二次創作小説(新・総合)

Re: マモノチューバーズ!時終世界で動画投稿 ( No.76 )
日時: 2018/06/08 14:23
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

【第十二話】
『蝙蝠過去話』

魔界の時間から500年も前

コウモリさん
「つまんね」


『マモノチューバーズ』のメイドウィン、通称「コウモリさん」は魔界で暇をもて余していた

コウモリさん
「黒影が死んで旅は出来ないわ新しい局長は真面目すぎてるわで退屈だなぁ」

コウモリさん
「なんかなー、面白いことねーかなぁ」

コウモリは退屈だった

当時の魔界は人間がおらず、娯楽もない

いわゆる、平和で面白いことがない、神からしたら非常につまらない世界だったのだ

コウモリさん
「なんか事件とかさー、起きたりしないかなぁ」

コウモリさん
「どいつもこいつもなー、ダラダラゴロゴロしやがって」

コウモリさん
「モンスターなんだから戦争とかそういうのやったっていいのになー」


コウモリが駄弁りながら地上を見ていると、時空の渦が開く...

当時、まだ時空監理局代理局長に勤めていたころのたくっちスノーだ

たくっちスノー
「どうも、コウモリさん」

コウモリさん
「よう坊主、ここに来たって面白いことは何もないぜ?」

たくっちスノー
「そりゃそうだけど...自分だってパトロールくらいはやっとこうかなって」

コウモリさん
「ふーん、真面目だなぁ」

たくっちスノー
「自分の見た黒影はそういう奴だからね」

コウモリさん
「おう...なぁ、この世界はどう思う?」

たくっちスノー
「え?...のどかで良いところだと思うけどなぁ」

コウモリさん
「いいや、平和すぎてダメなんだよ」

たくっちスノー
「平和すぎる?」

コウモリさん
「危機感がないっていうか?災害慣れ?っていうか?お前の世界だって災害が起きるだろ?災害があるから対策を考えるんだろ?」

コウモリさん
「うちはそういうのねーからなぁ...いつ滅んでもおかしくない」

たくっちスノー
「...確かになぁ」

コウモリさん
「ま、今のところは大丈夫だ...パトロールするほどでもねーよ、帰んな」

たくっちスノー
「あ、はい...何か世界に進展があれば呼んでください」

コウモリさん
「おう」

安全を確認したたくっちスノーは、渦を抜け出ていく



コウモリさん
「本音としては、メチャクチャになったほうが面白いんだけどなー」

コウモリさん
「けどさ、俺から何かするのも面倒だし、やるより見るほうが好きなタイプだからな」


コウモリさん
「あー、滅びない程度に面白い騒動起きねぇかなぁ」



「ん、この世界は...」


コウモリが黄昏ていると、黒い液体が空から垂れて、人になる


零代目
「お前...メイドウィンだな?


コウモリさん
「ん?」


零代目
「俺の計画に...利用されてくれないか?」

コウモリさん
「いいぞ、暇潰しにはなりそうだ」

Re: マモノチューバーズ!時終世界で動画投稿 ( No.77 )
日時: 2018/06/08 14:25
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

コウモリは零代目の近くに座布団を置き、座らせる

零代目
「俺の名はスレンダーマン、零代目メイドウィンとも呼ばれている」

コウモリさん
「スレンダーマン...確か別世界では子供を連れ拐う黒スーツのバケモンと聞くが?」

零代目
「それはリアルワールドで活動するためのものだ、宇宙服の時空版といったところか」

コウモリさん
「へー、あの顔無し高身長ってああいう意味だったんだ?」

零代目
「現実世界の宇宙服も大きいだろう?アレみたいな原理だ」

コウモリさん
「へー、あんたの世界の技術、面白いな」

零代目
「...俺の体の一部だ」

コウモリさん
「ええ?」

零代目
「マガイモノって知っているか?」

コウモリさん
「ああ、たくっちスノーって奴がそんな種族だったか?」

零代目
「俺はそれのプロトタイプだ」

コウモリさん
「へー?」

零代目
「ドコの誰が作ったかも分からない、一番最初の真っ黒な化け物こそ、スレンダーマン」

コウモリさん
「ほーん、ワクワクする経歴だ、俺の世界は平凡すぎて管理するのも飽き飽きするんだよな」

零代目
「飽き飽きする?どれくらいだ」

コウモリさん
「俺が人間ならポテチ片手に寝転がりながらの観測になりそう」

零代目
「それは大層退屈なんだろうな」

コウモリさん
「ああ、相当暇だよ、大事件とか起きないかなって」

零代目
「それはちょうどいい」

コウモリさん
「それは計画に関してか?」

零代目
「そうだ...お前、この世界を変えたくないか?」

コウモリさん
「ああ、原作が放置ゲーだとな、やれることも少ないんだよ」

コウモリさん
「ファ~、ロストメイドウィンの奴め、ちょっとゲームにハマったからって世界を作りやがって、原作もキャラも把握してねぇくせになぁ~」

ロストメイドウィン
『ロストしてやろうか』

コウモリさん
「悪い悪い」

零代目
「...俺は世界を持たない」

コウモリさん
「ほう?」

零代目
「俺もメイドウィンとして世界を手に入れたい、だがマガイモノは世界を作れない」

零代目
「若いころのたくっちスノーのせいでな」

コウモリさん
「あー...昔ヤンチャだったよな」

零代目
「そこでだ、俺は管理するのが嫌になったメイドウィンから譲ってもらおうという結論になった」


コウモリさん
「へー!」

零代目
「そこで交渉だ、面倒ならこの世界を俺にくれ」

Re: マモノチューバーズ!時終世界で動画投稿 ( No.78 )
日時: 2018/06/08 15:35
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

コウモリさん
「ふーん、世界売ってほしいってか?」

零代目
「タダとは言わん」

コウモリさん
「んー、そうだねぇ...金とか物とかは請求しないよ、ここじゃ役に立たねーし」

零代目
「では何を求める?」

コウモリさん
「そうだね...」

...

零代目
「なるほど、退屈しのぎになるような事をしてほしいと?」

コウモリさん
「そう、俺はただのコウモリだし、魔界の神なんてもったいねぇや」

零代目
「ふん...交渉成立だ」

コウモリさん
「で、お前は何してくれるんだ?」

零代目
「そうだな...歴史改変でもするか?」

コウモリさん
「え、出来んの?」

零代目
「一応リニュ前時代から生きるメイドウィンだ、そういうのは改変できる」

零代目
「それにお前が退屈なら面白いように変えちまおうぜ?」

コウモリさん
「そいつはすげーや」

零代目
「だろう」

コウモリさん
「よし、それやってくれ...そうだな」


コウモリさん
「この世界に魔王を作ってくれよ」

零代目
「魔王?」

コウモリさん
「魔王が色々やった歴史を作りてぇ」

零代目
「なるほど、争乱の歴史というわけか?」

コウモリさん
「そう、理由のある平和とか面白くない?」

零代目
「ふむ...まあいいだろう、それで魔王の経歴は?」

コウモリさん
「成り上がり系とか燃えるよな」

零代目
「リーマンじゃないんだから...まあいい、それで魔王は何をする?」

コウモリさん
「人間とモンスターの争いを大いなる力で封じ込めた!」

零代目
「争い...だが、この世界には人間がいないのでは?」

コウモリさん
「生やせばいいだろ、歴史改変出来るんだろ?」

零代目
「それもそうか...あ、それなら俺のリクエストなんだがいいか?」

コウモリさん
「いいぞー、一つだけなら許すぞ」

零代目
「後に作る人間界と、今この下にある魔界、この間に白い結界のようなものを作っていいか?」

コウモリさん
「なんで?」

零代目
「俺はプロトタイプ故に少々厄介な肉体で、この空間みたいな何もない所でしか長時間活動できない」

コウモリさん
「ほーん、いいぞ好きにしな」

零代目
「よし...こんなものか!!」

零代目が大きく白い床を殴ると、世界が大きく変化する

零代目
「これでよし、ついでに魔界の世界観を近代チックにしてやった、サービスだ」

コウモリさん
「サンキュー、これで暇を潰せそうだ」

コウモリさん
「メイドウィンを辞めた後の第二の人生は考えてあるぜ?魔王様の使い魔だ!」

零代目
「ほう...では、俺は結界に行く、何かあったら」

コウモリさん
「おう、またな」



零代目
「...これで、俺もメイドウィンか」

Re: マモノチューバーズ!時終世界で動画投稿 ( No.79 )
日時: 2018/06/08 16:24
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

...
~結界~

クリーピーパスタ事務所

零代目は怪しまれるのを嫌がり、五人に上記の事を説明した

零代目
「と、こういうわけだ...これは誘拐じゃない、ちゃんとした取引だ」

アン
「私たちの世界の神、随分あっさり引き渡すのね」

零代目
「そうだな、俺もあんなのは初めてだ...ラッキーだからいいが」

アイム
「で、お前もうメイドウィンなの?」

零代目
「いや、まだだ...ヘルチューバーの力で人類が滅んだら俺がメイドウィンになる約束をしている」

アン
「あら、滅ぼす気はあるのね」

零代目
「途中で投げ出すのは嫌いだ、それにコウモリはまだ満足していない」

零代目
「結界を破壊し、人間界に侵入、俺がメイドウィンとなり新たな文明を築く、ここまで筋書きを作っているのだからな」

リッキー
「で、私たちはそんな神に選ばれた奇跡の五人ってわけだ」

零代目
「ぶっちゃけ、結界はコウモリの匙加減でいつでも割れるんだが、約束した以上あいつを楽しませないとならない」

ユイ
「つまり?」

零代目
「カメラはまだ回り続けている、ヘルチューバー零代目メイドウィンの、最大規模のエンターテイメントはこれから始まる」

アイム
「じゃあ、時が止まったのって...」

零代目
「あいつの自演だ、いい演出だ」

零代目
「まぁ、いいアドリブだよ」

アン
「アドリブ?」

零代目
「俺とコウモリのこの『お遊び』は、計画通りにはいかなかった」

レフィトア
「何だって思い通りにはいかないんだよ?」

零代目
「分かっている、ミスがあれば責任をもって修正はした、想定外は場合によっては俺やコウモリにとって面白い結果になることもあるから放置してた」

零代目
「生き物で唯一良いところがあるとするなら、想定外の出来事を起こして神を楽しませてくれることだろうな、コウモリは俺が来るという想定外が起きたし」

零代目
「ただ...外部からの情報操作は、俺にもどうしようもできなかった」

アイム
「情報操作ぁ?」

零代目
「ジャガーだよ」

...

零代目
「おい茶色、うちの取引の邪魔をするのやめろ」

ジャガー
「取引の邪魔?」

零代目
「しらばっくれるな、魔王のことだよ」

ジャガー
「ああ、魔王様ですか」

零代目
「...ふん」

零代目
「お前、リニューアル後だろう?」

ジャガー
「ええ?まぁ、黒影がそんな単語出してましたね...ええ、そうですが?」

零代目
「カエルの子は、蛙。」

ジャガー
「はい?」

零代目
「お前のことだ」

Re: マモノチューバーズ!全てはゼロのままに ( No.80 )
日時: 2018/06/08 17:36
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

零代目
「ホームレスならぬワールドレスになってはいるが、メイドウィン同士の会話のネットワークには入り込めてるんだよ」

ジャガー
「ほう?」

零代目
「俺とコウモリが色々やってるうちにそちらも想定外だらけじゃないか」

零代目
「監理局はなくなる、黒色は死ぬ、たくっちスノーは王国を作る」

零代目
「いいよなぁあいつらだけメイドウィンたして目立ちやがって、俺だって初期のマガイモノなのにexeと違って接点も与えられずだ」

零代目
「ま、俺の愚痴はいいか...あんた、何企んでる?」

ジャガー
「はい?」

零代目
「魔王をヘルチューバーにした件だ」

ジャガー
「ああ、それですか」

零代目
「ヘルチューバーは人間を堕落させるためのものだ、友人を増やすようには作られていない」

ジャガー
「友人...」

零代目
「支配者にでもなったつもりか?神と支配者は違う、魔王はお前の物じゃない」


ジャガー
「...何を言ってるんですか?貴方は」

ジャガー
「僕は、魔王様がヘルチューバーになりたいと言ったからやらせたのですよ?」

ジャガー
「友達とか、何言ってるんですか?」

零代目
「...おい、あの話はなんだ?」


零代目
「『魔王様が動画投稿してみた』...だったか?妙なものを作りやがって」

零代目
「確かに、魔王は自らの意思でヘルチューバーになった...コウモリの入れ知恵でな」

零代目
「それに奴が友人が欲しいと言っているのなら、好きにすればいい」

ジャガー
「はい?」

零代目
「だから歴史改変を作ってやった、雪国とか、その時の記憶とか!あの二人とか!」

零代目
「俺の意思ではない、コウモリが面白くなるからと入れたものだ!」

零代目
「だが、それをお前は否定した...発売前のゲームを用意したよな?」

ジャガー
「ああ...そうですね」

零代目
「見ていないとでも思ったか、そんなもの使ったら炎上するぞ、そしたら同じ事務所の魔王にも火種が降りかかる」

零代目
「お前は何故魔王の邪魔をする?」

零代目
「魔王を愛しているんだろ?ならば...」

ジャガー
「何を言っているかよく分からないんですけど」


ジャガー
「魔王様は僕がいないと何も出来ないんですよ」

ジャガー
「だから...ね、魔王様を引き離すのはいけないんです」


ジャガー
「それに...僕自身も、魔王様がいないと...アレルギー反応みたいに居てもたってもいられないんです、あの人のクローンですから、そういうところも似たのでしょうか?」

零代目
「...」

ジャガー
「では、魔王様を待たせてますので」

ジャガーが時空の穴を抜けたあと、零代目はスマホを取り出す


零代目
「コウモリ、予定変更だ...ジャガーをなんとかするぞ」


零代目
「いや殺すわけではない、結界のなかで幻覚を見せるだけだ」

零代目
「...違う、魔王のためじゃない、俺達の計画の為だ」

零代目
「あいつには悪いが...結界を破るまでおとなしくしてもらおう」

...

その後零代目は運命を操作し未発売ゲームを使用させないように選択、コウモリは家出した魔王を追うジャガーに嘘の道を教えた

そして、現在....

零代目
「...悪く思うなジャガー、あんたのオリジナルである黒色を恨むんだな」


零代目
「.....全ては、俺がメイドウィンになるためなんだ」

アイム
「...」

レフィトア
「...」

アン
「...ふむ」

ユイ
「そんなことがね」

零代目
「お前ら、動画を撮れ...悪いようにはしない」


零代目
「この世界に『根っからの悪者』は一人もいない、頭がおかしい奴はいるけどな」

そして物語は正しい道へと。

第十二話 END