二次創作小説(新・総合)

Re: 満開!ロボット学園 ( No.119 )
日時: 2018/06/21 22:34
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

【第二十話】
『こコro』

ザンボット3
「えっ...?」

鋼鉄ジーグ
「それって...」

ザブングル
「どういうことなんだ...!?」

ゼオライマー
「たくっちスノー、お前はこっちを探せ」

たくっちスノー
「分かった!」

ゼオライマーとたくっちスノーはスクラップの山を漁り始める

新ゲッター
「お、おい!ガラクタ集めたところで何に...」

ゼオライマー
「やはりあったか」

たくっちスノー
「ここにも!!」

ゼオライマーとたくっちスノーは、スクラップから無数の骨組みを見つける

骨組みそのものは傷1つないが、心パーツに小さな穴が空いていたり、焦げていたりしていたものが多数だった


ガイキング
「......」

シャープ
「....」

コン・バトラーV
「な、なぁ...これ、ロボットの中身の部分だろ?なんの、ロボットだよ...」

ゴーショーグン
「身長的にもう分かってるだろ?」

ガイキング
「ま、まさか...」

たくっちスノー
「知っておいた方がいいと思う」

ゼオライマー
「加納渚、ロボットの頭の横の隙間に手を入れてみろ」


「えっ、あの...」

ガイキング
「...俺の頭を使え」


「ガイキング!?」

ガイキング
「...皆としても、はっきりさせたいだろ?」

D-1
「あ、ああ...」


「...ごめんね」

渚はガイキングの頭に指を突っ込むと、スイッチのような感触が


「何かスイッチみたいなものがある!」

ゼオライマー
「それを押しながら上に引っ張ってみろ」

ガイキング
「.....」


「やってみるね」


....

(カチッ)


ゴーショーグン
「あ、あああ...!!」

サイバスター
「ガイキング、お前顔が...!!」

ガイキング
「...」

渚が上へ引っ張ると...ガイキングの表面が外れ...捨てられた骨組みと同じ顔をしたものが...

ガイキング
「...そうか、これで分かったな、あのゴミは俺たちと同じ部品だ」

アクセル
「同じ部品っつーか、ガワだけ変えて誤魔化してるなこりゃ」

ダン
「だが、なんで校長はそんなもん捨ててるんだよ」


「それに関しては私が話す」

イクサー1
「渚...」


「たくっちスノーさんが何をしたいのか、スクラップを見て分かっちゃったから...」



「隠しててごめんなさい、実はガイキング達は...!!」

Re: 満開!ロボット学園 ( No.120 )
日時: 2018/06/21 22:49
名前: mirura@ (ID: PrIvPbQU)

ミルラ「え、すっごく気になる」←秒読みしてる人

ミラ「予想するという考えないの?」

ミルラ「毎日5、6時間しか睡眠取れないからゆっくり見れないんです」


こんにちは!
遠足、とかそう言うので楽しそうだなぁって思ったんですが、
まさかの衝撃的な・・・

リーンさん・・・・
ゼオライマーの考えって何か凄い・・・・

スクラップは人間からすれば普通ですけど、
ロボットから見れば衝撃的ですからねぇ・・・・

どうなるんでしょうかね!
更新、頑張ってください!



ミラ「小説は書かないの?」

ミルラ「一通りコメントしたら寝ます!目にクマが出来ましたから!」

Re: 満開!ロボット学園 ( No.121 )
日時: 2018/06/21 22:59
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

「何いいいいいいい!?」

ガイキング
「俺たちが校長に作られたのはなんとなく察してたが...」

新ゲッター
「俺たちの中に校長と同じ心パーツってのがあって」

R-1
「それがダメになるたび骨組みを交換してたってか!?」

セーラ
「はい...その通りです、元々私たちもOBではなく、所長に雇われた研究員なんです」

ゴーショーグン
「じゃあ、アクセル先生とラミア先生もロボットなのか!?」

アクセル
「いやいや、俺たちは人間よ」

ラミア
「前職は【シャドウミラー】という組織に所属していた、アクセル隊長は私の上司」

アクセル
「おいおいおーい!それネタバレしちゃダメ!」

マサキ
「俺も人間...否、サイボーグの木原マサキ、元祖ゼオライマーの設計者だ」パーン

ダイモス
「人だったのか!?」

リーン
「うーん...教えちゃうのか」

コン・バトラーV
「...校長、嘘じゃないです?」

リーン
「うん」

新ゲッター
「この中に俺もあるのか...?」

リーン
「多分、覚えてないけど」

ダイモス
「貴方は科学者なんだろう...?何故直さない!」

リーン
「俺ね、作るのは得意だけど直すのは苦手なんだ、だから捨てるしかないんだよ」

リーン
「ほら、心とかデリケートだし」

ゴーショーグン
「ふざけるなっ!!」


ガイキング
「バルキング...ライキング...なんか兄ちゃん泣けてくるよ」

ガイキング
「この中にお前達もいるのか?俺もいるのか?」

ガイキング
「生きてるのか死んでるのか分からない状態って、地味に辛いよな...」


「ガイキング...」

D-1
「これは俺で、あっちはお前なのか?」

D-2
「勘弁してくれよ」


「.....」グッ


リーン
「皆、ちょっと大袈裟すぎない?変だよ皆」

リーン
「もしかしたら心パーツに異常があるのかもしれないから、ちょっと見せてよ」


たくっちスノー
「ちょ、ちょっと緑風」


「...触らないで、ください」

リーン
「え?」


「私の友達に、勝手に触らないでください!!」

リーン
「いや、でもちょっと開いて覗くだけだって」


「異常なのは貴方ですよ、皆、貴方と同じ心パーツを使っているんですよね?」



「実際皆は生き物そっくりだよ!笑うし、泣くし、怒るし...皆で仲良く遊んだりするし」



「辛いときにはへこんだり、些細なことで喧嘩したり!時に背中を預けあったり、心配したり!」


「生き物なんですよ!!」



「それなのに...あんた、笑うか驚くかしかしてないじゃない!!」


「あんたの方こそ...パーツを見せなさいよ!!」

リーン
「あっ!!」


「あった、ガイキングの頭と同じフック...えいっ!」

(カチッ)

渚はリーンに掴みかかり、体の表面をはずすと...




「うっ...何、これ...!?」



バクンバクンと丁寧に一回ずつ動く、生き物そっくりの心臓がそこにあった

Re: 満開!ロボット学園 ( No.122 )
日時: 2018/06/21 23:23
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

Miruraさん

たくっちスノー
「(ロボットの)死体しかありません」

ゼオライマー
「(ラストの展開的に)まだ死体は増えるはずだ」

ロストメイドウィン
「コマンドーネタを入れるな」

たくっちスノー
「いやー、期待してくれたわりにはあっさりしたネタでごめんね」

ロストメイドウィン
「ちなみにもうすぐラスボスだ」

たくっちスノー
「先に言っておくけど、緑風ではないからね?」

コメント感謝だよ!

Re: 満開!ロボット学園 ( No.123 )
日時: 2018/06/21 23:25
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

リーン
「...ああ、それパーツでしょ?他と違うけど」

リーン
「何故か俺と同じものが作れなかったから、ハート型にして複製したんだ、それが皆のこころパーツ!」


「うっ、おえっ...あああ」

イクサー1
「渚、大丈夫!?」


「...違う、あれは心なんかじゃない」


リーン
「え?」

マサキ
「生き物が持つ...心臓だ」

リーン
「...そうだけど、それがなにか?」

マサキ
「..まさか心臓が感情を形成するとでも思っていたか?魂説じゃあるまいし」

リーン
「えっ!?」

マサキ
「生き物の感情は脳にあると言われている、心パーツとやらが脳の代わりをしていたのだな」

アクセル
「なるほど、確かに脳ならちょっとの衝撃でダメになったりするからな」

ラミア
「そしてそれが原因で死に至る事も珍しくない」

ガイキング
「......」

たくっちスノー
「......」

イクサー3
「.....」

マサキ
「リーン・メイドウィン・緑風」

マサキ
「お前は確か、臓器が混ざった未来のアンドロイドだな?」

リーン
「エクスロイドだってば」

マサキ
「お前に脳はあるか?」

リーン
「俺の世界だと急所になって邪魔だからって何十年も前にはずされてるよ?」

リーン
「心パーツも同じだね、改良しようとしてもすぐダメになっちゃってさー」



「...そういうところですよ」

リーン
「え?」


「人だったらそこは怒ったり、落ち込んだり...」



「間違ったことを指摘されて、ゲラゲラ笑う生き物なんていませんっ!!」

リーン
「そうなんだ」

たくっちスノー
「...緑風、君さなんとなく少し幼稚な所あると思ってたけど、分かったよ」

たくっちスノー
「君は楽しいことしかしていない」


たくっちスノー
「前にイベントで遊んでたときも、実況したときも、宇宙警察なんてやってたのも、シルバリオン作りも、ここの校長も...!!」


たくっちスノー
「全部、ただ楽しんでいただけかっ!危機感を感じていないか...!?」

リーン
「うん!楽しいことは良いことだ!」


リーン
「俺がやって来た今までの行動全てが!どれも楽しかった!」



リーン
「何をするのも楽しくって、やめられないんだ!分かるでしょ?これが進化した生き物なんだよ!」


たくっちスノー
「...ああ、そうだな」


マサキ
「交渉不可能か」

たくっちスノー
「うん...父さんも、かつての僕も、ジャガーも、緑風も...皆自分勝手だ、なんで、なんで僕の時空のメイドウィンはこんなのばっかりなんだよっ!?」

Re: 満開!ロボット学園 ( No.124 )
日時: 2018/06/22 08:14
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

たくっちスノー
「うっ、うううう...」

マサキ
「メイドウィンというのはつくづく愚かな生き物だ」

たくっちスノー
「だから死んだ...父さんも、ジャガーも」

リーン
「え?ジャガー死んだの?」

たくっちスノー
「まぁ...死んだ、みたいなものさ」

リーン
「ふーん、あそうだ...そろそろあのロボット作りたいし帰ろう」

イクサー3
「ちょ、待ってよ!!」

その瞬間、ゴミ捨て場は大きく揺れる



「えっ...何!?」

ガイキング
「地震か!?」

マサキ
「遂に対面か」

ジーク
「対面?」

マサキ
「お前たちには前に話しただろう」

シャープ
「...アイアンカース!?」

ダイモス
「アイアンカース?」

マサキ
「アイアンカースは緑風の分身...いわゆる兄弟機だ」

イクサー3
「兄弟!?どっちが弟!?」

ゴーショーグン
「お、おい...どんどん揺れが大きくなっていくぞ!」

リーン
「あれー?」


『ウオオオオオオオ!!』

腕と足が飛び出し...ゴミ捨て場にある巨大な心パーツに繋がっていく



「なにあのでっかいの!?」

マサキ
「緑風の作った一番最初の『骨組み』だ」


「え?」

アイアンカース
「オオオオオオ...」

リーン
「あれ?」


アイアンカース
「ウオオオオオオオ!!」

顔が乗せられた後...スクラップが重なり、表面が出来上がる


サイバスター
「アレが俺たちの始まりの機体...骨組みでかいな」

リーン
「そりゃ、元々はこんなに作る気はなかったし」

たくっちスノー
「見たところ問題は無いと思うが...なんでこんなところに」

リーン
「心パーツの表面が錆びちゃったから捨てたんだよ」

アイアンカース
「.....ウオオオオオオオ!!」

リーン
「えっ」

アイアンカースはリーンを見るや否や左腕を降り下ろす


イクサー3
「襲い掛かってきた!?」

鋼鉄ジーグ
「壊れてねぇじゃんこいつ!!」

リーン
「な、なんで!?心パーツが錆びて動かなくなったんじゃ!?」

アイアンカース
「オオオオオオアアアアア!!」



「...いや、芽生えたのよ」

リーン
「え?」


「学園の皆と同じように、月日を得てまた心を会得したのよ!!」


「それも、ガイキング達とは違う...孤独という悲しみと捨てられた怒り...ここにあるロボット達が同じ考えをもってアレを動かしている」


イクサー1
「言わば、緑風に対する憎悪の心...」

リーン
「憎悪?」

Re: 満開!ロボット学園 ( No.125 )
日時: 2018/06/22 10:34
名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

たくっちスノー
「つまり、ここのロボット達の恨みが収束したもの...呪われた鉄【アイアンカース】ということか」

マサキ
「そうだ、正式名称は知らん」

リーン
「なんでこんな風に...恨まれるような事はしてないよ!壊れたから捨てただけだよ、ロボットなんだし!」

イクサー1
「...壊れたから捨てた、そんな理屈は心があり、生きている者には通用しません」


「貴方は子供を捨てたのと同じなんですよ!そりゃ恨みたくもなるわよ!」


「貴方みたいな肉と鉄だけの中途半端な何かには分からないでしょうがねっ!!」

リーン
「肉と鉄だけ!?」

アクセル
「...一理あるな」

マサキ
「実際、無駄な臓器と機械で脳を捨てているからな」

イクサー3
「これが本当の『能無し』ってことね」

ジーク
「頭が良いだけの愚か者か」

リーン
「そんなことないと思うけどな~」


アイアンカース
「ウオオオオオオオ!!」

アイアンカースはまるで怒りで我を失ったかのように暴れまわる

ザブングル
「って、言ってる場合じゃないだろこれ、このままじゃ俺達も巻き込まれるぞ!」

D-1
「でももう足が限界、もうダメ...」

たくっちスノー
「セイブルヴィクスは...くそっ!電波が届かない!アイアンカースが妨害しているんだ!」

アイアンカース
「ウオオオオオオオ!!」

リーン
「うわぁ」スカッ

アイアンカースは再びリーンに殴りかかるが、右腕が崩れ照準が反れる

ラミア
「動きが乱れているな」

マサキ
「鉄屑同然の肉体を使いこなせてないみたいだな」

イクサー3
「えーと、どうしよどうしよ!?」

リーン
「もう力付くで止めるしかないじゃん!これなんとかして!」

ザブングル
「作ったのはお前だろ!なんとかしろ!」

リーン
「あっ、そうか!時空修正しちゃえばいいんだ...よし!」

リーンは腕からパネルを出し、操作していく


サイバスター
「なんだよあれ...」


「校長先生はね、この世界の神なの...都合が悪いことはああやって修正してるのよ!中学クラスが作られたりとか..研究所の件だってあれで無かったことに...」

ゴーショーグン
「マジかよ...」

マサキ
「何をするつもりだ!」

リーン
「心パーツが最初から無かったことにする、また作り直ちゃんとしたものを作るんだ!」

シャープ
「えっ!?」

アクセル
「おいおいそれって」


「待ちなさいよ」





「それって...皆消えちゃうの?」


「ガイキングも、鋼鉄ジーグも、ダイモスも、ドラグナー達も...ゴーショーグンも!」




「皆の思い出を消すつもりなの!?」

リーン
「え?」

第二十話 END