二次創作小説(新・総合)

かかデザ・よにんめの奇跡物質 ( No.27 )
日時: 2020/11/10 02:16
名前: 麻ふすさん (ID: PLnfHFFW)

※ミラマタ企画参加記念その4。かかミラちゃん。
彼女はノーマルフォルムだと喋る事は出来ませんが表情は豊かです。
ボムとかファイアとかになると喋れます。
ノーマルの時のミラマタの意思が理解できるのはゼロツーだけなのです。




「……」

ミラクルマターが身振り手振りで伝えようとしている事を、ダークマターは全く理解のしようがなかった。

「……?」
「……!……!!」

ミラクルマターもダークマターも喋れない。
そんなシュールなサイレント劇を見かねたようで、ゼロが口を開いた。

「あー……ダークマター、お前が良ければなんだが、喋ってもいいぞ」
「……!?」

ダークマターがゼロの方を振り向く。ゴーグルとマフラーで表情は見えないが、たぶん凄く驚いているだろう。

「…………」
「……喋らないと話が進まないだろう。今ゼロツーは出かけているし。ミラクルマターはお前に伝えたいんだ。私が介しては意味が無い。それに……うん」

ゼロは何かを言いかけてやめたが、二人は特に気にしなかった。

「…………えっと……」

ミラクルマターが目を見開いた。本当に喋るとは思ってなかったのだろう。
喋る所も声も初めてなので、驚きを隠せない様子。

「…………あの……」

声も小さくたどたどしいので、ミラクルマターも困惑する。

「…………その、何を…………伝えようと…………?」
「………………」

結局振り出しなので、ゼロがため息まじりに言った。

「……もう、筆談でいいか?」

その言葉に、二人は首を何回も縦に振った。


「すまん、私の……私欲の為にお前を喋らせてしまって」
「……?」

ダークマターが紙に[どういう事ですか?]と書く。
文字を書くスピードは速いので、タイムラグはほとんどない。

「いや……うーん、久しぶりに……普通に喋るお前を見てみたいと……」
[声がよく聞こえないです]
「な、なんでもない、お前は……その、気にするな」

その時、玄関の方から音がした。ミラクルマターがすぐに向かう。

「……あ、ミラクルマター、いつもお出迎えありがとね」
「……」

いえいえ、という感じにミラクルマターが首を振る。
それを見て、ゼロツーがにっこりと微笑んだ。

「あのね、今日は貴女の好きな夕食にしようと思うの。食べたがってたから」

恐れ多い、といった風に手を振った。

「いいの。いつもの感謝ー、みたいな感じね。遠慮しないで」
「…………あ」
「え?」

ミラクルマターが深々とお辞儀をした。

「……ふふ、どーいたしまして」
「…………」

手伝います、と手を動かす。

「大丈夫よ。貴女はお休み。今日はゼロとダークマターに手伝ってもらうから♪」
「ゼロツーー!私はなんだか嫌な予感がするぞーー!!」

ゼロが叫ぶと、ダークマターが首を横に振りながらゼロの肩に手を置いた。




(なんか途中ゼロマタになってるじゃないですか!!!((((