二次創作小説(新・総合)

かかデザ・家族一幕 ( No.42 )
日時: 2020/11/10 02:10
名前: 麻ふすさん (ID: PLnfHFFW)

※このサイトを友人に見られていたことを知り死にたくなりました。
それはそうと今回はほのぼの回でしょうね。最近シリアス書いてない。





「あ゛ぁ゛ーー!!」
「どうしたのよダークゼロちゃん」
「姐さん!!聞いてくださいよ!!」
「そんな怒鳴り立てなくてもちゃぁんと聞いてあげるわよ。で?どうしたの?」

ダーククラフターが優しくなだめると、ダークゼロはまだ落ち着かない様子で、冷蔵庫を指さしてこう言った。

「ないんです!!俺が楽しみにしてたおやつ!!!」


「……そんなくだらない事のために私を呼び出したのか」

ゼロが心底不機嫌そうな顔をして心底不機嫌そうな態度で心底不機嫌そうな声で言う。

「くだらないないわよ〜おやつは大事なんだから」
「仕事中なんだがな……」
「えぇと、つまり私達は……ダークゼロくんのおやつ盗み食いの容疑にかけられてるんだよね?」

ゼロツーが確認すると、ダーククラフターは「そうよ」と言って大きく頷いた。
そして、特に意味もなくバンッと机を叩いて声のトーンを落とし言う。

「無くなったのは今日のおやつに楽しみにしてたチョコレートとプリン、それから4つあったマカロンのうち3つ、ゼリーもだっけ?あとはクッキー少量ね」
「どんだけ食うつもりだったんだ」
「声のトーン落ちるとなんだか男らしくなるね。かっこいいよ!」
「やだぁ、ゼロツーちゃんったら。刑事っぽくしようとしたのよ。うふふふ」

すると、そこに遅れてネクロディアスとダークマインド、ニルも合流した。
ちなみにダークマターとミラクルマターはもうすでにこの場にいる。
がいつも通り何も喋らない。

「クラフターさん……な、なんですか急用って」
「皆集まって……」
「ごはんじゃないの?」
「ご飯じゃないのよね。まぁ、こういうことよ」

ダーククラフターは三人に話を端折って伝えるべきところだけ伝えた。

「……」
「……無くなったのはいつ頃で?」
「あ、諦めた」
「いつなの?ダークゼロちゃん」
「昨日の夜には確実にあったっすよ。寝る前だから……夜の11時くらいっすかね。今日の朝見た時もありました。8時くらいかな」
「あたしがダークゼロちゃんの悲鳴を聞いたのは今日の午後2時よ」
「なんだこの推理もどきは」

困惑するゼロを横目にネクロディアスがまとめる。

「じゃあ8時から2時までの6時間の間に誰かが食べたんですね。食べたのかどうかは定かじゃないけれど」
「どうせニルなんじゃないのか」
「ニルちゃん、最近甘いもの食べないのよ」
「なんでだ?」

ゼロが聞くとダークマインドが答えた。

「この前、ニルを連れてポップスターに出向いたらカービィが「沢山食べないと成長しないよ!」とかなんとか言って大量のお菓子をニルに食べさせ始めたんですよ。それからすっかりトラウマになったっぽくって」
「カービィあいつほんとにロクな事しないな」
「ニルじゃないとすると……ダークマターとミラクルマターは……ないな。確実に」

ダークマターはゼロ、ミラクルマターはゼロツー、と自身の翻訳機の後ろにそれぞれ立ったまま何も言わない二人を見て若干困惑した様子でダークマインドが言う。

「ないぞ。ダークマターは朝起きてから私とずっと一緒にいた」
「ミラも私と一緒にいたよ。朝ご飯食べてたもんね」
「ゼロ様はお菓子を食べないしゼロツー様は真面目だからそんな事しないし、誰が食ったんだろうか」
「ちなみに俺とニルとダークマインドも一緒にいた」
「あたし、悲鳴を聞くまでリムルちゃん達といたわよ」
「なんで皆一緒にいるんすか。俺がぼっちみたいじゃないですか」

ダークゼロの悲痛な叫びを誰もがスルーした後、ゼロが言う。

「そもそも、うちにはニル以外盗み食いする程お菓子に目がない奴はいない。私が一番良く知っている。ニルだってそんな事しない。そうだよな」
「うん!」
「つまりこれは外部の者の犯行だ。よく考えればこんな推理ごっこしなくてもわかる事だった」

本気で時間を無駄にした事に対して落ち込んだらしく、ゼロはがっくりと頭を垂れる。

「無駄足でしたね」
「じゃあ外部の者でお菓子に目がない奴は誰か?」

そうゼロが問いた後、しばらく沈黙が続いてから全員が声を合わせて言った。

「カービィ」


「朝はやく起きちゃったから、暇だし遊びに行こうと思ったんだよ。そしたら誰も出なかったけど鍵は開いてたから入った」
「犯罪だぞ」
「中に入ったら甘い匂いがしたもんでついついね。いやごめんって。慣れない早起きを何故かしたせいでお腹すいてたんだよ」
「空いてない時なんてあるのか?」
「それで?チョコとプリンとゼリーとマカロンとクッキーとケーキとタルトだっけ?」
「増えてる」
「今度返すね。僕は料理とか出来ないからワドルディあたりに作ってもらうけど」
「ほんとロクな事しないな、ほんとに」




(大抵こういうのって書き出しと大体のテーマだけ決めて着地点を全く決めずに書くからいつもオチが良く分からなくなります。かかデザあんこは謎に家族感があって書いてて楽しい。もちろん、謎にシリアスな設定とかあったりもするけど、あんまり出てない)