二次創作小説(新・総合)
- Re: ニコニコRPG(く ) 10年の時を経て ( No.19 )
- 日時: 2018/06/25 23:21
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
【part4】
『受け継がれていくモノ』
野獣先輩達は渦を抜け、SFチックなロボットの世界へとやって来る
野獣先輩
「ん...アニメの世界から抜け出したみたいっす」
K
「マジか、私アニメやゲーム以外のところは中々行かないからなぁ」
トール
「私たちの世界とは全然違いますね」
アライグマ
「鉄しかないのだ...」
黎斗
「ほう...面白い」
野獣先輩
「俺もアニメ以外の世界はたくっちスノーからあまり聞かないからなぁ...たくっちスノー、ここは何の世界?」
たくっちスノー
「ごめん、忙しいから後にしてくれ」
野獣先輩
「はぁ...こいつ肝心なときに限って役に立たねぇなおい」
アライグマ
「こういうのは自力で冒険して知るに限るのだ!出発!」テコテコテコ
野獣先輩
「あっ、お前勝手に...もう見えねぇゾ」
K
「仕方ない、追いかけよう」
野獣先輩
「はーめんどくせ、マジで」
...
一人で駆け出したアライグマは、早速迷子になっていた
アライグマ
「どこなのだ...ここ、草も山も岩も、川もないのだ」
アライグマ
「なんだか怖くなってきたのだ...」
アライグマ
「フェネック...どこに行ったのだ...?」
アライグマ
「.....」
「あれ、こんなところに珍しい生物が」
アライグマ
「あっ、誰なのだ?」
「大丈夫です、私は怪しい者じゃありませんので」
アライグマ
「そうなのだ?」
「うーん、見たところ貴方、迷子みたいですね...名前言えますか?」
アライグマ
「アライさんはアライさんなのだ」
「ふむふむ...なるほど、ちょっとこっちに来てくれませんか?」
アライグマ
「分かったのだ」
...
トール
「あの動物、一体どこまで歩いていったんですか...」
野獣先輩
「動物探しのゲームとか作れないっすか?」
黎斗
「私のゲームにいちいち頼るんじゃない」
ピンポンパンポーン
野獣先輩達が歩いていると、突如アナウンスが流れる
【アライさんの保護者さん、迷子センターに来て下さい】
野獣先輩
「は?」
K
「迷子センターに保護されててよかった」
...
アライグマ
「鉄だらけで怖かったのだタドコロ」
野獣先輩
「お前なぁ...単独行動は控え...ん?」
「皆さんが、アライさんの保護者さん?」
アライグマ
「あっ、さっきアライさんをここまで連れてきた人!」
野獣先輩
「ファッ!?あんたは...」
野獣先輩は出てきた人物に見覚えがあった
それもそのはず、誰もが知る存在
青いネクタイ、腰まで届くツインテール...
野獣先輩
「あんたはあの...『初音ミク』じゃないっすか!!」
- Re: ニコニコRPG(く ) 10年の時を経て ( No.20 )
- 日時: 2018/06/25 23:40
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
ミク
「私の事...知ってるんですか?」
野獣先輩
「知ってるよ!ニコニコ動画であんたを知らない者なんていないだろ!」
黎斗
「初音ミク...なるほど、ボーカロイドのことか」
トール
「ボーカロイドってなんです?」
K
「機械音声を加工して歌を歌わせる音声合成技術の事さ、加工音声自体は前からあったけど、初音ミクは音声にアイドル性を出すことで人気を出したんだ」
野獣先輩
「あんたはニコニコに育てられ、本物のアイドルとなった...俺にとっては先輩のような存在っすよ」
ミク
「いやいや...私はそんなに凄くないですよ、別に...」
「あー!見つけましたよ、初音さん!」
ミク
「あ、もう見つかっちゃった...」
迷子センターの扉から、紫色の髪と服装をした少女が現れる
「どこで道草食ってるのかと思ったら、なんで迷子センターに居るんですか貴方!仕事はまだ沢山あるんですよ!」
ミク
「ごめんごめん、すぐ戻るから」
K
「その方は?」
ミク
「えっとね、ボイスロイドの結月ゆかりちゃん、私の後輩みたいなものなの」
ゆかり
「どうも、うちの先輩が何かお世話になったみたいで」
野獣先輩
「ボイスロイド?」
ミク
「私は歌を歌うことしか出来ないけど、ゆかりちゃんは歌だけじゃなくてトークも出来るの、だからボイスロイド」
ゆかり
「まぁ、私次世代型ですので!」
野獣先輩
「じゃあ、ミクは...」
ゆかり
「いえ、ミクさんはまだまだ現役ですよ...ほら、最近なんて貴方、アニメに出演してるんですから」
ミク
「アニメなんてゆかりちゃんも出てたじゃん、対したことじゃないよー」
ゆかり
「五分アニメのゲストキャラと土曜朝のサブレギュラーじゃ全然違いますから!」
ミク
「そうかな?そんな気がしないよ」
トール
「なんだか不思議な人ですね...」
ミク
「で、皆って見た目からしてアニメカテゴリから来たんだよね?どうしてここに?」
野獣先輩
「実は...」
...
ゆかり
「カオス...ですか」
ミク
「懐かしいなー!あれがもう十年も前なんだ」
アライグマ
「え、ミク知ってるのだ?」
ミク
「私もカオスを倒した仲間のうちの一人なんだ、もう結構昔だけど」
トール
「じゃあ...アレですか、貴方ってカオスを倒してから今まで10年、ずっと現役なんですか!?」
K
「長寿アイドルにもほどがあるぞ...」
野獣先輩
「.....そうっすね」
ミク
「ピコ麻呂さんとか、ロックさんとか...皆、今は何してるんだろうなー」
ゆかり
「先輩、次の曲の...」
ミク
「あー、そうだったね!懐かしい事思い出させてくれてありがとう、またねー!」
- Re: ニコニコRPG(く ) 10年の時を経て ( No.21 )
- 日時: 2018/06/26 09:06
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
トール
「ねぇ、田所さん」
野獣先輩
「何?」
トール
「10年前、カオスを倒した者達って今はどこに居るんですか?」
野獣先輩
「もう殆ど...コンテンツとして死を迎えているゾ」
K
「いないってことか?」
野獣先輩
「一発ネタみたいなのが多かったっすから...」
アライグマ
「じゃあ、殆どいないのだ...」
K
「弱ったな...協力してもらおうと思ってたのに」
野獣先輩
「残っていたとしても...ブームが切れ、ほぼ忘れられたコンテンツが力になるとは思わないっすけど」
アライグマ
「.....」
野獣先輩
「なーんて言ってたら先人に失礼っすね、さっさと行くゾ」
K
「ああ、ここにも害悪動画生物が居るはずだ」
...
一方ミク達も、野獣先輩とは別のところを歩いていた
ゆかり
「ミク先輩」
ミク
「何?」
ゆかり
「その...聞いてもいいですか、カオスを討つ旅に付き合っていた頃、貴方はどんな方だったんですか?」
ミク
「え?今とそう変わらないよ?」
ミク
「違うところと言えばまだ新人で、弟や妹のようなボーカロイドも出来てなかった事かな」
ゆかり
「へぇ.....」
ミク
「ゆかりちゃんは友達のボイスロイド沢山居るよね?」
ゆかり
「まぁ沢山いますね、最近はUTAUなんていうのもありますし」
ミク
「そっかー、10年も経つと色々変わるんだね」
ミク
「一人ぼっちだった私が、気が付いたら色んな人が側に居てくれるようになった」
ミク
「私はね、新人の頃から人気者になるより色んな人と仲良く歌うのが夢だったんだ」
ミク
「これも、私や仲間の皆が頑張ってカオスを倒して、平和を取り戻したから、かな?」
ゆかり
「.....」
ミク
「だけどなー、なんだか懐かしくなっちゃった、また皆と旅がしたいなぁ」
ゆかり
「先輩もそんなこと考えたりするんですね」
ミク
「うん、もう一回だけ世界を越えて冒険をしてみたいなーって時々思うの」
ミク
「今度は悪い人をやっつけるとか、そういう目的のためじゃなくて、皆で楽しむための冒険をね」
ゆかり
「冒険.....」
突然、アナウンスが流れる
『避難要請、避難要請、エリアB周辺にお住まいの方はただちに避難してください』
ゆかり
「エリアBって、確かさっきの近くじゃ...」
ミク
「...ごめんゆかりちゃん、少しだけ遅刻するね!」
ミクは野獣先輩達の居た方向へと走り出す
ゆかり
「ちょっと...先輩!?」
- Re: ニコニコRPG(く ) 10年の時を経て ( No.22 )
- 日時: 2018/06/26 18:00
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
数分前...
野獣先輩
「お、おいあんたら...」
田所達の前に、三人の男が立ちはだかる
「ひでを倒したか...」
「だがひでは我ら四天王の中でも最弱...」
「そもそもあの人余ってたから取り付けただけですし」
野獣先輩
「いや、余り物かよ...」
アライグマ
「なんなのだこいつら...!?」
K
「四天王..いかにもな幹部格が現れたな」
「久しぶりだな田所、お前ニコニコワールドに帰ってきたんだな」
野獣先輩
「葛城...まぁ、そうなるっすね、あんたらから見て俺は裏切り者ってことになる」
葛城
「オオ?」
野獣先輩
「あるんだろ?第二のカオスが...俺たちはそいつを潰しに来た」
葛城
「カオスを潰す...本気か?」
野獣先輩
「頼まれたもんでね、あんたらとは古い付き合いだけどしょうがないね」
「蓮さん、ひょっとして奴は気付いてないのでは...」
葛城
「いや、どっちでもいいだろ...やることは変わらねぇ」
「ええ...では葛城、ここは任せましたよ」
葛城
「あ、いいっすよ」
「残りの四天王どうします?」
葛城
「ゆうさくとかでいいだろ」
葛城と呼ばれた男以外の四天王は時空の渦に乗り、消えていく
葛城
「そんなわけだ、覚悟はいいか田所」
野獣先輩
「オッス...お願いします」
K
「あいつは強いか?」
野獣先輩
「ええ、うちの知るマガイモノでは指に入るくらい」
トール
「なるほど...」
シュンッ!!
葛城は高速じみた動きでKの背後に回り込む
K
「速い!?」
葛城
「YO!!」ペシィッ!!
トール
「危ない!!」
バッシイイイイイ!!
葛城の振るう木刀を、トールが左手で受け止める
葛城
「俺の木刀を見切ったのか」
トール
「なんて力...貴方、本当に人間ですか!?」
葛城
「人間じゃねぇ、この世界に生を受けた視点でやめたさそんなの」
野獣先輩
「葛城、なんで味方してくれないんだ、カオスはこのニコニコワールドを...あんたらの世界さえも消してしまうかもしれないんだゾ?」
葛城
「それは10年も前の話だろ...分かっていない、10年も俺たちを見捨てたお前には、分かりはしない!」
葛城
「俺の目的はお前を始末することじゃない...」
ミク
「やっぱりあそこに居た!さっきの人!」
K
「初音ミク!」
葛城
「見つけた、初音ミク...あいつを消してコンテンツを終わらせる!」
- Re: ニコニコRPG(く ) 10年の時を経て ( No.23 )
- 日時: 2018/06/26 11:42
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
葛城
「死ねやオラァ!!」
ミク
「えっ...!?」ガキン!
木刀を手に飛びかかった葛城をミクはネギでガードする
葛城
「チッ...流石御三家、そう容易くは死なないか」
アライグマ
「あいつ、結構強いのだ!」
ミク
「貴方はもしかして、カオスの...どうして、こんなことを!?」
葛城
「分からないままでいい、あんたにはいくらでも【居場所】はあるんだからな」
ミク
「え?」
葛城
「ひとまず...あんたには消えてもらうっ!!」
ミク
「ううっ...!!」
アライグマ
「すごい、互角なのだ!」
K
「いや、わずかだが向こうが押されている...」
黎斗
「何をしている、木刀で抑えられている今がチャンスだ!」
野獣先輩
「流石悪役、そういうことに頭回るなぁ」
アライグマ
「それは流石に卑怯だと思うのだ...」
K
「言っても無駄だよ、もうヤル気満々だし」
黎斗
「まずは一人目、取ったぁ!!」
黎斗は野獣先輩から刀を受け取り、葛城の背へと
ゆかり
「先輩!」ブオオオオン
ミク
「えっ」
野獣先輩
「ファッ!?」
葛城
「ええ!?」
ガツーン
前から結月ゆかりが走り込み、マイクで頭を殴り付ける
黎斗
「ぐほっ」
葛城
「ンーーー!?」
野獣先輩
「おい社長にも当たったぞ」
ゆかり
「あ、すみません」
ミク
「ゆかりちゃん!」
頭を叩かれ、葛城は拘束を解く
葛城
「オー...仲間が増えてやがったか」
ミク
「ありがとう、助かったよゆかりちゃん」
ゆかり
「いえ...それよりこの方は?」
アライグマ
「さっき言っていたカオスって奴の手下なのだ!」
ミク
「ええっ、そうなの!?」
黎斗
「しかし...田所だったか、君は奴を知っているように見えるが?」
野獣先輩
「知ってるもなにも、アクシード四天王も、ひでも...というか害悪動画生物自体、俺と同じ存在だからな」
葛城
「...はっ、そうだったな、裏切り者」
野獣先輩
「俺は裏切りじゃない、あんたらより先に見切りをつけたんだ」
葛城
「先生や先輩後輩があんたを探してたぞ?いずれ刺し違えることになるだろうがな」
野獣先輩
「...その時は、一思いにやれって伝えておいてくれ」
葛城
「OK、OK牧場」
葛城は立ち上がり、時空の渦を開ける
葛城
「今回は頭も痛いし引き上げるが、これだけは忘れるなよ」
葛城
「ニコニコはもう昔に戻れない、カオスがいようと、いなくともな」
そう言って葛城は渦へと消える
野獣先輩
「...ああ、そうっすね、だからこそ、俺はここから逃げ出したんだ」
part4 END
