二次創作小説(新・総合)

ふすデザ・クリスマスのお昼頃 ( No.35 )
日時: 2018/12/21 15:27
名前: 麻ふすさん (ID: PFFeSaYl)

※別にぼっちでもないけど仲良く過ごす友達はいないです





「はーい、メリークリスマス!」
「…………うん」
「……って、反応薄っ!」

カービィがマルクの家にクリスマスパーティの誘いをする為に訪れたのは、
お昼前頃の事であった。

「え、今日はあれだよ?クリスマスだよ?」
「うん」
「なーんでそんなにテンション低いの?」
「いや……クリスマスって、何がそんなにめでたいのかなって」

マルクはカービィが手に持っているサンタの人形を見つめながら言う。

「え?うーんと……なんか偉い人の誕生日だって」
「会った事もない人の誕生日をどうして祝うのサ」
「あ〜、もう、そういう事じゃあないんだよ、クリスマスっていうのは。
マルクはいつも理論的に考えすぎ。もっと柔らかく考えなよ」
「…………」

特に何も言わずにマルクは扉を閉めてしまった。

「あーっ!!ちょ、ストップストップ!本題をまだ言ってないでしょ!」
「……何サ、本題って」
「え、今日はデデデ城でクリスマスパーティがあるから、出来るだけ多くの
友達を呼べって言われたんだよ。君どうせ暇でしょ?」
「暇だけど」
「否定しないんだね……あ、そうじゃなくて。で、どう?来る?」
「騒がしい所はあんまり好きじゃないのサ」

マイペースなのか、ただただ気怠いだけなのか、マルクはこういう場所には
滅多に来ない。

「君、道化師のわりにはそういうの嫌いだよね。道化師ってもっと、ほら、
いつもニコニコしてて、皆を楽しませる……」
「そういうの、偏見っていうのサ」
「偏見とは違くない……?道化師っていうのはそういう職業なんだからさぁ」
「…………」
「じゃあなんで君は帽子被ってるの?」
「なんとなく」

そしてまた扉を閉めようとするので今度は全力で扉を掴む。
若干扉がミシッ、と嫌な音を立てた。

「君はどうして僕をそんなにパーティに連れていきたいのサ」
「え?そんなの知らない」
「は」
「僕は君をパーティに連れてくって決めたからそうしてるんだよ」
「…………」
「まぁ別に今はついてこなくていいよ。パーティは6時からだからね。
でも来た方が良いよ?絶対楽しいから!」

そう言うとカービィは扉を掴んでいた手を離して、マルクにサンタの人形を
押し付けてからさっさとどこかへ行ってしまった。
マルクはサンタの人形をなんとなく見つめる。かなり不細工な顔作りだった。

「………………」





(後半へ続く(ちびまる子ちゃん風)