二次創作小説(新・総合)
- Re: マモノチューバーズ!時終世界で動画投稿 ( No.64 )
- 日時: 2018/06/06 22:16
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
【第十話】
『やりたいこと』
結界では作業のように動画投稿が進んでいた
アイム
「はいこれ、私の動画だ」
零代目
「コウモリ、アップロードしておけ」
コウモリさん
「あいよ」
ユイ
「お腹がすいた」
零代目
「あっちに冷蔵庫作ってある」
ユイ
「...」
リッキー
「ねぇ」
零代目
「どうした」
リッキー
「君って自分で動こうとしないんだね、私たちをスカウトしたときのように」
零代目
「それは俺がやりたいことだからな、なんで俺がお前達の『やりたいこと』に付き合わないといけない」
リッキー
「相変わらず自分勝手な人だ」
零代目
「自分勝手?進化と言ってもらいたいな」
零代目
「他のメイドウィンは口に出さないが俺ははっきりと言わせてもらう」
零代目
「一人じゃ生きられないという歌があるだろう、それはお前達生き物が弱いからだ」
零代目
「神はたった一人でも生きていけるだろう、孤立しようと一人でなんでも出来ない生き物が悪いのだ」
リッキー
「...ふーん、それってジャガーってやつもそう思っていたのかな?」
零代目
「さあな...だが俺は間違ったことは言っていない、お前達の種族的には違くてもメイドウィン的には正しい事だ」
リッキー
「メイドウィンに会ったことがないから、私には分からない理屈だ...」
零代目
「だがジャガーが自分勝手というのは間違ってはいないな」
リッキー
「何故?」
零代目
「この世界の魔王...マリアーゼと言ったか?」
零代目
「まさかソラ・マリアーゼにガキが出来ていたとは思わなかったが...」
アン
「時系列的にガキってレベルじゃないと思うわ」
零代目
「...自己満足だよ」
零代目
「黒影は恋人を生き返らせたいという意思だけで全ての世界を滅ぼそうとして、死んだ」
零代目
「ジャガーはそんな犯罪者のクローンだ」
アン
「えっ!?」
零代目
「クローン...遺伝子だとか、DNAだとか、そういうところが似たりするのだな」
零代目
「黒影は、たった一人の女の『愛』だけを背負って生きた」
零代目
「ジャガーも同じだ、ヨソの魔王に惹かれたあいつは...この魔界を作った」
零代目
「一人の女を、永遠に愛するために」
コウモリさん
「...」
リッキー
「メイドウィンって、気持ち悪いね」
零代目
「そんなに気持ち悪いか?」
リッキー
「ああ、そうだよ...だって、ジャガーも君も、そういうことを悪いことだって思わないんだもん」
零代目
「ふっ、それはそうだ...俺やジャガーの世界操作など、お前達からすればそうやって動画を投稿するのと何も変わらん」
アン
「つまり?」
零代目
「『暇潰し』にすぎないんだよ」
コウモリさん
「足元すくわれんなよー?」
零代目
「すくわれてたまるか」
- Re: マモノチューバーズ!時終世界で動画投稿 ( No.65 )
- 日時: 2018/06/06 23:15
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
一方、魔王達は...
魔王
「では母上、行ってきます」
大魔王
「本当にまかいチャンネルの所に行くの?」
魔王
「ええ、何か分かるかもしれません」
雪女
「俺たちも行かなきゃダメなのか?」
魔王
「純白チャンネルも呼ばれているからな」
イエティ
「そっか...」
大魔王
「ギンちゃん...気を付けてね」
魔王
「はい」
イエティ
「待って、場所分かるの?」
魔王
「転送魔法は行きたいと思ったところまで自動で送ってくれる」
イエティ
「そんなタクシーみたいな...いいなぁ魔王様は」シュンッ!!
魔王
「では」シュンッ!!
魔王達は転送魔法で姿を消す
大魔王
「あっ...」
大魔王
「まーた一人かぁ」
大魔王
「あのコウモリどうしてるんだろ」
ふと、大魔王は昔の事を思い出す
...
『よう、あんたがソラ・マリアーゼの血を引く女か』
『お前は誰だ?』
『俺かい?俺は...この世界の神!なんてな』
『くだらんことを言うな、消すぞ』
『まー待てよ!確かに冗談だ、ただのオスコウモリだよ』
『...それで、何の用だ』
『今から事実を話す、俺はあんたの一族に代々尽くしてきた使い魔だ』
『使い魔?』
『なんかあったら俺呼びな、あんたのママにもばあさんにもヒイばあさんにも世話になってんだ』
...
大魔王
「...そしてコウモリは今、あの子の使い魔になっている」
大魔王
「コウモリ...貴方は今どこにいるの?」
大魔王
「コウ...モリ...?」
『ただのオスコウモリだよ』
大魔王
「何か、おかしい。」
...
~まかいチャンネル事務所~
プロデューサー
「あー、スゴいですよ、はい...貴方の転送魔法」
魔王
「む...」
転送魔法で魔王達はプロデューサーの真上にワープしていた
プロデューサー
「ですが、そろそろ私から降りてください...私は骨がむき出しだから結構...あの、デリケートな種族なんです」
魔王
「すまない...」
プロデューサー
「ふぅ...まぁそれはともかく、ようこそ魔界チャンネルへ」
デュラハン
「へー、あれがイエティに雪女!」
キキーモラ
「噂通りの真っ白っぷりですね」
イエティ
「あの人、有名人なのかな」
雪女
「あんまりヨソの動画は見ないからなぁ」
プロデューサー
「で、魔王さん、貴方に話したいことが...」
コウモリさん
「俺も混ぜてくれよ~」
プロデューサー
「げっ、コウモリ!!」
- Re: マモノチューバーズ!時終世界で動画投稿 ( No.66 )
- 日時: 2018/06/06 23:35
- 名前: mirura@ ◆TUtCohvFvY (ID: PrIvPbQU)
レトフィアさん、あんま出番無いな・・・明る過ぎたかな。
あ、こんにちは!
久々に設定スレ更新出来てうきうきしてました!
あと3、4人・・・長い。
なんか、凄い事になってきましたね・・・
代々尽くしてきた一族って・・・コウモリさん?
あ、何かそれっぽい。
零代目・・・
今のところ、一番行動が気になる人物です。
どうなる事やら・・・
更新、頑張って下さい!
- Re: マモノチューバーズ!時終世界で動画投稿 ( No.67 )
- 日時: 2018/06/07 06:49
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: fqLv/Uya)
Miruraさん
たくっちスノー
「あとはユイとレトフィアだなー、どうにか零代目と会話させて出番あげないとな」
ロストメイドウィン
「ライバルにするのはいいが、何故遠くにやった」
たくっちスノー
「だってさ、マモノチューバーズの設定上無理矢理閉じ込めないと真面目にやってくれないんだよモンスター達」
たくっちスノー
「零代目メイドウィンは『メイドウィン』という存在が他と比べてどうなのかっていう考えを重視したキャラとなっているよ」
ロストメイドウィン
「俺同様、自分の世界は持っていない奴だがな」
コメント感謝だよ!
- Re: マモノチューバーズ!時終世界で動画投稿 ( No.68 )
- 日時: 2018/06/07 08:30
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
魔王
「コウモリ!?貴様今までどこに行ってたのだ!!」
コウモリさん
「悪い悪い、まぁ話を続けなよプロデューサー?」
プロデューサー
「...では改めて、私はこういう者です」
プロデューサーは魔王達に名刺を差し出す
魔王
「ん...スケイル・ホライトリング?」
プロデューサー
「ええ、まぁ私の世界でのフルネームですよ、呼ばれることは無いと分かっていても親から貰った名を忘れるわけにはいきませんので」
雪女
「お前の世界って?」
プロデューサー
「...実は私、プロデューサーというものに憧れてまして、アイドルをスカウトするためによその世界からやってきたのです」
イエティ
「よそって...別世界から!?」
プロデューサー
「ええ、貴方で言うたくっちスノーさんみたいな方や私は『時空の旅人』なんて呼ばれてますね」
魔王
「時空の旅人...」
プロデューサー
「私みたいに仕事だったり、たくっちスノーさんみたいに観光だったり...時空の旅人は様々な目的で世界を訪れます」
雪女
「このプロデューサーってどうなんだ?」
サキュバス
「んー、そだね、プロデューサーとしてはよくやってるんじゃない?」
ゾンビ
「ええ...なんだかんだでよくまとめてくれるし」
プロデューサー
「はは、君たちには頭が上がらないよ」
プロデューサー
「で、話を戻しますが...時には、こんな風に世界をめちゃくちゃにする悪質な者も存在します」
プロデューサー
「それらはたくっちスノーさんは『時空犯罪者』と呼ばれていますね、今回の騒動もそれらが原因かと」
魔王
「えーと、プロデューサー...でいいだろうか?」
プロデューサー
「ええ、好きなように呼んでください」
魔王
「ではプロデューサー、さっき我にそのたくっちスノーとやらが電話してきたが」
プロデューサー
「ああ、そうらしいね...彼は私をここまで導いてくれた人だ」
魔王
「そうなのか?人間界の神が何故そんなことを」
プロデューサー
「あの人は何かと正義感があるからね、困ってる人をほっとけないみたいな、そういう性質があるらしい」
雪女
「お節介焼きってやつか」
プロデューサー
「そうですね...たくっちスノーさんが貴方に電話をしたのは、恐らく貴方になんとかしてもらおうとしたから」
セイレーン
「なんでその人が解決しないのです? 」
プロデューサー
「そういうルールがあるらしいんだ、世界の騒動は世界の住民が解決させると」
魔王
「ほう...」
プロデューサー
「で、それを踏まえて見せたいものが...これです」
プロデューサーはヘルチューブから検索し、1つのチャンネルを見せる
魔王
「...クリーピーパスタ?」
プロデューサー
「ああ」
- Re: マモノチューバーズ!時終世界で動画投稿 ( No.69 )
- 日時: 2018/06/07 10:21
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
~結界~
事務所内で零代目は相変わらず空を見上げている
零代目
「コウモリはどこに行った」
レフィトア
「急用が出来たと言って抜けていったよ」
零代目
「あいつめ、どこまでも自由な生き物だ」
レフィトア
「多分貴方には言われたくないんじゃないかな」
零代目
「それもそうか...ということは、そろそろヘルチューバーチャンネルに気付きだしたか」
レフィトア
「クリーピーパスタ...だっけ?あれってなんなの?」
アイム
「パスタ?」
零代目
「食い物ではない、俺のようなスレンダーマンとか、そういう怪物の通称だ」
零代目
(たくっちスノーの連れのSonic.exeもそうだったな...)
レフィトア
「なんでそんなあからさまなチャンネル名に?」
零代目
「【スレンダーマン】は人間の創作によって作られた存在、魔界には存在しない生き物だ」
零代目
「だから俺の事を知るはずがない、知らないものを公表したって、知らぬ者が悪いからな」
零代目
「他人から見れば、そこら辺にある底辺ヘルチューバーと何も変わらん」
ユイ
「チャンネル登録者数が延びないんだけど」
零代目
「目立つのは嫌だから伸ばしたくないんだよ」
レフィトア
「でも、ヘルチューバーは人気者になりたいから頑張るのであって...」
零代目
「全てが終わったら俺は出ていく、そしたらお前達で好きにやればいい」
レフィトア
「...」
レトフィアは絵を抜け、別のところへと...
アイム
「何処へ行くんだ?」
レフィトア
「何処でもいいじゃん」
零代目
「言っておくが結界から抜けることはできん、元々なにもないところに住みかを作っただけだからな」
レフィトア
「それは分かってる...だけど、魔界がどうなってるか知りたくて」
零代目
「気になるのか?マリッジブルーとやらか?俺には理解できない」
レフィトア
「なんで?」
零代目
「さあな...奴に言わせれば、俺も『ロストメイドウィン』だから、だろうか」
レフィトア
「ロストメイドウィン?」
零代目
「世界を持たないメイドウィンの事だ」
レフィトア
「世界もメイドウィンにとっては物なんだね」
零代目
「お前で言うところの芸術作品みたいなものだ、やりたいように好きなものを作る」
リッキー
「ねぇ新しいネタ思い付いたから誰かカメラ回してくれない?」
零代目
「今コウモリいないぞ」
リッキー
「別にコウモリじゃなくてもいいでしょ」
レフィトア
「あ、じゃあ私がやるよ、編集とかは任せて」
リッキー
「うん分かった」
レトフィアがリッキーの元へ向かったあと、アンが受話器を持って零代目の所へ来る
アン
「スレンダーマン、電話よ」
零代目
「お前が出ろ」
アン
「貴方に代わってですって」
零代目
「誰からだ?」
アン
「...黒影、ですって」
零代目
「黒影だと!?」
- Re: マモノチューバーズ!時終世界で動画投稿 ( No.70 )
- 日時: 2018/06/07 17:52
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
プロデューサー達は、零代目のやっているチャンネル【クリーピーパスタ】の動画を確認していた
雪女
「クリーピーパスタ?なんだこのチャンネル?」
デュラハン
「ちょっとこれ!動画投稿数多いのにチャンネル登録者0!?」
魔王
「プロデューサー、これは?」
プロデューサー
「このヘルチューバーチャンネル...事務所の住所が載っていないんです」
プロデューサー
「特定してみても、そんな住所はないって...」
デュラハン
「なんで当たり前のように特定しているの?」
プロデューサー
「コラボとかするとき場所知らないと不便じゃん...(適当)」
魔王
「む...それにこの動画、どれもこれも背景が白いな」
サキュバス
「こんな真っ白なところ、魔界にあったっけ?」
コウモリさん
「さあなー」
魔王
「...で、プロデューサー、お前はこれを話すために我を?」
プロデューサー
「これは頭の片隅にでも入れてほしいなって話、貴方は確か...ジャガーを探しているんですよね?」
魔王
「ああ」
セイレーン
「なんですの、ジャガーって」
プロデューサー
「時空の旅人としては有名な人だよ、モンスターの世界、魔界を作り上げたメイドウィンってね」
魔王
「そこまでの存在だったのか、ジャガーは...」
プロデューサー
「ただ、違和感があるんだよなぁ...マリアーゼの事もよく知ってたけど...貴方って何代目です?」
魔王
「我は...11代目だったか」
プロデューサー
「11...なーんかおかしいんだよなぁ」
雪女
「おかしいって、何がだよ?」
プロデューサー
「いや...時空を飛び回ってる頃、ソラ・マリアーゼ様に娘が出来た事は知っているのですが...11代まで子孫が出来たなんて聞いたことなくて...」
魔王
「何?」
サキュバス
「プロデューサーが未来に来ちゃったってはず?」
プロデューサー
「いや...でも...時差のようなものがあるとはいえ、ここまで離れるわけが...」
魔王
「む...なんだかおかしなことになってきたな」
イエティ
「まるで、世界丸ごとおかしいみたいな」
サキュバス
「ええなにそれぇ」
ケンタウロス
「これって何のお話?」
キキーモラ
「後でゆっくり説明してあげますね」
ルルルルル
一同が頭を悩ませていると、プロデューサーのポケットから着信音が
ゾンビ
「プロデューサー、電話よ」
プロデューサー
「ああ、ちょっと失礼します」
魔王
「ああ」
(...ピコーン!)
プロデューサーが出ていくと同時に、まかいチャンネルのパソコンが起動する
サキュバス
「あれ、誰か触った?」
堕天使
「いいや」
セイレーン
「あら...メールが届いてますわ」
デュラハン
「何々?またファンレター?」
セイレーン
「...『ジャガー・メイドウィン・ブラウン』から?」
コウモリさん
「!」
イエティ
「マジで!?」
魔王
「開いていいか?」
セイレーン
「どうぞ」
魔王がメールをクリックすると、動画のリンクが現れる...そして、動画は勝手に再生させる
ジャガー
『あ、ようやく繋がった』
魔王
「ジャガー!! 」
ジャガー
『あー、えっと...貴方が』
魔王
「ん?」
ジャガー
『...たくっちスノーから話は聞いています、貴方がシルバー・マリアーゼさんですね?』
コウモリさん
(...そろそろ、やべーかもなぁ?零代目)
第十話 END