二次創作小説(新・総合)

Re: マモノチューバーズ!全てはゼロのままに ( No.95 )
日時: 2018/06/10 08:48
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

【最終回】
『ようこそニセモノ世界へ』

魔王
「ん...んん...おは、ええ!?」

魔王は目が覚めて驚愕する

零代目
「おはようだなシルバー、今日から俺がこの世界のメイドウィンだ」

魔王
「え、えーと」

零代目
「スレンダーマンでいい」

魔王
「スレンダーマン、聞きたいことがある」

零代目
「どうした?」



魔王
「この、グニャグニャの世界はなんだ?」

零代目
「え、魔王城だが?」

魔王
「ここがか!?」

魔王の城は、あっちこっちがカラフルになり、変わったオブジェクトで埋め尽くされていた

零代目
「ようこそニセモノ世界へ」

コウモリさん
「おっすシルバー!どうよ、俺がプロデュースしたニセモノ世界は?」

魔王
「落ち着かん!元に戻せ!」

零代目
「いいか?」

コウモリさん
「シルバーがそう言うなら?」

零代目
「そうか」

零代目が指をならすと、この間までの魔王城に早変わりする

魔王
「む...余計なことはするな」

コウモリさん
「喜んでくれるって思ったがな~」

零代目
「まぁ、イロモノではなくニセモノ、つまり紛い物なんだからな、別にそっくりでも良いだろう」

コウモリさん
「そうだな」

魔王
「...ジャガーがどうしたか?」

コウモリさん
「おいおい、まだ寝ぼけてるのか?」

魔王
「分かってはいるが、帰ってくるのだろう?」

零代目
「...さあな、俺の時空のジャガーの匙加減かな」

零代目
「ただ、時空最狂の犯罪者のクローンだ、刑期が短くはないだろう」

コウモリさん
「だなー、根深く侵略してたしな、シルバーの精神に」

魔王
「え?...そういえば、何故我を名前で呼ぶ?」

コウモリさん
「え?何故ってそりゃ...」

零代目
「もう『魔王』である必要はないからな...なぁ?『シルバー』」

魔王
「...落ち着かんな」

コウモリさん
「大魔王だってギンちゃんって言ってるだろ?」

魔王
「それはそうだが...」

零代目
「まぁ、こんなところで話をしなくてもいいだろう、外に行くぞ」

魔王
「え?」

コウモリさん
「おいおい、ヘルチューバーなんだぞ?遅刻は厳禁!」

魔王
「え...ああ」

...

魔王
(思い出せない...ジャガーと過ごした日々が昨日以上に薄れている...)

魔王
(本当に、ありもしない思い出だったのか?全て...)




『ニセモノの人生を歩んでください?』

魔王
「.....」

Re: マモノチューバーズ!全てはゼロのままに ( No.96 )
日時: 2018/06/10 10:15
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

魔王達は魔界の道路を歩く

コウモリさん
「それでさー、久しぶりにたくっちスノーの姿見たよな」

零代目
「コールドスリープで数年行方不明になったり休暇中に色々あったり住んでる世界が狙われたりと散々だったみたいだな」

コウモリさん
「いやいやそうじゃなくてさ、しばらく見ないうちにメスみてぇな感じになったよな」

零代目
「まぁ、マガイモノに性別はないからな」

コウモリさん
「じゃあお前も女になれるのか?」

零代目
「...理論上は可能だ」

コウモリさん
「じゃあお前も」

零代目
「やめろ」

魔王
「...なぁ?」

零代目
「どうした?」

魔王
「なんか...静かじゃないか?」

コウモリさん
「そうだな」

魔王
「他のモンスター達は?まさか消したわけでもあるまい」

零代目
「ああ、消えてはいない...ただ、アレは消えたぞ」

コウモリさん
「結界」

魔王
「やはり消えたのか」

零代目
「ああ、元々段階を踏んでから消すからな、そして...」

コウモリさん
「一部のモンスター達は人間界に行った!」

...

アイム
「人間の世界ってこっちとあんま変わらないんだな」

リッキー
「そうだねー、なんだか期待外れ」

アン
「それで、人間はどうするつもり?」

アイム
「働くの面倒だしさー、人間は殺さずに奴隷にして働かせればいいんじゃない?」

ユイ
「えっ」

アイム
「だいじょぶだいじょぶ、ユイはハーフだし、重労働出来なさそうだし」

レフィトア
「そういう問題じゃないと思うけど」

アン
「まあいいわ、それでこれからどうする?」

アイム
「これから働かなくていいし、趣味としてヘルチューバーやってこうぜ」

ユイ
「口うるさいやつもいないし」

レフィトア
「神にグレードアップしてある意味タチ悪くなったけどね」

リッキー
「それはそうだけどさ、もう目の前でグチグチ言われることもないんだよ?」

アン
「ええ、まず何をする?」

アイム
「それは後で決めるぞ!まずは...人間どもを生け捕りにするんだ!」

レフィトア
「何かこうしてみると、わりと本格的に人間界を侵略してるなぁ」

リッキー
「そういえば私達が呼ばれたのって、人間界侵略だったもんね」

アイム
「戦争とかそういうのめんどくせーけど、人間をコキ使うって手があるなら最初から言えばよかったのにな~」

アン
「人間界には働くことを生き甲斐とする社畜という一族がいるらしいわ、存分に利用しましょう」

レフィトア
「本当だね!人間界にはニートも多いらしいし、モンスターの手で一生働けるなら彼らも本望だろうし!」

ユイ
「振り替えるとモンスターって外道ばっかね...私が言えたことじゃないけど」

Re: マモノチューバーズ!全てはゼロのままに ( No.97 )
日時: 2018/06/10 11:47
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

零代目
「あいつらなら上手くやってるだろう」

コウモリさん
「飼い殺しって言葉の酷さがよく分かるぜ」

零代目
「殺す手間が省けてちょうどいい、作りすぎたからな」

コウモリさん
「何人くらい人間界に行った?」

零代目
「例の五人を含めて4万くらいだな」

コウモリさん
「なら魔界にいるのは多分5000くらいか」

魔王
「たったそれだけか!?」

コウモリさん
「ああ、ダラけることを知った生き物は、働くことを拒み始めるからな」

零代目
「シルバーにはそうならないでほしかった、だから...」

プロデューサー
「おや、魔王様...いえ、シルバーさん」

魔王
「お前までシルバー呼ばわりか」

プロデューサー
「ええ、原作通り魔王が居なかったことになりましたからね」

魔王
「そういうことか」

零代目
「最低限原作設定は守ろうと思ってな」

プロデューサー
「はぁ...まあいいでしょう、私もそろそろこの世界から去るつもりでしたし」

魔王
「そうなのか」

プロデューサー
「ええ、彼女達に私は必要ないみたいですし、彼女も元は侵略派ですから、クリーピーパスタ達と共に人間をコキ使ってるでしょう」

プロデューサー
「なら私は、別の世界で次のアイドルでもプロデュースしますよ」

魔王
「そうか、次はどこへ?」

プロデューサー
「モンスターや人間のアイドルデビューはもはやありきたりですし、今度は思いきって天界へ...」

コウモリさん
「なんだ?次は天使をアイドルにでもするのか?」

プロデューサー
「ええ、モンスター達と比べてワガママは言わなさそうですし...では、またどこかで」

魔王
「ああ、また会おう」

プロデューサー
「いえ、多分この世界には二度と来ないでしょう、ちゃんとしたマモノチューバーズ世界には行きますが」

零代目
「そいつは残念だ」

プロデューサー
「これは残当というものですよ、それでは」

プロデューサーは時空の渦を抜けていく

零代目
「奴の人生は終わりの無いゲームだな」

コウモリさん
「だなー」

魔王
「お前たちのゲームは、終わったのか?」

コウモリさん
「ああ、過程はどうあれ『結界が破られ、人間界が侵略される』というイベントはこなせたからな」

零代目
「イベントとはいうが、全部アドリブみたいなものだがな...ここまで考えるのに苦労した」

Re: マモノチューバーズ!全てはゼロのままに ( No.98 )
日時: 2018/06/10 13:06
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

キキーモラ
「プロデューサーさん、そろそろ別のアイドルを探しに行きましたかね?」

サキュバス
「私さー、あいつみて初めて男っていうのを知ったけど、あんなナヨナヨしてるんじゃ対したことないよねー」

デュラハン
「そういえば人間ってどこ?」

セイレーン
「今ごろ、地下でモンスターのために年中無休で重労働しているはず」

サキュバス
「そっかー、じゃあ結局顔ぶれはいつもの皆か」

デュラハン
「...あれ、むしろ視聴者減ってない?」

サキュバス
「今までの金なら遊んで暮らせるよ、それじゃあ皆!またどこかで!」

デュラハン
「あ、持ち逃げしないで待って!」

ケンタウロス
「あー!ズルいよ!」

セイレーン
「ケンタウロス、足捻ってやりなさい?」

サキュバス
「ちょっ、冗談だって!」

...

コウモリさん
「だがこれでまかいチャンネルへ行く手間が省けたな」

零代目
「イベント短縮は良いことだ」

魔王
「何処へ行くんだ?」

零代目
「決まっているだろう?」

...
カチカチッカチッ!

雪女
「おもしれー!人間界のゲーム!ハードもカセットも沢山ある!」

イエティ
「古いゲームも試行錯誤が出来て最高!!」

コウモリさん
「おっす!」

魔王
「お前達...!!」

雪女
「あ、久しぶりだな魔王...じゃなかった、シルバー!」

イエティ
「貴方、一週間も寝てたんですよ?」

魔王
「一週間っ!!?」

零代目
「モンスターが一斉にダラダラし始めたが、お前までだらけるのは勘弁してほしかったからな」

コウモリさん
「歴史改変で起きる時期を遅らせた」

魔王
「お前...」

雪女
「そんなことよりさ!シルバーも一緒にゲームしようぜ!」

イエティ
「いーっぱいあるよ!」

イエティは棚や篭から山積みのゲームパッケージを持ってくる

魔王
「何故こんなにゲームが...」

雪女
「全部、人間界のゲームだよ!」

イエティ
「零代目さんが、もう人間は遊ばないだろうからって!」

零代目
「人間はこれからコキ使われるからな、娯楽も無しに生きる」

イエティ
「これだけあれば、いくらでも遊びきれるよ!」

雪女
「うっひょー!!」

魔王
「これ全部、人間の物か」

零代目
「ああ」

雪女
「あ、そうだ...これ!シルバーも一緒にやろうぜ?なぁ座れよ」

魔王
「あ、ああ...」

零代目
「じゃあ、友達と仲良くな」

コウモリさん
「お前もメイドウィン生活頑張れよなー?」

零代目
「ああ、お前も今までご苦労様だ」

魔王
「...」

Re: マモノチューバーズ!全てはゼロのままに ( No.99 )
日時: 2018/06/10 13:56
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

魔界。

この世界は、かつて『魔界』と呼ばれていた。

上にある人間界と下にある魔界が戦争をし、争いあっていた...しかし、魔王様が結界で世界を封じ込み、近代化を取り入れ...


いや、それも昔の話だろう

今のモンスターは武器どころか、働くことも辞め、人間界の生き物全てを奴隷にし、遊び三昧の生活を送っている


ヘルチューバーと呼ばれた者達も姿を消し、自由気ままに過ごしているだろう

魔界に残ったモンスター達もakumazonを頼り動かない生活をしているのみ



...私、リザードマンは近代化以上に今の社会についていけなかった

私がおかしいのか?世界がおかしいのか?

本当にこれは『平和』なのか?

そんなことをよく考えるようになった

人間は下を向き、終わりの無い作業を続ける

モンスターも下を向き、長い長い宴に脳を溶かす


違う、違うような気がする

これは正しいことなのか?これが、ずっと求めてきたモンスターのあり方なのか?

このままでは...共倒れする未来しか見えない気がする

もし、人間が...

いや、それよりも



雪女
「なぁなぁ、こんなのもあるぞ!」

イエティ
「ふふ、幸せ!」

魔王
「そうか」


魔王様の...『ともだちを増やす』という願いは、叶わず終いに終わった
だけど...

魔王
「.....そうか」


いつだって最後には『まあいいか』で締め括られる

これもメイドウィンとやらの匙加減か?

考えるのや行動が手遅れだったのか?

ジャガーはとんでもない奴だったが、それがいなくなって...幸せは掴み取れるのか?


魔王
「...ふふっ」


でも、まぁ...魔王様が幸せだし...


このままでも...いっか...

...

零代目
「メイドウィンが関わるのは事件の時だけだ」

零代目
「その後の選択を...俺は何もしない」

零代目
「さぁ、ニセモノ世界....お前達はどんな未来を迎えるんだ?」

コウモリさん
「ファ~ア、結局改変前とかわんねーじゃねぇか」

コウモリさん
「奴隷の相手と、進化した頭脳や文明以外、ほとんど同じ展開だよ...ったく懲りない生き物だなぁ」

コウモリさん
「ま、俺もそんな生き物になるんだけとな」

そして、改変された世界は元通りに歩み出す

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【CAST】
『マモノチューバーズ』
サキュバス
セイレーン
デュラハン
キキーモラ
ゾンビ
堕天使

『特別ゲスト』
みぃ

『マガイモノ』
たくっちスノー
零代目メイドウィン/スレンダーマン

『オリキャラ』
シルバー・マリアーゼ(魔王様)
ジャガー・メイドウィン・ブラウン
シャドー・メイドウィン・黒影
コウモリさん
リザードマン
雪女
イエティ
ソラ・マリアーゼ
大魔王
アイム
リッキー
ユイ
アン
レフィトア

『原作』
「マモノチューバーズ」(会社名忘れた)

『スペシャルサンクス』
Mirura@様
ルルミー様
花音様
シャドー様
ピオーネ様
桜木霊歌様
洋輝様

『作者』
ロストメイドウィン・ザ・ダストヒューマン


...


コウモリさん
「ええ?俺の世界のその後ぉ?自由に想像しな」


魔王
「我はもう眠い、寝る」

コウモリさん
「...最近、寝ることが多くなったなぁシルバーさんよ」

魔王
「我は眠りたい...あとシルバーと呼ぶな」

...

寝ている間が一番幸せだ

だって、ジャガーや皆と一緒にヘルチューバーとして楽しく過ごせるからな

END


ロストメイドウィン
「ええ...後書きぃ?めんどくさいから...今作はパス...Zzz」