二次創作小説(新・総合)

いーデザ・もうひとつの魂達 その2 ( No.12 )
日時: 2018/08/10 04:11
名前: 麻ふすさん (ID: PFFeSaYl)

※その1の続きだけど話の繋がりはそこまでないです
ふすデザの小説書いてたら内容消えました(泣)



「おい、何してんの」
「え、本読んでるだけだけど」
「それ僕の本なんだけど」
「うん」
「勝手に読むなよ」
「はいはい」

かなり厳しい口調で言いつけ本を取り上げる少女のマルクと、
渋々本を手渡す長髪の、マルクによく似た顔立ちの青年、マルクソウル。

「でもさ、本読むのくらい自由じゃないの?」
「本を読むのはいいけど僕の本をお前は読むな」
「ふふ、相変わらずケチだね」
「ケチじゃない。お前に読んでもらいたくないだけ」

マルクは本を棚に戻し、マルクソウルは机に頬杖をつく。

「にしても暇だね」
「最近は特に何も事件起きてないから……って、事件が起きないのはいい事なんだよ」
「でも暇でしょ」

マルクソウルがそう言うので、心底不機嫌そうな顔をするマルク。

「……」
「なーに」
「……やっぱ、お前の事嫌いだわ」
「あはは、嫌いで結構。自分の気持ちに素直でね」

マルクソウルはそう言って笑ったが、その表情に感情は感じられない。
マルクはさらに不機嫌な顔になる。

「はぁ……あーもう、ほんと」
「んー……、あ、ちょっと出かけてくるよ」
「出かける?散歩?」
「まぁ、そんな感じ。じゃあ」

ひらり、と手のひらを振ると、マルクソウルは扉に向かう。

「あ、そうだ」
「なに?」
「これからちょっと楽しい事があるかもね」

にっこり笑ってそう言うマルクソウル。

「はぁ?なに?」
「それじゃ、行ってきまーす」

扉が閉まると、途端に静かになる。

「……はぁああ……もうほんっと嫌い」




(うちのいーマルソさんが何故こう言う性格になったのかは
私の擬カビ人生最大の謎のひとつです)