二次創作小説(新・総合)
- Re: 満開!ロボット学園 ( No.90 )
- 日時: 2018/06/19 09:32
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
【第十五話】
『錆び付いた心』
セーラ
「ゼオライマー...さん、ですよね?」
ジーク
「木原が来ていると言うことは、何かあったということか」
シャープ
「上層部だもんね...」
ジーク
「...冥王。」
マサキ
「結論から言うと、事の発端は奴の作り上げた『心』とやらだ」
渚
「ああ、やっぱり」
リーン
「やっぱりって何!?まず理由を明かしてよ!!」
マサキ
「そんなことも分からないのか緑風、いいかよく聞け」
マサキ
「お前が心を作るだと?」
マサキ
「確かにドクター・ライトや御茶ノ水氏など、機械に心を与えた科学者は時空に数多く存在している」
マサキ
「だがお前は機械だ、お前の感情は複雑なプログラムで作られたに過ぎないもの、心などない」
リーン
「え、そうかな?」
渚
「確かに人間っぽい感情があるかと言われると...」
リーン
「うっそー、説明してよ」
マサキ
「良いだろう...お前はずっと、心パーツの研究をしていたな」
マサキ
「黒影が局長の頃からずっとな」
リーン
「ああ!時空監理局が無くなった頃ぐらいに、遂に心パーツが完成して、体となるロボットを作っていって...その頃に渚さんがやってきたんだ」
渚
「なにそれ、私達は研究対象?」
マサキ
「その通りだ、お前は利用された...奴の研究に」
渚
「.....」
リーン
「そーゆー言い方しないの」
マサキ
「この世界に見知らぬ機体が現れていることは知っているな」
渚
「はい」
マサキ
「それらを送り出す元凶がいる」
イクサー1
「イクサー2ですね?」
マサキ
「いや奴は関係ない...元凶はこの世界のロボット、それも心パーツとやらをつけられたものだ」
リーン
「へぇっ!?」
マサキ
「.....覚えはあるか?」
リーン
「ないよ」
マサキ
「だろうな、お前は記憶機能が掛けているからな」
リーン
「...」
渚
「その元凶って、どんなロボットなんです?」
マサキ
「こいつの不の部分だ」
イクサー1
「不の部分...」
マサキ
「イクサー1をリーンとするなら、その元凶はビッグゴールドに近いものと言えば理解できるだろう」
イクサー1
「なるほど...」
マサキ
「共通しているのは、感情が欠けている事だろうな」
渚
「感情が?」
マサキ
「そう、例えば...」
ジーク
「木原、イクサーΣΣ接近中」
マサキ
「構わん、殺せ」
ジーク
「了解」
セーラ
「ええっ!?」
渚
「ちょ、ちょっと待って!!」
- Re: 満開!ロボット学園 ( No.91 )
- 日時: 2018/06/19 10:25
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
イクサー2
「お姉様...今日という今日こそは、今度こそ...!!」
渚
「なんて執念なの...」
イクサー1
「渚、イクサシルバーを呼びましょう...止めなくては」
渚
「イクサー2を!?それともバルムンクを!?」
イクサー1
「両方です!」
渚
「わ、分かった...おいて、イクサシルバーっ!!」
渚は腕輪を使い、イクサシルバーを呼び出す
ジーク
「バルムンクの視覚無いにイクサシルバーが現れた」
マサキ
「パイロットの利用価値はそこらの機体と何も変わらん、不都合なら一緒に殺したっていい」
ジーク
「了解」
セーラ
「ちょ、ちょっと...どうしましょう!」
セイブルヴィクス
「命令ですか?」
セーラ
「あっ、セイブルさんが居た...お願い!ジークさんを止めて!手荒な真似をしてもいいから!」
セイブルヴィクス
「了解」
シャープ
「私たちも行くよ」
セーラ
「はい!」
シャープは専用のシルバリオンに、セーラは魔術回路を乗せたゲシュペンストに乗り込む
マサキ
「チッ、どいつもこいつも面倒な...」
リーン
「で、さっきの話だけど」
マサキ
「話は後だ、俺もゼオライマーに乗り込む」
リーン
「え、待ってよ、俺ロボット無いんだけど」
マサキ
「留守番でもしてろ」
リーン
「えっちょっ....ええー?」
...
イクサー2
「お姉様ともあろう方が数で戦うなんて、らしくない」
ジーク
「俺はお前たち全員を殺す覚悟できた」
セイブルヴィクス
「私は貴殿方を力付くで止めに来ました」
イクサー1
「剣を引きなさい、イクサー2」
イクサー2
「そういうわけにはいきませんのお姉様...」
イクサー2
「今日がお前の命日となるっ!!」ジャキッ
渚
「やるしかないみたい...行くよ!」
イクサー1
「ええ、ですがまずは...ジークとマサキを止めます!」
マサキ
「イクサー...地球の最高技術、天の力を思い知るがいい」
セイブルヴィクス
「戦闘AI構築」
セーラ
「ジークさんと戦うのは気が重いけど...やらなくちゃ、やられる!」
ジーク
「死ね」
...
リーン
「...うーん、俺って心ないかなぁ」
リーン
「感情とか、あるはずなんだけど...」
たくっちスノー
「緑風!」ヒュンッ!!
リーン
「あ、お帰りーどうだった?」
たくっちスノー
「どうだったじゃないだろ、なんだこの騒ぎは!?」
- Re: 満開!ロボット学園 ( No.92 )
- 日時: 2018/06/19 12:52
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: 0rBrxZqP)
研究所内から通信が入る
セーラ
【たくっちスノー先生、聞こえますか!?】
たくっちスノー
「セーラさん!?どうかしたの!?」
セーラ
「セイブルさんが出撃しています!すぐに乗り込んでください!」
たくっちスノー
「セイブルヴィクスが!?分かった、すぐに乗るよ!それじゃあ緑風、そういうわけだから」
リーン
「どういうわけ?」
たくっちスノー
「いいから!」
たくっちスノーは空を飛んでセイブルヴィクスの方へと向かう
リーン
「心...」
セイブルヴィクス
「戦闘パターン、解析開始」
たくっちスノー
「セイブルヴィクス!!」
セイブルヴィクス
「たくっちスノー様」
たくっちスノー
「コックピットを開いてくれ!手動パイロットモードに切り替えるぞ!」
セイブルヴィクス
「了解」
たくっちスノーは形を変えてキューブ状になり、セイブルヴィクスの背中に収納される
マサキ
「ほう、マガイモノ専用機体はあんな収納を...」
シャープ
「あれコックピットなの!?充電口かと思ってた」
たくっちスノー
「セイブルヴィクス、誰が味方で誰が敵だと思う?」
セイブルヴィクス
「味方はシャープ専用シルバリオン、フルアーマーゲシュペンスト、イクサシルバーと記録しています」
たくっちスノー
「正解だ、今からお前は...イクサーΣΣと天のゼオライマー、バルムンクを止める!出来る?」
セイブルヴィクス
「はい、たくっちスノー様のアシストがあれば」
たくっちスノー
「よーし!!」
ジーク
「やれるものなら...やってみろ」
たくっちスノー
「プログラミング開始!!」
セイブルヴィクスはバルムンクに赤外線レーザーを発射する
たくっちスノー
「セイブルヴィクス!解析が終わるまで避けるぞ!」
セイブルヴィクス
「はい、セーラ様が取り付けた加速魔術回路を作動させます」
たくっちスノー
「そんなのがあるのか!よーし、加速!」
...
イクサー1
「はあああっ!!」
イクサー2
「うああああっ!!」
イクサシルバーとイクサーΣΣは拳をぶつけ合い、肉弾戦を続ける
イクサー2
「この間のようにはいきませんわ、お姉様!!」
イクサー1
「くっ...やはり性能が上がっている、どうにかしてイクサー2を止めなくては」
渚
「大丈夫、私がついてる!イクサーセカンドアームっ!!」
銀色の部分から二本の腕が飛び出し、四本腕となったイクサシルバーはΣΣを持ち上げる
イクサー2
「くっ...!!負けてたまるか!!」
イクサー2
「私は...お姉様を殺すために作られた戦士、イクサー2なんだ!!」
- Re: 満開!ロボット学園 ( No.93 )
- 日時: 2018/06/19 13:37
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: 0rBrxZqP)
セーラ
「とりゃーっ!!」
ゲシュペンストとシルバリオンはビームソードやミサイルでゼオライマーに立ち向かうが、全てバリアによって弾かれてしまう
マサキ
「無駄だ、どれだけ改造しようと、ゲシュペンストごときが天を越えることは出来ない」
シャープ
「つ、強いよ...」
セーラ
「この人...ただ者じゃない...」
マサキ
「お前達雑魚に付き合ってる暇はない、そろそろ奴が来る」
シャープ
「や、奴?」
マサキ
「コードネーム...アイアンカース」
セーラ
「鉄の呪い...?」
マサキ
「消えろ」
ゼオライマーが左手を掲げ、玉が光ると、二人の機体が爆発する
シャープ
「えっ...なんで!?異常はないのに」
マサキ
「さぁ、これで終わ...」
セイブルヴィクス
「解析終了、指示をどうぞ」
たくっちスノー
「よし!まずはバルムンクだ...首筋のこの部分は狙えるか!?」
セイブルヴィクス
「成功確率は39.4%です」
たくっちスノー
「後は勇気で補ってやる!てやあああああ!!」
...
イクサー2
「くっ、おおおおお!!」
イクサーΣΣは上から拡散ビームを発射するが、どうにかかわす
渚
「おとなしくしなさい...っこの!」
イクサー2
「私は諦められない!私は...他に方法が無い」
イクサー2
「私は...他に、生き方を知らない」
イクサー2
「お姉様のように、自由な意思を持つことが出来ない」
イクサー2
「...なら、こうするしかないんだ、死ね、イクサー1っ!!」
イクサーΣΣからも腕が生え、イクサシルバーのセカンドアームをへし折る
渚
「あっちからもセカンドアームが!?」
イクサー2
「まだだぁっ!!」
さらにセカンドアームの手が変形し、ドリルのような形になる
イクサー1
「これは...まさか、マガイモノの力」
渚
「えっ!?」
イクサー1
「イクサー2の強い思いが、イクサーΣΣとシンクロしている...」
渚
「つまり?」
イクサー1
「今のイクサーΣΣは、イクサー2の感情そのもの...私を殺すという強い意思で形を変えている」
イクサー1
「こうなったら...イクサーΣΣからイクサー2を引きずり出します、渚は避難を!」
渚
「嫌よ!私も貴方と一緒に戦う!」
イクサー1
「...少し、荒っぽい行動を取りますが、許してください」ドスッ!!
渚
「えっ...」ガクッ
イクサー1は渚の腹部を殴り、気絶させる
イクサー1
「セーラ、渚を頼みます!」
そしてコックピットから飛び出し、イクサー1は渚を地面に置く
セーラ
「えっ待ってください、ちょっと、動けなくて、あれっ」
たくっちスノー
「魔術!」
セーラ
「あっそうか!」
ジーク
(...死ね)
たくっちスノー
「ところで、今から何を...?」
イクサー1
「...これで最後です、イクサー2!」
- Re: 満開!ロボット学園 ( No.94 )
- 日時: 2018/06/19 15:53
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: 0rBrxZqP)
イクサー2
「なっ!?」
イクサー1はイクサシルバーから抜け、そのままΣΣへと突っ込んでいく
イクサー2
「血迷ったの!?ロボに生身で特攻なんて...」
イクサー1
(破壊はしない...コックピットから、イクサー2を引き剥がす!)
イクサー1
(正確に狙わなければ命はない...慎重に行かなくては...)
イクサー1
「はあああっ!!」
イクサー2
「本気か...来い!!」
ジーク
「そこだ、死ね!」
バルムンクはイクサー1の方へと追い上げ、イクサー1の頭上に剣を...
イクサー2
「...お姉様、上」
イクサー1
「....っ!」
ジーク
「消えろ」
たくっちスノー
「さぁせるかああああああっ!!」
セイブルヴィクス
「コァーーーーッ!!」
ジーク
「!?」
セイブルヴィクスはバルムンクの背後に駆け寄り、首筋に噛みつく
ジャッ!!
イクサー1
「ああっ!!」
その拍子に標準が外れ、イクサー1の右肩へ剣が降り下ろされる
イクサー2
「お姉様!!」
ジーク
「仕留め損なったか...だか次は...ん?」
ジーク
「バルムンクが動かない...何故だ!!」
たくっちスノー
「あんたの機体の電源コード、しっかり噛み千切っておいた」
ジーク
「それを狙っていたのか...動け!!」
マサキ
【その程度でうろたえるな、予備電源を付けろ】
ジーク
「そんなものはない」
マサキ
【...チッ】
イクサー1
「くっ...ううう...」
イクサー1は切れた肩から黒い液体を出しながら、コックピットの装甲を外しイクサー2を担ぎ出す
イクサー2
「お姉様...腕が...」
イクサー1
「私の体はマガイモノ...腕くらい、すぐに再生します!」
そのまま、地上へと下ろし、腕を再生させる
イクサー2
「何のつもり?」
イクサー1
「...決着、でしょう?」
イクサー1はビームソードを出し、イクサー2に向ける
イクサー1
「この戦いで...私と貴方の未来が決まります」
イクサー2
「...なるほど、そういうことか」
察したイクサー2もビームソードを転送させ、イクサー1へと迫る
イクサー12
「「勝負。」」
...
セイブルヴィクス
「コックピットから降りたイクサー1とイクサー2が戦闘を始めました、援護しますか?」
たくっちスノー
「いや、これは二人の戦いだ...セーラさんとシャープさんの機体を回収して帰ろう」
セイブルヴィクス
「了解」
...
リーン
「うーん...」
マサキ
【まだ理解できないのか?お前の心は奴と同じで、錆び付いているな】
リーン
「え、俺にサビなんてないよ」
第十五話 END