二次創作小説(新・総合)

ふすデザ・ふたりめの奇跡物質 ( No.25 )
日時: 2018/09/13 19:08
名前: 麻ふすさん (ID: PFFeSaYl)

※ミラマタ企画参加記念その2。
更新が遅いですが失踪してませんよ。





「んー…………駄目だ」
「何がですか」
「やる気が出ない」

ミラクルマターがべのんっ、と机の上に伸びると、横に立っていたダークゼロが
腰の辺りを思いっきり蹴りあげた。

「いたっ!?」
「あんたが命令をこなさなくて怒られるのは僕なんです。
あんたが失踪して探しに行くのも僕なんです。そろそろ怒ります」
「まーたそんな事言って。どうせ僕の方が実力も立場も上なんだからさ、
仕方ないでしょ」

ダークゼロはそれを聞き流すと、今度は机を引っ張った。
当然、机の上に伸びていたミラクルマターは床とご対面。
声も出さないまま叩きつけられた。

「さ、行きますよ。今日は帰り際にも用事があるので時間がないです。早くしろ」
「ちょっと……上下関係どうなってんの……?」
「僕も不思議です」
「えぇ……」
「ちなみに、今日ナンパし出したらご飯抜きなんで」
「なんで?」

それ以上は何も言わずにダークゼロは部屋を出て行ってしまった。

「……」

ミラクルマターは無言で立ち上がると、そのままダークゼロについて行った。


「んー」
「あの……そろそろ、女たらしの事どうにかして欲しいです」

ダークゼロとダークマターが並んでゼロに訴えかける。

「え、どうにかって……?」
「どうにか」
「うーん、降格したらもっと仕事しなくなるか……うん、飯抜きが妥当だな」
「だから軽いんですよ。刑が。罰が」
「でも……」

その様子を見て、2人は揃って頭を抱える。

「なんというか……失望って感じです」
「あぁ、我々はこんな軍団に負けたのか……」
「聞こえてるぞ」
「まぁ。当分の飯抜きと掃除係はあいつに任せるので、いいですか」
「いいんじゃないか?」
「決定でいいですね。あの人に自炊を覚えさせましょう」


ダークゼロが籠に入った野菜や果物をミラクルマターに手渡す。
それを受け取ってから、とてつもなく困惑した表情になるミラクルマター。

「はい」
「何これ」
「食料です」
「サバイバル生活みたいな言い方しないでよ。調理は?」
「自分でしてください」
「なんで?」
「自炊を覚えろ」

唐突にタメ口を聞いたのは聞かなかった事にした。

「じすい……自炊?うーん、自炊ね……」
「掃除係も宜しくお願いします」
「あー、うん分かった……………………え?」
「失礼します」

疑問を投げかけようとした時には、もうダークゼロの姿はなかった……。

「………………えぇ……」




(女たらしだからって仕打ちがひどすぎでしょ!!Byふすミラ)