二次創作小説(新・総合)

いーデザ・広い海 ( No.6 )
日時: 2018/08/08 09:30
名前: 麻ふすさん (ID: PFFeSaYl)

「うっわー、広いひろーい!」
「あんまり騒ぐな。耳障りだ」
「いーじゃんいーじゃん。メタナイトったらカタブツ!」
「か、カービィ……」
「ところで、良くメタナイトはこんなプライベートビーチ持ってたなぁ」
「プライベートビーチではない。穴場なだけだ」

カービィ、ワドルディ、メタナイト、大王の4人は、穴場の広いビーチに来ていた。

「青い空!白い雲!青い海!白い砂浜ー!理想のビーチじゃん!」
「砂もさらさらです!」
「しっかし、今日はカンカン照りだ……ワドルディ、パラソル広げてくれ」
「はいっ!」

ワドルディは洗練された目にも止まらぬ速さでパラソルを広げ、ついでに椅子とテーブルとジュースも4人分用意した。


「どうぞ!」
「さすがワドルディ、自慢の部下だ」
「このジュース飲んでいいの?」
「うん、いいよ」
「おいしー!」

しばらくパラソルの下で海を眺める一行。

「もう海入っていいかな?」
「いいと思うけど。入りたかったら入っちゃいなよ」
「じゃあ行ってくるー!」

カービィは水着の上に来ていたシャツを放り投げると、駆け足で海に入っていった。

「ワドルディは入らないのか?」
「かき氷作ろうかなと思いまして」
「かき氷なら私が作っておくから、ワドルディは海に入ってくるといい」
「え、でもメタナイト様が」
「私はどうせ海には入らん。いってらっしゃい」

メタナイトに言われて、うーんと唸るワドルディ。

「じゃあ……お言葉に甘えて……、行ってきます!」

ワドルディは90度のお辞儀をすると、ちょこちょこ歩いてカービィの元へ。

「大王は入らないのか」
「俺はもう少し涼んでからにする。メタナイト、かき氷を早く」
「君は自分で作れ」
「なんでだ!?」

かき氷を作っていると、カービィとワドルディが戻ってきた。

「どうした?」
「あのね、綺麗な貝殻見つけたよー」

カービィが手に持っていたのは、淡い桃色の貝殻だった。

「お城に帰ってからペンダントにするのもいいかなーと話してまして」
「いいんじゃないか?丁度ピンクだし、お前にぴったりだぞ」
「あ、やっぱり?」
「かき氷出来たぞ。仕方が無いから大王のも作ってやった」
「何だその上から目線は」
「わーいかきごーりー!!」

カービィはメタナイトの手からかき氷をぶんどると、物凄い勢いで食べ始めた。
ワドルディも控えめに食べ始める。

「冷たくておいしい!」
「2杯目からは自分で作ってくれ」
「えー……」

かき氷を食べて涼んだあと、ワドルディがビーチボールを取り出した。

「やりましょう」
「やるか」

先手、カービィ&メタナイトチーム。

「いくよー、えいっ!」

カービィが高く飛び上がり、ボールを叩く。

「大王様の方に行きました!」
「任せろ!」

大王も負けじと強くボールを弾く。
弾かれたボールは曲線を描きながらメタナイトの方へ。

「やれやれ……」

メタナイトが少し強めに放ったボールが、謎の横回転を遂げてワドルディの元へ。

「あっあっあっ、え、えーい!!」

ワドルディががむしゃらに打ち出したボールは、2人の元へ届かず……、
ぎりぎりネットの向かいに落っこちた。

「…………え、え、入りました……?」
「おぉーー!!凄いじゃないか、ワドルディ!!」
「あ、は、はい!やりました!」
「まさかネットに掠らせてこちら側に落とすとは……」
「成長したね!」


楽しい時間はすぐに過ぎていき、辺りはすっかり夕焼けに染まる。

「いやー楽しかったなー!」
「久しぶりにはしゃいじゃったね」
「さて、では帰るか」
「あー、夕食が楽しみだ!」

4人は海を離れても尚騒がしく、そのまま城へと帰って行った。