二次創作小説(新・総合)

Re: マモノチューバーズ!魔王様、動画投稿始めました ( No.31 )
日時: 2018/06/02 17:21
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

【第六話】
『終末が近いこの世界で我は動画を撮る』

魔王と純白チャンネルの二人は、事務所で円になる

魔王
「...」

イエティ
「...」

雪女
「...」

コウモリさん
「あー、まぁさっきも言ったようにだ」

コウモリさん
「世界が止まっちまったわけだから、こうやってダラダラしても一秒も無駄にならねぇ」

イエティ
「いや...今いち信じられないんですけど、時が止まったって...」

雪女
「でも、かれこれ数時間はダラダラしてる気がするぞー」

魔王
「ああ、気分的にはもう夕方だ...それなのに太陽の位置が変わらない」

イエティ
「...じゃあ、やっぱりそうなのかもしれない、だけど」

雪女
「まだ何かあるのか?」

イエティ
「こう...よくある時間停止ものって、私たち生き物も止まったりするのが普通だよね?」

イエティ
「でも、外を見る限りだと私達や魔王様はもちろん、他の人達も動いてるように見えるけど...」

コウモリは窓から外を見るが、少し困った顔をしながらも止まることなく動いていた

魔王
「ふむ...」

イエティ
「何か、変ですよね?」

コウモリさん
「それに関しては何となく分かっている...ほれ」

コウモリは爪でビスケットを掴み、雪女の元に置く

コウモリさん
「これ食ってみろ」

雪女
「いいのか!?」ヒョイッ

魔王
「な、何を...?」

雪女
「ん...むぐ...ん、ん...?」

雪女はビスケットを口に頬張るが、すぐに吐き出す

雪女
「硬いぞこれ!せんべいかよ!」

コウモリさん
「やっぱりな」

イエティ
「やっぱりって?」

コウモリさん
「雪女、お前今噛んでビスケットを砕こうとしただろ」

雪女
「当たり前だろ!」

コウモリさん
「ビスケットを噛むのには時間がかかる、歯が当たってビスケットが割れるのにおよそ0.8秒ものの時間が必要となる」

コウモリさん
「だが、今は時が制止した世界...ビスケットを噛むために必要な僅か0.8秒さえも届かない孤立した世界」

魔王
「つまり?」

コウモリさん
「物が動くには時間がかかる、時間が止まっちゃ物は使い物になりやしない」



コウモリさん
「時が止まって動かなくなるのは俺たち生き物じゃない、生き物が作り出した『モノ』だよ」

魔王
「なっ...!!」


コウモリさん
「へっ、ゲームだって動いてないんだろ?今ごろ信号機も車もテレビもなーんにも動かなくて大騒ぎのはずだ」

Re: マモノチューバーズ!魔王様、動画投稿始めました ( No.32 )
日時: 2018/06/02 22:00
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

雪女
「えーーーーー!!!それじゃ俺たち生きていけないな!!」

コウモリさん
「ああ」

魔王
「akumazon使えない!!」

イエティ
「ゲームできない...!!」

雪女
「飯食えない!!」

コウモリさん
「一番まともな事言ってんの雪女じゃねーか、お前らバカ未満か」

魔王
「む...それは失敬な!」

コウモリさん
「はいはい...」

コウモリさん
(だが、こいつはマジでやべぇ...これってまさか...ジャガーが死んだってことか?)

コウモリさん
(たくっちスノーの奴によれば、メイドウィンが死ぬとそいつの管理する世界が何らかの方法で滅ぶっていうじゃねぇか)

コウモリさん
(あいつがこんな状況になっても帰ってこないなんて、それはまさしく...死。)

コウモリさん
(俺は魔王様と一緒に心中なんざゴメンだぞ)

魔王
「ジャガー...早く帰ってくると良いが」

イエティ
「このままじゃ、ヘルチューバーとして活動することが出来ないよ...」

コウモリさん
「ん?」

イエティ
「ゲームはもちろんカメラも使えないし、編集機類もakumazonさえも...!!」

魔王
「ななななな...なんだとぉ!?」

コウモリさん
「って、こんな時でもヘルチューバーかよ...大体、ヘルチューブも止まってんだからどっち道撮れねぇだろ」

魔王
「そ、それは...魔法でなんとかならぬのか!?」

コウモリさん
「俺、魔法学にも科学にも疎いんでなぁ」


魔王
「くそっ...なんとかならぬのか!?」

雪女
「腹減ったー」

イエティ
「待って、コウモリさんの理論だと食べても消化されないから食べても意味がない」

コウモリさん
「まぁ人間と違って食う必要はねぇからいいだろ」

イエティ
「気分の問題ですよ!」

魔王
「我は野菜みたいなものしか食わされなかった」

コウモリさん
「しかしこのままじゃストレスで死にそうだな住民ども」

魔王
「...なんとかならないのか?」

コウモリさん
「さあな?ストレスが問題であって生きてはいけるから何とも」

コウモリさん
「ただ、1つだけ方法があると言えばある」

魔王
「本当か!?それは一体....」


コウモリさん
「人間界を侵略することだ」

魔王
「な...何!?」

コウモリさん
「お前のご先祖様が封印した壁をぶっ壊して、人間界に住みこんじまえばいいんだ」

Re: マモノチューバーズ!魔王様、動画投稿始めました ( No.33 )
日時: 2018/06/02 22:29
名前: 花音 (ID: PrIvPbQU)

わーずいぶんと大胆な解決方法・・・
あ、お久だよ~

親にネット接続手段をシャットアウトされたのん。
でも、奪いかえしたのん。

あ、ダメタル完結おつかれですのん~!
良かったよぉ。感動したよぉ。

今回はyoutube的小説・・・・
募集は?無くても面白いけど~

魔王様ファイト~
ヘルチューブにレッツ投稿!
って、時止まってるから無理かぁ。

どうなるんだろ~
更新、頑張れー!



募集来ないよぉ(泣)

Re: マモノチューバーズ!魔王様、動画投稿始めました ( No.34 )
日時: 2018/06/02 23:07
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

魔王
「何!?」

雪女
「マジ!?魔王ってそんなこと出来んの!?」

魔王
「し、知らん...ご先祖様がそんなことをしたとは聞いているが、何百も前の話だ、我に出来るかどうか...」

コウモリさん
「出来るさ、お前はあいつの...ソラ・マリアーゼの子孫なんだからよ」

魔王
「...しかし、それでは」

雪女
「人間界に来てもさー、俺たちに勝てんの?」

魔王
「それだ」

コウモリさん
「どういうことよ」

雪女
「人間界には俺たちがゲームで見る武器があるんだろ?でもこっちは何も使えない」

雪女
「勝ち目あんの?」

イエティ
「雪女、どうしたのそんなに冴えて」

雪女
「さあ?」

コウモリさん
「うーむ...言われれば最もだな、月日が経って人間もしぶとくなったか」


コウモリさん
「それならどうするか...」

魔王
「人間を滅ぼさなければいけないのか?」

コウモリさん
「そんなのわかんねぇよ、じゃあ魔王様は?イエティは?雪女は?方法は思い付くのか?」

魔王
「そ、それは...」

コウモリさん
「他に方法が浮かばないんだ、どうしようもないだろう」

イエティ
「だからって...!!」


コウモリさん
「ん?そうだ、上手くやればヘルチューバー活動は出来るかもしれん」

魔王
「何!?どういう事だ!」

コウモリさん
「ヘルチューバーは元々、人間を堕落させる為に作り上げたものだが、ジャガーはそれを深層ウェブに隠してしまった、これを掘り出して全ての人類が見れるようにすれば...」

イエティ
「それは...洗脳、ということで?」

コウモリさん
「好きにとらえなよ」

魔王
「...」

コウモリさん
「良いじゃんか、これが成功すればまた英雄として称えられるぞ」

魔王
「そんなものいるか、我は友人が欲しくてヘルチューバーになったのだ」

コウモリさん
「友人なんて向こうから生えてくるぞ、友達作りはな、スゴい尊敬できる奴にしか出来ないんだよ」

コウモリさん
「どこにでもいる平凡なやつと友達になりたがるやつなんて、傷の舐めあいがしたいだけの仲間意識のない同じく平凡なやつだけだ」

魔王
「.....!!」

コウモリさん
「まぁ、お前がやりたくないのなら別に良いさ」


コウモリさん
「堕落させ人間界を支配するのが目的のヘルチューバーなら別に居るからな」

魔王
「...ジャガーは、そんなことせぬぞ」


コウモリさん
「ま、ジャガーは魔王さえ生きていればそれでいいからな」



コウモリさん
「ジャガーは魔王を生んだ、魔王がモンスターを生んだ...だからこの世界を守ってんだ」

魔王
「...動画投稿はする、だが堕落の為ではない」



魔王
「...少し、考え事をさせてくれないか」

Re: マモノチューバーズ!魔王様、動画投稿始めました ( No.35 )
日時: 2018/06/03 08:20
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: kJLdBB9S)

花音さん

たくっちスノー
「オリキャラを出すタイミングが掴めない」

ロストメイドウィン
「オリキャラ達って物語に関わってることが滅多にないからな...スパロボの居るだけ参戦みたいなものだ」

たくっちスノー
「でもまぁ、出来ればオリキャラ募集したいんだよねぇ...どこかでタイミング掴まなきゃなぁ」


コメント感謝だよ!

Re: マモノチューバーズ!魔王様、動画投稿始めました ( No.36 )
日時: 2018/06/03 09:57
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

遠く離れた、リザードマンの住みかにも変化があった

リザードマン
「こ、これは...炎が止まっている...!?」

リザードマン
「肉も...しっかり焼いたはずだがこんなに硬くなるとは...」

リザードマン
「一体何が...」

魔王
「リザードマンはいるか」

リザードマン
「えっ!?」

リザードマンの目の前に魔王が現れる

魔王
「時が止まっても転送魔法は出来るものだな...」

リザードマン
「ひぇっ!?ま、魔王様!?」

魔王
「リザードマン...良かった、居てくれたか」

リザードマン
「は、はい魔王様...も、申し訳ありません!少々散らかってて...すぐに片付けますので!」

...

リザードマン
「そ、それで...私のもとに現れたのは...何かお辛い事が?」

魔王
「まぁ、その通りだ...この惨状を見れば嫌でもわかるだろう」

リザードマン
「ええ...あの、これは一体?」

魔王
「信じられないと思うが、実は...」

魔王は...ジャガーの事、ジャガーがいなくなった事、世界で物体だけが止まったこと、コウモリが解決するには人間界を襲うしかない事と言った事を話す、

リザードマン
「そ、そんな事が...確かににわかには信じがたいが、事実そんなことが起こって...」

魔王
「...ヘルチューバーは、人間を堕落させる為に作られたものとも言っていた」

リザードマン
「...それを侵略に使おうと?」

魔王
「そうだ」

リザードマン
「それが嫌で私に相談をですか」

魔王
「...バカらしいとは思わないのか?」

リザードマン
「何故です?」

魔王
「モンスターを奮い立たせ、人間を滅ぼし、戦いへと導く...それが過去に生きる魔王であった」

魔王
「だが、今の代...この我は、戦うことを恐れているのだ」

魔王
「ただ、我は....友達を作りたかっただけなのにな」

リザードマン
「...」

魔王
「お前は戦いたいか?」

リザードマン
「...本音を言えばそうですね、ですが」

リザードマン
「魔王様が望まないのであれば、私は攻め込んだりは致しません」

魔王
「...」

リザードマン
「貴方は貴方です、やりたいことがあるのであれば...先祖のことなんて、放り出してもいいんです」

魔王
「.....」

リザードマン
「大丈夫ですよ魔王様!我々は食事も道具も使わずに生きてきたのです、昔に戻るだけですよ!」

魔王
「.....」

Re: マモノチューバーズ!魔王様、動画投稿始めました ( No.37 )
日時: 2018/06/03 11:31
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: 07aYTU12)

そして、魔王は事務所に帰還する

コウモリさん
「どうよ」

魔王
「...」

魔王
「ヘルチューバーはやるが、お前の計画に荷担するつもりはない」

コウモリさん
「やっぱそうなりますか」

雪女
「俺もだ!戦いめんどくせーし!」

イエティ
「私も...」

コウモリさん
「はぁ...さすが田舎育ちと数百年引きこもってた一族だ」

コウモリさん
「いいよ、俺は止めない...魔界で友達100人作りたいなら好きにすれば良い」

コウモリさん
「ただ...忘れてもらっちゃ困るが、あんたは『魔王』だ」

コウモリさん
「世界を変えようとしないことにモンスターから罵倒を浴びせられる覚悟はあるか?」

魔王
「好きに言わせれば良い」

魔王
「その時は魔王を辞め、名も無き魔物に戻るまでだ」

コウモリさん
「へー、言ってくれるな...そんなお前にプレゼントだ」

コウモリは空間に穴を明け、カメラと編集機類、パソコンを取り出す

雪女
「うお、なんだこれ!?」

コウモリさん
「あくまで動かねーのはこの世界の代物だ、別世界から取り寄せたこいつなら動くぜ?」

魔王がボタンを押すと、パソコンの電源が付く

魔王
「...本当だ!」

雪女
「うおー!すっげー!」

イエティ
「こ、コウモリさん...貴方も一体」

コウモリさん
「え、俺?俺は魔王に雇われたただの使い魔だよ」

コウモリさん
「平和より大事件が大好きな過激派の...な」

魔王
「.....」ジーッ

コウモリさん
「おっと勘違いしないでくれよ!ジャガーを殺ったのは俺じゃない、騒ぎは起きてほしいが、自分から行動を移すのは嫌なんだ」

コウモリさん
「あんたらモンスターと違って、俺はただの喋れるオスコウモリなんでね」

魔王
「はぁ...全く」

イエティ
「でも、ここで動画を撮ったら怪しまれますよね」

雪女
「どうする?雪国に帰るか?」

魔王
「そうだな、あそこなら静かに活動できるだろう」

コウモリさん
「だと良いがな、ヒッチハイクは使えんぞ?」

魔王
「転送魔法は使えるみたいだし上手くいくだろう」

雪女
「そっか!じゃあ楽に帰れるな!」

イエティ
「でもお金稼がないと」

雪女
「もう使えねーから大丈夫だ!」

イエティ
「あ、そっか」

魔王
「ではありがたく使わせてもらう、またなコウモリ」

コウモリさん
「友達作り頑張れよ」

魔王は雪女達を連れて、転送魔法を使う


コウモリさん
「...」



コウモリさん
「せいぜい頑張りな、マリアーゼの子」


コウモリさん
「『今』の俺はこんななっさけねー姿だから何も出来ねーけど、まあいいや」

コウモリさん
「世界がどうなろうと、魔王にハッピーエンドは確定されてるんだからな」

第六話 END