二次創作小説(新・総合)

いーデザ・ハロウィン ( No.32 )
日時: 2018/10/30 22:47
名前: 麻ふすさん (ID: PFFeSaYl)

※別に存在忘れてたとかそんなんじゃないです。
ほんとです()
ツイッターの方で参加させていただいたハロウィン企画記念。
いータランザは敬語で話します。





「どろっちぇー!!…………あれ??ドロッチェがいなーい……」
「出かけてるんじゃないんですか?」

せっかく訪ねて来たのに……と、若干拗ねているカービィと、
その横で周りを見渡すタランザ。

「おっかしいなぁ。ドロッチェは今の時間いつもお菓子食べてるのに」
「そういえば……他のお仲間さん達もいませんね」
「ほんとだ。すぴーん、どくー、すとろーん!」

大声で呼んでも全く返事がない。

「何してるのかなー。他の部屋にいたりするのかな?」
「どうでしょう。そうだとしたら最初の声で気付くはずですけど」
「んー……あ!さては……かくれんぼだね!」
「はい?」

思わず抜けた声を出したタランザの横で意気込むカービィ。

「よーし、ぜったい見つけるぞー!どこだードロッチェー!!」
「あのー…………はぁ、カービィさんはあぁなると止まりませんね……」



「団長!カービィが部屋を荒らし始めました!」
「なんだと!?」
「どうやら我々がかくれんぼを挑んでいると勘違いしたようで……」
「何故だ……ちゃんと目の前に出向いたはず……あ、ドク!」
「はあ、なんでしょうか」

ドロッチェはドクの額に人差し指を差して言った。

「お前、もしかしたらマシーンのスイッチ……入れっぱなしか?」
「え、そんなはずは…………………………………………ありますな」
「おい」


……数時間前……


「団長ーっ!今日ってなんの日か分かりますかっ!?」
「今日……?今日は確か、美術館からお宝を頂く日……」
「そういうんじゃないですっ!」

スピンから説明をされた催し__興奮していたのか説明が良く分からなかったが__
ハロウィンという行事は、冥界やらなんやらから子供をさらいに来る
魔物達から子供を守る為に、魔女、幽霊、吸血鬼などの仮装をさせて、
何らかの象徴であるジャック・オ・ランタンを飾っていたのが、
色々変化して今はただの仮装パーティ……とやらになったらしい。本当か?

「で、それがなんなんだ」
「仮装してください!」
「なんのだ……?」
「えっと……ベタなのじゃないのがいいです!」
「だからなんのだ……?」
「ふぉっふぉっふぉっ、ならば、これをお使い下され」

突然現れたドクが差し出したのは、いつもの怪しげな機械。

「今度はなんだ?」
「ベタではないものでクオリティを追求するのなら……」
「追求するつもりはないが……」
「この透明化機械がぴったりですじゃ!!」
「透明化……機械?」

細かい説明は省くが、まぁ透明化出来る機械らしい。
後で思ったが……ハロウィンの仮装じゃなくて、もっと別の事に使えなかったか?

「それで、この機械でなんの仮装を?」
「透明人間ですじゃ」
「……?それは……仮装なのか?」
「人外なら仮装ですじゃ」
「じゃあもう俺仮装してるのと同じなんじゃ……」
「いいからっ!仮装するのじゃー!」


「それで勢いに乗せられたが……まだスイッチ切ってなかったのか!?」
「しかもタチの悪い事に声まで消えるモードですよ」
「切ったと思ったんじゃが……年は取りたくないのぅ」
「いーから早くスイッチを切れ!」


部屋をやたら必要以上に荒らしながらカービィがドロッチェを探していると
目の前に突然ドロッチェが現れた。

「うわぁっ!?えっ!?なにしてるの!?」
「それはこっちの台詞なんだが」
「え?かくれんぼしてるんじゃなかったのー?」
「違う」
「なーんだ……あれ?なにその格好」

カービィが訊ねると、ドロッチェが慣れないように言う。

「あぁ……はろうぃんの仮装とやらだ」
「あ!ハロウィンってお菓子いっぱい貰えるお祭りでしょ!?」
「若干違うな」
「わーいわーい!僕も仮装するー!」


家の外でずっと待っていたタランザはいきなり現れた謎の物体に悲鳴をあげた。

「わぁあぁあっ!!?な、なんですこれ!?」
「たらんざー……おかしくれないとー……いたずらするぞぉー……」
「……カービィさん?それ……なんです?」
「これ?これはね!岩の仮装だよ!」
「それは……コピー能力で、仮装と言わないのでは」

すると、家の中からドロッチェが出てくる。

「あ、ドロッチェさん」
「タランザ……こいつを回収してくれ」
「分かりました」
「あっねぇー!まだドロッチェからお菓子貰ってないよ!」
「誰がやるか……」
「おかしー!」





(透明人間って……マイナーですかね……)