二次創作小説(新・総合)

すてきなホリデイ ( No.46 )
日時: 2017/12/31 22:18
名前: のりは (ID: Btri0/Fl)

ポケ森やってます。肝心なときに目当ての虫とか魚が出ない。
むらびと『ぶっちゃけレア物より普通のやつのほうが需要ある』
マック「普段はそんなこと言えねえよなお前…。」※売値的に








冬のスマブラ館…の一室。
むらびととマックとシュルクの男子三人がそこでしゃべっていた。

むらびと『もうすぐクリスマスだ』

シュルク「そうだね」

むらびと『クリスマスといえばデートだ』

シュルク「うんうん」

むらびと『そういうわけだからマック、トレ子ネキをデートに誘えよ』

シュルク「キスもしちゃったんだからあとは告白だよマック!」

マック「いや…クリスマスはドックと過ごすつもりなんだけど」

むらびととシュルク「『…えー…。』」

マック「なんだよその顔」

予想の範囲内とはいえ、期待していたものとは違う返答がきたことにむらびととシュルクは落胆する。
日本ではクリスマスデートが定番だが、アメリカなどの諸外国ではクリスマスには家族と一緒に過ごすのが一般的。
アメリカ人のマックが父親(同然)であるドックと過ごそうと考えるのは当然のこと。
しかしむらびととシュルクはマックとトレ子にどうしてもデートさせたかった。

むらびと『あんな熱いキスしたのにまだフワフワした関係なのってどうかと思うんだよな…。』ひそひそ

シュルク「ホントだよね…軽いキスならまだしもディープキスだよ?なんで平然としてるんだろう…。」ひそひそ

むらびと『トレ子ネキはいまだにマックを見るだけで顔真っ赤にしてるのに』ひそひそ

ついこないだ(前回)の王様ゲーム。ゲームの最中に王様になったパルテナがディープキスの命令を出し、それがマックとトレ子に当たった。
命令は完遂。むらびととシュルクもその光景は見ていた。
なおディープキスを喰らったトレ子はヘブン状態になっていた。
それ以来トレ子は恥ずかしくてマックとまともに顔を合わせられないのである。しかしマックは割とケロッとしていた。

マック「何ひそひそ話してんだ?」

むらびと『ふー…マック…責任とろうとは思わないんか?』

マック「責任?」

シュルク「ほら、この前の王様ゲームでトレ子さんとディープキスしたでしょ。あれだよ」

マック「あー…謝ろうとは思ってんだけど」

むらびととシュルク「『は?』」

謝る?謝るの?
いやあながち間違いじゃないけど、それだけ?
もっと他にあるでしょ?
二人はそんな気持ちを"は?"に込めた。

マック「な、なんだよ」

シュルク「…謝るだけ?」

マック「だけも何も…別に傷をつけたり子供できたりしたわけじゃないし…。」

むらびと『何言ってんだお前』

マック「えっ」

シュルク「マック…それはちょっとどうかと思うよ」

マック「えっえっ」

むらびと『おら!トレ子ネキのとこ行くぞおら!デートに誘うんだよおら!』ガシッ

シュルク「ドックさんには僕たちから話通しておくから」ガシッ

マック「た、助けてドックー!!」ズルズル…







むらびとたちに引きずられ、トレ子の部屋の前まで来たマック。

むらびと『はい到着』

マック「お、おい…まだ俺は」

ドドドドドドドドド(※ノックの音)

マックが何か言うより早くむらびととシュルクはドアを連打した。

マック「おいっ!!」

シュルク「モナドスピード!」

むらびと『じゃあの』

そして二人は素早く退散した。

マック「うおおおいっ!!」

ガチャ

マック「あ」

トレ子「…マックさん!?」

マック「あー…。」

部屋から出てきたトレ子はマックの姿を確認すると顔を赤くしてそそくさとドアを閉めようとした。
…ので、マックは慌ててドアを引っ張った。

マック「ちょっとちょっと、話くらい聞いてほしいっす」

トレ子「す、すみません…なんでしょう…。」

マック「えっと…。」

頭をかきながらしばらく唸った後、マックはこう切り出した。

マック「クリスマスイブ、空いてるっすか?」

トレ子「…え!?」ドキーン











続く

すてきなホリデイ ( No.47 )
日時: 2017/12/31 22:20
名前: のりは (ID: Btri0/Fl)

一方、むらびととシュルクの二人はドックに会いに行っていた。

シュルク「ドックさーん」

むらびと『ドックのおっさーん』

ドック「おお、シュルクにむらびと。どうした?」

シュルク「クリスマスのことでちょっと話があって…。」

ドック「クリスマス?」

むらびと『うん。マックはトレ子ネキとデート行くことにn』

ドック「本当か!?」

むらびと『まだ言い切ってないんだけど』

ドックの食いつきの良さにちょっとだけ呆れるむらびと。

ドック「そうか…デートするほどの仲までいったのか…。」しみじみ

シュルク(嬉しそうだなぁ)

むらびと(まぁディープキスしてるんですけどね)

ドック「ところで、ちゃんとマックのほうから誘ったのか?」

シュルク「え?まぁ…一応…。」

ドック「…やけに歯切れが悪いな」

シュルクの反応を見て怪訝な顔になるドック。

むらびと『いや実はさ、せっかくのクリスマスなんだからYOU、デートに行っちゃいなよ!って感じでマックに話振ったらドックのおっさんと過ごすつもりって言われて…きっかけがなきゃ進まないのにチャンスを棒に振りそうだったから半ば強制的に誘わせたというか…。』

隠してもしょうがないと思ったのか、むらびとが正直に話した。

ドック「マックの奴、そのつもりだったのか…。」

シュルク「…マックがドックさんのことを大事に想っていて、ドックさんもマックのことを大事に想っているのは分かっています。でも、トレ子さんもマックにとって大事な人です。…そういう幸せも享受してほしいんです」

むらびと『放っておいたら絶対親離れできないよな、マックって。本当にドックのおっさんが大事ならドックのおっさんを安心させてやらないとダメだよね?結婚相手がいれば安心できるよね?』

ドック「…二人とも、マックのことを大切に思ってくれているんだな」

ドックが微笑みながら言うと

シュルク「もちろんですよ、親友ですから」

むらびと『えっ…いやいや、そんな大げさな感じじゃないよ』

…と、バラバラな反応を見せた。

ドック「なんだむらびと、無理に隠さなくてもいいぞ?お前は素直じゃないが本当はすごく友達想いな奴だ」

むらびと『えぇ…ドックのおっさんボクのこと買いかぶりすぎじゃ…。』

ドック「…ってマックが話していたぞ」

むらびと『マックかよ!!過大評価しすぎだよ!!』

シュルク「いや、そんなことないよ?ていうかむらびと、顔赤いよ」

むらびと『やっべ風邪ひいたかな!?つかあれだよ!からかいたいからなんだよ!マックとトレ子ネキの恋をなんやかんやするのは!』

ドック「でも友達じゃなきゃからかおうとも思わないんじゃないか?」

シュルク「ですよね。やっぱりむらびとはマックのこと大事な友達だって思ってるんだね」

むらびと『ぬあああああああ!!』

恥ずかしさのあまり叫ぶむらびと。素直じゃないのでこういう時に苦労するのはシュルクじゃなくこっち。ある意味自業自得だが。
ちなみにこの時シュルクはかなりニコニコ…いや、ニヤニヤしていた。

シュルク(こんな時ぐらいしかむらびとがうろたえるところ見れないよね)

普段は不憫な役回りが多いので、ちょっとだけ優越感に浸っているのと、貴重な場面が見れたことによる達成感(?)を感じているのだろう。ニヤニヤするのも無理はない、多分。

むらびと『もう帰る!用件済んだし!帰って寝る!』

シュルク「風邪でもないのに?」

むらびと『あーもーうるせー!!』

顔を真っ赤にしたむらびとがいろんな感情を植木鉢に込めてシュルクに投げつけた。

チーーーーーン

シュルク「(文字で表せない叫び声)」

むらびと『あっ』

ドック「Oh my god…。」

顔面に投げるつもりだったのが手元が狂ってシュルクの男の急所に痛恨の一撃。

シュルク「カヒュー…ヒュー…。」

むらびと『いやあの…急所に当てるつもりはなかったんだよ…ごめん…。』

さすがにむらびとも普通に謝った。
その後シュルクが復活するまで待ってから二人で帰った。





シュルク「むらびとが親離れのこと言うなんてちょっと意外だなぁ」

むらびと『そう?すま村に引っ越すときかーちゃんがめちゃくちゃ心配してきたから親ってそんなもんだと…。』

シュルク「そっか、村では一人暮らしだもんね」

むらびと『それ言ったらシュルク…は、別に意外でもないか。幼馴染といろいろあったんだよね?』

シュルク「…うん。いろいろあったよ」

むらびと『ボクにもそういう人できるかな』

シュルク「うーん…想像つかないな」

むらびと『ボクも自分が恋するところなんて想像できねーわ…。』



続く

すてきなホリデイ ( No.48 )
日時: 2017/12/31 22:22
名前: のりは (ID: Btri0/Fl)

その後、マックがドックのもとへ。

マック「ドック」

ドック「おぉ、マック!むらびとたちから聞いたぞ、クリスマスはトレ子さんとデートするんだろう?ちゃんとプレゼントとか準備しないとな!」

マック「…あー…クリスマスっていうか、イブなんだけどな」

ドック「ん?そうなのか」

マックはどこか寂しそうな顔をしながら、小さな声で話す。

マック「むらびとたちにいろいろ言われた手前、誘わないのはダメかと思ったんだけど…クリスマスって家族と過ごすもんだろ?だからどうしても家族ドックと過ごしたいんだよ…ドックはそうじゃないのか?」

ドック「え?」

マック「俺がトレ子さんとデートするってことは、少なくとも一日ずっと一緒にいられるわけじゃないってことだろ。クリスマスなのに。それなのになんで嬉しそうなんだよ」

ドック「…マック、お前さん親になったら子供に鬱陶しがられそうだな…。」

マック「なんで!?つか急に何!?」

想いの重さを自覚していないマック。これにはドックも若干あきれ顔。

ドック「全く寂しくないわけじゃないが、子供が幸せになるのが親の一番の願いだ。少なくともワシはそうだ」

マック「…幸せ?」

ドック「トレ子さんのこと好きなんだろう?デートできるのは幸せじゃないのか?」

…と、ドックに言われてマックはハッとした。
ドックと一緒にいられない、ということにしか目がいっていなくて何とも思っていなかったが、言われてみれば好きな人と二人でデート。

マック「…(ぽわーん)」

幸せな妄想に浸り始めてしまった。

ドック「うん、幸せならいいんだ。…ところで、どうしてイブにデートなんだ?」

マック「…え?何?」

ドック「試合中じゃないからもう一回言えるな。どうしてイブにデートなんだ?」

マック「あぁ、うん、クリスマス当日はやっぱりドックと一緒がいいなって思って…。」

ドック「お、おお…。」

やべえ、いつまでたっても親離れできなさそう。
そんな危機感を覚えたドックは提案をした。

ドック「そうだ、せっかくだからむらびとたちやトレ子さんも呼んでパーティしないか?」

マック「おぉ、いいな。楽しそう」

ドック(パーティの後にでもマックとトレ子さんがいい雰囲気になれば…。)

マック「あ、でも予定聞かないと」

ドック「そうだな、デートの時にでも聞いてこい。むらびとたちにはワシが聞いておく」

マック「うん。…プレゼント、何がいいんだ?デートってどこに行けば…。」

ドック(頑張れ、マック…!)











クリスマスイブの前日。

ドック「…というわけなんだが、どうだ?」

シュルク「空いてます…。」

むらびと『ボクも…。』

ドックがテンションの低いシュルクとむらびとにクリスマスの予定を聞いていた。

ドック「…お前さんたち、何か嫌なことでもあったのか?」

シュルク「クリスマス当日に二人がデートするもんだと思って…予定空けてたんです…。」

むらびと『同じく…イブはボクもシュルクも予定があるから…二人のデートを見に行けない…悲しいなぁ…。』

ドック「出歯亀するつもりだったのか…覗きはよくないぞ?」

シュルク「でも気になりますし…。」

むらびと『ドックのおっさんは気になんないの?』

ドック「めちゃくちゃ気になるがワシが行ったらすぐマックに気づかれるからどっちにしろ行けないんだ」

シュルク「マックなら確かに気づきそうだけど実際そうなんですか?」

ドック「前にちょっと変装してスマブラの試合を観戦してみたんだが試合が終わった後マックが一ミリも迷わずにこっちに来て『ドック、その格好どうしたんだ?』って言われたからな。声もなるべくあげないようにしてたのに」

むらびと『マックがそわそわしながら試合してた時あったけどもしかしてそれか…?』



ちなみにイブの予定は?

シュルク「フィオルンたちとささやかなパーティするんだ。まぁ本来こっちにはない行事だけど」

むらびと『クリスマス家具収集。もうコンプしたから売る用だけど』

シュルク「金稼ぎに余念がないね…。」

ドック「…余念がないよねん。なんてな!」

むらびと『今のは聞かなかったことにしとくよ』







続く

すてきなホリデイ ( No.49 )
日時: 2017/12/31 22:24
名前: のりは (ID: Btri0/Fl)

クリスマスイブ。のニューヨーク。

トレ子「…。」

トレ子はそわそわしながらマックを待っていた。
王様ゲームの一軒以来、マックの顔を見るたびにディープキスを思い出して恥ずかしくなり、まともに目を合わせられなくなっていたのだが…。

トレ子(これはチャンス…!恥ずかしさを克服するチャンス…!このままじゃ前に進めない…年上なんだから私がリードしないと…!)

メラメラ燃えている。

マック「おーい、トレ子さーん!」

トレ子(はっ、マックさんが来た!まずはちゃんと顔を見ることから…!)

と、マックの方へ顔を向けると

マック「早いっすねぇ」←グラサン装備

トレ子「…なんでグラサン…?」

マック「あ、これっすか?一応マスコミ対策に…。」

トレ子「ああ…そうなんですね…。」

拍子抜けしてしまって思わずため息がもれるトレ子。
グラサン外せよ!顔見れないじゃん!
なんてことは言えない。
なんか恥ずかしいし、パンチアウトの世界ではマックは有名人なのだからマスコミ対策をするのは当然のこと。
というか、マスコミじゃなくても女性が寄ってくるのでマックは外を出歩いていることがバレるわけにはいかない。

トレ子(むらびとさんが『マックって実はモテモテらしいよ、ホンドー=サンが言ってたから間違いない』って言ってたし…しょうがないわね)

マック「あの、トレ子さん?」

トレ子「あ…えっと、それじゃあどこ行きましょうか?」

マック「…グラサンは嫌かもしれないっすけど外だと外せないんで…すんません」

トレ子(あっ…嫌な顔しちゃってたかしら!?)

マック「とりあえず映画館行くっす。観たい映画あるんで」

トレ子「はい…(うう…出だしからつまづいた…。)」







映画館にて。

マック「『ジャスティスリーグ』大人二枚、席はこことここで」

受付「はい(あれ?リトルマックじゃね?グラサンかけてるけど)」

トレ子「私がお代払いますよ!」

マック「いや、見たいって言ったのは俺なんで俺が払うっす」

マックがさっさと二人分のお金を払った。

受付「チケットになります(デートかな…でも別人かも)」

マック「どうも」

トレ子「じゃ、じゃあ飲み物を…。」

マック「俺はいらないんで大丈夫っす」

トレ子(ぐぬぬ…。)





鑑賞中。

トレ子(映画観てる時にこっそり手触ったり…。)

マック「…。」

マックは両手を組んで食い入るように映画を観ていた。

トレ子(これで触ったらさすがに不自然…!ていうかなんで手組んでるの!?)





鑑賞後。

トレ子「面白かったですね(どうにかそれっぽいことできないか考えてたせいであんまり覚えてないけど)」

マック「そうっすね…。」

トレ子「あれ?なんだか浮かない顔ですね…?」

マック「あー…カフェでも行きます?」

トレ子「は、はい」





カフェではマックはホットチョコレート、トレ子はストレートティーを頼んで席に着いた。

マック「ふぅ…。」

トレ子「あの…マックさん、どうしたんですか?」

マック「…ちょっと昔を思い出して」

トレ子「え?」

マックの過去といえば。
生みの親に捨てられて、ドックに拾われて、彼に育てられてボクサーとなった。
やや暗い過去。
マックと親しい人物は知っていること。トレ子もこのことは承知している。
何か関係があるのか…?

マック「…ドックに会うまでは、生きるだけでも苦労してたんすよ。飯とか、寝床とか…当然、他人を気遣うような余裕もなかったし、むしろ他人なんか殴ってばっかりだったんすよ。…まぁ要するに、友達なんていなかったっす。学校にもいけなかったし」

物思いにふけりながら語るマック。

マック「ボクサーになってからも、対戦相手と仲良くしようとか考えなかったっす。仲良くできるなんて思わなかったし、そもそも仲良くしたくない奴もいたし…。」

僅かに苦笑が浮かんだ。おそらく現在は裸族になっているあいつや、反則技ばかりする男が脳裏に浮かんでいるのだろう。

マック「スマブラに来た時も、誰かと仲良くなることなんてないと思ってたっす。ただ試合するだけだと…でも、そうじゃなかった。マリオさんやドンキーが教えてくれたっす。一緒に試合して、生活して、遊んで、仲良くなって、お互いを高め合っていく…それがスマッシュブラザーズだって」

トレ子「…。」

マックが言ったことは、トレ子にも少しだけ覚えがあった。
来た当初はまさか共同生活するとは思っておらず、せいぜい仕事仲間ぐらいの仲にしかならないと考えていたのだ。
しかし、一緒に生活していくにつれて、女性陣やfor組と仲良くなっていった。
そして、目の前にいる男に恋慕を抱くようになった。
こんなこと、想像できなかった。

マック「俺にはドックしかいないと思ってたけど…いや、今でもドックはすげー大事っす。でも、スマブラに来てむらびとやシュルクに会えて…友達ができて、本当に良かったって…そう思うっす」

そう言って、マックは微笑んだ。
とても嬉しそうな笑みだった。

トレ子「…マックさん」

マック「もちろんトレ子さんと会えたこともすごく嬉しいっすよ」

トレ子「!!」

こっぱずかしいセリフをさらりといい表情で言われてトレ子はトマトみたいな赤い顔になった。
トレ子は『私もマックさんに会えて良かったです』と言おうとしたのだが…。

マック「それにしても『ジャスティスリーグ』面白かったっすね!仲間っていいもんだな~」

トレ子(う、嬉しい…嬉しい…!)

マック「真実の縄とかむらびとに使ってみたいっすよね。あいつの本音ちゃんと聞いてみたいなぁ」

トレ子(あぁ…マックさん…あぁ…。)

なんかダメになってた。







作者もジャスティスリーグ見ました。すごく面白かったです。あと『Come Together』は名曲なんで聴いてください。
続く

すてきなホリデイ ( No.50 )
日時: 2017/12/31 22:27
名前: のりは (ID: Btri0/Fl)

その後もデートは続いたが…結局トレ子は年上らしいことを全然できなかった。

トレ子(マックさん…v)

それどころか骨抜きにされていた。

二人は現在、公園のベンチに座っている。

マック「トレ子さん、これ」

マックが丁寧にラッピングされた包みをトレ子に手渡した。

トレ子「これって…。」

マック「クリスマスプレゼントっす。大したもんじゃないっすけど…。」

トレ子「いえ、嬉しいです!マックさんがくれたものならなんでも嬉しいですよ!」

マック「そ、そうっすか?そう言われると照れるなぁ…。」

トレ子(あっ、今の結構いい感じだったのでは?…あ、でも私何も用意してなかった…詰めが甘い…。)

マック「…あ!トレ子さん、明日は暇っすか?」

トレ子「明日?暇ですけど…(はっ…まさか明日も…!)」

マック「ドックがむらびととシュルクとトレ子さん呼んでパーティしようって言ってたんで、来てくれたらうれしいなーって」

トレ子「(あ、それはそれでよし)いいですね!楽しそうです」

マック「むらびとがプレゼント交換しようとか言いだしそうだから何か用意したほうよさそうっすね」

トレ子「そうですね…あら?」

マック「なんすか?」

トレ子「マックさんは明日の分はまた別に用意するんですよね?」

マック「そうっすね」

トレ子「じゃあ…これって私のために用意した特別なものってことに…。」

トレ子がもじもじしながら聞くと

マック「…なるっすね」

マックは顔を赤らめながら答えた。
その瞬間、トレ子の脳内で火山の噴火が起きたり大津波がきたり星が大爆発したりよくわからないがとにかくパーリィな状態になっていた。
嬉しさと興奮と愛が混ざって大変カオスな状態だった。

マック「別に変な意味じゃないっすよ。トレ子さんにはいつもお世話になってるし…その、王様ゲームやってる時にディープキスしたあと動かなくなっちゃったっすよね?だから…お詫びっていうか…。」わたわた

トレ子「(脳内大噴火中)」

マック「それにむらびととシュルクとトレ子さんって欲しいものバラバラじゃないっすか。服のサイズも違うし…だから…その…あー…。」

トレ子「(脳内大津波中)」

マック「…トレ子さんと一緒にでかけることになってちょっと舞い上がっちゃったんすよね。はりきりすぎたというか…どうしたら喜ぶのかなーとか、何をすればいいかなーとか…クリスマスイブなんだからプレゼント渡さないとダメだよなって…。」

トレ子「(脳内大爆発中)」

マック「…トレ子さん、聞いてます?」

トレ子「はっ…!」

マック「聞いてなかったんだ…。」

マックが声をかけるとトレ子が我に返った。
マックは苦笑いする。

マック「まぁいいんすけど…。」

トレ子「マックさん!!」ズイッ

マック「うわっ」

トレ子が顔を至近距離まで近づけた。

トレ子「私と…!」

マック(…あ)

トレ子「kムグ」

トレ子が言う前にマックが手で口をふさいだ。

マック「…そういうのは男が言うもんすよ」

マックはベンチから立ち上がると、トレ子の正面に立った。

マック「トレ子さん」

トレ子「…。」

マック「俺はあなたのことが好きです」

トレ子「…はい」

マック「トレ子さんと一緒にいると、なんていうか…すごく、幸せっす。だから…いや」

トレ子「?」

マック「…やっぱりちょっと待ってくれないっすか?」

トレ子「え!?」

飛び出たタンマ発言を聞いてトレ子は思わずマックに詰め寄った。

トレ子「告白したのに焦らすんですか!?」

マック「ちょ…落ち着いてください…。」

トレ子「あ…ごめんなさい」

少しだけ離れる。

マック「なんも準備してなかったんで…準備しないと…。」

トレ子「そうですよね…。」

マック「それに、俺はまだまだ子供っす。誰かの生活を背負えるような奴じゃないっす。もっとドックや他のファイターたちから教えてもらう必要があるっす。だから…。」

マックはそこまで言うと一回咳払いをして、トレ子の目を見て続けた。

マック「俺が大人になって…トレ子さんを迎えに行くまで待っててくれませんか?」

トレ子「…。」

マックの言葉を聞いてトレ子は、マックをそっと抱きしめた。

マック「と、トレ子さん?」

トレ子「待ってます…だから、いつか必ず迎えに来てください」

マック「…はい」

マックはトレ子を抱きしめ返す。
しばらく二人で抱きしめ合って…二人だけの世界に浸っていた。







続く

すてきなホリデイ ( No.51 )
日時: 2017/12/31 22:30
名前: のりは (ID: Btri0/Fl)

翌日、クリスマスパーティ。

マック「…って感じで…まぁ…。」

トレ子「うふふ~」

マックはイブのデートのことをドックたちに話した。

ドック「おお…おおお…(大泣き)」

むらびと『これご祝儀!!!!!!!!(10000ベル取り出す)』

シュルク「もしもしユナ?赤飯ってどうやって作るの?」

マック「全体的に気がはえーんだよ!!」

トレ子「マックさん。できれば早めがいいです」

マック「え、あ、う」

むらびと『しもしもむらこ?マックとトレ子ネキの新居作ってほしいんだけど』

マック「コラーーーーーー!!」

ドック「…(マックをハグ)」

マック「うおっ…ドック?」

むらびと(ベイマックスみたい)

ドック「マック…念のため聞くが、トレ子さんと一緒なら幸せになれると思ったんだよな?」

マック「…そうじゃなきゃ結婚の約束なんかしないよ。俺は幸せになれる…いや、もうかなり幸せだけどな、いろいろと」

シュルク「そりゃあそうだよね。好きな人と結婚の約束できたんだもん」

むらびと『ドックのおっさんも嬉しそうだし』

ドック「そうか。…そうか」

ドックはゆっくりとマックの頭をなでる。
マックは少し照れ臭そうだった。

マック「ドック、あんたが嬉しいのは俺も嬉しいけど…俺はまだドックから教えてもらわないとダメだ。まだ子供だからさ…トレ子さんを幸せにできるように、いろいろと教えてくれよ、ドック」

ドック「はは、まだまだ親離れできそうにないな、マック!」

トレ子「何も特別なことをする必要はないですけどね。マックさんと一緒なら幸せです」

むらびと『そういえばトレ子ネキ、いつもの調子に戻ったよね』

トレ子「吹っ切れました!」

シュルク「わかりやすいですね」

マック「…結果的にはむらびととシュルクのおかげでもあるよな」

むらびと『うん?』

シュルク「あー…さすがにここまで進むのは予想外だったけど、力になれてうれしいよ」

マック「二人ともありがとな」

むらびと『ば…バカヤロー!口だけの感謝なんかいらん!結婚して子供できたらドックのおっさんに見せてその後ボクたちのところに見せに来るぐらいのことしろや!』

マック「どういたしましてぐらい言えないのか?」

ドック(ツンデレにみせかけたデレデレだな)

シュルク「あ、そういえばプレゼントって何だったんですか?」

トレ子「新品のトレーニングウェアでした」







パーティではみんなでどんちゃん騒ぎして、みんな楽しんでいた。
プレゼント交換では…

マック「お、マフラー…これシュルクのだよな?」

シュルク「無難なものがいいかと思ってね」

トレ子「むらびとさん、どうしてサンドバッグにしたんですか?」

むらびと『誰でも使えるし…つかマック、チョコバー一本ってそりゃないでしょ』

マック「思いつかなかったんだからしょうがないだろ」

シュルク「えーと僕のは…ヨガポーズ全集…。」

トレ子「あ、私のプレゼントですね」

ドック(個性全開だな)



MerryChristmas!











あとがき
クリスマスには遅刻したけどギリギリ年内に投稿できました。
マクトレとfor組が書きたかっただけ。
来年もよろしくお願いします。



終わり
感想OK