が減っただけだ、食事の準備を」
ジャガー
「三人分の食事なんて用意できませんよ、いつも魔王様の分しか作らないのに」
魔王
「それは困った...」
コウモリさん
「ん、じゃあ弁当買うか」
魔王
「べ、ベン・トー?」
ジャガー
「そんなアニメ昔ありましたね...」
コウモリさん
「ああ、akumazonは出前も承ってるみたいだ」
イエティ
「人間界のより万能」
...
コウモリが爪でパソコンを巧みに操作すると、テーブルにほかほかの弁当が詰まれる
コウモリさん
「お、出来たてじゃんラッキー」
魔王
「こ、これがベン・トー...」
コウモリさん
「とりあえず唐揚げ弁当頼んどいたぞ」
雪女
「よっしゃー!」パキッ
イエティ
「雪女、割り箸割れてないよ...」
魔王
「か、カラー?」
コウモリさん
「おうおう、知らないことばっかりだったか」
魔王
「あ、ああ...」
イエティ
「無理もありません、雪国はまだ近代化が進んでいませんから」
魔王
「そうだな...雪団子をよく食べたものだ」
ジャガー
「ゆ、雪団子ぉ!?」
雪女
「なに驚いてんだ、雪国の雪はすごい旨いんだぞ!」モチャモチャ
ジャガー
「魔王様がそのようなものを食すなど...いけません!!貴方は僕の作る野菜を食べるのです!」
コウモリさん
「ジャガー種のくせにベジタリアンなんだよな...肉も取らせてやれよ」
魔王
「うむ...これが肉か」
イエティ
「お米もちゃんと食べないと」
魔王
「おお...これがコウモリの言っていた米か」
魔王
「本当に...雪みたいに真っ白だ」
ジャガー
「.....」
コウモリさん
「どうした?」
ジャガー
「いいえ!」
- Re: マモノチューバーズ!魔王様、動画投稿始めました ( No.18 )
- 日時: 2018/05/31 23:38
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
弁当を食べた一行はごみを捨てたあと、akumazonを漁る
雪女
「で、どんな動画を撮るつもりなんだ?」
魔王
「まだ決まらないのだ...何が出来るのかも分からなくてな」
コウモリさん
「クリエイティブな仕事は妄想から始まる、だが引きこもりにヘルチューバーデビューが...」
イエティ
「出来ます」
ジャガー
「はい?」
イエティ
「...私、特技があります」
魔王
「そうなのか!?」
ジャガー
「ほう...ヘルチューバーとしてやっていこうという覚悟はあるみたいですね」
イエティ
「当然だよ、私は雪国のために稼がなくちゃならないから...」
ジャガー
「で、何を買えば?」
イエティ
「これを...」
イエティがakumazonのサイトを操作すると、事務所にそれなりに大きめなテレビとゲームハード、数個のカセットが入った透明な段ボールが送られる
魔王
「こ、これは一体...!?」
コウモリさん
「ああ、ゲーム実況か」
魔王
「じ、ジッキョー?」
ジャガー
「...魔王様には1から話すの大変でしょうね」
コウモリさん
「後で俺がちょっとずつ説明してやる」
雪女
「おおイエティ、それなんのソフトだ?」
イエティ
「前に雪女がずっと買いたがっていた【イクサーパーティ】」
雪女
「あれかー!結局買えなかったんだよなー!」
イエティ
「私達はとりあえずこれの実況動画でデビューします」
雪女
「おーん?...あれ、イエティだけじゃないのか?」
イエティ
「雪女が側にいてほしい」
雪女
「ま、いいよ!オレもこのゲームやりたいし!」
コウモリさん
「編集は俺に任せときな、あの虎よりは役に立つんでな」
イエティ
「便利だね、コウモリさん...」
雪女
「見たことないモンスターなだけあるな!」
コウモリさん
「へへへ、だるぉ?」
魔王
「わ、我はどうすれば...」
ジャガー
「貴方にはこの『宝箱』をネタにしてもらいます」
魔王
「た、宝箱!?」
ジャガー
「ネタは任せますので好きにどうぞ、ただし壊さないようにしてくださいね」
魔王
「わ、分かった...」
雪女
「ところで、チャンネルってマリアチャンネルと同じでいいのか?」
イエティ
「ううん、せっかく事務所になってるんだから別にしよっか」
雪女
「そっかそっか!オレ達両方白いし純白チャンネルって名乗ろうぜ!」
イエティ
「純白...うん、いいかも」
...
魔王
「ま...マリアチャンネルだ!今回はこの宝箱に...我が作った鍵を...!!」
イエティ
「初めましてどうも純白チャンネルです、今回は友達と一緒にイクサーパーティを...」
...
コウモリさん
「...こいつは、面白い」
【ははは、そうでしょ?】
コウモリさん
「久々に楽しめそうだ...もうちょっと付き合わせてくれ、たくっちスノー」
第三話 END