二次創作小説(新・総合)
- 星を見守る女神様 ( No.33 )
- 日時: 2018/11/09 01:09
- 名前: 麻ふすさん (ID: PFFeSaYl)
※いーぽぽさまは女神のような存在で、ポップスターを見守っています。
いーデザではありますが、全世界観共通です。
これは、ポップスターがなぜ侵略者に狙われるようになったのか、
その理由のお話です。
宇宙のように真っ暗で、無数の星が瞬く空間。
でもそこは宇宙ではなくて、広いように見えるけど、とても狭い閉ざされた場所。
その中には1人の女神様。名前をポポポと言います。
彼女はいつも、呆れ返るほど平和な、奇跡の星を見守っています……
『今日も……大丈夫。なにも怖いことは起こってない』
彼女は小さな宇宙で、その星を見守ることだけを続けます。
それが彼女の使命で、彼女が存在する理由だから。
今日も、なにも事件はありません。彼女が守ってくれるから。
でも……
『……あれ?なにか……なにかおかしい……』
彼女が見守っている星は、ひとつではありません。よっつあります。
同じ形で、同じ者達が住む、同じ星。
でも、住民達の姿は、よっつどれもそれぞれ違っています。
その、みっつめの星が……黒くくすみ始めました。
『えっ!?どうしよう、何が起こってるの?』
彼女は知りませんが……この黒いくすみは人々の心の闇です。
行き場のない、出処の分からないただただ延々の闇が、星を埋めようとして
蝕んでいたのです。
『……』
彼女は他の星を確認しました。他の星には、異常はありません。
『理由は分からないけど……ぼくが何とかしないと……』
……女神様が手を合わせ、祈りました。
すると、女神様が結んでいた髪の毛の一部が解け、そのまま人の形となり
黒ずんだ星に飛んでいきました。
『……これで、きっと……あっ』
彼女が気付いた時には、ひとつめの星が不安定に揺れていました。
黒ずんだ星を守る為力を送ってしまったので、この星を守る力が足りなくなりました。
『あぁっ……!どうしよう、大変っ、このままじゃ……』
その時、女神様の三つ編みされていた髪の毛も解けてしまい、星型のピアスが外れ、
堕ちていきふたつめとよっつめの星に吸い込まれていきました。
『ぼくの力が……消えていっちゃう!』
女神様は髪の毛に付いている星型の髪飾りを手で押さえました。
ふたつめ、みっつめ、よっつめの星に、女神様の力が吸い込まれて、
新たな星の戦士が生まれようとしています。
だから、ひとつめの星には、まだ……
そう思っていると。
『え……うそ、これは……"ぼくの力じゃない"星の戦士……?』
止めようとしても、流れ星のように舞い落ちる星の戦士は、ひとつめの星に……
『こんな不確定要素が星に降りたら……』
でも、それが星に降りた途端に、不安定に揺れていた星がぴたりと止まって、
元の輝きを取り戻しました。
他の星も、それまでよりもいっそう輝きを増しながら、ベールを揺らしています。
『……あれ?どうして……』
いつの間にか解けた髪も、外れた星型のピアスも戻っていました。
星を覗くと……どの星にも、それがいました。
『ぼくが知らない……知らない力……知らない未来……知らない星の戦士……
星の戦士は危機を呼ぶ者じゃなくて、危機から星を守る力……』
女神様が星に触れ、優しくなでると、星は小さくゆりかごのように揺れました。
『ぼくには出来ないこと……きみには出来る?大変だけど、頼んでいいかな。
星のカービィ』
女神様の瞳には、星型の髪飾りをつけた、青い瞳で、桃色の髪の毛の少女が、
薄く映し出されていました。
(解説のような……
ぽぽさまの力でない星の戦士が現れた星はいーデザ、
最初にくすんでしまったみっつめの星はいとデザ、
星型ピアスのふたつめの星はふすデザ、
三つ編みのよっつめの星はかかデザです。
(この辺りはそれぞれのカービィのビジュアルを知らないと分かりにくいかも)
不確定要素が星に現れた事によって侵略者が増えますが、
彼女たちがいないと星は崩れてしまいます。
簡単に言うと、ふす、いと、かかデザはぽぽさまの力のカービィですが、
いーデザだけはなにか違う者の力のカービィなんですね。はぁい。)