二次創作小説(新・総合)
- かかデザ・料理をしよう ( No.18 )
- 日時: 2020/11/10 02:19
- 名前: 麻ふすさん (ID: PLnfHFFW)
※日常回
ジャマハルダ組書くの楽しいです。
「今日はぁ〜料理をしましょ〜う」
「料理……ですか?」
ハイネスがイメージを広げている間に、三魔官がひそひそ話しだす。
「は……ハイネス様って、料理出来るんですの?」
「いや、私にも分からない……ルージュは?」
「え?あ、アタシだって知らないよ……」
「これまでの料理は全てパルルさんが作ってましたし……」
「そもそも何故いきなり料理をし出すなどとおっしゃったのか……」
「皆さん〜?何をしているので〜しょうか〜?」
声をかけられたので一斉に姿勢を正す三魔官。
「いえ、何も!」
「我ら三魔官、全力でハイネス様のサポートを致します!」
「そうですかぁ〜……では、何を作りましょうかぁ?」
「え、えっと……」
「うーん……」
「……あ、ここは無難にカレーなんてどうでしょう」
パルルティザーヌが控えめに手を挙げて言う。
「カレー……ですか〜。いいですねぇ〜そうしましょ〜う」
「ぐ、具材持ってきます!」
ルージュが冷蔵庫に向かって走り、両腕に材料を抱えて戻ってくる。
「料理器材用意しますわ!」
キッスも台所の棚から鍋やらまな板、包丁などを持ってきた。
「ハイネス様、準備は万端ですが料理は出来るのですか?」
「……」
「ハイネス様?」
「さぁ〜作り方を教えてくださ〜い」
「作れないの!?」
思わず敬語も忘れてルージュが叫んだ。
「シッ、ルージュ、言葉を慎め」
「あっしまった……とんだ無礼を!申し訳ございません、ハイネス様」
「大丈〜夫ですよ〜」
ハイネスは長い袖をひらひらと振る。
「お言葉ですがハイネス様……なぜいきなり料理など?」
「ンジャ?そうですねぇ〜……」
長い袖をなぜか数秒見つめてから、思い出したように言う。
「自分で作ったご飯はぁ〜特別美味しいと聞きまして〜」
「……それはもしや、ずんぐりピンクに言われましたか」
「よく分かりましたねぇ〜」
ハイネスは口元に手を持っていき、くつくつと笑った。
「んー……分かりました。私共と一緒にカレーを作りましょう」
「はぁ〜い」
数分後。
「ハイネス様!カレーの具材はもう少し小さく切るんです!」
「あぁっハイネス様!ブイヨンは2個で十分ですわっ!そんなに入れたら……」
「ハイネスさまー!!火加減が強すぎます!」
「ゼェ……ハァ……は、ハイネス様……」
「カレー出来ましたね〜」
「か、カレー……そっか、アタシ達はカレーを作ってたんだっけ……」
「でもハイネス様……これはカレーとは……言えませんわ……」
「少し失礼な気もしますが……私も同感です」
大きめの鍋で煮込まれているのは、異臭を放つ黒いどろどろした液体だった__。
「えぇ〜?不評ですね〜……まぁ〜確かにどす黒いかな〜……ジャゴメーナ」
ハイネスはきっかり45度のお辞儀をする。
「……いいえ、ハイネス様が謝る必要はありません」
「そうですわ、このような結果になってしまったのは……」
「アタシ達の教え方が悪かったからです」
なぜか逆に三魔官達が頭を下げた。
「……じゃあ、食べましょうか〜」
「え」
「せっかく作ったんですし〜皆さんで食べましょう〜」
三魔官はそれぞれ顔を合わせる。
そして、力強く頷いた。
「……ハイネス様」
「ンジャ?」
「全力でお止めさせていただきます!」
「これを食べてしまったらハイネス様が大変な事になりますわ!」
「私共はいくら腹を壊そうとも構いません!ですが!」
三魔官は3人がかりでハイネスを取り押さえた。
「これだけはぜっったいに食べちゃ駄目ですー!!」
後日、リベンジしたそうだがまた黒いものが出来たらしい。
(いーハイネス様は料理出来るけどかかハイネス様は出来ません!
ちなみに私は中辛派です。)