二次創作小説(新・総合)

いーデザ・もうひとつの魂達 その1 ( No.10 )
日時: 2018/08/09 22:35
名前: 麻ふすさん (ID: PFFeSaYl)

※日常話です。いーソウルさん達の紹介も兼ねてます
彼らは今後シリアスで活躍してくれると思うので((
あと全員書くと思ったより長くなりそうなので1人1人分けようと思います




床に画材や絵の具、綺麗な風景画などが散らばったアトリエ。
そこには、椅子に座り絵を描く絵画の魔女ドロシアと、
格好は違うが容姿がそっくりの、ドロシアソウルがいた。

「……あら、絵の具が切れちゃった」

ドロシアが黄色の絵の具のチューブを掴み、困ったような顔をする。

「大丈夫?わたしが買ってこようか?」
「いいわよ、ソウルに頼む程の事じゃないわ。
あ、でも……。残りが少ない絵の具、確認して来てもらっていい?」
「えぇ、任せて」

ドロシアソウルが部屋を出ていき、しばらくして戻ってきた。

「ざっとこんなものかしら」

ドロシアソウルが差し出した、絵の具の色が書いてあるリストを覗き込むドロシア。

「あら……?コバルトブルーの色は、昨日使ったけどまだあったはずよ」
「半分くらいしかなかったわ」
「半分ねぇ……どうしましょうか。ついでに買っときましょ」

ドロシアはリストの紙を手に取ると、椅子から立ち上がった。
と、その拍子に近くにあった絵の具の棚が揺れ、
絵の具が何個か地面に落ちた。
それに気付かず、そのままドロシアがチューブを踏み潰してしまった。

「きゃあ!」
「あ……やっちゃった」
「うーん……買わなきゃいけない絵の具が増えちゃったわ」
「……やっぱ、わたしが買ってこようか?」
「そうしようかしら……お願いするわね」

ドロシアは申し訳なさそうに笑った。

「そのかわり、帰ってきたらケーキを出してあげるわ」
「ケーキ?」
「えぇ。たまにはジャスミンティーとかでもいいかもね」
「分かった、すぐ買って戻ってくる!」

そう言うと、駆け足で部屋を出ていったドロシアソウル。

「クッキーも出そうかしら……マカロンも良さそうね。
そうだわ、せっかくだからお茶会しましょ!
誰を招待しようかしら……」